2024/06/11 のログ
ご案内:「違反部活群/焼け跡」に紅き迅雷ノ海月さんが現れました。
紅き迅雷ノ海月 > 要対策怪異


一目見て異常性を理解出来よう





純粋なる他害を具現化したモノ
大規模な災害と比喩されるモノ
時と数を味方にその脅威を増すモノ

――紅き屍骸

常世学園内では

そのような名で
知られている

紅き迅雷ノ海月 > 焼け跡


煙立ち上がるその夜空を
雄大に泳ぐ大きな海月<クラゲ>


深紅色の巨体


人間4人は丸呑み出来よう紅色
その巨体に纏うは禍々しき迅雷<ジンライ>

紅き迅雷ノ海月 > 夜空を

まるで

当然そこが"泳げる場所"
であるかのように

ふわり ひらり ゆらり


揺れ

泳ぐ

そして――

紅き迅雷ノ海月 > ――ソレは降り立つ
紅き迅雷ノ海月 > ふわり

巨体を

重力などないかのように
降り立たせ

焼け跡の路地を無数の海月の足が撫でる

深紅のそれが
バチバチと雷鳴を奏でる

地を割る

紅き迅雷ノ海月 > そして
駆ける

迸る迅雷
人体を侵す毒の様に
広がる深紅の閃光

真夜中の焼け跡
燃え広がる炎

殺戮の雷鳴と炎

紅き迅雷ノ海月 > 海月

とても水棲生命と思えぬ速度で地を駆けずった残骸に残る

紅の残滓
斑点のように残された赤い粒から生える――


残滓から生まれ出るは



"紅き迅雷ノ海月そのもの"――。

ご案内:「違反部活群/焼け跡」にサティヤさんが現れました。
紅き迅雷ノ海月 > 焼け跡となった

違反部活の暗部のそのまた暗部より

本体に比べればごくごく小さな

しかし
明確に殺意を宿した

迅雷を抱いた紅き海月が

ふわり
ふわり
ふわりと

次々と斑点から生まれては空へ浮かび


合計

16匹


各々が殺戮へと向かっていく

夜空へ泳いでいく

サティヤ > 「もっと早く手を出すべきでした。増殖する可能性についても考慮できていれば、もう少し好条件で目標を達成できたと思うのですが…」

灰色のコートを身に纏い、長めの片刃のエモノを手にした女が廃墟の影から姿を表す。
少し前から怪異の様子をうかがっていたが、相手の視界や検知の及ぶ範囲などを測れずにいたが故に、姿を表す事が出来なかった。
…だが、増殖能力があるとわかった以上、これ以上見ている訳にもいかなくなった。

「後悔は愚かです。口よりも手を動かしましょうか…」

自分に言い聞かせるよう呟くと、長いエモノを構え、防御を捨てて突進するだろう。
目指すは海月の足の一本。
横向きの一撃で切断を狙う!
女の仕事はサンプルの確保、何も倒す必要はないのだ。

紅き迅雷ノ海月 > ―――注釈しよう。

―――紅き迅雷ノ海月は"全て異能を持っている"

―――異能:命 射抜ク 稲妻<いのち いぬく いなづま>
―――属性:電撃/殺害
―――効能:強烈な雷撃を自身が刈り取るべき"命"を狙い打ち出す

―――利点:きわめて不意打ちと先制攻撃に向く。出が素早い。殺意を悟られない。

―――弱点:所詮は、電気だ。知っていれば流すことは容易。

落第街全域に

舞い上がった紅き海月の群れ

さあ
殺戮の音を奏で

仲間を増やそう――ッッ!!



――して

…来客か

ばら撒かれた子海月のうち
飛び遅れたモノの足が不意の突進で削ぎ落される

紅き迅雷ノ海月 > "良いところへ、来たな?"



"今宵は祭りだ"


"貴殿の命を最初の食い物にしてやろう――ッッ!!!"


