2024/08/11 のログ
ご案内:「スラム」に虞淵さんが現れました。
虞淵 >  
『"異能殺し"虞淵だな』

──珍しくそう声をかけられた。
俺を誰か知った上でコナをかけてくるヤツ(風紀委員)は久しぶりだ。
しかも独り。
よほど自信があるのか、無鉄砲か、ただの粋がりか。

「どこのどいつかは知らないが、歓迎するぜ」

吸っていた煙草を落とし、火を踏み消しながら思う。
願わくば、この煙草のように簡単に踏み躙られてくれるなと。

虞淵 >  
結論から言えば、見所はあった。

身体操作系の異能者の中でも、ピカイチだろう。
スラムの路地を縦横無尽、稲妻が如き速度で死角から死角を移動する。
並の人間相手なら、眼にも止まらぬその動きに翻弄され一撃を返すことも出来ず、その白刃に斬り伏せられていた筈だ。

しかし生憎。
こっちは稲妻程度の速度、見てから反応は十分に可能だ。
そして襲い来る一撃の鋭さも、正直に惜しい。
かつての強敵(ロストサインのアイツ)が、全てにおいてコイツの上位互換だった。

まだ日の高い時間のスラムに、鈍い音が響く。
たった一撃、重苦しく、痛ましく──人体が拉げ破壊される厭音。

虞淵 >  
「…よくもまァ挑んできたな。
 いい加減風紀委員の持ってる俺様のデータも古くなったか?」

足元に這いつくばった(ソイツ)に、巨大な足を踏み降ろす。
続いた音は人体を破壊する音ではなく──硬質な金属が破断する音。

その男(風紀委員)の身体を圧し折り、得物であった刀を踏み折る。──まぁ決着でいいだろう。

コイツで心まで折れなきゃ、見る目がある。

折れるようなら、それまでだ。覚える価値もない。

虞淵 >  
残念ながら、そいつは折れた。
相棒とも言える得物をブチ折られれば、無理もないが。

──武器に信を置くのはいいが、背骨にまでするとこうなる。いい見本だ。

こういった手合は再戦にはまず訪れない。
つまり、この後こいつがどうなろうが知ったことじゃない、ってことだ。

「そろそろデータは更新しとけ。
 お前程度の羽虫を払っても大物(お目当て)が釣れる気がしねェ」

折れたのであれば用はない。
ポケットから取り出した煙草に火をつけ、そいつを背に歩き出す。

こっそり見ていたスラムの住人(ギャラリー)どもの気配が強くなる。
過去、ここで暴れまわった風紀委員がいた関係で恨みを持つヤツは多い。

ぶっ倒れてるそいつには直接は関係はないが、因果応報、というやつだ。

動けなくなった風紀委員がどんな目に遭うかは、推して知るべしだな。

ご案内:「スラム」から虞淵さんが去りました。
ご案内:「スラム」にさんが現れました。
> 「あ~~らら……これまた酷い…。」

今日も今日とて仕事の依頼はトンと無しの閑古鳥。
あまりに暇すぎて、スラムの顔見知りを尋ねてブラブラしつつ散歩中。
まるで打ち捨てられたボロ雑巾のようになった男を発見。
…傷とか状態からして、スラムの連中にフルボッコされたんだろう…かろうじて息はあるのは奇跡かもな。

「…いやはや、まぁ珍しくはねぇとはいえ、中々エグいねぇ相変わらず…つーか。」

ちらり、と一瞥した先には踏み折られたかの如き刀。その柄の側をひょいっと拾い上げて繁々と眺める。

「んーー中々の業物っぽいけど…折れ方からして、上から踏み折られた感じかね。ご愁傷さんだ。」

刀に向けて南無~~と、黙祷。この刀はとっくにもう”死んでいる”から。
ズタボロになった男の方は、まぁ顔も知らないしやられたこの旦那が悪い、なので放置。

(悪いなぁ、旦那。俺も別にお人よしって訳じゃーねぇのよ。)

スラムでは弱い奴はまぁこうなる。俺も別に強くねーけど、そこは立ち回りとか色々ある訳で。
取り敢えず、あのズタボロ具合だと金目の物も無いだろうし、刀は売れそうにもないし、あの状態ではどのみち死ぬ。

