落第街の大通りから一筋外れた路地裏では学園都市の闇が燻っている。
事件が起きても闇から闇へ、よほど大規模なものでなければ判明することは難しいだろう。
路地裏は非常に危険な場所であり、危険な取引もここでなされる。健全な学生はまず近づくべきではない場所だ。
参加者(0):ROM(1)
Time:00:11:31 更新
ご案内:「落第街 路地裏」からDr.イーリスさんが去りました。
■ルビー山本 > 「俺のシマを荒らすなんて良い度胸してるんだよねぇ、ツイン・メニー!! いや、Dr.イーリスと、最高に憎きその愛人!! よくも俺達《ネオ・フェイルド・スチューデント》の傘下組織を潰してくれたなぁ!」
しかもなぜに同性だよ、その愛人(メニー・ホープの事は女の子だと思っているルビー山本)。
ルビー山本は、少し離れたビルの屋上から、ツイン・メニーが傘下組織をぶっ潰した光景を眺めていた。
ルビー山本の額に、筋が浮かぶ。
「気に入らないんだよねぇ! まずエルピスって奴を殺るかぁ? あのDr.イーリスに愛人がいる事自体、気に喰わねぇ……」
腹の虫が収まらない。何で腹いせしようかと考えながら、ルビー山本は、ビルを大人しく階段で降りて行った。
ご案内:「落第街 路地裏」からエルピス・シズメさんが去りました。
■魔法少女メニー・ホープ >
「うん。あとはまかせたよ、メニ―・レインボー!」
現場はメニ―・レインボーに任せて、少女を無事に送り届けよう。
「帰れるよ。お空を飛んでちゃんと帰ろう。
……えへへ、そう言われるとちょっと照れちゃうな。」
少女を抱えてお空を飛ぶ。
注目を浴びてでも、お空を飛んで魔法少女のきらめきを落第街に振りまく。
「ツイン・メニ―は、みんなの希望でがんばるよ。
……これからも大変かもしれないけど、キミも頑張ってね。」
そのまま依頼主のもとへ凱旋して、無事に少女を送り届けた。
後はメニ―・レインボーと、委員のみんなのお仕事───。
■少女 > 「あたし、帰れるんだね! やったぁ! 魔法少女ツイン・メニー、この街で悪と戦う正義の味方って聞いたよ。街の平和のために頑張ってるんだよね! あたし、ツイン・メニーの事応援してる!」
少女は、嬉しがにそう答えた。
■魔法少女メニー・レインボー > 「メニー・ホープ、お見事ですよ。お疲れ様です。少女がご無事でよかったです」
メニー・ホープに、にこっと笑みを浮かべる。
「私は風紀委員の応援が到着するまでここにいますので、メニー・ホープはその子を親御さんのところに送り届けてあげてください。後で追いかけます」
無事に助かってよかった、と目を細めて少女を眺める。
そして、スマホを取り出して、ツイン・メニーが違法部活を無力化した事の報告と身柄の連行を要請。
■魔法少女メニー・ホープ > 「……ん、好かった。メニ―・レインボーもお疲れさま。」
状況終了。メニ―・レインボーに笑いかけた後、
ひとまず少女を確保して、ゆっくりあやす。
「キミの事をおうちに送り返すように頼まれているから、
このまま送ろうと思うけど……僕たちツイン・メニ―の事、知ってた?」
地道でだいぶ回り道な活動だけど、人々の耳に少しずつ届いているのだろうか。
何となく気になってしまい、少女に尋ねてみた。
ヤクザたちの様子を見るに、『魔法少女』のことは幾つかある噂話の一つにはなっていそうと思いつつ……。
■少女 > 「わあぁ!」
少女はメニー・ホープに抱かれながら、ツイン・メニーの戦いを、目を輝かせながら見ていた。
魔法少女が悪と戦い、自分を助けてくれる夢のような光景。
そんな光景に、少女はとても希望なる夢を抱いていた。
■ヤクザ達 > ヤクザA「げはぁ!!」
ヤクザB「こはああぁっ!!」
ヤクザ一人一人、異能や魔術を使う。メニー・ホープに接近戦を仕掛けるヤクザは電気を自身の体に流して速度を上げたり、瞬間移動したりして頑張って応戦したが、メニー・ホープに歯が立たず杖で攻撃を防がれた上で、蹴りにより吹き飛ばされる。
ヤクザC「な、ななんて奴等だ……!」
ヤクザD「う、うごけねぇ……。なんだよ、この輪っか……!」
