2024/09/05 のログ
ご案内:「スラム」にキングさんが現れました。
キング > おじじ家強盗撃退の一件以来ほぼ住み込みの番犬みたいになっているキング
今日もスラムの中にしては恵まれた食事を終えたキングは新たな食事とおやつを求めて散歩に出ていた

近所の子供達に合流するまでは

「今日も元気そうだなガキ達よ、なにか面白い話とかあったりするか?」

まぁまぁ一杯、と水筒のコップを差し出す
キング特性綺麗なお水、通称キング汁と呼ばれている水
キングが態々作った安心安全なお水なのに汚い汁みたいな呼ばれ方をしていてちょっと不満ではある
ただしここスラムでは綺麗で冷たい水と言うのは割と貴重な訳で何度かお代わりした子供達がここ最近の噂を教えてくれる

「ふんふん、まぁたそのギフトとか言う奴等なのだ?
特別やばそうな魔法少女と不死身の女……漫画読みすぎた奴のもうそうじゃねぇのだ?」

割とこの世界の娯楽もちょこちょこたしなみ始めたキングにとって魔法少女なんて単語は想像の産物扱いになっていた
いる訳ないとは思いつつ、全員まじでやばいだの近付いたら死ぬらしいだの、実際知り合いが死んだとまで言われればじゃぁ警戒するかぁとなる
子供達の集める噂、されどスラムキッズ達の情報は馬鹿にできずのんびりと話を聞き入っていた

キング > 真面目は割とちゃんとした話だったがやっぱり子供
段々と話の方向は逸れていく

「だからぁ、そんなにジュースが欲しいんだったらお前等が果物でも持ってこいなのだ。
我だって冷たいジュースとか欲しいけど無いもんは出せないのだ。お前等だって汗がリンゴみたいな味はしないだろなのだ!」

そんな例えすんな気持ち悪い!だからキング汁とか言われるんだ!
等と手痛い反撃を食らう
美味しい貴重な水をくれてやってるのになんて事を
どうにかして一度痛い目にあわせてやろうかと考えていたら子供の1人が立ち上がる

「炊き出しぃ?こんな所でタダでご飯配ってるのだ?」

スラムで態々そんな事する奴いるのかなんて訝しむ
聞いてみれば何回か既に行われているらしい
怪しい、実に怪しい…

子供達が続々と走っていくのを見送りつつタダで食べられる炊き出しとやらに思いをはせる

キング > 暫し考え、まぁ別に自分ならどうにでもなるかと炊き出しとやらに向かって走り出す
奴隷狩りの罠とかそういうのだったとしても我キングぞ何するものか
そんな事より手軽に食事にありつける方が嬉しい

「待つのだー!我もいくのだあぁ!!」

ご案内:「スラム」からキングさんが去りました。