2024/09/21 のログ
ご案内:「スラム」に紅き毒蜘蛛さんが現れました。
ご案内:「スラム」にナナさんが現れました。
紅き毒蜘蛛 > 荒れ果てた街

貧民の住まう学園の闇

スラム街に

紅き毒蜘蛛の群れがいる

それらは

罠を仕掛けて回っている

まるで建物の出入り口の人間を狙うように

毒の糸を張っては

自ら死に逝く者たちを出すように

長大な体は

その見た目に反して

素早く蠢き

次々に糸を張る

まるで群れは一個の意思で統制されるかのように――

ナナ > 異様で異常な蜘蛛の群れ
気付いたのは本当に偶々
大量の何かが蠢く音を聞いた
気になって建物をよくよく観察してみた
そしたらこの有様…でかい蜘蛛達がどんどんと狩り場を作っている

「きっっっも。」

この街ならあぁ化け物かで済む所は有る
けれど目に映る奴等には少しだけ覚えがある

かのアンデッドに似た特徴の生き物が我が物顔で目に映る場所に居る
ゴキブリを見たらとりあえず殺そうとするのと似ているかもしれない

「とりあえず…潰しとこうか。」

糸を数本、掴んで揺らす
粘度の高い呼び鈴はすぐに家主たちを呼び寄せてくれるだろう

紅き毒蜘蛛 > それを見ればすぐに気づくはずだ

深紅色の蜘蛛
明らかにただの蜘蛛の怪異ではないと主張するは紅
建造物の出入り口に張り巡らされるは毒

その意図()は明確なる殺意

貴殿が糸を掴めば指先に毒が伝う事だろう

そして

したたる毒の主が

一匹
二匹
三匹

次々に貴殿の生命を目掛けて現れるッ

人を踏みつぶしかねぬ巨躯から
大きな毒液の弾丸が1,2,3と打ち出されていくッ

ナナ > 呼び鈴はしっかりと役目を果たし、お怒りの家主が登場
ウェルカムドリンクを飛ばしてくる蜘蛛達は見れば見る程嫌な奴を思い出す

「きっしょ、あいつの仲間どんだけ居るのよ。」

見るからに不味そうな毒液を躱し、跳ぶ
壁を足場に蹴りだせば蜘蛛の一匹に肉薄し…
竜腕を以てその頭に拳を捻じ込む

多少の硬さは有れど硬さはまぁまぁ
近付きさえすれば貫けない事はない

「魔法とか有ればもっと惨くやれるんだけど、私下手糞だし優しいからお前等全員あっさりとやってあげる。」

一匹仕留めれば視線は残りの二匹に動く

紅き毒蜘蛛 > その一匹は
竜腕をもってすれば容易く穿たれ
潰える
避ける事すら
敵わずに

紅き毒蜘蛛の群はされど怯むことはない

吐き出すのは毒の糸
脚を奪って動きを封じようと

辺り一面に撒き散らされるソレ

避けたとて蜘蛛の糸が足場に広がり
後々に響いてくるやもしれぬ

ナナ > 蜘蛛らしく、かは分からないけれど仲間が死んでもこの有様
感情なんて持ち合わせていない、もしくは何かに統括されているのか

「あるかも分かんない脳味噌に大事なこと教えてあげる。」

靴を脱ぎ、裸足になり糸を踏みつける
べりりとはがれるのは蛇の抜け殻の様な皮

「汚い場所歩くにはそれ相応の準備をすれば問題無いっての!」

跳ぶ、踏む、剥がれる、跳ぶを繰り返す
少し分厚く皮膚を作り続ける、数時間もやれば肉体が目減りするだろうが
ここで多少蜘蛛を屠る間であれば問題ない

同じ要領で二匹目、三匹目には直接跳びつきそのまま同じく頭を割る
頭を割っても動いてくればもう少し手を変えたが、通用するならこれが一番手っ取り早く確実

紅き毒蜘蛛 > 想像の通り
紅き屍骸とは統合意思にて動くモノ
殺害するという意思
増えるという意思
それが行動理念

仕掛けてもなんら動きを止めることはない
少し飛んで、体がはがれてはいるが…
それを理由に怯んでいる様にはまるで見えない

だが
毒の弾丸を避けた

であればこれは通じるだろう――!

1,2,3と潰された毒蜘蛛の群れは

一点に召集されるように次々と向かってくる

それらは

貴殿を目掛けて駆けてくる、軍。

射程距離内に入れば、足を止めて固定砲台と化す駒

射程距離内に入ってもなお突進する突撃の駒

その巨体と見合わぬ跳躍力で頭上から毒液の奇襲をかける駒

3手に分かれて毒の波状攻撃だッッ

ナナ > さて、一旦呼吸を置いて一つ気になる事がある
敵の数、その総量について
こうして目に付くような動き方をするという事は全体で10や20と言う訳も無いだろう

ほうら来た

「流石にこれは…よし、予定変更。」

潰した蜘蛛の口元から滴る毒液に触れる
やりたくはないが今やらないと間に合わない
それを口に含み、蜘蛛の死体を裂いて簡易的なバリケードに

身体を全力で硬質化させて体内の毒液に集中する


(痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイッッ!!)

