2024/10/01 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にギフタ―さんが現れました。
ご案内:「落第街 路地裏」に魔法少女メニー・レインボーさんが現れました。
ご案内:「落第街 路地裏」に魔法少女メニー・ホープ さんが現れました。
■ギフタ― >
毎度おなじみ路地裏の一角、少し開けた空間にそいつは居た
お洒落なテーブルを設置しその上にはティーセット
この日の為に焼いたガトーショコラも用意した
「我ながら素晴らしい出来栄えである。
カフェの味にも負けず劣らず遠からず、と言った所か!」
要はまぁまぁ美味しい状態と言った所
満足げに頷き魔法瓶に入れた紅茶の温度を確かめる
飲みやすく香りも良し!
魔法瓶に入れた紅茶なんて認めない?
英国紳士は国に帰れと言ってのけるのが怪人たる所以
完璧ではなく充実を目指した結果ここに落ち着いたのだ
「そう言えば、イーリス嬢とあと1人と思っていたがそれ以上来たらどうするであるか……
紅茶と菓子を仲良く分け合う姿を見るのもまた一興であるな!」
そんな光景だったら写真に撮って飾っておくのも良いかと手を叩く
もし筋骨隆々の男性がお供だったら?
その時はプロテインバーでも買ってきて出せばいいかとのんびり客人の到着を待つ
■魔法少女メニー・レインボー > メニー・ホープと共に、空を飛んでいるメニー・レインボー。
やがて目的地が見えてくる。
なんと、ギフターさんがテーブルやガトーショコラ、ティーセットを用意していた。
テーブルを挟んで、ギフターさんの前に降り立つ。
「ごきげんよう。私も、あなたがギフト騒動の主犯だと気づかず鈍かったですけど……ギフターさんはギフターさんで……結構、純粋な方ですね……」
ティータイムの用意をしているギフターさんに、ちょっと呆れた風にそう口にする。
お会いしたい、という暗にギフト騒動の黒幕に宣戦布告した文面をそのままの意味に捉えたかのような準備であった。
■魔法少女メニー・ホープ >
「お待たせ。お掃除でちょっと遅れちゃったかな。
……英国人には三枚舌があるというけれど、キミもそうなのかな?。」
ふわりと降りてくる魔法少女。
よくよく見れば、この装いでも僅かながらに男の子の面影はあるもの。
そんな魔法少女は、紅茶を用意するギフターを見て、軽い冗句を口にする。
戦意や敵愾心は、露骨には出さずに調節している。
「改めまして、ギフター。異業者が全員落ちて、残党もみんなでお掃除させて貰ってる。
……大事なマリアのことは覚えているかな?」
■ギフタ― >
皆の者!空から女の子が!
と思ったら装い新たなイーリス嬢かと下から見上げる
年端もいかない少女がスカート姿で空を飛ぶとはこれ如何に、と言い出すと面倒そうなので大人しくお迎えの挨拶
「御機嫌ようイーリス嬢、そしてその連れの少女趣味な少年よ!
純粋な少年の心はいつまでも忘れたくない、そんな私である。
今日はお茶会にお誘いいただきありがとうである。」
お会いしたい、と言われたのでできる限り用意したのにどこか呆れ気味な表情
やはりカフェできちんとしたお茶会にすべきだったかとは思うが現状この場所ではこれが限界だった
習字道具の様にポンとカフェを建てるのは無理なのだ!
と、顔を少年の方へ向ける
「妙な事を言うであるな、生き物は凡そ舌は一枚であるぞ?
マリアに関しては残念ながらどうなったかは分からぬが…まぁその様子からして悪くない扱いをしているのであろう?
ならば特に言う事は無いである!
それよりも、随分と今日は行儀よくしているのであるな?
