2024/09/25 のログ
ご案内:「落第街大通り」に魔法少女メニー・レインボーさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」に魔法少女メニー・ホープさんが現れました。
■Dr.イーリス > 「エルピスさん、今日はとても楽しかったです。えへ」
イーリスはとてもご機嫌な笑顔で、エルピスさんと手を繋いで歩いていた。
それは楽しいデートの帰りの事だった。
日が沈んだ落第街の大通り。
今日はエルピスさんと映画を見た。ただいま上映中の女児向け魔法少女アニメの劇場版。
映画を見終わった後はカフェテラス「橘」でお茶を飲んだり、商店街を回ったりした。
素敵な一日の終わりはなんだか寂しい気持ち。
夜、エルピスさんをいっぱい抱きしめて寝よう。
■エルピス・シズメ >
「えへへ……僕も楽しかったよ。映画も面白かったよね。
最後のシーンもよかったけど、途中のクライマックスも……
橘の新作スイーツも美味しかったな。二人でいっしょに食べたから、いつもよりとっても。」
手をつなぎながら歩く帰路。
充実した日常を堪能してから、落第街の大通りを歩いている。
「委員会はともかく、学校生活には慣れそう?
一緒に居られるカリキュラムばかりでもないからね。」
イーリスを保護の名目で二級生徒から一般生徒に引き上げる申請に奔走してから、
大体一か月。あれこれと書類や状況を立証して、無事に申請を通す事が出来た。
更生プログラム等も含め、負い目の無い一般学生として馴染めそうかな。
そんな気持ちでさりげなく尋ねる。
■Dr.イーリス > 「クライマックスよかったです! よもや、裏切ったと思ったあの子が、実は友情で仲間のために動いていたなんて、泣けました……! あのスイーツ、美味しかったですよね!」
映画館で、イーリスはハンカチを持って涙を拭いていた。
「うぅ……。全然、授業についていけないです……。学園生活には慣れましたけど、このままでは次の試験で追試免れないです……」
イーリス、色々研究とかしているのに、学業が苦手。
授業についていけず、ちょっとコミカルに涙目。
それでも、二級生徒から一般生徒に引き上げられて真面目に授業を受けるようになっていた。
そんな時だった。
■白黒の仮面集団 > 白黒の仮面集団「理不尽に反逆を。ギフトを得よ」
少し離れたところで起こっている騒動。
数十人の仮面集団が、風紀委員の部隊と戦っていた。いや、もはや戦いではない。
仮面集団が一方的に風紀委員の部隊を嬲っていた。
破壊された建物や風紀委員により搬送されていく怪我人。
戦いの痕跡、というより仮面集団が暴れた跡がそこ等中に残っている。
通行人「な、なんて奴等だ……。噂の仮面集団が突然、街で暴れ出した……。大勢の怪我人も出ている……。風紀委員の部隊も到着したが……全く歯が立たない……」
風紀委員の部隊が応援を呼んでいるのは想像に難くないが、到着までに時間が掛かる。
このままでは、被害の拡大は確実……。
■エルピス・シズメ >
ささやかな日常はここで一度途切れる。
目の前では白黒の仮面を被った集団。
残党──と言うには、少々強い手合い。
「イーリス。」
目配せを一つ。
足並みをそろえる為、イーリスの意志を確認する。
■Dr.イーリス > 「異形者が陥落しても彼等は元気ですね!」
日常が終わり、この落第街の騒動に巻き込まれていく。
「エルピスさん、ツイン・メニーの出番です!」
それは先日の事。
異形者の一角、魔法少女マリアさんが所持していたバトンの素材(黒い泥)をイーリスは入手していた。
その素材を解析し、イーリスは二本の魔法少女ステッキを開発する。
その内の一本をエルピスさんに差し出し、もう一本をイーリスの分とした。
イーリスはステッキを取り出しつつ、現場に駆け出す。
「メニー・マジカルチャージ!!」
イーリスの体が虹色に輝き始める。
■魔法少女メニー・レインボー >
「天に輝く数ある虹! メニー・レインボー!」
「虹の希望と愛の奇蹟!