> そうやって、散歩の再開とばかりにその場をスタスタ歩き去った―――筈だったのだが。

「だあああああちっくしょーーー!!!」

何か急にUターンして戻ってきた赤毛少年。ズタボロになって倒れてる男を強引に担ぎ上げ。

「くっそ、担ぎ上げるならせめて美女とかにしたいんだけどなぁ!!」

何が悲しくて見ず知らずのズタボロ野郎を担がないといかんのか。そもそも見捨てた筈なんだけどね俺!
そのまま、ダッシュで男を担いで近場の闇医者の所へと電撃訪問。

「頼もーーー!!あ、おっさんこの旦那の治療頼むわ!え?ああ、治療費はその旦那持ちで!俺運んで来ただけだし!」

じゃ、そういう事で!!と、笑顔で押し切って闇医者にぼろぼろの男を預けて離脱!!
まぁ、助かるかは五分五分だがそこは旦那次第。あと、治療医は悪いが俺も金が無いので自分で払ってね!!

「あ~~くっそ無駄な体力使っちまった…。」

ほんと甘い行動だった。別に俺が得する事なんて何もありゃしないし。やれやれ。
ともあれ、今日はオフなのでブラブラまたスラムを歩き回る。…何時も割とオフだって?それは否定できないのが悲しい。

> (…ま、救助代金の代わりに折れた刀は貰っていくけどな。)

懐には、あの男の武器だったであろう折れた刀を何時の間にか偲ばせていたりする。
まぁ、元々が業物っぽいし、売れば多少は金になる…と、いいんだがどうかなぁ。

「ただでさえ仕事の依頼ねーのに、タダ働きはやっぱ嫌だしな。」

お人よしの行動を取ってしまったが、タダで済ませるなんてこっちの草臥れ儲けだ。
なんで、この折れた刀は遠慮なく頂いていきますの心。まぁ売るんだけど。
スラムの住人達の何人かが、やたら”上機嫌”なのを見るとあーあいつらがやったんか…と、溜息。

(ま、生きてるだけマシだよな…あの後死ぬかもしれんけど。そこまでは流石に知ったこっちゃねぇ。)

スラムで年単位で暮らしてると、死生観も自然と偏ってくるよなぁ…シビアになるっつーか。
まぁ、そうしないと生きていけないのもあるのかもしれん…つっても俺馬鹿だから分からんが。

ご案内:「スラム」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > からんころん からんころん

スラム街に似つかわしくない下駄の音がほんの僅かに木霊する。
ぼんやーりと仄かに発光しやがてその光も収まった頃にはそこにいたのは竹笠に和装に高下駄の女子がおりました。
両手に火縄銃を抱え持っている以外は怪異が形造って現れた風が最も例えとして表せそう。

スラム街の住人たちに なにあれ と遠巻きに見られているのには気づいていないのか、
竹笠を被っているそのものがゆっくりと下駄音を鳴らしながら歩きその時まで身動きはなかったとか。

特にこれと言って言葉を発していない。

> 「……お?」

何か靴…いやこれ下駄?の音がする。
そちらに赤い双眸を向ければ、仄かに発光する何か。その光が収まればそこには――

(えー…新手の怪異か幽霊さん?今、オフだから面倒なのは勘弁して欲しいんだが?)

と、言いつつその姿は覚えがあるような?竹笠、和装、高下駄、火縄銃――

「…って、能守の姐さんじゃねぇか!」

思わずツッコミするかのように叫んだ。スラムの住人からは「お前、アレの知り合いなのか?」的な視線が痛い。
いや、前に偶然知り合っただけなんだけど、そんな痛い子を見るような目をしなくてもいいじゃん!!

