2024/07/22 のログ
ご案内:「スラム」に黴の帝さんが現れました。
ご案内:「スラム」にDr.イーリスさんが現れました。
■黴の帝 >
ス ラ ム に カ ス が い る 。
■黴の帝 > カスは、妙ちくりんな看板を立てて
無料のカレーをスラムでゴブリン共を従えて配給していた
しかしカスの配給するカレーはただのカレーではない…!!
「ぶひゃひゃひゃひゃ!!」
「ぼくの天才的★発想によってぇ~」
「新たなビジネスを閃いたクチャよぉ!!」
カスはスラムの貧民達の貧しさにつけ込んで、
タダで洗脳薬がたっぷりはいったカレーを配給していたのだ!!
これにより!
カレーを信者共に作らせて配給させる
↓
カレーを食ったやつらが信者になる
↓
そいつらを使って更にカレーを作らせる
↓
更に信者が増える
↓
以下、繰り返し
■黴の帝 >
「永★久★機★関が完成したなァァ!!!!」
■Dr.イーリス > 「忘れ物をしました」
うっかり忘れ物をしてしまい、そう呟く。
アンデッドの“王”、王熊を討滅するための準備をしており、機械部品を集めるためスラムの廃品置き場に向かっていた。
イーリスの隣には、カート型のメカ。ショッピングカートみたいな外見だが、それを大きくして自動で進むような形にしたメカだ。戦闘能力はない。
忘れ物とは、護衛のためのメカである。
メカニカル・サイキッカーをうっかりエルピスさんの事務所に忘れてきた。
これは大変まずい。治安の悪いこの地で誰かに襲われても、自衛の手段がない。
たまにうっかりしてしまう……。
「幸い、忘れたものは遠隔操作できるメカなので、来てもらいましょう」
ところでなんだか良い匂いがしてくる。
カレーかな。
どこかに新しくカレー屋で出来たのだろうか。
貧困街でカレー屋が儲かるのだろうかという疑問はある。
イーリスもまた貧困なので、せっかく新しく出来たカレー屋には縁のない話。
「お腹が空きました……」
だがお腹は空いてくる。
ふと、良い匂いのする方向を見ると、看板が立てられていた。
「カレーの配給……。む、無料という事でございますか……!?」
途端に目を輝かせる。
無料。なんと素敵な響き。
ゴブリン達がカレーを配給している方へと向かっていく。
「カレーほしいです。カツを乗せていただければもっと嬉しいです」
妙に図々しい貧民であった。
■黴の帝 > というわけでして。
カレー永久機関で一儲け。
そんなカスみてーなさいてーの妄想をしてるところに
このカスの大好物の女の子が
自分から入ってくるんだからそりゃもう喜ぶってもんで。
「あっらぁ~いらっしゃぁいよくきてくれたねぇ~~~」
「おじょうちゃ~ん、サービスしちゃうよおおぶひゃひゃひゃひゃ!!」
カスゴブリンの店主が大変にニチャついた笑顔でお迎えする。
キッショ
「カツぅ?ちょっとまってねぇ~★」
「お嬢ちゃん可愛いから特別にサービスしてあげちゃーう★」
(そんなもんあったっけ。まぁいいや、適当にその辺で10円で売ってた謎肉に小麦粉絡ませて突っ込んどいたろ。ついでに洗脳黴いっぱいまぜといたろ。)
(こんなおいしい獲物を逃すわけにはいかないムギャ…!!)
「あ、そっちで座って座って。」
案内された席はお世辞にも衛生管理がなっているとは言い難い。
なんならカレー食わされてる客も何か、変である。
このカスに洗脳されて正気を失いつつあるのだ…!!
は、早く気付け!!!
洗脳されてしまうぞーっ!!!
■Dr.イーリス > カレーを配給してくださる心優しいゴブリン達は、笑顔で迎えてくれた。
笑い方がなんだか怪しい感じがしなくもないけど、ゴブリンとはそういった種族なのだろう、多分。
「サービスしてくれるなんて、優しい方々です。お席はそっちですね、分かりました」
衛星管理が良いとはいえない席だが、スラムではよくある事だろう。
むしろカレーを支給してくださっているだけでもありがたき事。
カレーを食べてる人達にはちょっと違和感。
「あの、気分でも悪いのでしょうか……? 胃薬ならありますので、飲みますか……?」
カレーを食べてる人に、気を遣うようそうお声を掛けてみる。
■黴の帝 > 「あ、ちょっとねえ、うちのカレーも無料で出してるもんだから、」
「若干ちょっと消費期限がアレなの~★」
「ホントごめんっ★」
「大丈夫大丈夫、ちょっとアレしたら治るからね~★」
言い訳にしたって苦しすぎるような言い訳を並べるカス。
カスみたいなお顔でウィンクまでして謝ってくる始末。
アレってなんだよアレって。
早く気づいて!こいつはカスなんだって!