私の四肢も関節を破壊されないか恐怖に震えているのである。今にも膝が泣いてしまいそうであるな?」
■魔法少女メニー・レインボー > 「今日は、あなたをお茶会にお誘いしたつもりはありません。念のため言っておきますが、今日はギフト騒動を終わらせるためにあなたを捕えにきました」
確かにカフェにご一緒にどうでしょうか、というお誘いはしたけど今日ギフターさんとお会いする理由それじゃない。
だが、それはそれとして、席につく。
「しかしながら、せっかくご用していただいたわけですからね。お茶会の準備ありがとうございます。あなたを捕えるのは、お茶会の後でも遅くはありません」
ギフターさんを眺めて。
「マリアさんについては、私達風紀委員会ゴミ処理係が責任を持って超常犯罪者収容処にて捕らえています。ゴミ処理係の破壊神様による恐怖の更生プログラムを受けていただく予定でもありますね。ご心配なさらずとも、超法的な悪い扱いはしません」
恐怖の更生プログラムでマリアさんが更生できるようなら、超常犯罪者収容処からの釈放すらありえるだろうか。
■魔法少女メニー・ホープ >
(女装は男の子しか出来ない最も……いや、これは返さない。)
少女趣味と言われても気にしない。
いまのところは、魔法少女メニー・ホープ。
この前と違って抑えないし、ギフターのペースは把握している。
空気に飲まれないように、意識を固めて隙を減らす。
「何事にも例外はあるからね。英国人を見たら捕まえてみるとお勧めするよ。
言葉には裏があることを、たっぷり理解できると思うから。」
青い剣を生成して、構える。ステッキは左手。
「なんだ、魔法少女マリアに興味ないんだ。
今日は僕もイーリスも文字通りのお茶会って気分じゃない。」
「と言う訳で大人しく投降して捕まってくれると嬉しいんだけど。抵抗するよね?
それとも、もう少し言いたいことはあるかな? ……次の計画とかだったら、一回剣を収めちゃうかも。」
再び上空へと飛ぶ。
上空から見下ろすように、右手の青い剣の切っ先を向けた。
イーリスと違い、好戦的に詰めていく。
■ギフタ― >
「なんと!!
そんな……!折角ガトーショコラを焼いたのに…!」
ヒドイである!と打ちひしがれる
こうなれば持ち帰るしかないのか…禁じ手タッパーを使うしかないのかと涙が零れる
と、席についてお茶会をしてくれる様子
魔法瓶から暖かな紅茶を注ぎ改めてガトーショコラをそれぞれの前へ
「やはりイーリス嬢は優しいであるなぁ、
そう言った甘い所も菓子の様で個人的には好意を覚えるのである。
私は今日は全力でお茶会を遂行する気であったため、戦うにしてもつまらない手段しか無いである。
なのでゆっくりとお茶会を楽しんでくれれば嬉しいのである。」
紅茶はチョコレート全般に合うアールグレイ
柑橘系の爽やかな味と香りがチョコレートの後味をさっぱりと流してくれる
紅茶を注げば再度やる気十分な少年を見上げる
「女装少年よ、イーリス嬢は席に着きそちらは武器を向けてくる。主張が真反対すぎて身体が二つに裂けそうである。
飼い犬を強引に引っ張って走り回る大型犬の様な真似は控えると良いであるな。
お茶会とは会話と甘未を楽しむもの、あくまで暴力的で居たいと言うのならしょうがなしに相手をしても良いであるが…イーリス嬢も同意見であるか?」
ふと視線をイーリス嬢に戻す
さて、どちらが2人の仲で主導であるかと
■魔法少女メニー・ホープ >
(一回、このまま席に着くよ。)
イーリスに目配せで合図。
想定内の反応らしい。
■魔法少女メニー・レインボー > メニー・ホープが席につかず上空に飛ぶのを見ると、メニー・レインボーも席を立つ。
(その必要はありません)
と、メニー・ホープに目配せ。
「ごめんなさいね。私はあなたのお茶会に少しぐらい乗っかってみようと思いましたが、メニー・ホープにはそのつもりもないみたいです。そうですね、メニー・ホープと同意見ですよ」
お茶会の気分ではないけどちょっとぐらい付き合おうと思って席についた、がメニー・ホープは完全にお茶会のつもりはないという事で、ステッキを構える。
ステッキが弓に変化し、メニー・レインボーの手に虹色の矢が出現。矢の先端がハートになっている。
「現状で、あなたも私達の説得を聞き入れようとは思わないでしょう? 私達には、あなたを説得するだけの情報も揃っていないと思いますからね。ギフト騒動もまた暴力による暴動でもありますよ。任意同行できないのなら、あなたを捕えるまでです」
虹の弓を構えて、ハートの矢先をギフターさんに向けた。
■ギフタ― >
「ふぅむ、左様であるか。ならば少し待つである!」
席を立つイーリス嬢
やる気満々は少年も少女も同じだった様子
ガトーショコラをタッパーに詰め、紅茶は丁度飲みやすい温度だったので飲み干す
正直な所これから体を動かす身としては紅茶よりスポーツドリンクが良かった
「さて、ではやるであるか。
しかしイーリス嬢、そして少年。もう一度聞くであるが本当に今ここで戦うつもりであるか?
