2024/06/02 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に先生 手紙さんが現れました。
先生 手紙 >  
光源の乏しい路地裏に、煙草の火が追加される。

「……ふーっ」

紫煙。壁を背にした状態で一服。

先生 手紙 >  
(さて、どうしたもンかねェ。)

人気の(今は)無い空間。マナーもクソもねえのでその場に灰を落としては、手提げのビニール袋を上下させ。

――表通りまで何事もなく辿り着けるか。より具体的には気取られずに遂行できるか。銜えた煙草を上下させつつ、最適解のルートを思索している。

先生 手紙 > ――トン、と。

壁から背を離して歩き始める。吐き出される甘ったるい香りの煙と、指に挟んだ煙草の残光を引き連れて。緩慢に、けれども堂々と。

何も起きなければそれに越したことは無いし、あったらあったでそれはそれ。常世の島の、後ろ暗い場所だ、誰を責めるわけでもない。

先生 手紙 >  
短くなった煙草を捨て、靴で踏み消す。

しばらく歩いて二本目を取り出し、ソレが最後だと知ると、空になった箱をぐしゃりと潰してポケットへ。

輩の好きそうなメタリック和柄のライターで火を点す。

ジジッ。

「ふーっ……」

落第街大通りの、仄暗いが此処より幾分マシな光景を遠くに認め、歩く。歩く。