2024/08/10 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にナナさんが現れました。
ナナ > 転がるゴミを踏み潰す
ただの八つ当たり、無駄な破壊行為に意味は無い
だけれど今日は無性に腹が立つ

「自分の体は治せても他人は無理とか、つっかえない。
どうせならそういう所までちゃんと使えるようにしてくれれば良かったのに。」

同居人が襲われた、言葉にすればそれだけ
そして重傷を負って今は治療中
出来る事もないのでただ外をぶらついている

役立たずにはお似合いの散歩である

ナナ > なにに腹が立つのか
助けられなかった事?
治療で役に立たなかった事?
どちらもそう、けれど一番はそんな事で苛立つ自分が一番苛立つ

他人が傷ついて心を乱す、そんなに優しく強くなった覚えなんてない
ましてやこんな風に危険地帯を意味もなく歩く無謀な行為をするべきでもない

「ただの寝床、いざという時の囮位に思ってたのに。」

こんなにも自分は甘ちゃんだっただろうか
分からない、どうして良いかもどうしたいのかも分からない

何も分からないまま当てもなく路地裏を歩く

??? > ふわりと羽が落ちる様に
音もなく頭上からナナの頭に向けてそれは振り下ろされる
鈍く重い音が辺りに響き血飛沫が舞う

倒れるナナを見下ろすそれは深くフードを被り黒いコートを纏った人間らしき存在

ナナ > 頭への強烈な一撃に一瞬意識が離れる
華奢な体を維持するために密度を限界まで高めていたおかげで致命傷には至らない
しかし衝撃のせいで視界が揺れ感覚が大きく鈍る

「お前……何…?」

襲撃者の顔を見上げるがフードが邪魔で見えない
真面に動くのにはまだ少し時間が欲しい、しかしフードの襲撃者はそれを理解してか手に持った武器を振り上げる

ご案内:「落第街 路地裏」に狭間在処さんが現れました。
狭間在処 > 『――そこまでだ。』
狭間在処 > そんな声が、少女と襲撃者の頭上から不意に響いた。
右肩に三本足の鴉を乗せた一人の青年が、落下の勢いのままに襲撃者が振り上げた武器を蹴り飛ばしながら割り込もうと。

(――偶々近くを歩いていたのが幸いだったみたいだが…。)

流れるように、三本足の鴉――相棒のヤタは後方へと非難するように指示。
こうなると青年は喋れなくなるが、ヤタがやられるよりはその方がマシだろう。

鴉――ヤタは、「カァ!」と一声鳴くと青年から飛び去り、そして少女を心配するように眺めつつも後方へ飛び去る。

襲撃者 > 声に反応して顔をあげる
武器を蹴られるが手元からは離れず、しかし襲撃者本人が距離を取る
表情はフードの下で鉄色の仮面の様な物をつけており覗えない
右手に棒のような物を握っている様にもみえるが薄暗くはっきりとはしない、けれども不意打ちで攻撃を受けても離れないのは違和感を感じるかもしれない

ナナ > 「アリカ…さん、ヤタ君…!」

頭を押さえながら膝をつく
痛みは鈍く残っているがもう少しの我慢
飛び去った鴉から襲撃者に視線を戻す

イライラとしている所に不意打ちをされて何も思わない訳がない

「頭割られるかと思った…なんにせよ、ぶち殺しても文句ないよね?」

ゆっくりと立ち上がる
呼吸を落ち着けるが本調子まではもう少し

「アリカさん、こいつ妙に手慣れてる。そこらの不良とかじゃないかも。」

助けてくれた救世主にそう声をかけた

狭間在処 > (――妙だな…右手の棒状のアレは…。)

割と加減無しで落下の勢いも合わせて蹴り飛ばす勢いだったのだが。
何故か、仮面の襲撃者の手元から”ソレ”が離れる事は無い。
…単純に強く握りしめている、にしても違和感があるが。

「――――。」

チラリ、とナナを一瞥する。…どうやらこっちが割り込んだ事で致命傷などは大丈夫そうだ。
だが、本調子まであと一歩か二歩。そうなると、こちらが少々時間を稼ぐ必要があるか?