ツイン・メニー!!」
■魔法少女メニー・レインボー >
服装が、ピンク色の魔法少女衣装に変わり、そしてポーズを取る。
■エルピス・シズメ > 「わ、わかった。」
魔法少女ツイン・メニ―。魔法少女、メニー・ホープ。
黒幕ギフターがマリアと共に残したものからイーリスが開発した魔法少女のステッキによる変身機構。
性別としては、可愛くてもしっかり男性。
「メニー・マジカルチャージ!!」
エルピスがまほうを使うことのできる、アプローチのひとつ。
魔法少女としての、華やかで可愛らしいまほう。
煌めきのなか衆目の中に躍り出て、光と共に装いが変化する。
魔法少女のカタチに促されるように身体が勝手に動き────決めポーズと共にこう告げる。
■魔法少女メニー・ホープ >
「せかいに煌めく数ある希望! メニー・ホープ!」
「虹の希望と愛の奇蹟!
ツイン・メニー!!」
■魔法少女メニー・ホープ >
青い花のように、フリルのあしらわれた多層スカートの華やかな装い。
とても可愛らしい魔法少女の装いで、決めポーズと台詞をしっかり告げた。
────性別としては、見紛うとしてもちゃんと男性。
■風紀委員&仮面集団 > 風紀委員と仮面集団、双方一瞬ぽかんとしていた。
だが風紀委員の一人が、はっ、と気を取り直す。
風紀委員A「魔法少女……? マリアの仲間か!?」
風紀委員B「敵の増援!?」
仮面集団は盛り上がる。
仮面の人A「反逆の加担者か!」
仮面の人B「お前達も風紀委員にぎゃふんと言わせてやれ!」
風紀委員がげんなりして、仮面集団が盛り上がっていた。
■魔法少女メニー・レインボー > マリアさんが暴れてた結果、むしろ魔法少女という存在が仮面集団側の勢力として認識されているような……今日この頃……。
風紀委員と仮面集団の間に立ち、仮面集団の方へと向き、びしっとステッキを向ける。
「あなた達が暴れるから、この街の人は困ってます! 落第街だからと言って、悪い人ばかりではありませんからね! 今すぐ、他の人に迷惑が掛かる反逆なんてやめなさい!」
凛とした佇まいで、仮面集団さんにそう告げた。
■魔法少女メニー・ホープ >
『魔法少女』が仮面集団側の存在として認知されている。
そのこと自体は、エルピス自身もそれなりに理解している。
(緊張するけど……!)
だからこそ、正義の魔法少女が白黒の仮面に反旗を翻す。
この事実は、ギフターへのメッセージにしてイーリスの意志と技術を示すもの。
そう考えて、エルピスはメニー・ホープの魔法少女を担う。
歪んだ認識を正し、魔法少女を正義に揺り戻す。
「そ、その、仮面のおにいさんおねえさん……わるいことはだめ、だよ……!」
同時に、この意趣にギフターがどう反応するかも、判断材料。
たぶんここではないだろうと思いながらも、外堀から可能性を除外していく。
「今すぐ辞めないと、お仕置きしちゃうから……!」
……と言う建前のもと、わりと気にいっているのはまた別の話。
同時に大胆にかわいい姿で戦うのは、これが初めて。
なので仕草には、ちょっと恥じらいが混じる。
■白黒の仮面集団 > 仮面の人A「ふ、風紀委員側の増援だと……!?」
仮面の人B「ふ、ふふざけるな!」
仮面の人C「なら、容赦なく消してもいいよな!!」
数十人いる内、十人の仮面の人が、ツイン・メニーに向けて異能やら魔術を発動する。
炎やら氷、雷、風の刃といったものがツイン・メニーへと迫っていく。
■魔法少女メニー・レインボー > 「メニー・ホープ、とても可愛らしいです」
メニー・レインボーは、にこっと笑みを浮かべた後、凛と仮面集団へと向き直る。
実は、メニー・レインボーもなんだか恥ずかしいと思っているけど、とりあえず勢いとかで誤魔化す。
(魔法少女アニメのデータを取りこんだ結果、決め台詞とかポーズをちゃんと言ったり決めたりしないと、十分力を発揮できないのです……!)
