2024/08/10 のログ
> 「…あ、うん…スラムの何でも屋さんだから、こういう依頼もたまーに来るんよ。」

あ、もうこれ止めても無理だわ…と、悟った笑顔。既に前金貰っちゃってるし、どうしたもんかね。
ナナの言葉に、「うわぁ過激で素敵な自己紹介だなぁ」と、棒読みで感想を述べつつ、状況を改めて確認。

(ナナは収める気は無し…だけど、殺してはいないっぽいから一応”加減”はしてんだな。)

ただ、それはそれとして矛を収める気は皆無なのも理解出来た。
男たちも必死に応戦しようとするが、そもそものスペックが違い過ぎるから話にならなそうだ。

「あ~~~…ったく。」

盛大に肩を落として溜息を零しながら、無造作に左手が腰の後ろの刀の一本、その柄を握る。
そのまま、無造作に鞘ごとベルトから引き抜いてダラン、と左手に提げた。

…用心棒の依頼を果たすのだろうか?

「あー…お互いちょっと落ち着かない?あと、この依頼は破棄するわ…あ、前金は返すぜ旦那。」

と、リーダー格の男に目を向けつつ、懐から右手で前金が詰まった紙袋を取り出して放り渡す。

『テメェ…契約破棄とか良い度胸してんじゃねぇか!!』
リーダーの男が凄むが、その間も彼女の蹂躙でどんどん人数が減っていく。

「いや、ナナの強さ一回見てるし俺が敵う訳ねーじゃん?
あと、単純に顔見知りと戦うの気が進まんし。金は返したから文句はな――…。」

言い終わる前に、イライラしたのかリーダー格の男が瞬時に早撃ち。撃たれた少年の上半身が仰け反った。
『クソが、何が【竜殺し】の何でも屋だ。とんだ外れくじの意気地なしじゃねぇか!!』
そんな悪態を零しながら、既に少年を仕留めたと思ったのか、少女の方に警戒と殺意を向けるリーダー格の男。

ナナ > 「何でも屋って大変だねぇ。」

よくよく考えれば用心棒とはよくある依頼かもしれない
暴力が正義な所がある落第街でドラゴンを倒した男と聞けばそう言う依頼も有るのは頷ける
お互いお金の為に大変な思いをしてるんだなとちょっと共感

「赫の変な技は面倒臭いけど…あれ、破棄するの?」

肩を回しついでに彼の事を殴ろうかと考えていたが一旦ストップ
目の前で契約を破棄する姿に小首をかしげる

結局のところ戦ってみないとどうなるかは分からないが男達を自分から守りながらうまく戦えるかと言うと怪しい所は有る
契約破棄に怒り心頭な男が遂に発砲、上半身が仰け反る姿を見つめ…

「…一応言っとくけど、その竜殺しって本当だよ。
ドラゴンが使う魔法を捌けてそんなので死ぬとは思わないけど?」

こちらを見る男にそう伝え、少年の方を指差す

振り返ったらぶん殴ろうと考えながら

> 何でも屋は儲からない。しかも個人でやっているし少年は宣伝とかは一切していない。
関わった人々に軽く宣伝する事があるかどうか。だから大体が閑古鳥…依頼が来ても大体面倒だったり癖の強いのばかり。
まともな依頼も多少あるが、大体がこんな感じだ。

(…あー、ほんと。俺ってこの職業向いてねーのかなぁ。)

一応、ナナから”面倒臭い”と評される程度には俺は厄介扱いらしい…いやぁ、どうあれ評価は嬉しいですな。
そんな事を、今まさに撃たれて上半身を仰け反らせながら考えて――…。

「おーい…確かに生きてるけど、バラさなくてもいいじゃんよ…。」

そんな呑気な声。死んだフリして落ち着くまでやり過ごそうとしたのが台無しだよ!
そして、上半身を起こせば、この距離からの早撃血を刀のさやの部分で受け止めていた。

ポロリ、とひしゃげた銃弾が零れ落ちて床に転がる。
鞘に至っては、相当固いのか銃撃でもほぼ無傷だ。
『…はぁ!?テメェ、俺の早撃ちを…!!』
驚愕した男が、反射的に銃を少年へと向けるが…あーそれ悪手だよ旦那。

