常世学園も学園都市という一つの都市であるために、闇の部分も生まれていった。
その代表がこの落第街であり、このスラムであった。
落第街の路地に形成された貧民街では、学園都市から見捨てられた落第生が二級学生、不法入島者などが集合住宅やバラックに居住している。
ここはそう言った場所であり、そういう境遇の人間が何かの事件や実験に巻き込まれたところで、よほどのことがない限り表に出ることはない。

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参加者(0):ROM(1)
Time:01:36:25 更新


ご案内:「スラム」から大神 璃士さんが去りました。 (04/21-23:58:42)
ご案内:「スラム」から火倉 刹那さんが去りました。 (04/21-23:58:12)
大神 璃士 >  
「――風紀委員会所属・大神璃士。
他部署からの「要請」を基本に行動している「雑用係」だ。
次の機会があれば、だが――よろしく、火倉委員。」

去る背中に対しては、そう名乗りと自己紹介。
それ以外には特に止める言葉もなく。

「………。」

改めて、未だ火の手燻り続ける現場を見渡す。
「人的被害」はゼロ。公には、そうなるだろう。
此処に住む、学園からの承認と庇護を持っていない人間は…「いない者」として扱われる。

僅かに、精神が疼く。
「ゼロとなっている」事にされた者達に対する、言葉にならない、後ろめたさのようなもの。
ある意味、常世島(此処)に来る前の自分も「同じ」ようなものであったのだから。

(……恨むならいくらでも恨んでくれ。)

心の中でそれだけを呟き、後始末へと取り掛かる。

「――こちらルプス1改め、大神璃士。
作戦行動の事後処理引き継ぎに入る。
生活委員会が到着するまで、待機を――――」

――後始末は、長くなりそうである。
(04/21-23:55:37)
火倉 刹那 >  
「それで先輩がいいのなら、良いと思いますが」

ぽつり、そう零す。

自身の異能は影響範囲が広い。
万一のこともあり単独でしか行動せず、本日の制圧任務も…だった。
戦力は折り紙つき、通信先の案内役が日和らなければ、あっさり片付く仕事だった。

「(あれは特別攻撃課には不向きな人材ね…)」

爆撃の規模に日和り、此処に人を寄越してしまった通信相手。
ふぅ、と小さく溜息を零し、少年に対し背を向けて。

「この程度疲れも何もないけど。気遣いどうも。先輩」

それでは帰還します、と言付け、呼び止められることがなければそのまま、未だ火の手があがったままの現場を後にする──。
(04/21-23:42:46)
大神 璃士 >  
「どうやら、風紀委員会は慢性的に手が足りていないらしい。
刑事部や、前線で命を張っている面々の努力が足りない…と言いたい訳ではないが。」

寧ろ、そういった委員達は概ね「よく頑張っている」と考えているし、その予想が大きく外れているとは思わない。
それでも、足りない所は足りないし、穴の開く時や所では開くものだろう。
その穴を少しでも穴埋めするのが、己の役割なのだと。
誇るでもなく、当たり前のように、黒いジャケットの風紀委員は言外に語る。

「後始末はこちらで手配要請を引き継ぐ。
先に帰投して、報告書の用意に当たった方がいい。
……作戦従事、お疲れ様。」

詫びの言葉には、後始末の引き継ぎと労いの言葉。
この手の業務には慣れているし、先程ため息と共に後始末の引き継ぎ依頼の通信がやって来た。

書類仕事も風紀委員の仕事である。
雑事は引き受け、作戦行動者としての仕事に集中して貰うのが一番との判断であった。
(04/21-23:28:45)
火倉 刹那 >  
「………明らかに危険な仕事は、突っぱねてもいいと思うけど」

理由を告げられれば、そんな言葉。
復学して間もなく、そんな風に扱われている風紀委員がいるとは知らなかったが。
砲撃に巻き込まれていたらどうするつもりだったのか…と。眉根の皺を深める。