「はい、お待たせ~★」
「帝特製のカツカレーだよ~」
「味わって食べてね~~~っ」
(そしてお前もぼくの信者になるのだああああ!!!)
そういうわけで、謎肉のカツが乗ったカレーが運ばれてきた。
スラムの食い物になれていれば、まぁ悪くない出来に見えよう。
だが毒物とかの知識があれば一発で何やってるかバレそうなインチキ具合。
■Dr.イーリス > 「消費期限が切れているのでございますか……。しかし、廃棄も勿体ないですからね」
消費期限が切れていたら商品にはならない。
だが廃棄するぐらいなら、配給しようという事なのだろう。
それはそれとして、心配になるところもある。
「……ありがとうございます。消費期限って、どれぐらい過ぎているのですか?」
廃棄するのも勿体ないとは言え、お腹を壊してしまっては元も子もない。
出来栄えこそ一見悪くないように見えるが、イーリスは医療知識もあった。
そこには毒物の知識もあり、となれば怪しさに気づくものもある。
■黴の帝 > 「んん?
んん~、どれだけだったっけなぁ…ぶひゃひゃひゃ」
「よくわっかんな~い★」
あ、ちょっとバレた気がする。
黴混ぜまくってたのが良くなかったかな!?
それとも周りの雰囲気がまずかったかな?!
笑ってごまかそうとするカス!
「まま、それはいいから。」
「冷めないうちにほら食べて食べて」
「おいしいよお~★」
「ほらほらほらっ!」
質問は適当に誤魔化して無理矢理食わそうとしてみる。
■Dr.イーリス > 「……消費期限が過ぎているものを提供する事自体に問題がありそうなものですが、廃棄が勿体ないという事で違法でやっているものでも目を瞑るとして、どれだけ消費期限が過ぎているかも説明できないのですね……」
違法行為のみなら、ここは無法地帯という事でとやかく言うつもりはない。
どこかでカレー屋をやっていて、廃棄がもったいないので違法行為であっても善意で貧民街で支給した、でもいいだろう。
風紀委員に見つかれば問題視されるかもしれないけど、イーリスはイーリスで裏社会の住民なので違法行為をどうこう言わない。
しかし、食べたら害のあるものとなると、それは善意の支給でも良い事ではない。
「責任者はどなたでしょうか?」
小首を傾げる。
このカレーにはよくないものが混じっている。
おそらくカレーを食べた人が変な状態になっているのもそのためだろう。
■黴の帝 > 「ええ~いっ!こむっつかしいことをベラベラ喋りやがって!!」
「さっきから可愛いお嬢さんだと思ってサービスしてたらいい気になったなぁ!?」
カスはアホである。
ゆえに、すぐに逆上してしまうのだ…!!
「そうだ!」
「全てはカレーを食わせて洗脳し!」
「そいつらを強制労働させて更に洗脳し!」
「無限ループによって永久カレー機関を作ることがボクの狙いだったのさ!」
聞かれてもいないのに自分の目的を語り!
「お前も信者にしてやるーーーっ!!!」
「ものどもかかれーーーっ!!!」
まだ誤魔化せそうなのに悪意を見せてしまう!
「信者★召喚!!!」
カスの号令により、
攻撃性だけは無駄に高く!
モラルは異様に低い低知能の雑魚ゴブリンが次々と召喚されて襲い掛かる!
襲い掛かって…
無理矢理カレーを口に突っ込もうとするだろう!!!
■Dr.イーリス > 「……と、突然の逆上でございますか!?」
席を立って身構えた。
一応、それなりに誠実な対応を期待していたので、少し驚いた形になる。
「開き直りが凄いですね。なるほど、洗脳するための成分がカレーに含まれていたのですね」
カレーを食べた方々を一瞥。
まだ怪しんでいる状態であって、あまり深く情報を得ていなかったのに、悪事を自白された事に逆にびっくりである。
「ま、待って……い、いやです……」
今、護衛のメカがいない。
この方々は分からないけど、一般的にゴブリンとは大して強くない魔物。
一般的なゴブリンならば、メカニカル・サイキッカーがいれば容易く追い払える……はずであった。
忘れてきてしまった……。
イーリス自身は、外見通り十歳の少女程度の力しかない。ゴブリン一体にすら到底及ばないだろう。
走って逃げようとするも、すぐ追いつかれ、押さえつけられる。
「は、放してください……! いや……いやです……!」
ゴブリンは弱くとも、それ以上に弱いイーリス。
無数のゴブリンに取り押さえられ、そして抵抗空しく無理やりカレーを食べさせられてしまった。
■黴の帝 >
「そーーーでーーーす!!!」
「だーれがタダで人の得する事なんぞするかヴァアアアアカ!!!!」
カスの本性が明らかになる…!!