「いや、銃口見ればどこ狙いかは分かるし…ってか、俺に気を取られてる場合じゃなくね?」

と、親切に忠告してみるが…多分もう手遅れだなぁ。心の中で男に合掌しておきたい。
あくまで、この場で今一番脅威なのはその少女なんだから。

ナナ > 彼とは奇妙な縁がある
ドラゴン相手の共闘、そして今回の鉢合わせ
こう続くと何か縁の様を感じてしまう

そして事実、彼を相手にするのは面倒臭い
倒せる倒せないではなくドラゴンの攻撃をさばききった相手を捕まえるのは非常に手間がかかる

(ってなると一度戦ってみても良いんだけどね…)

だが、今回はそうではないらしい
銃弾を防がれた男は目に見えて狼狽する
そしてそれを温かく見守る程少女も優しくはない

「よいしょ~!」

無防備な男を殴りつける
威力としては他の男達より少し強め、死にはしないが相当痛い
そしてリーダー格の男を倒した所で制圧は完了した

「銃口で狙いが分かってもそれを防げるかは別問題だと思うんだよね。」

なんて、言いたくなったことを言ってみた
惨状となった現場から広げていたドラゴンの素材を回収していく
使うのは勿論依然貰った魔道具の袋、これが便利で手放せなかった

> 確かに奇妙な縁である。多分、今後もまたひょっこりどこかで会いそうだと錯覚しそうな程度には。

一方、少年からの少女への評価は一言で言うなら「相手にしたくない!」である。
単純に顔見知りとは戦いたくない、という気持ちの部分が大きいのだが。
実際戦ったとして――彼女が攻めてこちらがギリギリ凌ぐ、そんな綱渡りな戦いになりそうで怖い。

(…むしろ、ナナと戦う場面とか想像したくねぇなぁ。)

そうせざるを得ない状況だったなら、少年も覚悟を決めてやり合う気概はあるが。
単純な話、一撃でも彼女の攻撃が直撃したらほぼこちらの負け確定だ…洒落にならん。

「うわぁ…痛そう…。」

顔の形が面白い事になってるが、きちんと生きてるっぽいし、落第街では”軽傷”の部類だろう、うん。

「そんな大したもんじゃねーけどなぁ。回避出来なかったし。」

少年の中では鮮やかに回避する方が強いイメージ。そして、ドラゴンの素材を回収していく様子を眺めつつ。

「お、その袋使ってくれてんだな。」

ちょっと嬉しそう。あまり容量は無いけど便利に活用してくれているようだ。
左手に持っていた刀は再び腰の後ろに戻す。依頼人は沈黙、前金も返した。
ならば用心棒を果たす理由も無いし、ナナとやりあう理由も無くなるのだ。

ナナ > 戦いならば、いい勝負になる筈
殺し合いならば…それは分からない
お互いに底が見えていない以上仮定もまた難しい

「痛くしたからね、中途半端にやったら復讐とか言い出すからこれ位圧倒的にやらないと意味ないもん。」

女一人に負けた、女は実は化け物だったと言い回ったところで誰が信じるのか
加えて情けをかけられた吹聴するのはこの街で商売をするうえで致命的である

「あれを至近距離で避けたら十分だったでしょ?普通はマル焦げウェルダンになってたと思うよ。

この袋は超便利だからお気に入り。妙に大きいうえに嵩張るんだよねこれ。」

鱗と牙、一つ一つならそこまでだが纏めると非常にかさばって面倒臭い
魔道具様々である
一通り回収すれば迷惑料がてら何か貰っていこうと思ったが…特にめぼしいものがないので倒れている男達の財布の中身を頂いておく

> ナナと殺し合う場面を想像してみた……自分が死にかけてる場面しか浮かばないので即止めた。賢明な判断。

「まぁ、ナナ相手にちょっかい出したらどうなるか、って意味じゃ効果的かもしれんなぁ。」

倒れ伏した男たちを眺めながら。これ、間接的にナナの噂が広まりそうな気がする。
…あと、更に間接的に少年の噂も広まりそうである。少年としては全然嬉しくないが。

「別に銃を持ってるヤツの相手するのは初めてでもないしなぁ…お、そりゃ嬉しいね。提供した甲斐があるわ。」

ケラケラと楽しそうに笑って。…あ、やっぱり金も回収していくのね、何となくそう思ってましたよ俺。
ちなみに、リーダーの男の近くには、先ほど少年が付き返した前金の入った紙袋が転がっているかもしれない。