『――みたいだな。特に右手の棒状の物体。アレを狙って不意打ちしたが手元から離れない。
…何かカラクリがあるようだが、どのみち油断出来ないな。』

青年の”声”は何時もなら鴉のヤタから発せられるが、今回は少女の脳内に直接語り掛けるが如く。
いわゆる念話じみた術式の一種。青年ではなくヤタがそれを後ろの安全圏から行使している。

『――悪い、緊急時だからヤタの魔術で直接ナナの脳内に語り掛けてる。少し鬱陶しいかもしれないが我慢してくれ。』

何せ、ヤタが近くに居ると巻き添えを食ってしまうので、こうするしかナナと会話する方法が無い。

ナナ > 「あ、頭の中に声がする…」

まだ痛みの残る状態では少し辛いけれど仕方ない
これでお互いの意図は読み取れる

「もうちょっとで万全に動けるから、ちょっと助けて…」

視界はまだ揺れている
どれだけの力で叩かれたのか、普通の人間なら頭が割られていたかもしれない
と、そんな事を話している間にも襲撃者は動く

襲撃者 > 言葉も無く乱入者へと武器を振るう

黒い鉄色の武器は鉄パイプに形は似ている
しかし衝撃を高めるために鋭利な角が目立つそれは打撃と重さが明確に違う
それを乱打する攻撃は一つ一つが重く、防ぎ弾こうとも襲撃者の手から離れる様子は無い

狭間在処 > 『――分かった、時間稼ぎと盾役くらいは努めよう。』

色々と欠陥があるとはいえ、青年も怪異に近い肉体の頑強さを持っている。
今はそれを活用する時だ。無手のまま身構える…今、【四凶】を使うのはリスクが大きい。

(――ナナが万全に動けるまで……1,2分は稼ぐ必要があるか?)

彼女の復帰までの正確な時間が読めないが、そのくらいは最低でも稼がなければ。

「―――!」

後ろに下がると、それこそ復帰中のナナに被害が及ぶ。
なので、襲撃者の動きに回避はせず、敢えて前に出る事を選択。
異能はデメリットも考えてまだ使わない――故に、両腕で乱打攻撃に対応していく。

鋭利な角のあるそれは、打撃ではありながら斬撃にも似た…いわば”斧”や”鉈”に近い鋭さを感じる。
それでいて重さも十分なので、乱打攻撃を両腕でガードするようにしながらも、じわじわ削られていく。

(――やっぱり妙だな…これだけ振り回して手元から離れる様子が無い。)

――だったら…こうだ。青年が乱打攻撃を防ぎつつ、徐に右足を一歩、強く踏み出す。
震脚にて僅かに地面を揺らし、一瞬攻撃の手を緩ませんとしながら左足の鋭い蹴り上げ。
今度こそ、その謎の棒状の武器を思い切り手元から弾き飛ばさんと試みるが…。

襲撃者 > 震脚に一瞬攻撃の手が緩み、蹴り上げは確実に武器に命中する
しかし、手を離したように見えるが緩み、蹴り上げは確実に武器に命中する
しかし、手を離したように見えたがそれでも武器は手から離れない
寧ろ手を握りなおせば武器が手元から蹴られた足側に向けて槍の様に鋭く尖り

「っ!!」

そのまま上から足を串刺しにしようと振り下ろされる

狭間在処 > 「―――!」

チっ、と僅かに舌打ち。どうやら武器弾きはあまり有効では無さそうだ。
なら――その右腕ごと切り飛ばすしかない

と、上から蹴り上げた左足へと向けて串刺しにするようにソレが振り下ろされる。

(――まぁ、そうなるか。)

そして、左足を引き戻す前に靴裏から太腿まで、文字通り”貫通”する。
血飛沫が舞い、青年の動きが止まり、崩れる――かとおもえば。

「―――っ!!」

左足を串刺しにされたまま、右足一本で跳んでそのまま仮面の襲撃者の首元?辺りへ蹴りを放つ。
左足がほぼ縫い留められたような状態から、不安定な体勢で放つ右足の延髄蹴り。
…しかし、普通の人間なら頭部を粉々にする程の剛力が込められており。