2024/10/05 のログ
ご案内:「『数ある事務所』」にエルピス・シズメさんが現れました。
ご案内:「『数ある事務所』」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > 数日前にご依頼を受けたお宅へ2度目のコックデリバリー依頼を受けた。
本日の車は軍用お下がりの古びた迷彩柄のM151A2(なんとエアコン不搭載)。
荷台の布に「料理デリバリー」とでかでかと描かれており一目見て配達車とわかる出来栄え。

依頼者がいる一軒のとある事務所前に一旦車を止めすぐにガレージの方へと助走して再度止まった。
書類が入ったファイルと荷台からいつものようにクーラーボックス(今回は一寸長め)を下ろすと、
車のカギを抜いて依頼者宅の呼び鈴を鳴らす。

『コックデリバリーの依頼で参りました』

エルピス・シズメ >  呼び鈴を受けると、部屋着姿のエルピス。
 普段の装いと違い、ゆったりとした薄い色の部屋着。
 ふわっとした衣装は、普段よりもかわいらしさを強調させる。
 
『ん、ありがとう。今ガレージを空けるね。』

 内部から捜査してガレージを空け、そのまま迷彩柄の軍用車を受け容れる。
 エルピス自身もまた、ガレージに移動した。

「今回もありがとね。最近は大分涼しくなってきたけど……
 陽射し、暑くなかった?」
 

能守重高 > ややあってガレージへとM151A2をバックで侵入をし指定の位置でエンジンを切り鍵を抜いた。
荷物は戻したり下ろしたりはしたくらいだけど苦ではない。
依頼主は知人であるが…?前回より可愛らしさが増しているような。

「いえ。助かります。急に熱くなったり寒くなったりしまして。
 陽射しで幾度となく溶けそうになったことがありますが」

冗談っぽいことを返しながらあははと笑ったが、実際ダークエルフは熱さに強くなく日中出歩く事は少なかった。

エルピス・シズメ >  
 ガレージにM151A2が入った事を確かめてからシャッターを下ろす。
 荷物の運搬などを手伝いに出る素振りはなく、じっと見つめている。

「あはは……この季節は大変だよね。
 じつのところ、僕も忙しくて体調を崩しちゃっててね。
 イーリスにも美味しいもの食べて欲しいし、美味しいご飯を食べて英気を養いたい……と思ってお願いしたんだ。」

 ふわふわの服の袖を揺らす。
 装いが可愛らしいのは、パジャマだかららしい。

「感染するものじゃないから、その所は大丈夫で。
 えっと……異邦の料理のおまかせで、ちょっと辛めのもの。で依頼してたっけ……」

 ぼんやりと思い返し、スマホを見て内容を再確認。

「予算と報酬は請求書があれば先に払っちゃうし、
 後で纏めてくれてても大丈夫。振込でも手渡しでも問題ないよ。」

能守重高 > 手伝いが必要と入っていないし依頼主にそんなこと言えない。
何より持ってきた食材がわりと氷込みで重いから言えるわけもない。

「…ええ。だい…大丈夫そうで何よりです。
 ご両人ともでしたか?美味しいものを食べてもりもり元気になってくださるとこちらも嬉しい限りです」

もりもりの意味は筋肉的になのか精神的になのか。
どう捉えられてもおかしくない。あと服装もだけど見た目が大変お綺麗です…。

「異邦料理でちょっと辛い物で予定していましたが、
 体調を崩している最中に胃腸に刺激物はどうかと思いましたので変更しますね。
 本日はとある海産物が手に入りましたのでその関係のものを御作りします。」

体調不良の時に刺激物?危険。却下。
お腹から栄養は吸収されるのでお腹を労りつつ、
これから脂ののった海産物で美味しさを味わって貰いたいと思って持ってきたのは 鮪。

「後で振り込みで構いません。幾分かお安くなりますよ?
 メールでもお伝えいたしましたがプランによって割引もありますし」

そしてキッチンへと案内をされるのであれば連れて行ってもらおう。
ちょっと大きいクーラーボックスとファイルを事務所内へ持ち込もう。

エルピス・シズメ >  
「イーリスは大丈夫だと思うけど……調子、悪そうだった?」

 搬入を眺める。彼女に不調は無いと思うけど、気を遣って隠すことはありそう。

 そして、流石に何もしないのは悪いと思ったのだろう。
 それとなく家具をずらして道を作ったりキッチンを整備し始める。
 クーラーボックスを運びやすい様に、キャリーカートも用意したり。

