2024/08/01 のログ
ご案内:「スラム」にナナさんが現れました。
ナナ > スラムの端、建物からは少し離れた開けた場所
そこからパチパチと音を立てながら焚火をする
安物の器具を使って焼くのは肉屋の店主曰く転移荒野から流れてきた魔物の肉…らしい

「牛肉に見えるんだけどなぁ、そもそも魔物の肉って売っていいの?」

そこは落第街故のグレーゾーン
グレーと言うかギンギンのブラックな気もするけれど

美人にはサービスすると言われて同じ重さの普通の肉よりは安く譲ってくれたので買ったのだが、在庫処分だったのかもしれない
焼いてる分には肉らしい香りがあたりに漂うので食べはするが、どうも納得しきれないでいた

ナナ > 暫くして、魔物肉はこんがりと上手に焼きあがった
サイズと焼くために巨大串に突き刺したせいでマンガ肉みたいになってしまった
見た目だけなら素晴らしく美味しそう、見た目だけは

「匂いは良い感じ、味は……かっはい(かったい)ほえかはふぎ(これかたすぎ)!!」

串を突き刺したときは気付かなかったがこの肉すさまじく硬い
この時点で通常の肉出ない事は頭ではなく顎で理解した
ただ硬いのではなく弾力を維持したうえで硬さを誇るせいで文字通り歯が立たない

「これは売れないわ…でも良かった、魔物の肉っていうのも嘘じゃなさそう。」

口から離し、笑みを浮かべる
もにょもにょと口の中を動かし、噛みやすい歯に変える
再びかぶりついた口元からはギザギザのサメのような歯が覗いており、あれほど苦労した肉も難なく食い千切った

ご案内:「スラム」に橘壱さんが現れました。
ナナ > 「あ~…歯と顎が強かったら歯応えが物凄く強い肉、ぐらいの感覚かな。
焼いただけだとこんなだけど煮込んだら変わるのかな?」

食べ勧める速度はかなり早く、塊肉と言える大きさだったサイズもどんどんと小ぶりになっていく
味は強い癖と言うものは特になく、どちらかと言うと触感を楽しむ感じかと思える

最後の一切れまで食べきればふぅ、と一息
味はそこそこ触感は抜群、総じてかなり楽しめた

「後は元々どんな魔物だったのか…流石にこれだけ食べただけだとよく分かんないかぁ。」

実験はまたも失敗
理解が足りないのが悪かったか食べる量が少なかったのか
どちらにせよただの食事になってしまった

すっきりとした飲み物が飲みたい

橘壱 >  
この落第街はこの常世島の暗部に位置する。
そこに落第"せざるを得なかった"もののたまり場だ。
理由はそれぞれであるが、必ずしも犯罪者、違反者ばかりという訳でもない。
場合によっては漂流者、或いはそこに住まざるを得なかったものだっている。

「……そういう連中を、生活委員会も積極的に掬い上げてるとは聞いたけど……。」

この落第街一つとっても広い広い。
纏めて全てを拾い上げることは難しいだろう。
そう簡単に出来たら、落第街(こんなばしょ)存在しないのだ。
そんな場所のスラムを歩く白衣の少年の腕には風紀委員の腕章。
所謂パトロールに該当する行動だ。腕章は威圧目的ではなく、敢えて付けている。
狙ってくる相手がいるのであれば、容赦なく捕らえるための炙り出しの餌。
尤も、存外そんな間抜けが少ない。此処にも一つの社会があるのだ。
少しでも賢さがあるなら、風紀委員に下手に手を出すとどうなるかわかるはずだ。
ある意味では安全性が確保されるものかもしれない。

「にしても、あんまりいい雰囲気じゃないな……相変わらず……。
 ……ん、なんだあれ。肉?もう肉塊じゃないか。良く食べれるな……。」

そんな中、ふと目についたのは肉塊を貪る少女らしき人物の姿。
何の肉かはわからないが、どんどんと肉が溶けるように消えていく。
見た目硬そうなのに良く食べれるな、凄い健啖家だ。内心感心せざるを得ない。
さて、そんな少年の手には如何にも重苦しいトランク。
そして、その片手には中途半端に透明な液体のはいったペットボトル。
"すっきり爽やか"なスポーツドリンクである。