「それにしても、この仮面集団は随分と過激ですね! レインボー・ウォール・メニー!!」
メニー・レインボーの傍に、虹の壁が出現。自分に迫る分と流れ弾で風紀委員に当たりそうなものを防ぐ。
メニー・ホープへの攻撃は、メニー・ホープが防いでくださるだろう。
■魔法少女メニー・ホープ >
「も、もうっ……ありがと……」
メニー・レインボーも可愛い。
そう惚気ている間合いはないので、戦闘に戻る。
コマンド・ワード。
コマンド・アクション。
魔法少女アニメのおやくそく。
無意味や過剰に思える動きのひとつひとつに、想いのあるもの。
「ごめんね、仮面さん。……ホープ・ペイル・メニ―!」
空を飛んてからステッキを振って、〝まほう〟の弾丸を行使する。
蒼白の軌跡を描いて飛ぶまほうの弾丸は、肉体の一切を傷付けない。
そのかわり、対象から絶望を祓い、同時に敵愾心を取り除く。
機械から、敵性認識を阻害のもとに低下させる。
戦果の災いをたおす、青のまほうの力。
■魔法少女メニー・レインボー > 魔法少女になって恥ずかしがっているけど、実は乗り気なエルピスさん、すき。
それはさておき、今は戦闘中。
仮面集団の攻撃をレインボー・ウォールで防いだ後、メニー・レインボーも空に飛び上がる。
魔法少女に変身しているメニー・レインボーは、超常的な身体能力と飛行能力を持ち合わせていた。
メニー・ホープが応戦している中、メニー・レインボーは風紀委員へと体を向ける。
「風紀委員さん、仮面さん達はツイン・メニーでなんとか止めますから、引き続き怪我人の保護と避難誘導をお願いします!」
メニー・レインボーは風紀委員の腕章を取り出して、他の風紀委員に見せる。
■風紀委員 > 風紀委員A「わ、分かった……! 時期に増援がくるから、無理はするなよ……!」
風紀委員B「怪我人の保護を急げ!!」
風紀委員は、総出で怪我人の保護と避難誘導を続ける。
■白黒の仮面集団 > メニー・ホープから繰り出される“まほう”の弾丸が、仮面さんの絶望を取り払っていく。
仮面の人A「お、俺はなんて事をしてしまったんだ……。風紀委員……俺は投降する……」
仮面の人B「希望が……見えてくるようだ……。反逆なんて、ばからしい事だったんだ……」
仮面の人C「僕はこんなバカげた事から降りる……。今日からは、メニー・ホープだけを推していく……!」
“まほう”の弾丸に当たった仮面の人達は、仮面を放り投げて次々と降伏していく。
仮面の人D「な、何が起こっているんだ……!?」
仮面の人E「怯むな! あの青い魔法少女を消せ!!」
仮面の人達の一部は、竜人や鳥人などに変身して空を飛ぶ。変身系のギフトをもらったらしい。
二十人程度の竜人や鳥人が一斉にメニー・ホープへと襲い掛かっていく。彼等の得物は剣や槍。変身して、身体能力もあがっているようだ。
また別のところで、仮面集団が炎や氷、雷など様々な能力を行使して風紀委員を襲おうとしているが、メニー・レインボーがレインボー・ウォールで防いでいた。
■魔法少女メニー・ホープ >
「ありがとう! メニ―・レインボー!」
メニ―・レインボーのまほう……レインボー・ウォールによって遠隔攻撃が防がれている。
感謝を込めた熱を帯びた想いを声にして、メニ―・レインボーへと届ける。
感謝と希望の声にまほうが乗っかって、消耗を癒す一助となるもの。
「近接……! ホープ・スペード・メニ―!」
メニ―・レインボーは身体能力は得ていても、自分の身体で切った張ったの経験は少ないだろう。
そう思えば前線に躍り出て、剣を作る。〝まほう〟で作った青の剣で応戦する。
物理的な災害を防ぎながら、弾丸と同様に斬ったものを傷付けずに戦意を削ぐもの。
汗がにじむ。
