2025/04/26 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に火倉 刹那さんが現れました。
火倉 刹那 >  
「──ですから。このエリアには違反部活や違反組織の犯罪の温床となる施設が多いのは事実ですよね」

「で、あれば片端から叩き潰していくのが鼠を追い込むには都合が良いと思いますが──」

耳につけられたフック型のデバイスにより会話を交わす少女。
特に異能犯罪者の拠点や住居の多いエリアの入口で、やや不機嫌そうな顔色で問答を続けている。

「摘発しきれない、キリがない──・
 そればかりですね。数を減らすことに意味がないとでも? …もう結構。ここからは独断で」

呆れた様に一方的に通信を切り上げ、不穏な雰囲気の路地へと踏み込んでゆく。

火倉 刹那 >  
「(特別攻撃課の名が呆れますね)」

辺りには朽ちかけたような雑居ビルが並ぶ。
違法な風俗店なども多いという報告がある、治安は最悪レベルの場所だ。

──このような場所は島に存在せず、二級学生などというものは認められていない。

そんな連中がのうのうとのさばっているというのもおかしな話だ。
弱々しい痩せた鼠のように、下水や地下で細々としているのならまだしも。

「──私が動く分には、弾薬や爆薬といった経費は不要ですしね」

にしても、狭苦しい。
ゴミゴミとした……不衛生な街だ。

焼却するのが最善だろう。

火倉 刹那 >  
そうしているうちに、耳元で呼び出しのコールが聞こえる。

……強制的に通信を切ったことで不安視されたか。面倒くさい。

そんな風に思いながらも、応答する。

「独断で行動する、と通達しましたが」

「……まだ何もしていません。したところで、私個人の責任ですので」

足を止め、面倒くさそうな空気を隠そうともせず、問答がはじまった。



──通信先の相手の健闘…というべきか。その日は落第街で戦火が巻き起こることはなかった。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から火倉 刹那さんが去りました。