2024/08/01 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にさんが現れました。
> とある違反組織のアジトにて。先ほどまで、どうやら風紀の摘発があったようで慌ただしさに包まれていた建物。
しかし、構成員の制圧と連行、証拠品の押収、現場見分など一通りの仕事が済んだ彼/彼女らは帰投したっぽい。

――それを念入りに確認してから、ややあって天井の一部が外れて赤毛紅眼の少年が落下してくる。

「――っと。あっぶねぇ~~…まさか風紀の摘発があるとは。完全に油断してたわ~。」

鉢合わせ無くてマジで良かった…!と、思いつつも、一応窓の傍に体を寄せて。
チラッと外の様子を伺う。夜間だが夜目は普通に利くので視界的な問題は然程無い。

「……うん、全員帰ったぽいな……っはぁ!古巣とはいえ心臓に悪いわ。」

気が抜けたのか、ズルズルと壁に背中を預けたまま座り込む。
腰に提げた特徴的な四刀が、ガチャリと音を立てるが、じっと天井裏に潜んで様子を伺っていたのだ。
誰かが居残っている可能性はゼロではないが極小。そう踏んでこうして小休止できる。

「…見つかったら一発アウトだからなぁ。何処のステルスゲームかっての。…まぁ俺が悪いんだけど。」

そりゃ今も一応は手配中の犯罪者だからね、仕方ないね!

> でも、油断していると前回遭遇した風紀の【ゴミ処理係】の青髪の姐さんと遭遇した時みたいになる。
つまり心臓に地味に悪い!なので、小休止をしつつも最低限の気は配っている。奇襲不意打ち怖い。

「…しっかし、証拠品の山だから仕方ねーけど、殆ど持ち出されてるなぁ。
何か金目の物とか残ってたら俺の懐的に非常に有難いんだけども。」

先日依頼を果たして幾ばくかのお金はゲットしたが、まだまだ食い繋ぐには足りない!
火事場泥棒みたいだが、そういう事をいちいち気にしてもしょうがないのだ。お金大事。

「ぬーん…一応後で建物一通り見て回るか。何か取りこぼしがあって売れそうなのあれば売り飛ばせるし。」

最初からその気だった?うん、否定はしません。零細何でも屋は本業だけでは生きていけんのだ!

> まぁ、既に犯罪者なのでこのくらいは別にいいよなぁ、とかついつい思ってしまったりもする。
別に聖人君主でも潔癖でも無いので。と、いうか生き抜く事がまず大事だ。

「よっし、ぼちぼち見て回るかー!」

小休止終わり!立ち上がった拍子に、また腰の刀がガチャリと音を立てる。
ついでに、巻き付けた細い鎖のジャラジャラした音も響くが、周囲に不審な気配や姿は無い。

取り敢えず、ここは3階建ての物件の最上階なので順番に物色していこう。

「ん~~ゴミしかねぇなぁ、もしくは売っても二束三文にもならんものくらいか。」

矢鱈と物色に慣れた様子で金目になりそうなものをザっと探していく少年。
そりゃ、孤児上がりでスラムに移住して2年近くも経過すれば、このくらいは手慣れてくる。うむ。

…あれ、おかしいな。一応、正規学生で風紀委員やってた時代もあったんだけどな…。