敵の数が多いことと、慣れぬ〝まほう〟の行使。
そして単純な疲労感。押されはせぬとも、勢いは削がれつつある。
■魔法少女メニー・レインボー > お礼を述べるメニー・ホープに、メニー・レインボーはにこっと微笑んでみせる。
身体能力があがっても経験がないのは、その通り……。
あと単純に、元々の身体能力差から、身体能力はメニー・ホープの方が上だろう。
「援護しますね! レインボー・バインド・メニー!!」
ステッキから、虹の光を放つ。
すると、仮面集団が次々と虹の輪っかで拘束されていく。
身動きが取れなくなっていくのは、メニー・ホープが直接近接戦闘を仕掛けている相手ではなく、遠隔からメニー・ホープを狙っている仮面さん達だ。
■白黒の仮面集団 > 仮面の人「もう、投降しまっす!」
仮面の人「やめだやめだ!! ギフターなんざ、もう知らねぇ!」
仮面の人「何が反逆だよ! 俺はもう戦う気はない!」
“まほう”の青い剣に当たった竜人や鳥人もまた、次々に戦意を失い、投降していく。
数を減らしていく仮面集団。
■魔法少女メニー・レインボー > メニー・ホープが疲労を感じている事に、メニー・レインボーは気づく。
敵の数も大分減ってきたところ……。そろそろ、決着をつけよう。
「メニー・ホープ、見事ですよ! あなたのお陰で仮面さんの数も減ってきました。あれやりましょう!」
微笑みながら、メニー・ホープのお隣に移動しつつ、ステッキを虹のバインドで拘束されている仮面さん達に向ける。
メニー・レインボーは、メニー・ホープと共に、とどめの必殺技を放とうとしていた。
■魔法少女メニー・ホープ >
良く見えるよう、先達として魔法少女の至近戦を見せていく。
身体能力が上がっても、疲労からは避けられないことも伝える。
青い剣を消してふわふわ降りて間合いを取る。
同時に、スカートが見えそうと感じて慌てて抑える。
パニエやインナーがあるから、気にしなくても良いのだけれど。
「うん……必殺技、だね!」
メニ―・レインボーの声に応じて、傍による。
身体を合わせる様に近づけ、残るもの達に向けてひっさつわざの準備。
いつでも声と動きを合わせられるように、準備万端。
■魔法少女メニー・レインボー > メニー・ホープがスカートを抑えているのを見ると、メニー・レインボーもお空飛んでたりしてたしうっかり見えてたりしないだろうかと気になってしまう……。パニエやインナーはあるけど。
そうして必殺技に取り掛かる。
■魔法少女メニー・レインボー >
「数ある希望なる虹メニー・ホープ・レインボー!!!」
■魔法少女メニー・レインボー > 二人のステッキから、虹色に煌めく希望の極太なる光線が放たれる。
光線が、残りの仮面集団を呑み込んでいく。
物理的なダメージなどない。他の建物も一切壊れない。
ただ、悪の心のみを浄化していく魔法少女の光線。
■白黒の仮面集団 > 仮面の人「ああぁ! 心が洗われていくようだ……」
仮面の人「悪い事なんて、するものじゃないな……」
仮面の人「心入れ替えて、牢屋で反省しよう……」
仮面さん達の悪の心が浄化されていく、善の心が芽生えていく。
そうして実質的にギフト保持者達が無力化されて、次々と風紀委員に自ら投降する道を選んでいた。
■魔法少女メニー・ホープ >
『数ある希望なる虹メニー・ホープ・レインボー!!!』
二人の掛け声に合わせて放たれた巨大な虹色の光線の余波が、落第街を煌びやかに照らす。
そうして、残ったものの悪足る心の根源を祓い、改心を済ませれば……。
(えっと……どうするんだっけ?)
ちらり、とメニ―・レインボーを見遣る。
勝利のポーズ、決めてなかった気がする。
そう考えるぐらいには余裕のある勝利。