ナナ > 「水…それか炭酸。」

落ち着いているとどんどん喉の渇きに意識が持っていかれる
あれだけ肉を食べたのだから当然と言えば当然の事
自動販売機なんて貯金箱は落第街には存在しない為、飲みたいならどこかに探しに行くか水道水にありつくしかない

仕方なく立ち上がろうとするとあまりこの場所には似つかわしくない存在が目に映る
白衣と…よく分からない何かの腕章
なんだか彼を遠巻きに見つめる住人が多い気がする
普段よりも警戒している?忌避している?

(なんかヤバイ人だったりするのかなぁ、とりあえず笑顔笑顔。
……あの飲み物くれないかなぁ。)

青年と目が合えば笑顔を浮かべ手をひらひら
彼がスラムでどういう扱いなのか、そう言った事は理解していない
けれど奇麗な顔をした人物が笑顔を浮かべ愛想よくする、それで気分を害されることは殆ど無いと知っている

だからいつもの様にそれを行う

橘壱 >  
「……意外と食糧問題は……いや、此処がそうなだけなのか……。」

とは言え、生活基盤を支える一つが揺らいでいたら裏社会と言えど成り立たない。
当然表に比べて衛生面やら問題はありそうだが、成り立つ程度にはあるらしい。
……周りの視線が少し気になり始めた。当然だ。
基本的に、此処にいる人間は余り風紀委員を歓迎したりはしない。
此処は違反者、犯罪者の巣窟。それを取り締まるための行動は積極的に行う。
戦闘行動に発展すれば、住民にとっては迷惑極まりない。
住む場所が最悪消えるかも知れないんだ。つまり、自分の姿は厄介ごとの気配。

「今までは気にしなかったんだけど、結構効くなぁ……。」

他人に興味がな方少し前と比べ、人との交流を持ち始めた昨今。
チャンピオンの時でさえ気にしなかったが、こういう"アウェイ"っていうのは思ったよりもくる。
ふ、と苦笑いして首を振った矢先、少女…いや、良く見たら少年?
ともかく、肉塊を食していたその子と目があってしまった。

「(……なんか笑ってる。どうしよ……。)」

根っこは陰キャ。ゲームチャンプと言えど引きこもりの陰キャ。
無視するべきなのか、或いは話しかけるべきなのか迷う。
足を止めてじっとしているが、内心は結構右往左往。
いや、此処はチャンスかもしれない。
住民(かれら)の事を知るいい機会だ。よし。
決意を胸にそのまま歩み寄ってくる。

「どうも。キミは、此処に住んでるのか?」

とりあえず、声をかけた。
愛想は対象的にあまり良い感じではない。
そういう愛想を振りまける程に、社交性は高くないのだ。

ナナ > (うーん…対応ミスったかな?)

こちらに近付いてくる青年、どうしようかと考える
スラムの住人が彼を毛嫌いと言うか近づきたくなさそうなのは感じている
笑顔を振りまいて大人しく彼が去るのを待とうと思っていたが当てが外れた

ともあれ、声をかけられたならそれはそれで対応を変えるまで

「こんにちは、お兄さん。
私はここで買い物とご飯食べてたんだけど、お兄さんは何してるの?」

立ち上がり、視線は合わず少し下から見上げる
声は可愛らしく、笑顔を忘れない
住人達が揃って嫌うこの青年、の事を知るいい機会でもある

「あ、私はナナっていうの。気軽にナナちゃんって呼んでくれてもいいよ?」

言葉に淀みは無く話すことに躊躇は無い
愛想を振りまき可愛らしく、無害で安全な少女である

橘壱 >  
すれ違いマイウェイ。
残念ながらエスパーで新人類でもない非異能者。
互いの心の内など読めるはずもない。

「買い物……さっき食べていた肉のこと?
 ……ああ、ごめん。立ち見するわけじゃなかったけど、つい目についてね。」

「良い食いっぷりだったよ。食べてる姿も可愛かったし。
 あれは一体何の肉なんだ?この辺では結構流通してるのか?」

陰キャとは一度話せば結構会話はできる。
笑顔ではないけど敵意はない。愛想がないだけだ。
その分表裏がない言葉をストレートに言うのは少年の気質だろう。
軽くメガネを上げてはどうも、と軽く一礼。

