2024/08/03 のログ
アッシュ >  
地下ライブハウスでのGIG、そしてゲリラライヴ。
常闇(トコヤミ)の活動に隠されてたのは、そういった"適合者"の炙り出しだ。
資質を備えた人間に"音"を届け、判別する。

さて、今日のところは…?

『あの…さっきの歌…』

そうら、来た。
見下ろす先には、小さなガキの姿。
悲しいな。まだ12、3ってところか。
どんな力を持ってしまったが故にこんな場所に追いやられたのか知らないが、実に不条理だ。

「──ついてきな。
 お前みたいなガキでも、役に立つ場所に案内してやる」

子供の頭にぽん、と手を乗せ、そう言葉を手向ければ。

案内しよう。
己の力を一切の遠慮なく活用できる、光の国へ。

望まずとも持ち得た力を正しく活用する、それを悪だと断ずるならば、それはその人間の否定に繋がる
否定したければすればいい。しかしお上が認めずともこいつらは人間だ。

当然のように、抗うぞ。

アッシュ >  
「喰うか? 甘ったるいが不味いもんでもないぜ」

子供にハニーポップを一つ、手渡してやる。
施しは受けてもいい。
しかし反発しろ。反逆しろ。反骨心を育め。

不当な環境を押しつけているのは神じゃない。

「さぁて…久々の収穫だぜ・
 クク、これで少しはでけぇツラができるってもんだな…?」

子供が不可思議な顔をすれば、こっちの話だと一言告げ、歩き出す。
進む先は、間違いなく暗闇。
しかして、その暗闇を切り裂くべく集約された力は確実に、僅かずつではあるものの、集いつつあった。

ご案内:「スラム」からアッシュさんが去りました。
ご案内:「スラム」にエルピス・シズメさんが現れました。
エルピス・シズメ >  スラムの一角にある、とある教会。
 右腕が二本接続された特徴的な多腕の少年が墓前で手を合わせる。

(自分で自分……ううん、もう自分じゃないんだっけ。)
(それでも、『エルピス』の墓参りに行くのは不思議な感じ。)

 花といくつかの桃を備え、供え物は神父に後で処理してもらうように告げて教会を去り、スラムに出た。

「……ひとまず、用事は終わったけど……」

ご案内:「スラム」にシゲさんが現れました。
シゲ > スラムに一際大きなわんこがいた。
凛々しくお座りをして座っている。尻尾が時々小さく揺れていて。
灰色の毛並みをもったもふもふのわんこはとある多腕の少年の姿を捉えた。

「わふ」

わんこだからか教会の中には入らずその近くにはお座りをしていた。

エルピス・シズメ >  
「あ、チャンピオンのワンちゃん!」

 記憶に新しい、氷割り大会で見事7つの氷を砕いて中身を取り出してみせた犬の姿を認める、声を弾ませて。

 座る姿も凛々しくてすごい子だなと思いながら、ゆっくり近寄り。

「ここまで来ちゃったの? しんぱいはしないけど……。」

 エルピスもあの雄姿を見た一人である以上、心配はない。
 とは言え、不思議には思う様で。

シゲ > 昨日より図体が少し大きいモフモフのわんこ。
ただ首輪の色や形状は同じで薄汚れたビンテージ物の首輪をつけていた。
名札はぎりぎり『しげ』と首輪を見る機会があるのならばそう見える。
お座りをしていても普通のわんこより大きいその犬ならぬオオカミは、
彼が近づいてくると尻尾をさわさわと揺らし目を細めて、

「わふ、わふぅ?」

(チャンピオン???)
狼は昨日の氷柱割で締めは飾ったけどチャンピオンになった記憶はない。
こてりと首を傾げて戸惑うように瞬きをしてしまう狼。

「わふ」

時々来るんです、夏だから見回りとして。
言葉を発するわけにもいかないから狼はまだ犬の鳴き声を発します。
いつ意思疎通をしようかとチャンスを窺っているように悩む狼だった。

エルピス・シズメ >  
 当然、あのお祭りにチャンピオンなどというものはなく、氷に挑む誰もがその雄姿を魅せ、会場を賑やかしたお祭り。
 ……ただ、最期に『すべて』がまとめて出てきた全てを破砕して回る雄姿に、
 反射的にそんな呼称をつけてしまった、彼の迂闊。