まぁ、この辺りで面識があるのは自分くらいぽいので、そりゃそういう目を向けられるか…。

能守重高 > 高下駄は下駄の中でも歩きにくさ№1の履物。
光も収まればそこにいるのは火縄銃に和装というツッコミし放題の女子。
怪異でもなければ幽霊でもない、でも種族は人では非ずなのであながち間違いでもない。

叫び声に急に意識が急浮上したようで はっとすると
視線を左右に動かし叫んだ先へと最後に顔を向けて。

「ねえさんよびをする…赫さん、だったでしょうか」

ぐりぐりと意識を保とうと右手だけで銃を持ち左手で額をぐっと押し当てて刺激を与えてから、
ゆっくりと銃口は下に向けつつ彼の方へと歩み寄る重高であった。

「奇遇ですね お元気そうで何よりです」

ありきたりな挨拶をすべく、やあ、と会釈をしながら。

> 「おぅ、赫で間違いねーけど…ってか、能守の姐さん何かぼんやりしてたっぽいけど平気かよ?」

怪訝そうな表情で尋ねる。明らかにこっちが呼んでから意識が浮上した、という感じだ。
つまり、それまでは意識がはっきりしていなかった、とか物思いに耽っていたとかそんな感じになりそうだが。

「…ってか、もしかして寝不足か?あんま無理はしないほうが…や、そもそも寝不足でスラムうろつくのは危険だぜ?」

ただでさえ危険がそこかしこに潜んでいる。半端な状態で訪れるべき場所でもないだろうに。
眠気覚ましか何かあれば良いんだが、生憎とそんな持ち合わせが無いんだなこれが。

能守重高 > 「ちょっと頭痛がですね…ありました?今は大丈夫ですよ?」

一寸ぼんやーりだったが今は顔色はよく意識はちゃんと覚醒している。
はて、ここ数日の記憶はあやふやですが何も粗相はしていないのは確認済みなので、
彼からの質問に対し少し考えてから 今は 大丈夫 と伝えたい。

「寝不足?平均8時間寝ていますのに? 昔々はスラムにいたので
 何となく散策するのがここなだけではないでしょうか」

危険と隣り合わせの世界よりやってきた常世学生をする前は
戦場で傭兵をしていたという経歴は提出済みの女は、お気遣いありがとうございます、とにこやかーに微笑むも。

「赫さんは …何となく休日ですか?」

何となく、オフですか?とのんびりとした感じで聞き返そう。

> 「頭痛?偏頭痛持ちとか?まぁ、大丈夫そうならいいけどよ…。」

ここはスラムなので、まともな頭痛薬一つ手に入れるのもちょいと大変だ。闇医者とかは居るが。
あと、何かふわっふわした感じが彼女からするんだけどマジで大丈夫なんだろーか?不安だ…。

「いや、能守の姐さん一応表側の人間だろ?別に止めはせんし、腕も立ちそうだけど状態は万全にしとくほうがいいって話よ。」

ぐっすり寝ているようで何よりです。まぁ、スラム在住経験があるならそこまで心配する事も無いか。
…いや、でも何か不安だなやっぱ。危なっかしい。

「俺?まぁ何でも屋なんて別に儲かる仕事でもねーし。
俺は宣伝とかもあんま好きじゃねぇから毎日大体が閑古鳥だよ。」

だからオフの日がむしろ平常運転だ。最近、ちょいちょい依頼が入るけど大体オチがろくでもないのばかり。
本当、まともな依頼が入る事の方が少ないのだ。スラムだからしょうがないとも言えるが。

能守重高 > 「そんなに弱弱しい感じしますか?私もまだまだ精進が足りませんね」

そうここはスラム。危険と欲望が渦巻く渾沌の地域。
怪しい薬なら手に入りそうだけどまともな薬は手に入れにくい。
闇医者にも凄腕の医者もいるらしいので全員が全員闇でもなさそう。
あれか、医師免許持っていないのが多いのでしょうか、真実は知らない。

「何をもって表側だと?まぁそうですね、万全にしないと明日が大変な事になりますねえ」

ちゃんと夜更かししないで寝ていますよ?夜更かしはお肌の天敵と聞きます。
なにか心配されているとは気づいていない女子はニコニコとするだけでした。

「何でも屋とは便利屋とか万事屋とかのお仲間でしたか?
 スラム街ですとこうお勤めは毎日でもないと。何か手助けしたいのは山々ですが、
 …最近スラム街では何やら怪異が蠢いているとは聞くくらいですね」

