常世学園も学園都市という一つの都市であるために、闇の部分も生まれていった。
その代表がこの落第街であり、このスラムであった。
落第街の路地に形成された貧民街では、学園都市から見捨てられた落第生が二級学生、不法入島者などが集合住宅やバラックに居住している。
ここはそう言った場所であり、そういう境遇の人間が何かの事件や実験に巻き込まれたところで、よほどのことがない限り表に出ることはない。
参加者(0):ROM(1)
Time:18:34:13 更新
ご案内:「スラム」からキングさんが去りました。
■キング > 勿論ハンバーグは転がってこない
それどころか偶に美味しくいただいてたネズミまで来なくなった
ここを通ると仲間が消える、そんな風にネズミ社会に噂が広がったのかもしれない
動物性たんぱく質が得られない以上さすがに動かないといけないのだが、それでもまだまだやる気は出てこない
寒さのせいなのか、そうじゃないなら元からの怠惰なのか
キングは次第に木みたいに根っこを生やして食事代わりにどうにかできないかななんて考え始めた
「………土の栄養って何なのだ?」
地面に指を突き刺して考える、ここからどうやって栄養を摂取するのかと
土を食べるわけではなく土の中から何かしらの栄養を得るというのはどういうことなのか…難しいことを考えたせいで眠くなってきた
■キング > 「美味しいご飯が食べたいのだぁ…でも寒くて動くのも面倒なのだぁ…」
冬、その寒さにキングは成す術がなかった
寒さは体の動きから滑らかさを。心からやる気を根こそぎ奪っていったのだ
残ったのは動きたくもなくやる気もないがお腹が空いたという残念究極生命体
偶に近くを通る虫やネズミをカメレオンよろしく舌を伸ばして捕食しているおかげで死にはしない…
死にはしないがこれでいいのか?という疑問と不安が募る
かといって何か美味しい食事にありつく方法を考えて行動する程のやる気は沸いてこない
なぜか?寒くてとことんやる気が出ないのである
「ハンバーグとかが転がってこないかなぁ…のだ…」
■キング > 適応という言葉がある
環境が変わってもそれにうまく合わさっていくという意味
異世界へとやってきたキングは最初こそ色々な常識や文化の違いに驚き悩み水色の脳をぐるぐると回転させていた
そしてこの島、この街にやってきて数か月…
「暇なのだ…あとさっむいのだ」
地面でぐんにょりと寝転がりながら低燃費に日々を過ごしていた
ご案内:「スラム」にキングさんが現れました。
ご案内:「スラム」から龍 翠蓮さんが去りました。
ご案内:「スラム」からイスラさんが去りました。
■イスラ >
「こちらこそ。またね♪」
優雅に歩き去る背を見送る金眼。
その口元は、くすりと笑みに歪む。
「他にももう7つ」
「あの子自身がボクのモノになれば、自ずと手に入るかな?
なんて、ちょっと強欲かな? 常世渋谷か……」
くるりと踵を返す。
此処も飽きてきたと思ったけどまだまだ出会いはあるらしい。
互い、真反対の方向へと歩き去ってゆく。
"ヘンな出会い”に僅か、感謝をしつつ。
■龍 翠蓮 >
「――これは、ワタシの手掛けた中でも「最高級」の品。
何しろ「材料」が滅多に手に入りませぬので、その分手間と時間をかけて手掛けました。」
手にした孔雀のカメオに、口付けるかのような仕草。
その刹那、まるで溶けるように孔雀のカメオはその姿を消す。
「他にももう7つ、同じ格の品がございますが…何しろ手間暇かけて作り出したもの。
生半可なお客様にはお見せすら出来ません。
……ですが、お嬢様であれば、あるいは。」
その言葉と共に、満面の笑み。
閉じられた扉を開くに値する者を目にした、歓喜の混じる笑顔。
「是非とも御満足頂ければ良いのですが…これはワタシも、力を入れてお迎えしなくてはいけませんね。
では、またいずれ――今度は、ワタシのアトリエでお会いできる事を、楽しみに。
またお会いする日をお待ちしております、宵闇のお嬢様。」
最後に、まるで上客を前にしたかのような恭しい一礼を。
そうして、白いチャイナドレスの女は荒れた広場を優雅に歩き去っていく。
白い髪を、風に靡かせながら。
■イスラ >
「それはそうだね♪
ご飯を食べるだけで罪なんて言われたら生きにくくてしょうがない♪」
まるで手品のような女の所作にはぱちぱちと小さな拍手。
「美しくて、ぞくぞくしちゃうようなアクセサリだ♡
君のアトリエにはそんなモノがいっぱいあるのかな?」
それはそれは、実に興味がある。
さて、常世渋谷の…裏、か。
「それは楽しみだね♡
美しいお嬢さんのとっておきのおもてなしなんて、
否応なく疼いてしかたなくなっちゃうじゃないか♪」
立ち上がる女を見やり、吸血鬼はにこにこと笑みを讃えたまま。
「今日のところはお別れかな? 面白い問答だったよ♡
今度はキミのアトリエとやらに遊びにいかせてもらおうかな♪」