「とにかく、美味しいものをいっぱい食べて元気になりたいタイミングだったから助かったよ。
 僕も料理は練習しているけど、体力使うからね……。」

 苦笑気味に笑う。慣れない料理は体力を使う。
 重高さんの料理の腕前は保証済みなので、渡りに船でデリバリーの依頼。

 冷蔵庫一杯の異国の料理もうどんも美味しかった。
 味を思い出すだけで元気になる。

「それじゃ、後で纏めて振り込むね。
 一か月分、タイミング自由で作り置きも含めて纏めて払おうと思うんだけど……。
 ここ最近は動きづめだったから、多少贅沢してでも美味しいものたべたいし……。」

 "多少贅沢していいかな"。"今月はまとめて依頼したらお得かな"。
 美味しいものを食べたい気持ちと、お金を払ってでも高品質な兵站を食べ続けたい。
 
 おいしいものをいっぱいたべたい。
 そんな気持ちが窺い知れるかもしれない。
 

能守重高 > 「だいぶ回復したそうですけど、本日明日以降に動けるように努めるそうです」

メールの内容を掻い摘んでお伝え致そう。此方は無理はせぬよう返事は回復後にとお返しした程度である。

キッチンにどうにか運び終えると屈んで氷に埋もれた中からとある魚を一尾取り出した。
鮪の部位ごとに分けたブロックだった。頭肉まである、中々お目に掛かれない部位まで仕入れる事が叶った。

「日本は世界の中でも稀有な国です、和食、洋食、中華、民族料理、
 常世に至っては異邦料理に至るまで食に飽きがありません。
 ありとあらゆる食を楽しむのでしたらここをおいてほかにありません。
 本日は鮪を中心にお造りからどんぶり物や…ジャンルとしては和食になりますが、作製に掛かりますね。」

趣味の範囲で、という割に本格的なものを作る。
趣味でデリバリーをやり始めたがこれでまだ本職ではない。
最近になって旨味から和食の道に進み始めたので作成できる料理の数は倍増している。

手を洗った後、包丁とかは事務所にあるものを利用し、足りなそうな調味料や必要なものは持ってきたが
普段は事務所にあるものを使う、そうすべてお造りした後、
レシピをイーリスさんに提出するために家で出来る範囲の材料でしないと彼女が再現できないという理由で。

口を覆うマスクをした後とんとんとんとリズムカルに調理を行う重高は
調理をしながらまずはお刺身用に鮪の切り身を切りながらタッパーなりに収めたりをしていた。
同時に鮪の漬け丼用にタレの作成や、ステーキ丼、マグロとアボカドの春巻き作りは…揚げる直前までをし、
鮪の肉を米粉で塗しレアカツで揚げる直前までをタッパーへ納め、カルパッチョも鮪肉をタッパーに入れると塩麹をなみなみと注ぎ蓋を閉じて冷蔵庫へ入れていく。

次々と調理を熟していく様は脅威というほかない、限られた時間と家庭でもこんなに出来るんですよというのが形になっていた。

やがて、鮪の大根煮に至るころにはガス台の上に鍋がありコトコトと煮崩れしない程度に火を入れて。

「後は鮪のたたきと天婦羅とサラダを予定していますが…。」

本日 本当に和食寄りになった。味噌や醤油、山葵や塩麹やら馴染み度が高い調味料のみ使っていた。
そこそこの量(依頼分は4人前で賞味期限が大体5日まで)なのと材料費次第で値段が上下するだけ。

全てが終わるころには再び冷蔵庫の中がタッパーだらけになりましょう。

エルピス・シズメ >    
「ん……よかった。」

 イーリスの調子を聞いて、眼を細めて安心そうに頷く。
 ひとまず無理はしていないみたい。

 食欲の秋とも言うし、暫くは美味しいものをいっぱい食べよう。

 取り出されたものは……鮪。ほぼほぼ一頭丸ごと。
 高級部位以外を上手く買い取れたのかな、みたいな事を考える。

「食への関心と、日本人(自国民)向けに味付けをリファインする技術はとっても高いと思う。お願い、重高さん。」

 カツカレーとか、ナンカレーとか、ハヤシライスとか。
 ……振り返ってみると全部カレーなのは気にしない。

 そして料理中、その仕草を眺めながらふと、思い出した事を口にする。

「そう言えば昨日、アーヴァリティにあったんだけど……
 ……重高さんとアーヴァリティ、想い人同士なんだね。
 アーヴァリティ、とっても嬉しそうに話してたから僕まで嬉しくなっちゃった。」