「んで、ナナはそれどーすんだ?仕切り直しで別の場所に売り込みか?ちゃんと相手を吟味しないと、また同じ流れになりそーだけども。」

と、袋…正確にはその中身であるドラゴンからはぎ取った素材を指さして。

ナナ > 「そうそれ、流石に今回はイラっと来た。
女だからって真面に相手してくれないとかどうなってんの?」

本来は素材の売却に来ただけだったのに、なぜこうなったのか
もう多少の悪名でも良いからちゃんとした対応をされる位には目立つようにした方が良いかもしれない

「異能か重火器でもなかったら別に怖くないけど、赫も割と危ない橋渡ってるよねぇ。」

落ちている紙袋、一度赫の方を見るが先程自分からいらないと捨てた物を拾うのは彼のプライドに悪い
相手の事を思って行動する、その理念に基づいて紙袋は少女の懐へ

「とりあえずこいつらがこうなったって知れる2~3日後に別のとこで売ろうかな。
小金は手に入ったし暫くは困らないからね。

あ、赫一応今回も手伝ってくれたしどこかご飯食べて帰る?お礼に奢ってあげても良いよ。」

取り出される紙袋
先程拾ったそれをひらひらと見せつける

> 「まぁ、見た目で判断するっつーか決めつけるのはこの街じゃマジで悪手の一つだからな…。」

連中は何処かで調子に乗っているか見る目が無かったのだろう。
対等の取引を淡々とこなしていれば、組織が壊滅状態になんてならんかったのになぁ。
まぁ、勝手に契約破棄した俺はどうこう言えないけど。

「まぁ、何だかんだ2年くらいこういう商売してっから慣れたっちゃ慣れたけどよ。
ま、もしまた売り損ねたら一声掛けてくれよ。ちゃんと対等に取引してくれる相手にゃ覚えがあるし。」

実際、少年も今はへそくりで素材は手元に置いているが、いざとなったらそちらで売り飛ばすつもりだ。
今はまだ、ギリギリ生活できる金銭はあるからそうしていないだけで。
まぁ、どの程度で売れるかはその時の相場とか色々変化するのでそこは未知数だが。

彼女が紙袋を拾い上げても少年は無反応。突き返したそれに後悔は無い。
むしろ、少女が貰ってくれた方がこっちとしても万々歳だ。

「…えぇぇ、俺まったく手伝ってない気が。また囮みたいに注意を引いたくらい?」

何か、ナナと共闘?する場面だと俺が囮役になるパターンが出来つつある気が。
とはいえ、攻撃力に関しては彼女の方が上だし少年もしぶといので囮に向いている。

「…とはいえ、折角のお礼は素直に受けたいのが俺なのでお言葉に甘えるぜ!」

実際ちょっと空腹だったりもするので。紙袋をひらひらされれば苦笑い。まぁそれはもう彼女の金なので。

ナナ > 「見た目は当てになんないしね。」

自分の場合、ある程度自由にできるので特にそう思う
真面に取り合えばこうはならない、商売をする以上普通に対応してほしいと願うばかり

「うーん……まぁその時は頼るかもね、できるだけ顔見知りは避けたいところも有るんだけど。」

誰かの紹介だと今回みたいに盤面をひっくり返したりできない
交渉でも無茶は出来ないので彼に頼るのは最終手段になる筈

「なら前と一緒じゃん。後はまぁ依頼より私の事優先してくれたお礼もかねて?
それでこそ男の子、素直なのが一番だよ。」

笑みを浮かべて中身を確認
食事するぐらいは余裕だろうと勇み足のまま2人でその場を後にする

> 「ナナの変身直に見てるしなぁ…うん。」

素の状態がこんな美少女だけどドラゴン討伐の時すごい姿だったからな…うむ。

「おぅ、まぁあくまで保険みたいなもんと思っておいてくれりゃいいぜ。」

ナナの行動に変に干渉する気は無いので、彼女が手詰まりになったら、で構わぬ気持ち。
何でも屋として、それなりに人を見てきているのでそこらは心得ております。

「そりゃ、むさ苦しい野郎共と美少女の顔見知りだったら校舎を優先するだろ!」

言い切った。うん、男のだからね…しょうがないね。

ともあれ、二人でさっさと撤収だ。何処で食うかは適当に相談して決めよう。
そんな感じで落第街の日常?の一幕がこうして過ぎていく。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」からナナさんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」からさんが去りました。