言葉の代わりに威嚇する迅雷ノ海月

貴殿をこのまま生かして返す気など

一切ない

バチバチと迅雷がほとばしり殺意を示す

サティヤ > 「…これでは足りませんね。」

普段小さめの武器ばかり扱っている為か、少々狙いが安定しない。
その上、子海月は飛べるだけではなくすばしっこいようだ。
今日の仕事は最近話題の紅き屍骸のサンプル。そんなものを手に入れてどうしようと言うのだが…自分の知る所ではない。
話に聞く限り、自分とは比確定相性のいい相手と踏んで狩猟に来た、という所だ。
今しがた切り取った海月の足はほぼ空振り程度であったためか、とても小さくサンプルには弱すぎる。

「これは…幸運ですね。
個人的な意見を言うならば今すぐ逃げるべきなのでしょうが…」

紅い海月が威嚇するかのように雷撃をとどろかせる。
奴らは怪異だと聞いている。これが実在する生物なら大変だが…怪異なら、相性はいい。
出来ることなら、本当に戦いたくないところだが。

「お相手、よろしくお願い致します。」

言語を理解するかどうか分からないが、一声かけてエモノを上段に構える。
先ほど同様防御を捨てた構え。そのまま最も近い子海月の方へと走り
瓦礫を足場に、壁を蹴って、エモノを子海月の一体の真上から振り下ろすだろう。

紅き迅雷ノ海月 > 言葉は不要

紅き屍骸の行動理念は二つ

傷つけ殺す事
それによって同胞を増やす事


軽々と
守りを捨てれば
どうなるか?

その身をもって知るが良い

その一連の攻撃動作
黙って見ていようか?



打ち出される迅雷
意表を突く紅き雷閃

挨拶代わりだ
貴殿の"構え"に合わせて先制攻撃が轟く

"走り"に合わせて不意打ちが轟く

そして真上からの"攻撃"に合わせて――


突撃――ッッ!!

全てに殺意を纏わせ放つ

槍に身を貫かれながら"少しでも傷つけッ!死ねッ!"と迅雷を纏う海月が呻き――軈て――



朽ち果てた

槍に捕らえられた子海月は
深紅色が抜け潰える

サティヤ > 長く生きていると、いろいろな事がある訳だが。
まだ愚かさを知らなかった頃から、苦痛は隣に居た。

そして、憎たらしい筈のこの体質はよく苦痛から身を守ってくれていた。
今回も、やはりその類のようだ。

「————————————」

放たれる数多の雷撃。

走りだしに合わせて放たれたそれは、無理なく避けれる範囲で回避する。
ただ、長物を持っているとそれも簡単にはいかない。雷撃のいくらかが女の足や胴体に直撃する。
ローブがちりぢりに焦げ、その下にある女の肌を焼く。

そして、女の全身を雷撃がめぐ…らない。
女の肌に当たった雷撃は、その周辺の表皮を乱れ這いながら青い稲妻とぶつかり合い、しばし渦巻いた後消滅する。
肌は黒く焦げ、血がにじんでこそいるが、女の動きは止まらない。

(分っていた事ですが、これは辛いですね…!)

唇を食いしばり、肌を焼く高熱や何本もの針で刺されているような激痛をこらえながら走り続ける。

そして、直上から突き刺そうと狙いを定めた所に突撃を敢行する子海月!

エモノ越しに来る雷撃が女の手へと続き…

「愚かでした…先ほども想定の甘さを後悔したばかりでしたのに。」

色を失った子海月を見下ろしながら、エモノを引き抜き、反対の手に持ち替える。
先ほどまでエモノを手にしていた掌は…見るも無残、皮がめくれあがり、真皮が見える状態。
白い真皮と溢れた血の紅白を握りつぶし堪えながら、再び海月へと向き直る。

「短期決戦を狙います…!」

再び構えたエモノを手に、本体の方へと駆け出した。
今度は…守りも多少意識して。

紅き迅雷ノ海月 > 貴殿が向かうは
"主犯格"

子海月とはわけが違う

サイズも
纏う迅雷も

そして――速度も、だ


紅き海月は理解する

"貴殿は殺せる"

そして

"貴殿は傷つけられるが、傷つける事自体で止まらぬし、容易く傷つかぬ細工がある"


であれば
次なる一手を打とう


迅雷の如き速度でこちらからも駆け
貴殿の体を捕えんとする



狙いは
こうだ

その巨体で持って覆い尽くし
頭を掴んで
持ち上げて
思考中枢を破壊するほどの雷撃を浴びせる事

無論
貴殿がそれを黙って受け入れられるわけはない
怪異も黙って破滅を受け入れるわけもない


これは問いである

"貴殿は殺傷可能か?" "僅かでも感染しうるか?" "その価値はいかほどか?"