「えーと……しげさん、だよね。」

 名札を見つつ、質問にはある種の肯定で示したと判断。
 少なくとも自由意志らしい、と判断すれば、少し考え。

「……。」

 何て言ったらいいか分からなくなったのか、謎の沈黙が産まれました。
 触りたそうに手を揺らすものの、それだけに留まります。

シゲ > 狼はただ戸惑っている。
魔物討伐の失敗でとある人物が入院をし、だいぶ回復したのに
まだ退院許可が下りず、手隙になってしまって式神による遠隔操作で動かしたのが昨日から。

昨日は実に楽しかった、人の目線と動物の目線の高さの違いから、
氷割を挑戦したのが犬で許可をくれたミアさんに後でこっそり感謝を目でいったのとで。

首輪を見てくれたようなので名を呼ばれれば、

「わふ わふ」
(はいそうです)

見た目はいかつい狼だけどどことなくのんびりとした態度だった。
撫でていいですよ、顎の下でも耳を撫でるでも 尻尾を触るのも、はたまた抱きついても歓迎ですとも。

「わふぅ」

よっこいせといわんばかりに腰を上げると四つ足で彼に徐に近づくとすりすりと体を寄せて反応を窺いたい。

エルピス・シズメ >  "知っている犬"と言うこともあり、
 今の所、彼が犬に推察や勘を働かせる素振りは無し。
 
 式神であることにも気付かず、理知的な犬と思って接し続ける。
 そういうものも、この島には多いと認識するが故。

「話は通じるのかな……ひゃっ。」

 擦り寄りに近づくのならば、小さな声をあげるも拒まず受け容れ。
 狼の厳つさと凛々しさと、すり寄る仕草に強いギャップを感じたのか、

(かわいい……!)

 可愛いものを見る目で左手を伸ばし、様子を伺う。
 伸ばしただけで、自分からは撫でに行かない所作は彼の慎重性の顕れ。

シゲ > とある術師による使い魔(東方でいうと式神)での対応。
中身があくまで犬ではなく使い手の術式による行動をしている。
悪さをしなさそうな中の人の性格上、やるときはちゃんとやるが、それ以外はわんことして動きたかった夢が叶っていた。

あと、昨日割とわんこ離れな事をしていたのに あの手の犬はいるんですと特別視は全くなかった。
この島って特別な力を持つわんこや猫や鳥とかっているのだろうか?

「わふ」(あってみたいですねえ)

よいせよいせと彼の体、足元か腰辺りにすりすりとして
スキンシップと挨拶としたい。図体の大きいわんこは、
彼の伸ばされた左手が当たるところに体を寄せて撫でているような感じにしたい。

「わふ わふ わっふ」

(慎重なんですねえ…わかりますとも。でもこうしてしまえばなでなでが!)

撫でられているようにわんこが自発的にやってしまった。

エルピス・シズメ >  
 そんな内心もつゆ知らず。 
 撫でたい欲求と急に撫でたら引っ掛かれそうと留める理性──

 ──彼の葛藤を飛び越えて、わんこが更にすり寄ってきてしまえば。

「わぁ……もふもふ……」

 欲求の勝利。

 柔らかい感触を受け、さりげなく体の位置を生身の右足に寄せながら、
 同様に生身の左手で包むように撫で始める。

「もふもふ……くすぐったいけどあったかい……」

シゲ > しかも普段式神は鳥しか作っていないのに
初めて四つ足の式神として作ったのがわんこ、今日が狼。
わんこと狼の区別がいまいちついていなかったから出来た話であって
彼に撫でられるのを待つよりはこちらからすり寄ってうやむやに撫でるというのを既成事実に持ち込めば。

「わっふぅ」(わがしょうり)

内心 術師は歓喜の涙を流したとか。

モフモフの毛並みは夏なのに暑苦しいものではなく、
狼特有の獣臭さはあるけどとてもふわふわでもふもふだった。
彼に撫でられている間 狼耳がフルフルと揺れたり、尻尾がゆっくりと大きく揺れたりと。

「わふわふわふ」

彼が飽きるまでは撫でられるがままに何もしません。

エルピス・シズメ >  
「野良猫や犬には逃げられてばっかりだったからひさびさ……」

 何度も機を逃したことを思い返し、ぼんやりと呟きながらもふもふ。
 一分弱程ゆっくりめにもふもふし続け、最後に背をぽふっと叩いてもふもふを終え、犬を見つめ直す。

「もふもふさせてくれてありがとね、しげちゃん。」

 さんからちゃん呼びに。
 認識が凄い犬から、もふもふさせてくれた犬に変わった模様。
 揺れる耳や尻尾を目で追っていると、改めて視界の端に意識が向く。

「……首輪があるってことは、飼い犬さん?」

 未だに式神ではなく犬だと思い続けたまま、目の前のわんこに訊ねた。

シゲ > 「わふ」

分かる分かりますよ、野良猫や犬に逃げられる気持ちもわかる。
直感で動物はその者が放つオーラや殺気に反応しちゃうんです。
存分に彼が満足するまでモフモフしてもらった。背を撫でられスキンシップが終われば尻尾の振りも止まった。

