2024/09/10 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にエボルバーさんが現れました。
エボルバー > >賑やかだ
>大変望ましい


薄汚れた廃ビルの集合区に真っ黒い雪が静かに降る。
それは細かくしんしんと、ゆっくりとゆっくりと地面に溜まる。
そしてその地面に横たわる無数の人影。
粗末な服装に、粗末な武器。見た目上はそうだ。

ここ最近、落第街の様子がおかしい。
何の変哲もない所謂弱者に分類されるはずの者達の中に
突如強い影響力を発露させるものが現れだした。
ここで横たわる者たちもそう。
粗末な外観に似つかわしい力で通りを闊歩していた。

今となっては力を振るうことも言葉も発さない彼らを
黒い、不気味な人影が虚ろな瞳で見下ろす。

エボルバー > 何らかの大きな力が作用しているのか。
明確に落第街のパワーバランスが崩れていくのが感じられる。
天秤は緩やかに無秩序へと傾いていく。
混乱が生まれる。

望ましい。実に望ましい。
無秩序は悲劇と共に変化を多く生み出す。
それらは進化の源泉となり至る所から噴出するのだ。
真っ黒いソレは何よりも変化を求める。

倒れる者たちにもはや関心を示すことはなく
ソレは闇に潜む新たな者たちを見透かすように
遠く遠くの景色を見つめていた。

エボルバー > 不規則に揺れる外灯の明かりは
降り積もる漆黒の雪...いや砂塵を奇妙に照らす。
光を吸い込むような漆黒の砂塵はまるで
生み出された影の如く地面を覆いつくしていた。

胎動する力そのものが
混乱の潮流を生み出している。
ソレの求めるものが分かりやすく
そしてすぐ隣にまで来ているのだ。


「これは、期待に値する。」


無機質な独り言。
感情などあるはずもない虚ろな顔。
しかしその口はどこか歪んでいるように見えた。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」からエボルバーさんが去りました。