■黴の帝 > 「ぶひゃひゃひゃ!!!」
「悪事の指摘は力があるものだけに許されるクチャよおおおおおおお!!!!」
「お前にはァァァァ!!!」
「ぼくの永久カレー機関を邪魔しやがった罰を与えてやるクチャ!!!」
カレーを食わせた後、
ゴブリンのリーダーらしいカスが歩いてくると、
少女の細身に思い切り腹パンをかまそうとするっ
よっぽど腹立たしかったのもある…!!
が!
「ぼくはねええええ!!」
「女の子の悲鳴が大好きなんだよ★」
■黴の帝 > カスは
どこまでも
カスであった。
■Dr.イーリス > 「ぐ……うぅ…………」
洗脳カレーを食べさせられる。精神がだんだん浸食されていく感覚。
だが、自分をなんとか保とうと気を張り、精神力により精神汚染に抗おうとする。
「……そんな…………。随分と醜い思考をしているのですね……」
洗脳に抗う反動で、体の自由があまり効かない。
それでも、ゴブリン達を睨んだ。
リーダーと思しきゴブリンが歩み寄ってくると、お腹に拳を振るわれた。
「うぐぁっ……!!」
痛みで涙が馴染み出ながら、両手でお腹を押さえて、その場で蹲る。
イーリスは耐久力に優れてはいるけど、それは外傷により死にづらいというだけで、痛みは普通に感じる。
痛みに苦しみながら、この場を切り抜ける方法を探ってみる。
戦闘用のメカはないし、洗脳に抗っていて体の自由も聞き辛い。
カート型メカは物資輸送用のメカであって、戦闘用ではないけど、これを使うしかない。
カート型メカが、ゴブリンのリーダーに突撃していく。
金属製の大き目なショッピングカートが時速50km程で突進、と考えれば戦闘用ではなくともまともに当たれば結構な衝撃である。
■黴の帝 >
「悲鳴良いよねっ★悲鳴★もっと悲鳴を★」
カスはめっちゃ嬉しそうだ!!!
■黴の帝 > だがその喜びも束の間だった…!!
なんと、凄い勢いで金属製のカートが飛んでくる!
「ムギャアアアアアア!!!!」
カスは見た目通りゴブリンである。
ゴブリンは弱い。
その突進を喰らってものの見事に後ろに飛んでいった。
「むがががが…!!や、やりやがったなーっっっ!!」
「いっでぇ…!!」
「む、むがーーー…!!」
凄い痛かった様だ。
完全に自業自得!!
超★無様!
負け犬の遠吠え!
■Dr.イーリス > 左手でお腹を押さえつつ、ゆらゆらとふら付きながら立ち上がる。
「う……ぐ…………。やはりゴブリン、力自体はそれ程ではありませんか」
だが、さすがに凄い勢いの金属製カートが突撃した程度では、決定打にならない。というか、リーダー一体吹っ飛ばしただけである。
カート型メカにも武器を搭載しておくべきだったかと思ったけど、そもそも忘れ物をしなければいいだけの話ではあるだろうか。
強がってはいるものの、状況はよくなかった。
ひとまず、カート型のメカを動かしてイーリスに近いゴブリンへと突っ込んで吹き飛ばそうとする。
だが、それがどれ程時間稼ぎになるだろうか……。
時間が稼げれば、忘れ物が到着するが。
■黴の帝 > 「こんにゃろーっ!!」
「ものども!であえであえーーーっ!!」
召喚された信者たちが一斉に襲い掛かる!
一個だけの金属製カートなら、複数人で殴り掛かれば何人かは辿り着く!
「おらー、ボコボコにしてやれ!袋叩きにしてやれーっ!!」
「そいつから悲鳴をありったけ搾り出せーーー!!!」
なっさけなく床に倒れ伏したままのカスが叫ぶ。
みっともないったらありゃしない!
だが
まぁ
それはそれとして
攻撃性だけが高く、
知能の低いゴブリン達は囲んで棒で叩くだろう…!!
ボコボコにすることで女の子の悲鳴を献上するのだーっ!!
■Dr.イーリス > 一切武器が搭載されていないカート型メカがたったの一機。
轢けるゴブリンの数は限られる。
たった数体轢く程度では、ゴブリンの進撃が止まる事はない。
あっさり囲まれて、そして複数体で叩かれる事になってしまう。
「痛ッ……! ぐうぅっ、ああぁっ……!!」
数の暴力にどうしようもなかった。
棒で殴られれば血を流しながらあっさりと倒れ込んでしまい、その後は蹲ったイーリスをゴブリン達が袋叩き。
「ひぎぃっ……!! んああぁっ……!!」
悲鳴が鳴り響く。
イーリスの全身が腫れたり、青くなったり、はたまた血を流したり。
抵抗の手段をもたないイーリスは、反撃できない。
その内、カード型のメカも壁に激突して、動きを止めた。
■黴の帝 >
「うッ!うおおおおおおおお!!悲鳴★悲鳴★悲鳴★」
カスはめっっっちゃ興奮していた。
凄く嬉しそうだった。
まるで生きている意味をそこに見出しているほど喜悦していたっ!