先程も言ったが私は今日はお茶会の予定だった故つまらない手段でしかお相手出来ないであるが。」
ポチポチとスマホを操作
どこかに連絡しているのか、ゲームのログインボーナスでも受け取っているのか
どちらにせよ始める前にきちんと2人に確認する
今すぐここで初めても良いのかと
■魔法少女メニー・ホープ > (了解。)
目配せを受ければ、流れを変える。
「ふふ。」
臨機応変に、呼吸を合わせる。
「一体何時から──僕たちに首輪が付いていると錯覚していた?」
くすり。小悪魔の様に笑ってみせてから、まほうで青い風を操って菓子類を遠くに避け、瓦礫の中に退避させる。
その余波で、ギフターがスマートフォンを弄る手を乱しにかかる。
ガチャの画面でも開いていようものなら、狂わせて無駄に10連を引かせるかもしれない。
「僕たちは茶会をしてもいいし、しなくてもいい。
僕たちは、呼吸を合わせられる。臨機応変に、自由気ままに。」
「計画の一つでも教えてくれれば、茶会に付き合ってもよかったけど。」
「お茶会は運動の後にしよう。魔法少女メニ―・ホープのエルピスは、そう提案するよ。」
「だからギフターさん、獲物を構えて欲しいな?」
そう、挑発するような懇願の後、ひとこと加える。
舌戦を続けながら、イニシアチブを意識しながらイーリスの左前方に出る。
「それとも、もう構えていたりする?」
■魔法少女メニー・レインボー > せっかくお茶会を準備してくれたところ申し訳ないけど、ツイン・メニーはギフターさんを捕えにきた。
メニー・ホープの言う通り、別にお茶会してもいいし、しなくてもいい。ギフターさんがせっかくお茶会の用意をしてくれたので無碍にしないようお席に一度ついたけど、メニー・ホープの行動を見れば即座にメニー・レインボーも戦闘態勢に入るまで。
「別に、私達は首輪をつけ合っているわけでもありませんからね。心が通じ合っているという事でございますよ」
ギフターさんがお片付けしたり、紅茶を飲み干すまでは素直に待っている。
「つまらない手段でございますか。実は分身体がきました、などと言い出すのなら、私達からすれば仰る通りつまらない手段ではありますね」
スマホを操作しているのを見て。
「レインボー・ハート・メニー!!」
スマホを操作し始めようとした瞬間に、メニー・レインボーは虹色の弓をギフターさんの胸部に近距離から射出。直接的の妨害を加える。
お茶会のお片付けは待ってもいいけど、スマホの操作はさせない。
「誰かに連絡しようとしているようですが、させると思いますか? ギフト保持者の増援でも呼ばれたら厄介です」
射出してなくなった矢が、また出現する。
■ギフタ― >
「あぁっ!私のスマートフォン!!」
悪戯な風さんに飛ばされるスマホ
画面には何かの召喚演出、キラキラしている辺り当たりだったらしい
イーリス嬢の攻撃は偶々飛ばされたギフターのスマホに当たり、スマホをまた遠くへ弾き飛ばす
転がるスマホはきちんとケースに入れてガラスフィルムも張っていたので事なきを得た
保険の大切さを感じる
「ふむ、色々勘違いしている様子だがまぁ訂正も面倒なので良いである。
得意げな所に水を刺して悪いであるが、構える獲物も無いので自然体でお相手である。
言ったであろう、つまらない手段しか無いと。」
飛んで落ちたスマホの元へ近づき、汚れを払って懐へ
スマホには矢の攻撃を受け地面を転がったが傷一つない
「さて、とりあえず元気満々なお2人にはこれだけ言っておくである。
私をここでどうこうすると君達が考えうる限り最悪の手段を取らせてもらうのである。
あぁ、失礼。最悪と言っても私の想像の中での一般的な最悪なので君達にとっては別にそうでもないかもしれないである。」
■魔法少女メニー・ホープ >
「ううん。勘違いとかそういう話じゃない。
ギフターと僕たちは、同じ様に会話している。それだけのこと。
……なるほど。こうやって話してみるのも面白い。」
ギフターとも、ある種の呼吸を作って合わせて喋っている。
内心を隠した、上滑りするだけの会話劇。
それがギフターにとってかみ合っていると感じるかは、また別だ。
とりあえず余計なものを除いて、呼吸を整える。
無自覚に行使出来たものを、改めて口にして活性化させる。
「ホープ・ライド・メニ―。」
「ホープ・スペード・メニ―。」
青い風を纏い、操る。
青い剣も再形成し、強度を確たるものにする。
「ギフターさんの中での最悪。思ったより慎重なんだね。ギフターさん。
もしかして、何重にも保険は掛けるタイプなのかな。気が合うかもね。」
青い風が周囲に広がる。
アクションそのものはギフターかイーリスに合わせるつもりらしく、先手を取らない。
■魔法少女メニー・レインボー > (す、スマホに当たってしまいました……!)