 昨日のこと。
 必要があったので学園で自身の異能・魔法にまつわる報告書を作っていた時、
 たまたまアーヴァリティと遭遇した。

 その時に、報告しないつもりだけどメモとして記載していた自分の異能ひとつから、ちょっとした恋話が広がった。

 そのことをふと思い出して、何となく口にした。


 

能守重高 > 一緒に住んでおらんの? とは聞く事はしなかった。

彼女からのメールは休んでいますとはあったけど
特に場所とかは明記なかったのでてっきりここにいると思っていた。

鮪は美味しいですよ、日本人=鮪よく食べている民族という認識がある。

「世界巡ってもすべてのジャンルが食べられる国はここだけです、
 そしてそれを作ることが出来るコックも恐ろしい位に腕前ははるか上です。
 数多の国の料理も日本人向けに魔改造する技術が末恐ろしい。」

サラダは秒で終わる、たたきも所作が単調で終わるし、それもタッパーへ入れ冷蔵庫に。
天婦羅は揚げるだけ揚げて保温魔法をかけて固定後常温保管なので直射日光当たらない場所に置く。

あとは何を…。と考えていた所、

「アーヴァと?まだ恋人同士という立場ですね。
 ゆくゆくは恋人から夫婦になりたいですが結婚指輪を購入していないのと、
 色々と手続きをしていないので二人でそれらの事はしたいと思っています。
 ああ、ええ、まぁ 我が愛しの姫君(アーヴァ)は可愛らしいのでいつでも愛で支えたいと考えています」

素で恥ずかしがらずにさらりと言いきっていたこのダークエルフ。
ああ、会っていましたか、と淡々と答えながら調理器具を洗いながらそう言葉を返しましょう。

「余った食材がちょうどあるので味噌を使った総菜を作って終わりにしますね」

鮪ではないけど茹でて余ったほうれん草を使い、柚子胡椒と味噌を適量ボウルに入れて合える様に混ぜ始めた。
それも程なく終わりボウルからタッパーに収めてから道具類を洗ってしまえば今回の依頼料理完了と相成りました。


エルピス・シズメ >  
 同棲はしているし、何なら寝る部屋も一緒。
 どうして様子を伺ったかと言えば、二人で居られなかった少しの時間と認識の様子のずれを埋める作業。

 イーリスがデリバリーを受けていた時はエルピスは学園で異能・魔術の報告作業を行っており、
 今現在はイーリスは自室で休んではいるものの、起こさずにそっとしている。

 当然現状のイーリスの状態は把握しているものの、
 多忙や検査・報告などに必要な外出によって詳細な具合は把握しきれずにいる。

 また、第三者にどこまで自分の不調を訴えられるかなども、一つの指標。
 イーリスもまた風紀委員の務めを果たしていて、微妙にすれ違っている時間。

 二人とも大変だからこその、デリバリーの有難さ。
 そう言う意味では、エルピスはデリバリーの受託にとても感謝している。

 ようやく二人とも落ち着いたのが今さっき。
 今晩からは二人でゆっくりしようと思っている。
 
「魔改造は日本の特技だよね。
 ある意味、料理に限らないけれど……僕もとにかく凄いと思う。
 それにしても、美味しそう。イーリスが起きるまで待つか、イーリスを起こしに行くか悩む……」

 そう思いながら仕上げる作業を見届ける。
 冷たく、食べやすいサラダは疲れた体に有難い。
 ほどよい脂と赤身のたたきも喉を通り易そう。
 天ぷらもカロリー栄養が欲しい時にはありがたい。
 
「そうだね。籍を入れるとなると色々手続きがいるからね。
 委員の重高さんなら、その辺も問題なくこなせそう。でも手続きって大変だよね……
 でもそっか、結婚……重高さんは、そこまで考えているんだ。」