「ナナ、ね。僕は橘壱(たちばないち)。好きに呼んでくれて良い。
 ……所で、なんだかスポドリ(コレ)を見てた気もするけど、喉乾いてる?」

名乗られれば此方も名乗る。
流石に見知らぬ女の子をちゃん付けする勇気はなかった。
そんな陰キャではあるが、洞察力も勘も鋭い方ではある。
なんとなく彼女の興味がペットボトルに向いてることを察すれば、軽く振って見せつけよう。
冷たい液体がくるりと回る。今の技術なら、ペットボトルだって保冷が効くのだ。
そう、勘が良い。機敏を感じる事ができる。

「(滅茶苦茶愛想は良いけど……なんだろうな……。)」

貼り付けた笑顔と言うべきか。
自分が風紀委員なら、警戒するのは当たり前のことではある。
多分、彼女もそういうことなのかもしれないと腑に落ちはする。
イメージが簡単に払拭は出来ない。仕方のないことだ。
コミュニティひよこ一年生。そういうのが顔に出る。
ちょっと気まずそうに、頬を掻いた。

ナナ > 「そうそう、特別なお肉~って言われたんだけど、硬すぎて食べるの苦労しちゃったよ。
何のお肉なんだろうね?
お店のおじさん教えてくれなかったんだけどやっぱりジビエとかなのかな?」

魔物肉を探して食べていました、なんて言えばトラブルになるのは目に見えている
嘘ではないが全部本当でもない、曖昧な話しを組み立てる

「じゃぁ壱君ね、よろしく!
あぁそうそう、お肉だけで喉乾いちゃってさぁ。もし良かったら残りくれない?」

ついでに喉の渇きも癒せれば直良し
礼儀の無い奴と疎ましく思われてもそれはそれで良し

ふと見れば青年の顔はどこか気まずい、居心地の悪さの様な者を感じる
少し突いてみれば色々と話が聞けそうでも有る

「あ、そう言えば壱君それってなに?
私最近この島に来たばっかりで色々世間知らずなんだ~

だから色々教えてくれると嬉しいなって♪」

どうかな?と少し距離を縮める

橘壱 >  
「そうなのか。まぁ、食べれるなら変なものじゃなさそうだけど……。」

食べた本人を目の前にしてやばいんじゃないか、とは流石に言えない。
よもや、魔物の肉とは思わないが、此の場所の生活が垣間見える。
本当に後からお腹を壊さないだけが心配だが、とりあえず大丈夫そうだ。

「……どうも。別に上げるのは構わな……、……。」

しれっと肯定仕掛けて固まる。思い切り固まった。
それもそうだ。だって此れは"飲みかけ"。ちゃんとしっかり顔をつけた。
見ず知らず、今日出会った相手にそんなものをくれてやるのか。
この前も"そういう事"あったし、間接はまずい。
とは言え、此処は落第街。自販機で買えよ、なんて言えない。
あー、と妙な唸り声を上げながら目をそらした。

「飲みかけだぞ?本気か……?
 いや、いいならあげるけどさ……。」

致し方ない、と思いながらも一応確認はする。
ほんのり頬が赤いのはオタク、というより耐性の無さ丸出し。
というか気にする辺り"そういう素人"である。オタクくんさぁ…。