その身回りも兼ねてのこのこ出てきちゃったのが私です、と
のほほんと振る舞っているが隙はない多分。彼はどうやらお仕事お休みだったのが分かった。
スラムに偏見がない身としたら前にお世話になっていたこともあり少しだけ何かをしたい気持ちはあるよう。

> 「いや、弱弱しいというか、また別の何かというか…。」

こう、言葉で表現するのが難しいなこれ…ともあれ、何か危なっかしい気はする。
とはいえ、あくまでそれは少年から見た印象なので実際のそれとは違うかもしれないけれど。
あと、さっき闇医者に何か瀕死の男を担ぎこんだけどそこの闇医者は腕は確かでした。代金高いけど。

「いや、祭祀局だかどこかの所属だって初対面の時に言ってなかったっけ?スラム暮らしの祭祀局員は聞いた事ねーからさ。」

うろ覚えだが、そんな事を聞いた気がする。何で基本的には表側で暮らしている人間だと思ったんだけど。
ちなみに、俺は落第街やスラムからは殆ど出ないので普通にこっち側の人間です。
そもそも、犯罪者だから学生区なんて行ったら下手すりゃすぐにバレて豚箱行きだ。

「あー、便利屋とか万事屋と意味合いはほぼ同じだよ実際。
ただ、俺が何でも屋って分かり易い表現使ってるだけでそれらと同じと見て良いかも。
ま、個人経営だし零細だから生活するだけでも結構ギリギリだけどな!」

たまーに”臨時収入”が入る事もあるが、基本的にはまぁそんな感じである。
怪異、と聞けば緩く腕を組んで考え込むように。

「ああ、【紅き屍骸】だろ?特級怪異とか噂されてっけど。
何か色々と派生生物が居るっぽいから、どんだけ討伐されてて今はどんな状況なのかは分からんね。」

そもそも、少年はまだ【紅き屍骸】関連と直接相対した事が無いのだ。だから出回ってる情報の範囲しか知らない。

能守重高 > これはあれか ちゃんと立派にお勤めをしている姿を
彼に見せたことがないから心配されちゃうのかと漸く言われてそう解釈したらしい。
やはり異世界生まれの異世界育ち時々此方の世界育ちもある渡り者なのがこの身なので、
些細な事ものんび…。

「最近ですね祭祀局所属になったのは。まだ半月も経ってません。
 その前は風紀委員会の特務広報部でしたっけ、臨時扱いでしたよ?
 スラムにいたのはええと、門から唐突に吐き出されてスラムで保護され、
 暫くしたらなんかの拍子で異邦人街に連れていかれて学生の身分を手に入れ風紀に入り、
 先程の祭祀局いりをしただけですね。そもそも常世学生になる前は傭兵ですが?」

割と波乱万丈の人生です、学生をする前は戦場にいた傭兵でしたと告げ、
昔が昔なので表にいるよりこう落第街やスラムにいる方が昔を思い出すという意味でちょくちょくいる。
なので目の前にいる彼が裏側の人間だったとしても何とも思っていないのは理由がちゃんとしているからだった。

「全部同じでしたか。覚えている知識が古すぎたかと不安になりましたが、
 当たっていたようで何より安心。ふりーらんすとも言いましたっけ?」

怪異の見回りにのほほんとした狙撃手がのこのこ来たような図だ。

「そうですそうです、【紅き屍骸】です。前にドローンで配信されていたようなそうでないような。
 最新情報は特に上がっていませんねえ。厄介なのが多いようではありますけど」

これといって大物が討伐されたとは聞いていない。はてはてと端末を取り出して眺めるもめぼしい情報はなかった。

> そもそも、この赤毛の何でも屋はスラムや落第街の範囲からほぼ外に出る事が無い。
例外として、依頼で二度ほど転移荒野に出向いたが色々と洒落にならない目に遭った。まぁそれはそれとして。

「あー…特務広報部か…特別攻撃課と並んで有名だった気がするなぁ。」

自分が風紀にまだ所属していた2年前までは既にあった気がする。どの道、一般風紀だった少年は接点なかったが。
ともあれ、彼女の経歴だけ見ると割とエリートなんでは?自分みたいなモブ隊員から犯罪者になったのと大違いだ。