一部、ヤクザは虹の輪っかで拘束されてしまっている。
続けてヤクザ達に迫る、ホープ・ペイル・メニー。
まほうの弾丸が、ヤクザ達の敵愾心を取り除いていく。
ヤクザC「参った……。少女にはもう手を出さねぇ……!」
ヤクザD「……俺、もうこの部活やめる……」
やがて、全員敵愾心がなくなったり虹の輪で拘束されて無力化された。
■魔法少女メニー・レインボー > 「見事です、メニー・ホープ! それでは、違法部活の皆さんには大人しくしていただきますね。レインボー・バインド・メニー!!」
ヤクザ事務所にいるヤクザさんが次々と虹の輪っかで拘束されていく。
■ヤクザ達 > ボス「がはああぁぁ!!」
希望なる青い剣に切られたボス。痛がっているというより、突然敵愾心が削がれたショックにより雄叫び。
ボスは無傷だが、敵愾心が失われていく。
■少女 > 「ツイン・メニー! 怖かったよぉ! メニー・ホープ……助けに来てくれてありがとう……!」
メニー・ホープに保護されて、ガムテープが剥がれた少女は、メニー・ホープに泣きついた。
恐怖に脅えていた少女。だが、少女はツイン・メニーに助けられて、笑顔になっていく。
■ヤクザ達 > ボス「青い方も諦めたか。潔いのは良い事だ。俺達にもう逆らわないというなら、半殺しと後腕一本の落とし前ぐらいで済ませてやる。この少女もちょっと、薬の実験に使うだけでな。殺しはしないから安心しろ。もう二度と、正気には戻れねぇだろうけどな」
勝ち誇るボス。
だが──。
ヤクザ達「ぐぎゃああああぁぁ!!」
メニー・レインボーのレインボー・オーロラ・メニーにより目を眩まされるヤクザ達。
直後、ボスの頭が蹴られる。
ボス「ぐわああああぁぁ!!」
ボスは壁に激突して横たわった。
■魔法少女メニー・ホープ >
脱力。一見すれば、降参の構えだが───
───その実は、超加速の準備の緩。
「その通り!」
そして急。
光が放たれる前に、位置は把握している。
目を瞑ってでも問題ない。
流れを追って、道を拓こう。
疾風が如く速度でボスの頭を蹴り飛ばし、強引にボスと少女の距離を放す。
悪や敵愾心を斬る剣とは言え、少女ごと斬ることは体験としては恐怖だ。
そのまま誘拐された少女を抱き抱える。
「もう大丈夫。」
目を開いて合わせる。
そう言いながら、誘拐された少女のガムテ―プを優しく剥がす。
「ナイス!メニ―・レインボー!」
「──ホープ・スペード・メニ―!」
隙を作ってみせたメニ―レインボーに声をかけてから右手に青い剣を持ち、左手のステッキを握り直す。
物理的な災害を防ぎながら、斬ったものを傷付けずに悪を祓い、敵愾心を削ぐ剣。
そのような想いで作り上げられた、心を包みこむ剣。夢を守る剣。
ボスの風格を持つものを青い剣で十字に斬り伏せて、剣を腕に投げて縫い付ける。
一応、物理的な傷みは無い。
空いた手で少女を抱き抱えながら、守り切る肉弾戦。
迫る遠撃を杖で受けて弾き、
白兵戦を仕掛けるものはハイキックで蹴り上げて距離を離す。
どこか吹っ切れたのか、初回よりも動きにキレがある。
「ホープ・ペイル・メニ―!」
蹴り飛ばした相手はステッキからの弾丸で追討。
悪を祓い敵愾心を削ぐ〝まほう〟を叩き込んで無力化を試みる。
ヒーローショーさながらの、誘拐された少女を抱えたままの切った張ったの大立回り。
■魔法少女メニー・レインボー > 近づいてくるヤクザ達。
メニー・レインボーは、微笑んでみせる。
突然、姿勢を低くした。
ヤクザさん達がメニー・レインボーに近づくものだから、ヤクザさん達が壁になりボスからはメニー・レインボーが死角になる位置ができる。
その位置を瞬時に計算し、メニー・レインボーは最も好都合なタイミングで姿勢を低くし、微かに移動した。
「レインボー・オーロラ・メニー!」
ボスの死角からの、虹のまほう。
眩いオーロラが天井に出現して、眩く辺りを照らした。
ボスや構成員がその強烈な光で目が眩む。
メニー・ホープが事前に目を閉じて強烈な光を凌いでいると信じての、隙の作り方。
「あまりに安易に近づきすぎでしょう。あとは頼みました、メニー・ホープ!」