2024/08/21 のログ
ご案内:「《常世フェイルド・スチューデント》のアジト」にDr.イーリスさんが現れました。
Dr.イーリス > イーリスは《試作型メカニカル・サイキッカーMk-Ⅲ》と共に、《常世フェイルド・スチューデント》アジトの一つに急いでいた。
フェイルド・スチューデントの不良から連絡をいただいたのだ。
《ネオ・フェイルド・スチューデント》リーダー、ルビー山本に襲撃されているという。

ルビー山本 > ルビー山本は単独でフェイルド・スチューデントのアジトを襲撃し、壊滅させていた。
既に半壊したアジトで、フェイルド・スチューデントの不良達は辺りで気絶している。死人も何人かいた。
ただ一人、《常世フェイルド・スチューデント》のリーダーであるエメラルド田村だけは、血塗れになりながら壁にもたれて座り込みながらも、ルビー山本を睨んでいた。

「理不尽に反逆を、ギフトを得よ! 兄貴、いやエメラルド田村よぉ、異能も使えねぇあんたはその程度だよねぇ。リーダーのあんたは殺すが、フェイルド・スチューデントの雑魚共は、俺達《ネオ・フェイルド・スチューデント》が捨て駒としてこき使ってやるから、感謝してほしいんだよねぇ! ケヘ!」

エメラルド田村 > 「……てめぇ如きが少し力を得たぐらいでイキり散らかせる程、落第街はあまくねぇぞ。どこの誰に誑かされた? ごほっ!!」

エメラルド田村はルビー山本にお腹を蹴られて、その場に蹲る。

ルビー山本 > 「誑かされた? 違うんだよねぇ! 俺達《ネオ・フェイルド・スチューデント》は仮面の救世主に出会ったのさ! 姐さん、いやDr.イーリスのような何も救えなかったエセ救世主と違って、本物の救世主さ! ケヘ!」

狂気に満ちたかのように、ルビー山本は笑う。

「とりあえず死んどけ、エメラルド田村ァ!」

ルビー山本はダガーナイフを取り出し、エメラルド田村に振り下ろす。

Dr.イーリス > ルビー山本により振り下ろされたダガーナイフは、エメラルド田村を傷つける前に光線により破壊された。
イーリスを左腕に抱えるメカニカル・サイキッカーがアジトの壁を突き破って現れ、右手人差し指に仕込まれたビームを放ったのだ。

「ルビー山本さん! そこまでです! 正気に戻ってください……!」

イーリスは、ルビー山本を凛と睨みつけた。

ルビー山本 > イーリスとメカニカル・サイキッカーに振り向くルビー山本は露骨に不機嫌な形相になり、舌打ちをする。

「チッ……Dr.イーリスか……。俺は正気なんだよねぇ! むしろ、“あの方”のお陰で目が覚めたよ。とは言え、今お前の相手をするのは時期尚早だな」

ルビー山本の顔が赤い蛇に変わると、毒霧を吐き出した。

「今は退いてやるよぉ!」

Dr.イーリス > 「……毒霧!? ま、待ちなさい、ルビー山本さん……!」

毒霧でエメラルド田村や床に倒れている不良達が苦しみ始める。
イーリスは自身の体を改造しているので常人よりは毒の耐性はあるが、それでも毒で苦しい……。

メカニカル・サイキッカーが魔術を発動して暴風を起こし、毒霧を辺りに散漫させた。
周囲を見渡しても、ルビー山本はどこにもいない。

「逃げられましたか……。ひとまず、皆さんを解毒しないといけませんね……」

イーリズは毒の成分を解析し、アジトに保管しているもので簡易的な解毒薬を調合。
エメラルド田村や不良達に応急処置を施した。

倒れている不良の中には、死亡している人もいる。その事にイーリスは、酷く悲しんだ……。

ご案内:「《常世フェイルド・スチューデント》のアジト」からDr.イーリスさんが去りました。
ご案内:「違反部活群 最深部-忘れられた廃ビルの地下」に『金狼』さんが現れました。
『金狼』 > 落第街最深部。
忘れ去られた廃ビル…。
誰からの記憶からも抜け落ちたその場所。
人が訪れた痕跡が何もないのは或る意味自然。