意図的にスマホを避けて矢を射出した。
今後の事を考えると連絡手段となり得るスマホの破壊は好ましくない。
あくまでギフターさんを直接狙って、スマホの操作をやめさせようとしていた。
破壊してしまったものは仕方がない……と思ったけど、無傷?
「……不自然な程に、随分と頑丈なスマホですね」
とても不自然……。
「スマホが単に恐ろしく頑丈という可能性もありますが、まさかここはあなたがつくりだした夢の中ですか?」
イーリスは以前、気が付けばギフターさんのつくりだした夢の中にいた事がある。
夢だとしたら、いつツイン・メニーは夢の世界につれてこられた……?
だが、最悪の手段……。夢落ちを最悪と言うにはまだ何か足りない。
ギフターさんのつくる夢で実際に死を迎えれば、現実でも目が覚めなくなるので最悪という解釈もできなくはないけれど。
鋭い視線をギフターさんに向ける。
■ギフタ― >
「あー…まぁそれで良いである。
正直な所全部言い出すと面倒であるしな。」
少年はどこか興奮気味というか、ハイになっている気配を感じる
これが若者とおじさんでは話が嚙み合わないジェネレーションギャップという奴なのかとも感じたり
「保険もかけず行き当たりばったりなんてしていては当の昔に死んでいるである。
これでもかなり慎重かつ大胆な生を過ごしているのでな。
……ふっふ、流石イーリス嬢目の付け所がいいであるな。
これは私の特別性、ここは紛れもなく現実であるのでそこはご安心をである。」
ニンマリ笑顔
あの時と違いこちらを警戒しつつ2人で居る彼女達にそんな隙はなかった
「ネタ晴らしをすれば、私がこのあと…凡そ1時間後であるな。
そのタイミングで合図を送らなければ生き残ったギフトの子達が一斉に蜂起するだけである。
学園の風紀委員の卑怯な手にかかった哀れな私の為に。
私の言葉をよく聞き能力もこの一連の騒動で生き残っている粒揃い達である。」
1人1人がマリア達異業者とまではいかないが、3人でも集まって完璧な連携を取ればそれに近い事が出来る者達
彼等彼女達が枷を外して一斉に暴れ回る…安直でつまらない手段
■魔法少女メニー・ホープ >
「そうだよね。全部を言い出したら、逆に驚くよ。」
エルピスの内心そのものは至極冷静。
高揚に見えるものの正体は鏡合わせにして反転のいじわる。
やさしくない、いじわるなエルピス。
その位した方が、ギフターへ心的負荷を掛けられるだろうとの意趣返し。
本心を見せず、心を開かずに制圧だけを考えた上滑りの言葉。
嚙み合わないのは、至極当然。
「でも……僕の事を眼中から外してるのは少し腹が立つかな。
名前ぐらいは憶えてくれてもいいと思うんだ。」
増援を呼び、攻撃しない。
その行為を見れば、つまらなさそうに眉をひそめた。
「確かに、無手で増援を呼ぶ。弱さで武装されると正義は困る。
戦いたかったんだけど、これじゃまるで殴る方が悪者だ。
弱者のギフターが正義に、悪の魔法少女と言う構図は少し宜しくない。」
完全に戦闘を回避する気で来たらしい。
魔法少女の矜持として、あまり宜しくない。
「イーリス。僕は魔法少女は一旦やめる。
……その代わり、ぼくがわるものになる。」
目配せと共に言葉を告げる。
正義の魔法少女の色をさせないし、何より二人そろって、ギフターに付き合う必要はない。
「このギフターはエルピスが殴る。一時間たっぷりと殴りつける。」
「メニ―・レインボーは先んじて周囲に居る、扇動で暴動を起こすギフト集団を先に潰して回って。
二人で一組だけど、ひとりでもがんばれるのがツイン・メニ―で、メニ―レインボーだよね。」
■魔法少女メニー・レインボー > ギフターさんに直接触れられた覚えもない。
夢を見せる条件は厳密には分からないけど、そのような隙はつくっていないつもりだ。
レインボー・ハート・メニーによる矢にも耐え得る物凄く頑丈なスマホ……。発明家とすれば、素材が気になる……。
ギフターさんのネタ晴らしを聞き、メニー・レインボーは眉尻を上げた。