■黴の帝 > 「お?なんかアレが壁にぶち当たって止まったっぽい?」
「よ~し僕も参加しちゃうぞ~★」
よた
よた
よたよた
すっげぇ痛そうに傷口を抑えながら
起き上がってイーリスのところへ
めっちゃゆっくり歩いていって、
棍棒を手に取って
「さっきはよくもやってくれたクチャねぇぇぇぇ!!!!」
「オラオラオラオラオラオラオラァァァァァ!!!!」
「調子こいてんじゃねーぞックソガキがあああ!!!」
ここぞとばかりに暴言を吐きながら
殴る蹴るの暴行を働くのだった…
■Dr.イーリス > カートに轢かれた方々も参加して、イーリスは嬲られ続ける。
それから蹲ったイーリスはしばらく、ゴブリン達に棍棒で殴られ続けた。
悲鳴もだんだん出せない程になっていく。辺りには、血が飛び散っていく。
だが、ゴブリン達はただひたすらいびり過ぎた。
「…………」
嬲られ続け数分程過ぎた頃。
空から飛来する漆黒のアンドロイド。
地面に着地したそれは、体長三メートルという図体でゴブリン達を見下ろしていた。
■黴の帝 >
「ぶひゃひゃひゃひゃ!!悲鳴★悲鳴~っ★」
「え、悲鳴もうでねぇの?つまんねぇ~っ!」
※調子に乗りすぎて重要な事実に全く気づいていません。
■Dr.イーリス > イーリスは無残な姿になっているものの、それでも体内コンピューターでメカを動かせる状態にはあった。
漆黒のアンドロイド《試作型メカニカル・サイキッカーMk-Ⅲ》は、リーダー格のゴブリンの肩に後ろから、トントン、と軽く叩く。
振り向いたなら、そのゴブリンリーダーの頬をその巨大な拳で殴り飛ばす事になるだろう。
ゴブリン相手となれば全力を振るえば危ないので力の制御はしているが、それでもカートメカによる突撃の比ではない威力で、殺害まではいかないにしても、殴り飛ばされた先にある壁に埋められうぐらいはするだろう。
■黴の帝 > 「ん?」
「今いいところなんだ…が…」
くるり
■黴の帝 >
「ムギャアアアアアアア!!!!!!!!」
■黴の帝 > 振り向き際の一撃でカスは吹っ飛んだ。
カスみてーなカレー屋の壁面に無様にカス型の窪みを作った。
カスは三日程そこから出てこられなくなり
生きた化石になったという…
多分、残った信者共の雑魚ゴブリンも
同じように化石になっちまうんだろう
カス共はその漆黒のメカに一切の有効打が、ないのだから。
■黴の帝 >
「も、もうカレー屋なんて懲り懲りだクチャァ…」
■Dr.イーリス > リーダーゴブリンが漆黒のアンドロイドに殴り飛ばされて生きた化石となった。
続けて、他の信者ゴブリン達も次々メカニカル・サイキッカーに殴り飛ばされていき、壁に埋もれて化石化していく。
数日は、そこから出られないだろう。
その後、漆黒のアンドロイドがカレーを食べた人の様子を確認する。
イーリスは精神力で洗脳に抗ったが、大元がやられた事で、カレーを食べている人達は洗脳が解けているだろうか。
■黴の帝 > 洗脳をさせるべく迷惑な毒物をばら撒いたカスが気絶したことで、
洗脳も元通り。
迷惑な永久カレー機関の騒動は、
大事になるまでもなく、綺麗さっぱり片が付いた。
後に残るのは虚しくデカデカと飾られた
「カレー無料!」の看板だけだったという…
■Dr.イーリス > ヒーローの如き大分遅れてきてしまった漆黒のアンドロイドは、「カレー無料!」の看板を殴って粉々に粉砕した後、嬲られて無残な姿の少女(イーリス)を右腕に、メカのカートを左腕に抱え飛び去っていった。
そうして、カレー騒動は終わりを告げたのだった。
■黴の帝 >
「アッ!かっ!看板ンンンンンン!!!!」
「20万もした看板ンンンンンン!!!!」
どっかーん★
■黴の帝 > 「な、なんも残らんかったクチャァ…」
「まじでなんも…」
カスは、燃えカスになった…
ご案内:「スラム」から黴の帝さんが去りました。
ご案内:「スラム」からDr.イーリスさんが去りました。