「……と、言っても」

「元を正せば私が通信を途切れさせたせいですね。
 ご迷惑をおかけしました。先輩」

別段頭を下げることこそしなかったが、口頭でははっきりと詫びの姿勢を見せていた。
(04/21-23:14:12)
大神 璃士 >  
「――――。」

自身の通信デバイスを軽く操作して緊急通信の相手にチャンネルを合わせ、
感度を上げて報告者からの音声を拾えるように調整を行う。
女生徒の方からも通信は繋がっている…とは思うが、複数のデバイスから報告を拾う事で正確性を担保する。
少ししてから耳につけている受信ユニットから大きなため息が聞こえて来たが、敢えて無視。

「…協力頂き、感謝する。
他の部署からの無茶振りはいつもの事だ。」

顔色も変えず、略式の礼のポーズと謝礼、ついでに一般警邏にも関わらず此処に飛ばされた理由を告げておく。
――「風紀の走狗」の呼び名は、知る者には有名である。
必要とあれば、何処でも容赦なく駆り出される、という意味で。
(04/21-23:08:06)
火倉 刹那 >  
「……一般警邏の風紀委員をこの場に向かわせるなんて」

小さく、溜息を吐きながら眉間に手をあてる。
緊急通信まで使って停止に入るとは想定していなかった。

「ビル一棟の崩落。11番連絡道路の一部が崩壊。
 違反組織サルファリック・アシッドの想定数壊滅。
 建造物及び連絡道路の補修は生活委員会に連絡。
 建造物については再び違反組織の温床にならないよう修繕は最低限に留めるべきと通達する。」

面倒臭そうな表情をしつつも、淡々と。
確認の意味も籠めてか報告予定内容を読み上げる。──そして。

「…人的被害はゼロ。 ………これでいい?」
(04/21-22:57:53)
大神 璃士 >  
「――名前と所属を確認した。」

小さな声でのデバイス通信により、女生徒の名前と所属の確認を取れば、「対象」で間違っていないとの通信。
やはり間に合わなかったか、と思いながらも、ため息を吐く事は何とか阻止した。

「…その通信相手からの緊急連絡だった。
単独での大規模作戦行動を取っているので、「可能であれば」止めろ、との事だった。」

いちいち忖度する必要も無いし、齟齬があっては困るので自身の受けた通信内容は遠慮なく暴露する。

「……「不可能だった」場合は、状況確認を行うように通達が来ている。
確認する限り負傷なし、会話可能である事を確認した。
作戦行動における建造物交通系の被害、及び目標への攻撃状況への報告を「報告先」へ願いたい。」

間に合わなかった時の仕事に移る。
確認した限り、女生徒に負傷らしきものはなし。
会話も問題なくこなせるようなので、報告を行うべき相手への報告を願う事にする。
特別攻撃課の作戦行動に予備人員として駆り出された事はあっても、正式に所属している訳では無し。
伝言ゲームで誤解が生じる事は避けたかった。
(04/21-22:48:54)
火倉 刹那 >  
「……? どうしてこのエリアに生徒が…?」

この場に駆けつけた少年の姿を視界に納めれば、眉根を顰め、怪訝なカオ。

「…風紀委員会・特別攻撃課、火倉(ひのくら)刹那(せつな)
 コールサインはないわ。いつも、単独だから」

相手が同僚であると解れば、やや面倒そうにはしつつも所属を答える。そして…。

「……作戦行動は今しがた終了したところ、だけど」

「貴方が来る連絡を受けていないわ。
 まったく、巻き込んだら一体どうするつもり───」

「………ああ。勝手に通信を切ったから…?」

そういえば途中で強制的に切ったんだった。鬱陶しくて。
(04/21-22:34:54)
大神 璃士 >  
落第街周辺の巡回を言い渡されたのが、凡そ1時間前の事。
特に何事もなく――と思っていた所に、緊急の通信が入って来たのが少し前。
通信を伝えて来た相手は、時折仕事を持ち込んで来る相手。

