2024/07/02 のログ
ご案内:「歓楽街」にフォキシィさんが現れました。
■フォキシィ >
「ふぁー、あ。眠い」
歓楽街で飲みに飲んで、朝方。
耳にワイヤレスイヤホンをしてぶらり、ぶらり。
イヤホンから聞こえる『報告』に笑みが零れた。
「やだねぇ。物騒な世の中だ。ふふーん。まぁでも、仕方ないよねぇ」
ちょいちょい、と手招き。
すると、後ろに二人の男女が立った。
「どうおもう?」
「どうも、なにも、さわるべきじゃねーよ、お嬢」
「そうです。危険ですから」
「だよねぇ」
つついたところで金にならない。
なら、別のところを。
「耕すか」
種は貰ってる。
あとはどう、畑を作るかだ。
不安はいい。
■フォキシィ >
「売り場、どこから開拓しようかねぇ」
ひとつ、事件が片付けば、そりゃ、安心。
でも、その安心を引き伸ばすなにかに頼りたくなるのが人間だ。
「あ、ラーメン食べたい。ふたりはー?」
「重そうだからパス」
「呪文系は結構です」
「ぶーぶー!」
口を尖らせて抗議。
ついてこないならどっか行けと手を振ると二人ともすーっと、別々の帰路に。
「どっかいいお店、ないかなぁ」
端末を操作して、検索。
■フォキシィ >
どっかりとした、重めのチャーシューはいい。
朝からだと重く感じるかもしれないが、朝からの幸福感は良いスタートだ。
あぁいう肉からしか得られない栄養がある。
■フォキシィ >
「あ、でも味噌もいいな」
芳醇な合わせ味噌の香りは、野菜にマッチ。
風味は、チャーシューを頬張ったあとの口内をさらに幸せにしてくれる。
でも。
「うーん、悩ましい。JapaneseFOOD、いず、miracle!!」
ラーメン、は、もうひとつの文化だ。
■フォキシィ >
テンションあげて、口角を吊り上げながら物色する。
そして、目に止まる。
「シオ?」
まだ、食べたことない味だ。
濃い味付けがBESTだと信じるマイチームが多いからかそういうのは、口にしたことがない。
「あぁ、でもサトウが、食べてたか」
部下の一人のことを思い出す。
ソバが好きな、まんま、ここが、故郷の優秀な頭脳担当だ。
「んーんー、んー」
悩む。
■フォキシィ >
「トンコツ、ミソ、ショーユは、食べたことあるしなぁ」
気になったら、どうしようもない。
「よーし、よしよしよーし。シオにしお!」
ふふーん、と渾身を呟いて。
「あ、もしもし、サトウ? ラーメン食べに行くぞ!
え? チーム行動? なら全員連れてこい。命令だ!
初シオラーメン、祝してぱーてぃーじゃ!」
やっほーい、なんて言いながら。
ラーメン屋を目指す。
……一通のメール。
銃器の売買、請け負いの通知を確認しながら。
狐は嗤った。
ご案内:「歓楽街」からフォキシィさんが去りました。