「…!?」

だから距離を詰めるとその分一歩下がった。
反応が色々とわかり易すぎるぞ。

「そ、そうか。僕もつい最近入学したばかりだからな……
 そんなに教えれることはないかもしれないけど、僕で良ければ……。」

「……、……所で、島に来たって何処から?」

但し、腐っても風紀委員。
そういう綻びはきちんと突く。
正規の手段なら問題はない。問題は、そうじゃない場合だ。

ナナ > 「ほんと!?
壱君ありがと、喉がさっきから辛くてさぁ。
飲みかけなんて気にしないから早く早く。」

許可をもらえば手を握り、ペットボトルを取る
キャップを開ければすぐに口をつけ、中身を一息で飲み干した

ここまでの行動で、ナナの中で青年に対する対応マニュアルがほぼ完成した

「ん~!喉が渇いたときのこういうのってホント美味しいよね。
え?どこからって
壱君ありがと、喉がさっきから辛くてさぁ。
飲みかけなんて気にしないから早く早く。」

許可をもらえば手を握り、ペットボトルを取る
キャップを開ければすぐに口をつけ、中身を一息で飲み干した

ここまでの行動で、ナナの中で青年に対する対応マニュアルがほぼ完成した

「ん~!喉が渇いたときのこういうのってホント美味しいよね。

え?どこからって本土だよ?入学って事は学園所属なんだ。
ほら、私ってこんな髪と目でしょ?よく分かんないんだけど異能の検査がなんとか~ってこの島に来ることになったんだよね。
普段はあっちの方で色々検査とかもっの凄い色々されるんだよ、めんどくさくてやんなっちゃう。」

そう指さすのは研究区の方向
また一歩近づき指先の方を見る様促す

「偶にこうやって色んな所に出歩かないとやってられないよほんと。」

橘壱 >  
「辛……やっぱりヘンなものだったんじゃないか……?
 ……別に大丈夫だけど、こう……躊躇ってものが……。」

衛生面か、或いは肉の特性なのか。
何れにせよ、やはりあまり良いものとは言えないらしい。
はぁ、と溜息混じりに、呆れ混じりにじとりと相手を見やった。
ペットボトルはそこまで言われれば渡さないわけにはイカなかった。
……夜合先輩といい、最近の女子ってこういうのに躊躇無いのか。
或いは、自分が気にしすぎなだけなのか。少年の心は悶々だ。

「まぁ、美味しいのは間違いないけど……
 ……本土から、ね。普通の人はだいたい入学してるとは思うけど……。」

教員か、生徒か。
おおよその事業は所謂部活動として換算され、社会が成り立つ学園都市。
社会的なことに興味がない気持ちはわかるけど、言葉の端々が引っかかる。
じ。碧の双眸は、彼女のあべこべな色合いの瞳を見据えていた。

「今時見た目くらいおかしいとは思わないけどな。
 寧ろ僕目線で言えば普通に綺麗な顔立ちしてると思うけどね。」

今時性別見た目どころか種族が混在する世界だ。
ちょっと瞳が特徴的だが、それ以外は美人な子だ。
そんなに不思議なことなのかな、と訝しげに首を傾げた。

「……あっちは確か……研究区?
 ナナは研究区の方にいるのか?検査って、キミの異能関係とか?」

指差す先を一瞥した。
どんよりとしたスラムの向こう側、確か研究区だった気がする。
勉学の関係上、良く行く場所だ。ということは、研究員か。
或いは、何かしら研究区に世話になっている生徒なんだろうか。
視線を戻せば、少し顔をしかめた。

「気持ちはわかるけど、落第街(ココ)にくるのは感心しないな。
 普通の生徒は知らないような場所なんだけど……どういう場所かわかってるのか?」

ナナ > 「躊躇?
もしかして~間接キスとか気にするタイプ?
壱君硬そうな顔して結構うぶだねぇ。」

にんまりとした笑みを浮かべる
誰かが口をつけた飲み物くらい何なのか
魔物肉を食べた後にそんな事を気にするつもりは元々なかった

「あくまで検査がメインだからどっちかと言うと検査入院みたいな扱いなんだって。
学園に入る気もそんなになかったから別にいいかなって。
こんな感じに休みの日は有るけど結構検査とかでスケジュールパツパツなんだよね。」

確信はしていないが疑念は少々
何か彼を納得させる材料は無いかと考えるが納得させられるような物品が無い
どう疑いを避けるか、なんて考える

「うん、あそこで検査検査の毎日だよ。
異能関係らしいんだけど私はよく分かんないんだよね。聞いても専門用語多すぎて頭がパンクしちゃうし。

ここがちょっと危ないのは分かるけど、そういう壱君はなんでこんな所に来てるの?
私みたいに逃げ足に自信がある…感じでもないか、壱君自警団みたいな人?」