2026/02/02 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に火倉 刹那さんが現れました。
■火倉 刹那 >
「…緊急? 異邦人街ですか?」
「──ああ、失礼。仕事中ですので、少々五月蝿いかと」
つれない通信。
それを受け取る側は聞き取るのもやっとだったろう。
なにせ違反組織のアジトと思しき廃ビル群をその地下ごと爆撃・砲撃を行っている最中なのだから。
「…凶悪犯?」
吹き荒ぶ爆風に、羽織る真紅の制服をはためかせながら。
その眼前では違反組織…荒狼会のアジトが完膚なきまでに破壊されてゆく。
装甲戦車の幻影が砲撃を行い、爆撃機の幻影からの投下爆撃がその地下施設までもを徹底的に焼き尽くす。
「凶悪犯といえど単独犯ですよね? 私が向かう必要があるとは思えませんが」
■火倉 刹那 >
「…第一、私が向かったところで市街地では力を行使することも出来ませんよ」
そもそも単独犯の制圧に向いている異能ではない。
広域殲滅でないとはいえ、そのあたりの力自慢や異能犯罪者相手に遅れを取るつもりもないが。
それであれば別に自分が向かわずとも、それが出来る風紀委員はいくらでもいるだろう。
「これでも広域殲滅の対象は記録上使用されていない建築物に限定していますからね。
二級学生や不法入島者、違反組織に与するものが内部にいようと知ったことではないですけど」
市街地での活動を渋る発言に意外そうな声が向こうから聞こえれば、念の為そう補足しておく。
まるで人を無差別破壊者のように。非情に心外である。
その間にも爆撃と砲撃は続き、ついには廃ビルが一つ、また一つと崩落してゆく。
目的外の違反組織や違反部活も巻き込まれていそうだが、それについては問題はない。
いなくなったほうが風紀の為であるのだから。
■火倉 刹那 >
「もう構いませんか。いえ、勝手に通信を切るとまた鬱陶しいことをされそうですので」
「──軍霊コード・リジェクト」
少女がそう呟くと、砲撃と爆撃を続けていた幻影が一つ、また一つと消えてゆく。
後には更地に見えるレベルにまで焼き払われた痕跡のみが、無慈悲な破壊の残り火を燻らせていた。
「ああ…ポイントに生活委員の手配をしておいてください。
主要道路に影響はありませんけれど、瓦礫を残しておくのも景観を損ないますから。
……それどころじゃない?……そうですか、ではこちらで手配しておきます。以上です」
気だるげに小さく息を零し、通信を切ろうとしたところ──、向こうが食い下がるような声が届く。
「…はぁ。何ですか。まだ何か…?」
■火倉 刹那 >
「……青霧先輩が? …いいえ、この件で帰投していませんでしたから。
そうですか、しかしどちらにせよ私向きの仕事ではないかと。それでは」
流石にもう十分だろうと通信を切る。
途中で仕事を阻害されることも最早ない。
「………」
深手を負った、そう告げられた名は特別攻撃課の中でも実力のある先輩の名だった。
無論、強い風紀委員とて万能ではない。
コンディション、事前準備に左右されることもある。
故に、その結果自体に訝しむ部分はない。
「(あの青霧先輩と交戦し、数日の間もなく再活動しているということですか)」
気になったのはその部分。
彼とやりあったのであれば、少なくとも無傷であるとは思えない。