■龍 翠蓮 >
「これは心外。ワタシとしては自分に正直であるつもりなのですが。」
失礼な言葉に対しても、寧ろ愉快そうに扇で隠した口元からは上品な笑い声。
「宗教家のように語るなら、この世に罪なきモノなどおりませぬよ。
如何なるモノとて、生きていく上で何かを奪っておりますから。
無論、ワタシも例外なく。」
ぱちん、と黄金の扇を閉じると、白いチャイナドレスの女は徐にその手に力を込める。
ぐ、と扇が折れた――ように見えるのも束の間。
その手の中には、黄金の台座に、黄金の宝石が嵌め込まれたブローチのようなアクセサリ。
丁寧な細工で孔雀が彫り込まれた宝石は…確かに美しいが、それ以上に、
まっとうな神経を持つならば「おぞましい」と感じる何かが脈動しているようにも思える。
それこそ、「罪」が形となったかのように。
「興味はございますれども…この街では、聊か無粋に過ぎましょう。
もし、お嬢様の気が向きましたら、常世渋谷の「裏」にお越しくださいませ。
其処に、ワタシのアトリエがございますので。」
そう告げると、白いチャイナドレスの女は手にしたカメオを握り締め、ゆらりとベンチから立ち上がる。
優美と言える所作で以て、小さく一礼。
「――ご来訪頂けましたら、ワタシの出来る限りでおもてなし致しましょう。」
■イスラ >
「変人で、変態?」
なんて失礼な言葉を口にしつつも、笑み。
「それってボクが罪深いってコトかぁ…。
おかしいね、想うがままに過ごしているだけなんだけどなあ」
笑みは崩さず。
そして金の瞳が楽しげに輝いている。
「ヤダなぁ、美人のお姉さんがボクに興味津々?
でもそこはもう少し色艶のあるお誘いのほうが嬉しいんだけど。
どちらかといえば女の子ははしたないほうが好みかな♡」
どこまでが冗談かわからぬことを口にしつつ。
■龍 翠蓮 >
「変人であるとは自覚しておりますので。」
くすり、と小さく微笑む。
「ええ、ワタシが語るはヒトの持つ罪。
ですが――その概念が「ヒト」以外は適用されないものか、と言われれば…否を語るしかありますまい。
特に、人外であろうが、ヒトの作った枠組みの中で生きようとする者ならば、尚の事。」
再び、くるりと煙管を回転させ――直後、まるで手品か、あるいは「形そのもの」が変わるように、
黄金の煙管は黄金の扇へと姿を変える。
ばらりと開けば、見事な透かし彫りのされた端正な姿の扇に。
「罪なるは力…そして、力は「カタチ」となる。
ただ美しいだけの美では、出せない形――。
罪という「歪み」、あるいは「力」は…そんな「美しい」だけの美に収まらぬものを孕む。
其処に宿る美は、お行儀のよい美術品にない「力」を持つモノ。」
広げた扇で、口元を隠しながら。
「――そういう意味では、お嬢様は大層お美しい。
…其処に宿るモノを、引き摺り出したくなってしまう程に。
悪い癖です。はしたないと思わないでくださいませな。」
■イスラ >
「ははぁ、さてはキミ、ヘンなヤツだな?」
満面の笑みを浮かべ称賛?の言葉を口にする女。
なかなかの熱量を感じる。この熱は冷え切った自分にはないものだ。
「落ち着いた?」
にこりと笑みを浮かべ、今少し、近くへ寄って。
「いいや? キミがそう定める罪もまた、正しいものだよ。
罪に限らず、世の中の全ては個々の存在を通して玉虫色に輝くもの──。
一律の秩序の為に、基準と法が用意されているだけに過ぎないだけで、人も獣も怪物も、本質は同じことさ♪」
「ただ、君の言う罪は、人の持つ罪だね♪
それを力に置き換えると漏れなく非秩序が背中に這い寄ってくる。
つまらないどころか上等の奇劇じゃあなかろうか?」
■龍 翠蓮 >
「――――――」
少しの沈黙を置き、
「……素晴らしい!!」
満面の笑顔で紡がれるは、ただ一言にして至上の賛美。
「法に服わず、神に服わず、只、己の意思のみを以て、己が罪を定める!
嗚呼――――素晴らしきまでの「傲慢」!!」
僅かに頬が上気し、三日月を浮かべる口からは熱を帯びた呼吸。
それほどまでに、その答えが己の求めるモノ通り…あるいはそれ以上だったのか、
白いチャイナドレスの女は黄金の煙管を握り締め、暫し昂る。
そうして息を吐き直し、向き直れば、
「……失礼。
ここ暫くの間、これ程に素晴らしき「罪」に対する答えを聞いてはおりませんでしたので。
少しばかり、はしたない真似をお見せしました。」
コホンと小さく咳払い。そして、白いチャイナドレスの女は改めて口を開く。
「――ワタシは、形はどうあれ「罪」は「力」であると、考えております。
最も、お嬢様の語る「罪」とは聊か概念が異なりましょうが。
暴食…強欲…嫉妬…あるいは、傲慢。
そう、「罪」としての名を与えられたモノ程、最も原始的で、強い力を持つモノである、と。
――つまらぬ考えと、お思いになりますか、宵闇のお嬢様?」