「そうだよね、将来設計を考えると……僕とイーリスも、結婚……入籍……」

 考えると顔がほんのり紅くなる。
 まだまだ先のことだけど、イーリスのことと想像するだけで嬉しくなることば。

「結婚式も、挙げたいな。」
 
 

能守重高 > プライベートまで聞くに及ばないから、
その辺全く聞かずに無理はなさらぬようと気遣いの言葉で締めくくっている。

体調の管理は己でどうにかしてどうしてもだめならば医者に掛かれと
常々彼女にも伝えているので無理な時以外は自己完結せよとしている。
重高も風紀委員ではあるが車両課なので花形ではない。何ならデリバリー来る前は装輪装甲車とにらめっこしていた。

風紀委員会仕様にするための魔改造一担当なので無茶振り仕様と日々戦っています。

デリバリーは趣味の範囲なので、そう料理がしたかったが発端なので、
飽きがこないといいが今後忙しくなればデリバリーは縮小しようか考えているところ。

「起きるまで待つのが妥当では?
 これ置いていくので、フライパンにこれを置いて焼けば香りが漂うので匂いテロが出来ます。
 自然と匂いで起こすのもありではないでしょうか」

そう言ってテーブルの上に置いたのは鮪の脂部分の塊。握ろこぶし大の塊。

「懸念点は…私の種族が竜でアーヴァは人?です。
 寿命問題はどうにかなりますが…まぁなんとかします。
 手続きは抜かりなく 指輪と署名だけですね。
 式は…考えていないです、したところでひっそりとしたいくらいでしょうか」

さらりと種族名を告げ、異種婚姻で必ず発生する寿命の差についてどうにかすると言い切った。

「エルピスさんとイーリスさんの結婚式は参列したいですね。」

調理も終わりデリバリーについての書類の準備をし始めた。
といってもメールでおおまかに伝えている内容の書面版と契約書を
彼の前に並べて、ペンを書きやすいように向きをそろえ置く。

エルピス・シズメ >  
「うん。そうする。」

 やっぱり自然に起きるのを待ちたい。

 無理はさせずに、起きるのを待つ。
 すこしぐらい食事の時間が不規則も、回復する時間の方が大事。

「僕もイーリスも、ちゃんと料理を覚えなきゃね。
 ずっとお願いする……って訳にもいかないし。負荷が少ない料理のバリエーションを増やすのが先かな……。」

 あくまで趣味の範囲の延長で出た話。
 今はともかく、ずっと続けるのは色々保たない。

 出来ることなら、思いついた時に時々食べる!ぐらいが一番健全でしあわせ。

「この鮪の脂の乗ったステーキは……ええと、油を敷かずにテフロンのフライパンで良いのかな。
 ……あっ、今回のメニューと少し先までの見積もりと請求書は僕に送ってね。
 イーリスにメッセージを送っちゃうと起こしちゃうかもしれないから。」

「半日もすれば、起きてると思うけど……」

 デリバリーの詳細は自分に送るように告げる。
 デリバリー以外の面でも今後を見据えてイーリスの連絡先も伝えてあるが、今は眠っているでそっとするように。

「竜なのは、前にほんの少し教えてくれたよね。
 でもなんとかできちゃうんだ。寿命。」

 式を解いた重高さんから、竜の要素があることはほんの少しだけ聞いた記憶がある。
 膨大な時と旅路の片鱗と共に語られたと、印象に残っている。

「ずっとずっと幸せにいられるのは、いいな……。」

 さらりと、とんでもない事を告げている。
 それだけ愛が強いのだろう。そんな印象を受けて、柔らかく笑った。

 僕とイーリスはどうなるのかな。きっと大丈夫かな。
 そんなことも思ったりした。

「僕も重高さんとアーヴァリティの結婚式には参列したいな。
 挙式が決まったら教えてね。僕たちも……挙式が決まったら伝えるから。」

 どちらの結婚式も、きっと楽しい結婚式になるだろう。
 幸せな未来に思いを馳せた。
 

能守重高 > 「料理する人が確か赫さんだけでしたよね?
 色々と栄養的に不味いので簡単な料理から出来るように努めてください。
 簡単な料理でありましたら、おにぎりのバリエーションを増やすところからでしょうか。
 握って真ん中に仕込むだけですから、梅干しから鮭、ワカメ 昆布等から始めてはいかがでしょう。」

