2024/07/02 のログ
ご案内:「歓楽街」にフォキシィさんが現れました。
フォキシィ >  
「ふぁー、あ。眠い」

歓楽街で飲みに飲んで、朝方。
耳にワイヤレスイヤホンをしてぶらり、ぶらり。

イヤホンから聞こえる『報告』に笑みが零れた。

「やだねぇ。物騒な世の中だ。ふふーん。まぁでも、仕方ないよねぇ」

ちょいちょい、と手招き。

すると、後ろに二人の男女が立った。

「どうおもう?」

「どうも、なにも、さわるべきじゃねーよ、お嬢」

「そうです。危険ですから」

「だよねぇ」

つついたところで金にならない。
なら、別のところを。

「耕すか」

種は貰ってる。
あとはどう、畑を作るかだ。

不安はいい。

フォキシィ >  
「売り場、どこから開拓しようかねぇ」

ひとつ、事件が片付けば、そりゃ、安心。

でも、その安心を引き伸ばすなにかに頼りたくなるのが人間だ。

「あ、ラーメン食べたい。ふたりはー?」

「重そうだからパス」

「呪文系は結構です」

「ぶーぶー!」

口を尖らせて抗議。
ついてこないならどっか行けと手を振ると二人ともすーっと、別々の帰路に。

「どっかいいお店、ないかなぁ」

端末を操作して、検索。

フォキシィ >  
どっかりとした、重めのチャーシューはいい。

朝からだと重く感じるかもしれないが、朝からの幸福感は良いスタートだ。

あぁいう肉からしか得られない栄養がある。

フォキシィ >  
「あ、でも味噌もいいな」

芳醇な合わせ味噌の香りは、野菜にマッチ。
風味は、チャーシューを頬張ったあとの口内をさらに幸せにしてくれる。

でも。

「うーん、悩ましい。JapaneseFOOD、いず、miracle!!」

ラーメン、は、もうひとつの文化だ。

フォキシィ >  
テンションあげて、口角を吊り上げながら物色する。

そして、目に止まる。

「シオ?」

まだ、食べたことない味だ。
濃い味付けがBESTだと信じるマイチームが多いからかそういうのは、口にしたことがない。

「あぁ、でもサトウが、食べてたか」

部下の一人のことを思い出す。
ソバが好きな、まんま、ここが、故郷の優秀な頭脳担当だ。

「んーんー、んー」

悩む。

フォキシィ >  
「トンコツ、ミソ、ショーユは、食べたことあるしなぁ」

気になったら、どうしようもない。

「よーし、よしよしよーし。シオにしお!」

ふふーん、と渾身を呟いて。

「あ、もしもし、サトウ? ラーメン食べに行くぞ!
え? チーム行動? なら全員連れてこい。命令だ!

初シオラーメン、祝してぱーてぃーじゃ!」

やっほーい、なんて言いながら。
ラーメン屋を目指す。

……一通のメール。

銃器の売買、請け負いの通知を確認しながら。

狐は嗤った。

ご案内:「歓楽街」からフォキシィさんが去りました。