2024/09/21 のログ
ご案内:「歓楽街 摩天楼」に麝香 廬山さんが現れました。
■麝香 廬山 >
「相変わらず叩けばいい音するなぁ、アレ。」
まばゆいばかりのネオンライト。
摩天楼の上を歩く夜警。
誰もいない。誰も見ることはない。
空と光だけが自分の友だち。
至極当たり前のように、ネオンライトの床を進んでいく。
「にしても……随分と変わっちゃったねぇ。
うーん、思春期?それとも、周りに恵まれちゃったかな……。」
思ったよりもバカで、
思ったよりも感化されていた。
それだけ周りに恵まれている。
いいことだ。少なくとも、自分の"望み"とは違うが、
追影切人にとってはいい刺激になる。
逆に此れは、いい機会なのかもしれない。
くるりと上着を翻し、吹きすさぶ夜風を揺蕩う足取り。
■麝香 廬山 >
恐らく近しいのは親心。
文字通りの"凶刃"のような彼は、もういない。
アレはバカだから、本気だろう。
周りの優しさに感化され、凶刃は人になろうとしている。
「なら、それはそれでいい、か……うん。」
「丁度いい。」
彼が本気であるなら、答えねばなるまい。
とすると、やることは決まった。
自らの"望み"と丁度合致する。
不確定要素はあるけど、充分だ。
「……まぁ、その前に先ずは響歌ちゃんかぁ……。
……このままふらっと戻ってこない?仕方ないなぁ。」
やり残しの仕事はよくない。
此れを片付けてからにしよう。
くるりとネオンライトの上で横になり、
夜景を行き交う人々の姿を見て、微笑んだ。
■麝香 廬山 >
「どうせ此処は箱庭なんだ。
なら、楽しくやらないとね。そうでしょう?」
監視対象等というが、
広義で言えば常世学園自体がそうだ。
青春などなんだの、畏まってるより欲望のままでいい。
人間皆そういきたいくせに、こんな小さな箱庭でもいい子ぶる。
なんとまぁ、アホらしい。
「けど、愛おしい。」
純然たる事実だ。
トン、と宙を蹴り、夜景へと真っ逆さま。
そこには何も、残らない。
■麝香 廬山 > ───────残らないなら、せめて一つ位は残しとかないと。
ご案内:「歓楽街 摩天楼」から麝香 廬山さんが去りました。