2024/07/18 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にさんが現れました。
> 落第街の路地裏…喧嘩、殺人、強盗、裏取引、何でもござれの闇の坩堝。
そんな路地裏の一角で、足元に倒れ伏す無数の男たち。

「…はぁ~…依頼とはいえ面倒な事で。おクスリの取引って今時あんま流行んないっしょ。」

赤髪に紅瞳の少年が、ぼやくように倒れ伏した男たちを見下ろしながら愚痴のように独り言を零す。
依頼は単純、クスリの取引現場を抑えるか潰せとの事だったが…。

「俺は穏便に行こうとしたんだけどなぁ…。」

世知辛いよねぇ、とぼやきながら倒れた有象無象の男共の頭を蹴り飛ばした。
死んではいない…気絶しているだけだ。まぁ、依頼通りならこいつらを回収しにくるんだろう。

「…フツーに用心棒の真似事してた方が割が良い感じもするけども。」

> 依頼人が来るまで暇潰しに煙草でも吸おうか…今、ぶちのめした連中からくすねた物だが。
箱から1本取り出して微妙にぎこちない手つきで、一緒に拝借したライターで火を点け――…

「…げほっげほっげほっ!!…くっそ、何でこんなモンを美味そうに吸えるのかね喫煙者ってやつぁ!」

めちゃくちゃ噎せていた…格好悪い。と、いうか煙たいし特に美味しくも無いし最悪だ。
箱ごと投げ捨てつつ、しょうがないのでその1本だけは我慢して吸う事にする。

「…けほっ…そろそろ時間の筈なんだがなぁ。」

まぁ、他に仕事の依頼も全然無いから別に待つのはいいんだけども。

> 結局我慢して1本煙草を吸い終えたが、回収しに来る気配が全く無い…これはまさか…?

「…新手の落第街流ドッキリ…!?…な訳ねぇよなぁ。もしかして体よくタダ働きさせられたかね。」

うへぇ、と苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべる。そりゃ舐められても仕方ないけど。

「三流何でも屋への世間の風当たりは冷たいぜちくしょ~」

なんて口にしているが、別に赤毛の少年はそれほど怒ってもいなければショックでもなさそうで。
まぁ、クスリの取引は潰したからお仕事自体はきちんとしましたよ俺は。
と、いう訳で倒れた連中の財布の中身だけはせめて報酬代わりに頂戴しておこう。許せ野郎共。

「恨むならおクスリと依頼人を恨んで下さいな…っと。」

きっちり金銭だけ全て回収してからその場を離れる。いやぁ俺もセコイ子悪党になったものだハッハッハ。

> 「しっかし、最近は紅い怪異だの刀剣狩り(ブレイドイーター)の男の噂だの、相変わらず物騒だぁ~ね。」

別の路地裏にさっさと退散しつつスラムへと戻りながら呟く。本当に日常的にやべーのが出て来るなこの街。
もしくは、今まで目立たなかったものが表に出てきただけかもしれんけど…まぁいいか。
…いや良くねぇな。怪異に襲撃されたり刀剣かっぱらわれそうになったら、遺憾の全力逃亡するしかねぇじゃん。

「まー、取り敢えず金入ったしスラム帰ったら久々に美味いモンでも…あ、いやツケ返さないとやべぇか。」

しまった、という表情を浮かべて。踏み倒したら俺の命が危ない…!つまり払うしかない、くそぅ。