2025/09/05 のログ
■大神 璃士 >
「…楽しいだけで済む仕事が無いのが、世の中だ。
苦労もある。面倒もある。……反吐が出そうな、厭な現実というものを見せられる事も、ある。」
少しだけ、遠くを見るような雰囲気で、そんな事を口にする。
また、ちらりと目線を人魚へと動かし。
「…それでも、「楽しんで」やれるのは、才能のようなものだ。
その気持ちを大事にする事を忘れない方が良い。」
そう声をかけつつ、ふらりと歩き出す。
「――巡回に戻る。こちらの事は後で俺から報告書を出して置く。」
すれ違い際、そんな声をかけながら、この場を立ち去ろうとする。
■ルメル >
「うーん……東山サンもそうだったみたいだけれど……
人間社会って、大変なのね。ままならない、って言うのかしら。」
腕を組んで思い返す。
ヘドロのような激情と、小難しく法と言う名のルールを弄繰り回す様子が印象に残っている先生が脳裏に浮かんだ。
厭な現実、の単語で真っ先に思い浮かぶものはそれだった。
「ええ。覚えておくわ。
楽しめなくなったら帰るのだろう、みたいに言われたこともあるわね。」
そんなことを想いながら、歩き出す素振りを察して取れば邪魔せぬ様に路を開ける。
「私は私でちゃんと書いて、大神サンのことも書いておけばいいのよね。
私も帰って書き物をしないといけないから、帰らないと。」
前線を張り、怪我したMemberは既に搬送されている。
なので一人で真っすぐ帰って書き物をしよう。心の中でそう決める。
「改めてありがと。大神サン。私も早く戻ることにするわ。」
■大神 璃士 >
人魚からの謝礼の言葉には、振り向かぬまま軽く手を振り挨拶の代わりに。
そのまま、既に日も沈んで暗くなりつつある落第街の路地裏へ、黒いジャケットの風紀委員はその姿を消していく。
それから10分程して、現場に到着した風紀委員会の護送車に同乗する形で、怪我をしたメンバーと
人魚の風紀委員は帰還する事になるだろう。
その帰り道の事。黒いジャケットの風紀委員の事になれば、少しだがメンバー達から話が出て来る。
『――大神か。変な奴だよ。
あれだけの実力があれば、刑事課は勿論、特別攻撃課や特務広報部のような場所からも
引く手数多だろうに、雑用係みたいな立場に居続けているんだから。』
『何て言うか…無愛想っていうか、壁を作ってる感じがしますよね。
深く関わるのを避けがちっていうか。』
『あれ、でも暫く前に可愛い女の子とデートしてたって刑事課の女子が噂してましたよ?』
『嘘だろ!?』
――最後の噂話は兎も角として、変わり者だ、という認識は広いらしかった。
ご案内:「落第街 路地裏」からルメルさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」から大神 璃士さんが去りました。