「あー…傭兵ならまぁ、スラムとか落第街うろついていても対処は出来るか。」

荒事とか裏側なりの暗黙のルールみたいなものも心得ていそうだし、多分。
とはいえ、異世界の出身みたいなので、こっちのソレとズレがある可能性も高いが。

あと、俺は裏側の人間だけど仕事はきちんとしているのだ!!…うん、生活ギリギリだけどな!!
まぁ、犯罪に手を染めた生活はしていない…グレーゾーンの依頼はまぁ多いけど。

「うーーむ、まぁ…自由業(フリーランス)でも間違いじゃねぇのか…。」

何か無職をかっこよく言い換えただけに聞こえ無い訳でもないが、そこは言わないお約束。

「その配信は俺も見たけど。…ま、多分”誰か”が片を付けるんじゃね?
こういうのはさ…何処かで必ず”自浄作用”っつぅのが働くんだよ大抵は。」

街が、人が、何かが必ずソレを討滅する。つまり島や街があの怪異に覆われる事もおそらく”無い”。
端末を確認する姐さんに、「多分情報統制されてる部分も多いんじゃね?」と、そんな感想。

能守重高 > 彼が普段何処を縄張りにしているかを知らないのだ。
この身が色々と出ているのに比べると。転移荒野には魔物を間引く依頼があり、
稀に狙撃銃で魔物を撃ち抜いている以外は転移荒野は遮るものが少ないので行くことはない。

「特別攻撃課と一時期 有名だったころにいましたね。
 好きに狙撃していいとその時からずっと火縄銃魔改造していたのですが、
 最近暇になってしまって辞表出して興味があった祭祀局に声がかかっていたのもありますけど。
 火縄銃だと対処難しいときはサブマシンガンにするだけですし」

そして大まかな経歴は正しい方だが種族名は黒塗りにされている。
秘密にせざるを得なかったが、秘密にしていて今の学生の身分を手に入れる事が叶った、
彼とのスタ-トに差はなかった 差がついたのは何でしょうね。

「裏側と聞くとマフィアとか裏の筋の方々とか、
 組織に属しているイメージが強いんですが、フリーランスとか響き的にかっこいいですね。」

裏側のイメージ 重高の場合は教えられた知識が傾いていたこともあり組織のイメージが強いとも告げたい。

「誰かが確かにお掃除しているようですけど。
 働かないとするとそのうち説明付かない謎の力によって…。
 最新情報が載ってませんねえ…生半可では近づくなとはありますのでこう何もしていないのです」

端末見たけどない。機密扱いなのか載っていなかった。
仕方なしとばかりに端末をしまって 欠伸をしてしまうと。

「そろそろ重高は帰りますね…明日はお手伝いが」

と言い残し ではと会釈をして火縄銃を片手にスラム街を後にしていきました。

ご案内:「スラム」から能守重高さんが去りました。
> 縄張りとかそういう意識は全然無いです。むしろ強い連中なんて周りにゴロゴロいるのでハイ。
転移荒野は依頼があれば出向くけど、個人的にはもう行きたくない…またドラゴンとか相手にするのは勘弁だ。

「あー、委員会も転職事情とか色々ありそうね…。」

少年の情報とかは2年前でストップしているので、今の委員会の状況とか内情はサッパリだけども。
まぁ、古巣で懐かしいけど今の自分は犯罪者。かつての同僚達とはもう敵同士だ。悲しいね。
――差が付いたのは、多分そんな大した事でもないと思う。
ただ、その積み重ねが今の自分の状況を生んでいるのだ…因果応報、自業自得ってね。

「ま、【紅き屍骸】さんに遭遇しない事を祈るわ俺。」

特級怪異なんてやべーもんをまともに相手なんてしたくない。
討伐の噂も偶に聞くが、ほんとよく退治出来るなぁ、と少年は思う。
引き上げるらしき姐さんへと軽く右手をひらひら振って。

「あいよ!またなー能守の姐さん。」

軽く挨拶を交わして見送れば、赤毛の少年もブラブラとまたオフの散策へと戻ろうか。

ご案内:「スラム」からさんが去りました。