言葉の代わりに
殺傷を以って尋ねよう


さあ
攻防を以って答え合わせと行こうじゃないか


さあ、さあ、さあ――ッッ!!!

サティヤ > (高額の仕事で良かったです。本当に…!)

来る衝撃に備え、歯を食いしばりエモノを強く握る。
迎え撃とうというのか、こちらへと動き出す海月に覚悟を決める。
威嚇を行ったという事は、生物ばりの意識程度は持ち合わせているとみた。
であるならば、何かしら行おうとしている事はあるだろう。

(それが何かは分かりませんが!)

分かる事は一つ、ロクな事はしないという事だ。
だが、エモノを振り回せる手は2つしかない。
ならば、戦闘が長期化して苦しいのはこちら。

ならば、いずれぶつかるのであれば今ぶつかるのみ。
周囲の子海月をけしかけて来られるよりは本体じきじきに来てくれるならまだましだ。

半ば祈りのような覚悟と共に、海月へと突っ込む。
やはり最初に狙うのは足の1本、横なぎに根本から断ち切ってやろう。
何かされる前に先制を決めて、一本だけでも切り落とす!

紅き迅雷ノ海月 > どうやら
子分はとうに方々へ散ったらしい


此方、足一本
貴殿、体全部

取引にしては上等だ

この取引が成るかは貴殿次第だ、が

受ける一撃
千切れ飛んだ足一本

だがそれを拾い上げる暇などない

すぐ目の前に迫る――紅

余所見一つのスキがあれば貴殿を捕えるだろう

覆い
喰らい
殺めよう

この紅き迅雷を以って――ッッ!!

サティヤ > 確かに海月の足の一本を捉える。
振り抜いたエモノは込められたエネルギーを維持し、そのまま身体の後ろへと流れていく。
これで、あの足が消えたり、回収されるような事さえなければ、こちらが回収するだけで目標は達成である。

だが…

(その余裕は無さそうですね)

防御の抜けた一瞬を見計らい、海月がこちらを捕まえようと動いているのが分かる。
ここで欲張ってもう一本狙ったり、飛んで行った足へと直行しようものなら…全身に雷撃を浴びる事になるだろう。

流石に、それはまずい。
それこそ、死ぬことは無い(・・・・・・・)が、記憶に残る痛みが一つ増えるのは勘弁願いたい。
流石に避け得る苦行は避けたいものだ。

エモノに込めたエネルギーに半ば身体を任せつつ、片足を軸に体を後方によじり、もう片方の足で地面を蹴る。
縮地に似た体勢、動きを既に生まれたエネルギーに乗せて緊急離脱。
海月の方を向いた状態で後方へと駆け出し、緊急離脱を試みながらエモノを前方へと戻していく。
追撃がこれば、一撃ぐらいなら反応してみせよう。

紅き迅雷ノ海月 > サァ――ッッ!!

巨体が
空振り

なるほど

避けた

避ける必要があった

少なくとも全身を捕えることに意義はある

だが貴殿は冷静だ
追撃の迅雷も軽く弾いて魅せるだろう

引き下がる貴殿

間隙
両者を隔てる空白――

海月は空へ浮き上がる

――逃がす?
とんでもない

"ここで死ね"

上空から打ち出される
"この焼け跡を生み出した元凶"たる

紅き巨迅雷が放たれる

確実な殺意を持った一撃
人一人殺すには過ぎたる一撃

だが
跳ねられた赤い足はがらあきだ

上手くやれば回収も逃走も出来よう


――出来なければ?
その時は焼け跡の仲間入り――か?