日本人ならほぼ国民食のおにぎりから始めてはと提案。
片手で食事もできるが問題点は塩分過多になる事。朝ごはんにはおにぎりとバナナで凌げるからお勧めはしたい。

ある使命で今回は料理を布教しまくっている重高だったがその前は異世界の文化だったりする。

「なんでもいいですよ 油は引かないでいいです。
 見積もりと請求書は秘匿暗号文で送りますね、あー起こすのは厳禁と」

デリバリーの詳細は今回は依頼主が彼なのでそのまま送るつもりだった。
料理のレシピは彼女に送るつもりだったが今回だけ彼に出せばいいと聞いた。割と多いんだけどいいのか。

「竜の秘伝にあたる儀式を共にいたせばよいのです。
 寿命の概念を竜並みに引き上げる事になるんですが…アーヴァなら大丈夫でしょう」

竜だけど今の姿はダークエルフ。
竜の姿にはここではならないのも伝えたはず。
願っているのは平穏に共に過ごせられることのみ。

「責任重大な事になりましたね、お互い無理のない程度に。」

お互いに謎のプレッシャーをかけている気がする。
結婚式はしないとならなくなった、規模はともかくとして。
うっと呻くダークエルフ。オモイカネ8を徐にテーブルの上に置き、
起動させると立体3Dホログラムになったレシピと動画がいくつか広がる。
いくつか揃えるように指で触って移動させると彼の端末に送信するように操作してオモイカネをしまった。

「メール 送りました。
 今回のは鮪の漬け丼、カルパッチョ、サラダ、たたき、
 刺身のお造り、天婦羅、レアカツ、おまけのほうれん草の柚子胡椒和え、
 しいたけと昆布の和風だしのレシピのおまけつき。動画を添えて」

請求書は別に送り…今書きましょうか?と手書きで請求書を書き始める。
高くはない、高いのは鮪一体の料金だけだ。4人前の量なので大体通常料金の半額でありました。

エルピス・シズメ >   
「うん。ただあの人は最近忙しいから……
 ……おにぎりは良いかも。食べやすいし、具材も選べる。
 夏も過ぎたから、痛むこともなさそう。」

 今は少し忙しく、事務所にも中々戻らない。
 一度肥えた舌や整った栄養は中々落とし難い。

 とりあえず栄養の摂れそうなおにぎりを作ってみよう。
 それ以外だと、今は目玉焼きと豚肉をもやしで炒めたもの、灰汁が取り切れてないカレーぐらいしかできない。
 うどんをゆでるのはそれなりに上手になった。ちぎって済ませるサラダは野菜のチョイスが偏る。

「宜しくね。折角気遣ってくれてるから、そのままにしておきたくて。
 イーリスに送る必要があるものは、僕じゃなくて後でイーリスに送っても平気。」

 イーリスの性格上、電子Messageの類はすぐに反応するかはともかく直に届いて意識を覚醒させやすそう。
 そんな懸念から、少し間を置く様に伝えた。自身を経由するにしても問題ない。

「そうかも。どんな儀式でもアーヴァリティなら頑張りそう。」

 アーヴァリティは重高にとても好きを示していた。
 だからどんな儀式でもがんばりそう。と。

「うん。無理のない様に道を歩んでいくよ。
 メールも後で確認しておくね。」

 届いた品目や詳細等々。
 作業動画も添えてあり、分かり易い。

 イーリスのためのものでもあるけど、僕も試してみようかな。
 そんなことを思案した。

「改めて、何時もいろいろ良くしてくれてありがとね。
 僕たちに手伝えることがあったらいっぱい協力するから、僕たちに出来そうな事が出てきたら頼ってくれると嬉しいな。」

 手書きの請求書を確認し、スマートフォンでスキャンした上で受け取る。 
 手書きと電子、両方大事。友人の趣味として受けたものなので、領収書は貰ってもどう経費に出すかは少し思案。
 いずれにせよ、重高さんに迷惑の形で取り扱うつもり。

「僕はもうちょっとしたら鮪を焼きながら、イーリスが起きるのを待つけど……重高さんはどうする?」