2024/07/10 のログ
ご案内:「落第街 どこか」に紅き月輪ノ王熊さんが現れました。
紅き月輪ノ王熊 >  


    「ふぅん、なるほどねぇ。王子様に、救世主ねぇ……??」


 

紅き月輪ノ王熊 > 王は、落第街のどこか。
誰にも見つからない場所で、
初めての感情を抱いていた。

「イーリス」
「キミの周囲に抱くこの感情は嫉妬なのかい?」
「答えてちょーだいよっ♪」
「キミは素晴らしい」
「キミは美しい」
「故にキミの周りにはいろんな奴が集まるよねえ…」

呪縛を通してみる世界は、
イーリスが誰かに助けられて匿われて抱きしめられ
イーリスの窮地を誰かに救われて呪縛を抑え込まれると言ったものだった。
そんな気がした。

紅き月輪ノ王熊 > 「こんな気持ちになるなんて初めてだ」

王は高貴であり。
全てを司り。
他者より劣る等有り得ない。

だというのに。
だというのに。
だというのに。

"今一番欲しい王女様"が手に入らない。
その王女様は他のやつに笑顔を振りまき、
ついには呪縛すら克服しだしたではないか。

なんと腹立たしい事だろう。
体が……燃えてくるほどだ…!!

紅き月輪ノ王熊 > 「イーリス…」
「聞こえているか~い…っ?」
「王様の命令だよッ」

もし通じるなら。
罰しよう。
王の命令で。
―――感染とは、結局一番、殺害欲に働きかけるのが効く。
―――紅き屍骸は、そういうモノだから。

紅き月輪ノ王熊 >  


  「そいつらを、殺せッ!!」


 

紅き月輪ノ王熊 > 再び王はどこかへ消えた。
ご案内:「落第街 どこか」から紅き月輪ノ王熊さんが去りました。