2024/09/29 のログ
ご案内:「落第街大通り」にエルピス・シズメさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「違法パブ「地獄の門」」にシャンティさんが現れました。
シャンティ > 「……サンドリヨン、を」

席についた女は一言、注文を出す。
バーテンダーは無言で注文を受け、手早くジュースをかけ合わせる

「あ、ら……ちゃん、と……出る、の、ねぇ……?」

くすり、と笑った
そっと差し出されたグラスには橙黄色の液体

「……ん」

軽く、口に含む

シャンティ > 「ふふ……ちょ、っと……ズル、かも……しれ、ないわ、ねぇ……?
 で、も……そこ、まで……たどり、つい、たの……は、頑張った、とも……言える、か、しらぁ……?」

くすくす、と女は笑った。
指がそっとカクテルグラスを撫でる。

「それに、して、もぉ……そう。こん、な……ところ、に……縁が、あった……の、ねぇ?」

女の気だるい声が、小さく漏れる。
それは誰に届くこともなく、静かに、虚空に消えていく。

「さ、て……どう、なる……か、しら……ね」

シャンティ > 「……そう、なる……とぉ……」

こくりと、グラスの中身を一口含む
甘みと酸味の効いた刺激的な味……が、舌の上に乗り、喉を滑り落ちていく。
今回は、ソーダ割りではないようだ。

「……しばらく、は……待ち、か、しら……ね、ぇ」

きしり、と小さな音を立てて座り直す

シャンティ > しばしの後。
僅かずつ口に含んでいたカクテルもすっかり空になる。

「……さ、て。
 確認……は、終わり……ね」

関係者に会うことは叶わなかったが、それは本題ではない。
知りたいものは、知れた。それで十分である。

「じゃ、あ……今日、は……この、辺り……で」

きしり、と小さな軋み音とともに、静かに立つ。
奇異の目でみていた一部の客たちの視線も、ものともせず。

女は静かに店を立ち去っていった。

ご案内:「違法パブ「地獄の門」」からシャンティさんが去りました。