2024/10/07 のログ
Dr.イーリス > 「では、私が着ましょうか?」

ちょっと意地悪気な笑みで小首を傾げる。
エルピスさんが着るサイズとなると、イーリスはぶかぶかである。

「えるぴすさんのだいすきが、とても嬉しいです……。ふふ」

ぎゅーっとエルピスさんを抱きしめつつ、ゆっくりとベッドに寝転がっていく。
ベッドで横になりつつ、イーリスは頬を赤らめたまま微笑んだ。
エルピスさんの蕩けた声がとても愛らしい。

エルピス・シズメ >   
「それは……あたらしくちゅうもん、しちゃう?」

 純粋に見てみてたい。
 体格が合わないから、新しく買おうかなとも。

「うん。ぼくも……どんなにたいへんでも、たすけられなかったり、かんぺきじゃなれなくても……
 ……だいすきだし、ずっとだいすきで…………」

 凭れ掛かるように、蕩けた声が消え入りそうに弱く甘え声にかわる。

 とてもとてもかわいらしいけど、"危険"のサインであることは、イーリスの眼では一目瞭然。
 イーリスが与えた力とか、魔法少女とか、そう言ったことは些細な事。

 ……純粋に、彼自身が彼の持つ力と知識の重さに耐え切れずにいる。
 そしてそれでも尚、ギフターにも叶わない。
 
 エルピス・シズメが過剰な力に毒される前に、解毒が必要。
 ──イーリスの中に居る超自我は、そのように言っただろうか。

 全ての力を取り除き、心身と毒を治療し、器を再構成する。
 英雄継承プロジェクトが英雄開発プロジェクトの人物と同じものを択ばなかった理由にも、ここにある。
 
 彼の器の限界。
 器の成長のため、何かをしなければならない。

 

エルピス・シズメ > [つづく?]
ご案内:「えるいりぴすがおやすみするだけ」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「えるいりぴすがおやすみするだけ」からDr.イーリスさんが去りました。