怪異は貴殿が死なぬことを未だ、知らぬ

サティヤ > 追撃の雷撃。一か八か、エモノで弾いてみるが、そううまくはいかないものだ。
そのまま胴体や頭部にヒットするよりは遥かにマシであれど、先ほど子海月を貫いた時のような雷撃がエモノを持つ手に伝わり、その掌を焼く。

「ッ―!」

先ほどの雷撃よりも確かに強い一撃を受ければ、掌の被害も甚大というもの。
ある程度距離をとったところで、比較的マシな反対の手へとエモノを移し、焼けた掌を見る。

そこには、赤一色の掌。乱れ狂ったエネルギーに破壊された表皮と真皮。筋肉繊維すら見えるようなダメージ。
これでは、物などまともに握れない。
幸いなのは、もうその必要は無さそうだという事。

…そして、降りかかる不幸は、赤い雷撃。
飛び上がった海月の様子に、もうこれ以上の追撃が不可能であることは察していた。
飛行能力など持たないこの身がとれる手段は精々やり投げ程度のもの。

海月が攻撃準備をしていると判断するや否や、可能な限りまで引き寄せる為にも単純な移動で切断した足から距離をとり…

(当たるなッ!)

明らかに強力な雷撃が放たれれば、一気に方向転換。
可能な限り距離をとりながら、エモノを海月の方へと投擲し、切り取った足の方へと駆ける。

その途中で、着弾した雷撃の余波や地面を伝って来た僅かな衝撃などを全身で感じる。
余波であったから耐えれたものを、直撃していたらと考えると恐ろしい。
全身を走る激痛…おそらくそこら中に火傷が出来ているだろうが、今は気にしないように唇を噛む。

そして、なんとか足を拾い上げ、担ぐようにしながら最寄りの瓦礫の影へと姿を隠す。
そして視線を攪乱する為に複数の障害物を経由しながら、複雑な経路で逃走を開始する。

無事逃げ切れるかは、まだ分らない。

紅き迅雷ノ海月 > 紅の閃光が
あたりを薙ぎ払った

地形が血を流すように深紅に染まる


運が良い事に子海月は消え
親玉だけがそこに残っている状態


空高く泳ぐ迅雷ノ海月は

貴殿を追い
上からの視野を以って追うだろう

追うだけ?





否ァ!!


障害物は破壊せよ――ッッ!!
あらゆる手段を以って殺害せよ――ッッッ!!!

狙いは不要ッ!!
当たれば幸運ッ!!
1%でも可能性があればそれだけでよい!!!

死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!
死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!
死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!

繰り出される無数の迅雷ッ!!!

殺意
純粋なる殺意


さあッッ


――可能であるなら生き延びてみよッ!!

サティヤ > 「恐ろしい執念ですね…!!!」

苦々しい表情で駆けながらつぶやく。
無造作に放たれる攻撃というものは、非常に恐ろしいものだ。
ブラフは意味を成さないし、狙ってない分妙な当たり方をする事だってある。

しかも、その全てをあの海月が殺意を込めてはなっている。
何かしらの意思伝達を受けた訳でも無しに、良く分かる。それほどの勢いを感じる。

だが、自分も生への執着こそなけれど、むざむざ被弾する程死にたがりではない。

先ほどの巨大な一撃を考えれば、近隣への着弾すらも危険だ。
だが、これといってとれる手段がない。
この距離から届き得るエモノはすでにないし、両手は埋まっている。なんなら、これ以上ものを掴む事も難しい!

「逃げるしかッ!」

只管に物陰へと身を投じ、そこから別の物陰へと身を投げる。
当たる可能性こそ無視できないが、それでも動かなければ瓦礫の下敷きとなり、直撃する。
そうなれば待っているのは地獄の苦しみ!

祈るような思いで、全身の力を振り絞り、傷ついた肌が無理な動きで悲鳴を上げようが、只管に避け、逃げ続ける。

そうしているまだ瓦礫になっていない建物のある辺りまで逃亡する。
ここまで来てしまえば、捲いてしまうのも可能だろう。割れた窓から建物の内部へと身を投じた。

紅き迅雷ノ海月 > 火の海――そこから離れて


焼け跡から逃れた貴殿の視界に
もう紅色は映ってはいなかった


運が良かったのか
実力で振り切ったのか


煩雑な
違反部活の
街並みが
視界に広がり
逃走の終

紅き迅雷ノ海月 > ―――。

―――。

―――。

紅き迅雷ノ海月 > 殺め損ねた紅き迅雷ノ海月もまた
次なる獲物を探り

夜空を泳ぎ始めた――

ご案内:「違反部活群/焼け跡」から紅き迅雷ノ海月さんが去りました。