2025/04/23 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に七夜桜さんが現れました。
七夜桜 > ……悪意に満ちた路地裏。

私の肌がささくれるわ。
ここに入って、行方不明になった生徒さんはいるのかしら?

……あら、あそこに髪をモヒカンに逆立てた人がいるわ。

ああ、私の顔を見た瞬間、彼の頭にどこからか、トンカチが飛んできたわ。

偶然かもしれないけど、あの男は明らかに、私に「害」をなそうとしたのね。

フフ、さて私の能力が「危機」を知らせたから、もう1つの力で、この路地から退散する事にしましょう、危機感を自分に暗示させて。

……夜の闇は危険だけど、私にとっては、満月ではない限り「抜け道」があるのよ。

ご案内:「落第街 路地裏」に七夜桜さんが現れました。
ご案内:「落第街 路地裏」から七夜桜さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >
「……相も変わらず、とまでは言わぬが…」

落第街。学園の暗部を煮詰めた様なその街の、更に端際。
橋を渡らずとも端の際。

そんな落第街の端で、恥を知らぬ男達を打ちのめしたのは小柄な金髪紅眼の少年と、両腕を巨大な大楯へと変貌させた蟷螂の様な鋼鉄の異形。

「女に飢えているから、と。誰彼構わず襲い掛かるのは感心せぬな。
だから、こうして手痛い目に合う訳だが…」

大地に転がる男達に声を投げかけるが…直ぐに止めてしまった。
何せ────

「…まあ、死体に何を言ったところでな」

当たり所が悪かったと言うべきか。当たった相手が悪かったと言うべきか。
暴漢めいた男達は、襲い掛かった瞬間に召喚された蟷螂の異形によって罅割れたコンクリートの壁に叩き付けられ、其の儘冥途へ旅立っていた。
肉体強化の魔術か異能くらい持っておけば良いのに、と肩を竦める少年。

ご案内:「落第街 路地裏」に夜見河 劫さんが現れました。
夜見河 劫 >  
小柄な少年と、恐らくは彼に従うのであろう鋼鉄の異形。
それらによって惨状が作り出された路地裏に、小さく足音が響く。
遠ざかる音ではない。近づく音。僅かずつだが、足音が大きくなる。

「――――何これ。」

その声と共に現場に現れたのは、所々がほつれたブレザーを着た、包帯を顔に巻き付けた一人の男。
その風体も一種異常だが、それ以上に異常なのはまるでどす黒く燃える炎のような、異常な眼光。
それが、無気力気味に周囲を見渡し…その中で無傷のままであろう金髪の少年と鋼鉄の異形に向く。

「……アンタがやったの?
殴っていい奴――じゃ、ないか。風紀の制服着てるし。」

そんな事をぼやきながら、小さく首を傾げる。

神代理央 >  
「殴られたから、殴り返した…と言って信じて貰えればありがたいのだがね」

不意に投げかけられる声と、現れた青年に対しても尊大な態度を崩さない小柄な少年。
体格差だけで言えば夜見河の方が一回りは大きい。鋼鉄の異形がガシャリ、と音を立てて少年を守る様に一歩前へ。

「まあ、私の方から積極的に危害を加えようとした訳では無い…とだけは強く主張させて貰おう」

首を傾げる夜見河に、小さく肩を竦める少年。
強く無実を訴える事はしないが…襲われる時は襲われる街だ。
後は目の前の青年の良識と意志に期待するだけ。

そういう立場なのに偉そうな態度を崩さないのは、最早染みついた性の様なものなのかもしれないが。

夜見河 劫 >  
「ふーん。」

相変わらず、異常な輝きを見せながらもどこか無気力そうな雰囲気の瞳をそこらに彷徨わせてから、
鋼鉄の異形に守られる少年に焦点を当てる。
また少し軽く首を傾げ、少し言葉を選ぶような合間。