『特別攻撃課の委員が「単身で」スラムを爆撃させている。可能なら止めろ、不可能なら状況確認を』

言伝と座標を伝えられ、一方的に通信を切られれば、予定が狂った事をぼやきながらも
黒いジャケットの風紀委員は走らざるを得ない。

走る最中、爆音と轟音が幾度か耳に届く。
普通の聴力の人間でも騒音に感じるレベル、当然良く聞こえる耳には痛い。
それだけの騒音を耳に、スラムの一角から立ち昇る炎と煙を目にして思った事は「間に合わなかった」。

(……小言が回って来るのは避けられない、か。)

心中でぼやきながら辿り着けば、現場に立つは白い髪の女生徒。
恐らくは、この女生徒が言伝にあった特別攻撃課の委員だろうと目星をつけながら、口を開く。

「――こちら風紀委員会、ルプス1。作戦行動中の無礼を失礼する。
所属及びコールサインの伝達を願う。繰り返す、所属及びコールサインの伝達を願う。」

耳に届くように、はっきりと。

尚、ルプス1のコールサインは、主に巡回中にこの男子生徒が使用しているものであった。
(04/21-22:25:03)
火倉 刹那 >  
■目標地点設定──消去

「沈黙は予兆、声なき神の鼓動を抱きしもの」

「深淵に眠るは激震の大艦―──開門せよ」

謳う様な少女の言葉が紡がれると共に、その背後に浮かび上がる巨影。
かつて存在した、戦火の砲塔を掲げし戦艦の影が揺らぎながらに現れ───。

次の瞬間には、轟音と共に放たれた砲撃が、スラム街の道路を一つ──完全に崩壊させていた。
(04/21-22:06:28)
ご案内:「スラム」に大神 璃士さんが現れました。 (04/21-22:05:04)
火倉 刹那 >  
逃げ延びた違反組織の構成員二人が吹き飛び、残った気配もまた、遠ざかる。
この一幕だけで、少女の持つ力が想像の範疇にはないものと判断した。
実にスピーディーで、正しかった。

「…まあ」

「逃がしませんが」

ああいった連中が逃げる場所は決まっている。
木を隠すなら森の中。
このスラムの中でも居住区となっているエリアに向けて逃げることだろう。

───巡航コード:限定戦域制圧演算開始 残響収束確認、音響ステルス解除 高深度残響濃縮、安定
■《リヴァイアサン・コール》、潜航制限解除

「此処に"人"は住んでいない、って、いうのに」

■深淵よりの限定顕現、砲撃許可

少女の眼が細められる。
無慈悲に閉じようとする、幕のように。
(04/21-22:02:30)
火倉 刹那 >  
この島の秩序と平穏を守る風紀委員会・公安委員会は有能である。
並大抵の悪事を働く輩は早々に身柄を捕縛されることになる。
──こうしてそれらの捜査網を掻い潜り、"長生き"する連中は、それだけ鼻も良い。

施設を爆撃一発で壊滅させた少女を危険なレベルの異能者と判じ、
その攻撃範囲と火力から、近接で其れが使えないことを前提として考えることは自然だった。
故に囲み、接近すれば殺せる───今後も自分達の活動の邪魔となり得る存在を。
騒ぎに乗じて殺れれば。

数人の影が動く。
常人の速度ではない、恐らくは何らかの加速…身体能力増強の異能。
目にも止まらぬ速度で少女へと迫る二つの影は───。

少女に触れること適わず。
数メートル手前で見えない"何か"にぶつかり──炸裂する炎に吹き飛ばされた。

「………」

「…"爆撃"しか出来ないような二流が、単独で違反組織を潰しに来るとでも?」

無感情な言葉を零す少女の周囲には爆炎に照らされ、機雷のような物体が一瞬浮かび上がり…再び景色に溶け込むようにして、消える。
(04/21-21:55:38)