「なっ……!? 何て事をしでかすのですか、ギフターさん!! やっれくれますね……!」
額に汗を滲ませる。
強大な力を持ったギフト保持者が大勢蜂起する……。
「しかし、悪足掻きです。私達ツイン・メニーが、あなたをここで捕らえるのは変わりません。あまりツイン・メニーを舐めないでくださいね……!」
あと一時間……。
イーリスが風紀委員会本庁に連絡するのに、スマホを弄る操作は必要ない。
体内コンピューターが、先程のギフターさんの台詞の動画を添付して、一時間後にギフト保持者が蜂起する事を知らせる。
一時間もあれば、部隊の編制ぐらいできるはず……。
「メニー・ホープ、ギフターさんの脅しに屈する必要はありません。いくらギフト保持者が蜂起しても鎮圧されるだけです。風紀委員は優秀ですからね。既に応援は要請しています。二人で、ギフターさんを捕えましょう」
ギフターさんに視線を戻した。
「ふふ、あなたの程度の低い脅しに意味はありませんよ」
バックステップでギフターさんから大きく距離を取りつつ、弓矢を空に向ける。
「メニー・ホープ! ギフターさんから離れていてください! レインボー・アローレイン・メニー!!」
空に射出される虹の矢。
雲の合間に消えた虹の一閃。
雲が虹色に光ると共に、無数の虹の矢が雨のようにギフターさんへと降り注いでいく。
■魔法少女メニー・ホープ >
「ん……了解。」
共に戦うと決めれば、言葉を翻して武器を構え直す。
■ギフタ― >
「一応認識はしているである。
今の所は危なっかしい大型犬と言った所か…女装少年にまでランクアップしたので個人名までもう少しであるな。」
正直な所、少年に関してはギフトの子達を相手に暴れる内の1人位の認識でしかない
一対一で話したことも無く、あくまでイーリス嬢のお供
それぐらいにしか認識をしていない
「何て事をと言いたいのはこちらである!
お茶会と聞いて楽しみにしていたのに戦いだすとか突然言うのはそちらであろう!」
ビシッと指を指す
本来はこんなつまらない保険を使う事も無かったのだと涙を流し訴える
涙は品切れだったようなので流れなかった
「うーむ、2人は恋人揃ってプリ…まぁ魔法少女のコンビであるがものの見事に意見が食い違うであるな。
私の相手などせず旅行にでも行ってお互いの距離をさらに縮める事をお勧めするのである。」
降り注ぐ矢の雨
それを見上げ…華麗な動きで躱す事もなく次々にギフタ―の身体に突き刺さる
頭だけは腕で防ぐが、代わりに腕にもよく突き刺さる
「さて、一時間程の運動…明日に響かないか不安であるが頑張るとするである。」
魔法の矢が消えれば体と服に空いた穴が盛り上がり、塞がれる
その様は逸れこそ魔法の様にも見える
しかし、原理は全く別の物
不死姫と恐れられた彼女の業
「さぁ、激しい運動の開始である。」
両の手に現れた銃をそれぞれ2人に向け、乱射する
■魔法少女メニー・ホープ >
「意見が違うこともあるから、良いんだ。」
今のエルピスは、そう断言できる。
銃を構えたと見れば、更に左に動く。メニ―・レインボーとの左右の距離を空ける。
乱射するのならば、メニ―・ホープとメニ―・レインボーの立ち位置が離れている程、弾幕の密度は甘くなる。
甘くさせた乱射される弾丸を青い風の膜で弾いて突っ切りながら、メニ―・レインボーに視線を向ける。
意見が違うことを恐れない。
そして意見が違うということは、視点が違う。
もっと言うなら、足りない視点を補い合える。
二人とも、鏡を見て恋や愛をしているのではない。
意見が違うのは、恋や愛をしていれば必ず起こり得ることだ。
メニ―・ホープ──エルピスは、メニ―・レインボー──イーリスだからこそ恋と愛を抱いている。
故に、ギフターの言葉を軽く一蹴した。
「ギフターさんも、恋人が出来ればきっと分かるよ……!」
視線を戻す。
メニ―・レインボーはメニ―・レインボーで対処出来るだろう。
故にメニ―・ホープは急降下しつつ距離を詰め、ギフターの顎を狙ったハイキックを繰り出す。
迅速にして、業に至る打撃業。