そんな廃墟の地下深く。
魔術で幾重にも隠された扉の先、更に地下───。

「ねー、誰かいるー?」

そんな場所にある種、似つかわしくない少女の明るい声。
反響して帰って来る自分の声。
少女は深い溜息を吐きつつ、身体に羽織っていた男物のジャケットをソファの背へと投げかける。

「…ま、いないならいないで、それでいいんだケド」

魔術式の照明が薄く照らす中、少女はもぞもぞと部屋の隅の木箱の中を漁りはじめる…。

『金狼』 >  
「ふん、ふん…♪
 ま、知らないヤツの返事があったほうがホラー、って話で」

落第街の地下にいくつか在る、裏切りの黒《ネロ・ディ・トラディメント》のアジト。
厳重に秘匿されている故に、誰かいたなら基本的に組織の人間。

少女にとっては殆ど自宅のようなもの。
なのでこうして、ジャケットの下から一糸纏わぬ姿を晒しつつ、着替えを探しているというわけである。

「あれー…結構買い溜めておいたと思ったんだけどなぁ……。
 また古着屋巡りしなきゃじゃん……」

ばさばさと木箱から取り出した古着を、くんくんと匂いながら、ソファの上へと放り投げてゆく。
とりあえず何でもいいから着れれば良い、とはいえカビ臭いものは却下だ。一応女の子。

『金狼』 >  
木箱の中からかなり大きめのシャツを取り出す。
ぱっと広げてみれば、薄破れはしてるものの、十分な状態。
とりあえずこれでいいか、と頭から被り袖を通せば、着丈的に下も隠れる。見えなきゃいいだろ精神。

「やれやれ…」

とりあえず状態がいいヤツだけ表に持ちだそう。
ソファの上に乱雑に投げられたものを更に雑に畳んでまとめれば、疲れたーとばかりに、
ソファへとごろり寝そべりゴートマスクを外し、近くのローテーブルへと置いた。

「しかしほんとに何だったんだあの仮面ども。
 ちょこちょこヘンなヤツらは湧いて出る場所だけどさぁ…」

ずき、と痛む脇腹を抑える…交戦の途中で一撃喰った時のもの。
生身とはいえ、同じ徒手空拳で自分に一撃イイのを当てるなんて、その時点で並じゃない。
聞いた話だと仮面の連中もピンキリらしい、って感じではあったけど──

『金狼』 >  
「仕方ない。しばらく表歩きは控えるかぁ……。
 ミストちゃん達も何かしら情報は掴んでくれてるだろうし。
 …よくわかんない状況で動いてもしょうがないじゃんね」

帽子を目深に被せ、大きく溜息。
けっこー、オオゴトになるような予感だけはするけど。

組織は個人じゃない。
勝手に動きまくって叱られるのもゴメンだし、
何より自分が戦闘に赴くと"痕跡"が派手になりがちだ。
先日(さっき)のことは、とりあえず突発的な事故ってことで納得してもらおう。そうしよう。

ご案内:「違反部活群 最深部-忘れられた廃ビルの地下」に『篝火』さんが現れました。
『篝火』 >  
照明の光が揺らぐ、突如何も無い空間が"燃える"発火現象。
正確には燃えた、というよりは炎が爆ぜたと言うべきだ。
幸い何かに燃え移ることはない。ただ、周辺の温度はやや上がった。
そこに現れた迷彩柄の男。獅子仮面を被った迷彩柄が気だるそうに欠伸。

「座標ミスったか……?もうちょい上の方に出る予定だッたンだが……。」

自己流転移魔法。
拠点に飛んでいったはいいが細かい座標はちょっと失敗。
まぁいいか、と仮面を取れば爬虫類めいた金色の双眸がギョロリと周囲を見やった。
ソファでごろ寝。だらしない少女の姿は見れば気だるそうに自身の首を撫でる。

「ンだよ、ワンコいるじゃねェか。何してンだお前?」