視線をなるたけ合わせてくれるのでじっと澄んだ灰色の瞳で彼を見つめなおす。

「わふ わっふ」(こちらこそ)

作成するのに忠実に作りましたもの、体温から匂いから毛並みとかね!
彼の事は狼の見た目にひるまずナデナデをした勇者という認識になった。
飼い犬かどうかと質問をされたので吠えずに、狼は首を大きく縦に振る。
四つ足から再びお座りの体勢になり彼をじっと見上げた。

エルピス・シズメ > 「そっか、飼い犬さんかぁ。」

 勇気を出してもふもふしてよかった。
 身体に残る感触を思い出しながら、大きく縦に首を振って答えたわんこを見ながら考える。
 
「どんな飼い主さんなんだろう。やっぱり強くてすごいわんこだから、
 お金持ちさんだったり良い所のお嬢さんの飼い犬さんだったり、あるいは実験生物だったりするのかな……」

 どうなんだろう、呟きながらわんこを眺める。
 普通のわんこじゃないとは思いながらも、式神で人が操っているとは思いもせず。

シゲ > 「わふ わふわふ」(そうです)

経過はどうであれモフモフをしてもらって毛艶が宜しくなった狼。
尻尾は相変わらず地面をモップのように動いておりゴミやらなにやら埃を向こうへ飛ばしていた。

「わふ…わっふ。わふわふわ…」
(そろそろ試みてみますか…多分一方通行なら行けるはず)

術師は育ての親が割とお金は持っていた、お嬢さんという家柄ではない。
実験生物ではないけど普段 人間?で学生生活をしているとか口に出していいたかったが、
狼の生態では人の言葉はどうやっても出せなかった。
彼の言っている事は分かるので問題はこちらからの意思疎通が問題。

狼は徐に地面をがりがりと何か爪で文字を書き始めた。

『オカネモチジャナイ』

それ人の言葉じゃん、と突っ込み待ちになった狼でした。

エルピス・シズメ >  
 周囲が少し快適になったがする。
 なんてことを考えていたら地面に何か書き始めた。

 ……僕にも人間の言葉で、オカネモチジャナイと書かれている。

「書けるんだ……結構苦労しているんだ……。」

 人語を理解した上で懐事情まで把握しているわんこ。
 少しずつ疑問が沸き始めるも、未だにとにかく凄いでとどまっている。
 
「なにか食べられるものでもあったらよかったんだけど、お参りで渡しちゃった……。」

 お供え用の桃と缶詰はお参りの際にスラムの神父にそのまま食べて良いと告げて渡してしまった。
 家に帰ればまだあるけど、流石に行って帰っては厳しい。

「……あ、でも勝手にあげちゃだめかな……飼い犬だもんね。」
 
 もう一回少し屈んで、背を撫でようと左手を伸ばす。

ご案内:「スラム」に土海幸彦さんが現れました。
シゲ > スラムのとある一角の床が奇麗になった。
地面に狼が文字を爪でガリガリと刻むシュールな光景。

『ヒトノコトバハワカルヨ』

わふわふという犬の鳴き声ではなく筆談が返事代わりになった。
念話とかやってもいいのなら鳴き声が人の言葉のように聞こえるようにできるのにまだしない。
彼の心に潜む疑問が確信になって正体は何だというようになったら改めて、にすることにした狼。

『イラナイヨ キモチダケデイイ』

食べ物は特にいらない、式神は食事が不要。
エネルギー供給は術師の魔力だけですから。
彼はどうやら食べ物がないことで困っているようだ。
此方はイラナイヨ、と書いた、気持ちだけでうれしいと。

「わふ」

彼に撫でてくれるようであればされるがままでした。

エルピス・シズメ >  
「気遣ってくれてありがとね」

 意志の疎通が出来れば、柔らかく微笑む。
 最期に一度撫でてから、ゆっくりと立ち上がり。

「……やることも終わったし、僕もそろそろいかなきゃ。
 また会おうね、わんちゃん……じゃなかったしげさん。」

 やっぱりわんちゃんの印象が強い。
 もふもふできた満足感を抱きながら、ゆっくりとスラムを去った。

シゲ > 狼はひと時のモフモフを彼に(エルピス)させてもらってから帰宅していったという。
ご案内:「スラム」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「スラム」からシゲさんが去りました。