「……死んじゃった奴はもう言い訳できない訳だし。
風紀委員の良識?…って奴に期待する事にしとく。」

尊大な態度に対するのは、無遠慮、あるいはどこか生気に欠けるような物言い。
こちらもこちらで、見る者が見れば無礼だろうと思われそうだ。

「…最近の風紀委員は過激だね。
俺なんか、殴っていい奴相手でも、人死にを出したら「三級」に引き上げされるってきつく言われてるのに。」

本人にそんな気はないのだろうが、意図せずに揶揄するような物言いになってしまっている。
そして、風紀委員であれば…「三級」の言葉の意味が分かるかも知れない。

即ち――「監視対象」。

包帯巻きの顔の男の言葉を信じるならば、だが、四級かそれ以下の監視対象である事になる。

包帯巻きの顔の監視対象。
金髪紅瞳の風紀委員に「狂狼」の知識があれば、目の前にいるのがその本人だと気付くだろう。

神代理央 >  
「ご丁寧に通報してくれれば此方も楽が出来るのだがな。とはいえ────」

僅かに瞳を細める。
それは目の前の青年の態度や口調に気分を害したのでは無い。
投げかけられた揶揄する様な物言いに思う所があった訳でも無い。
じっ、と貴方を見据える瞳の色が変わったのは、風紀委員としての責務故の────

「……私を知って声をかけてきたのか。知らずに声をかけてきたのか。何方でも構わぬが…」

軽く右手を上げる。貴方を警戒する様に前へ出ていた異形が、コミュニケーションを阻害せぬ様に、と二歩下がる。

「何方にせよ、この様な場所で風紀委員に声をかけてくるとは随分と物好き…否、物分かりが良いと言うべきかな?」

向かい合えば、僅かに見上げる様な体格差。
静かに貴方を見上げる少年は、くつり、と笑う。

「そうだろう?『狂狼』」

風紀委員として持つべき当然の知識と、風紀委員として首を傾げるべき態度と共に。
尊大な笑みで、貴方と向かい合う少年が一人。

夜見河 劫 >  
「…やっぱりバレてるか。その呼ばれ方はあんまし好きじゃないけど。」

かけられた呼び名には、がしがしと頭を掻く。
罵られているように思える、というよりは――――

「……まあ、一級連中の呼び名に比べれば、まだマシだと思うけど。」

単純に呼ばれ方が好きでない、というだけらしい。
反応としては「痛い自称を後年に揶揄される元中二病患者」、というのが最も適切だろうか。
ともあれ、尊大な風紀委員に対して特に歯向かったり文句を垂れる様子もなく。

「生憎、風紀委員(そっち)の内情には詳しくないから。
制服着てるって事は刑事部のヒトじゃない…ってのは分かるけど。」

尊大な物言いなど全く意に介さず、遠慮も無しに言葉を紡ぐ。
眼光を除けば、無気力な雰囲気や言葉の様子に通称に見合わぬ物を感じてもおかしくはないだろう。

……『狂狼』の狙いとなるのは、違反組織や違反部活のメンバー、あるいは
その素行の悪さが問題となっている二級学生のみ。
それでさえ、大怪我は負わせても「殺す」までは決していかない。

これもまた、風紀委員の一部では有名な話。
監視担当となった風紀委員の内、その暴れぶりを目にしていない者が
何故監視対象となっているのかが分からないとまで言わせる事すらある理由である。
その分、「殴っていい相手」に対しては非常に苛烈であるが。

神代理央 >  
「では、呼ばれぬ様に振舞いたまえ。別に私とて好きで呼んでいる訳でも無い」

呆れた様な視線が1つ。
まあ、呼ばれる方も呼ぶ方も痛し痒しと言ったところ。
此の場に似合わぬ奇妙な空気が流れて。

「ふむ…まあ、そうだな。此方ばかり名を知っているというのは不公平か」

遠慮のない言葉にも、その二つ名に似合わぬ態度にも、余裕…と言うよりも傲慢な態度を崩さない。
それは単に目の前の貴方が敵対する意思を見せていない事にも起因するが…風紀委員として、監視対象を不用意に刺激するべきでは無いという至極真っ当な理由も含めての事だった。

貴方の素行や監視対象になった由来、経緯の情報はある。
であれば、此の場での戦闘は当然控えるべきで。
監視対象になった理由が分からないと言われているのなら"分からないまま"にしておくべき場でもあるのだから。

「風紀委員会特務広報部。神代理央。3年生だ」

すたすた、と貴方に歩み寄る。
無警戒に、無遠慮に、距離を詰める。

「宜しくな、狂狼」

それでも、握手を求めて手を差し出した少年が、貴方の名前では無く『狂狼』の名で呼んだのは。
その表情が、悪戯っ子の様な笑みを湛えていたのは。

少年なりのコミュニケーション、なのかもしれない。
ただ偉そうにしているだけかも知れないが。