2024/10/08 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に6号さんが現れました。
■6号 >
違反部活の内の一つの建物
何かが砕ける音、崩れる音がいくつも響く
いつもの事と言えばいつもの事
どこかの組織同士の諍いや争いは日常茶飯事
大して大きな騒ぎにもならないそんな最中、建物から外に逃げ出した学生らしき青年が転び顔を汚す
『なんで、こんな…!』
手に持ったリュックを背負いなおし急いで立ち上がる
飛び退く様に走り出した場所に少し遅れて銀の触手が突き刺さった
触手は建物の中に戻り、建物からフード付きのコートの人物が現れる
遠目に逃げる青年を捉え、駆けだした
■青年 >
逃げる青年は学園の生徒
異能は記憶力を強化するありふれた物
だがその能力を武器にインターネット上でクラッカー行為を行い時折金銭を得ていた
褒められた行為ではない
けれど命を狙われるような事はしていない
そう考え、思いながら必死に足を動かしていた
『ぜぇっはっ…!あいつ…居ない?』
背後を何度か確認する
自分を追いかけていた筈のコートの人物が消えている
諦めた?そんな淡い期待は足がもつれ尻もちをついた
■6号 >
一瞬前に青年が立って居た場所に銀色の触手が突き刺さる
地面に突き刺さる程の威力、生身の人間であれば当たっていれば結果は分かりきっていた
突き刺さった触手に支えられる様に建物の屋上からコートの追跡者が地面に降りてくる
青年はと言えば完全に腰が抜けてしまっていた
『な、何で僕を狙うんだっ!命を狙われる様な事なんてした覚えが無い!』
そう、そんな事をした覚えはない
少なくとも青年は噓をついては居ない
青年が居た建物で殺戮を行ったコートの…若い男の声が漏れる
「ただ運が悪かった、それだけだ。」
そう言ってコートの男は腕を振るい、銀の触手が動く
■6号 >
青年の意識はそこで暗転する
そしてそこから目覚める事はもう無い
場所が場所だけに頭を潰された学生の死体は大きな騒ぎにもならない
荷物も無くこんな場所で死んでいた彼が何をどうしていたのか
それを知る者は一人を除いてもうこの世には居ない
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から6号さんが去りました。