毒液に侵され死滅、機能しなくなる身体を増殖を以て制する
蜘蛛達の毒液と突進を死体をクッションに耐える事約一分程

死体の中から突き出た白い剣状の物体が最前線の蜘蛛の一匹を刺し貫く

「……ただいま、戻ってきたわよくそ蜘蛛ちゃん。」

全身に毒液を被ったまま、笑う
右肘から先を白いカルシウム性の剣に変えた姿で

紅き毒蜘蛛 > 効いたッ!殺せる――ッ!!

 



どういうわけか。
生きている。
何故だ?



理論は不要
ここは常世島

何故か等はいらない
いかなものでも
ただ殺す
それだけだ

毒とは違う
紅き殺害欲の感染は
貴殿に染み入った痛みから
体を侵食するやもしれぬ

だがそれは
貴殿の意思が強ければ
何という事はないだろう
治療も容易だ

群れる蜘蛛
貫かれる一匹

だが進軍を止めはしない

袋叩きにしてこのまま殺す
糸を絡めて
毒で嬲り殺しにせんと
死体も目もくれず

次々放たれる毒液
耐えれるかどうか


では――

紅き毒蜘蛛 >  


          死ねェ――ッッッ!!!!!!!!!

 

ナナ > 痛みはもう無い
そしてイーリスから聞いていたこいつらと接触、感染する事で生まれるという殺害欲らしきものを感じる
元々、この紅い奴等は私は嫌いだ
だから正直な所感情にそこまで変化は無い

「あぁそうか、最初から殺すつもりの相手だとそこまでって感じか。
なんかテンションは上がってくるけど。」

我ながらそう納得する
一撃で削れて欠ける白剣もリソースを避ける内は新品同様
突き刺し、叩き切り、時には叩き潰す
剣よりもハンマーのような形の方が良かったかな、なんて

「数で押せばどうにかなるって思ってんだろうけど、甘いんだよね!」

毒液に身体は適応して見せた
ならそれ以外なら?
飛び散る血を口に含み、抉った肉を食んだ

段々と突き刺した白剣は相手の血を吸う穴を増やし
口元は牙と顎を強くする
身体が削れればその分食らい疲労が溜まれば蜘蛛の血を飲み渇きを癒やす
最後に重要な気力については触れ、食らう度に欲を掻き立ててくれている

「あんたら、最高に私と相性悪いねぇ!」

蜘蛛達と踊る化け物は嬉々として死線を楽しみ始めていた

紅き毒蜘蛛 > 幾多の毒蜘蛛が襲ってもなお
毒が通じないようになったかの様
直接的に襲ったとて
それは切り裂かれ
白骨の剣にて引き裂かれる事だろう

接近は危険
されど遠距離攻撃では埒が明かない

そして
どういうわけか

こちらを喰らう事で
まるでダメージを回復してきているようですらある

つまり――

これだけの"数"は寧ろ

"仇になる"

"回復薬"を提供しているようなものである。

そう、結論付ける事が出来るだろう。

もとより、この毒蜘蛛は"1匹では弱い"

"群れている"
だが、"群れた事"でより"弱く"なってしまっている。
貴殿の言葉の通り

"この怪異軍は"
"最高に"
"相性が悪い"ッッ!!

軍はみるみる押されていく

糸、毒、巨体、
それらを以って抵抗しようとする。

だがそれも次々に切られて潰されていく

糸を投げたとてすぐに剥がれる
毒は恐らくもう通じない
巨体など意に返さぬ力

そして何より殺されるほどに食われていく――

何という…

紅き毒蜘蛛 >  

          何と相性の悪い事かッッ!!

 

ナナ > 最初は純粋に嫌悪感と怒りで動いた
けれど今は高揚感と全能感に酔いしれている

潰せば潰すほど気持ちよくなる害虫駆除
白剣も今では蜘蛛達から体液を効率的に回収できる様洗練されている

「生き物相手にこんなに暴れ回れるなんてさ、感謝しそうだよ。」

一撃ずつこの鬱陶しい紅が死んでいく
大事な家族の憎き敵が消えていく事に喜びを感じる
効率的な殺戮方法を試すことが出来、それを楽しんでいる自分を自覚してはいる

けれどそれの何が悪いのか
ナナはこの紅い者達を自分達に害を与えるしかないこの世のバグの様な存在だと勝手に認識している
それをプチプチと楽しみながら潰す感覚はとても愉快な訳で

「はあぁぁ……もう終わりかな?」

周りには蜘蛛の屍山血河
もうどれ程自分が蜘蛛達を取り込んだのかも分らない程虐殺を繰り広げた
右腕を改めてみれば何だこれと思いたくなるほど剣からは歪んだ形をしている
悪魔のストローとでも名付けようか、とりあえず形は覚えたのだからと元の腕に戻しておく

紅き毒蜘蛛 > どういうわけか
叩き込んだ殺害欲すら
悪い方向に進んでいく
本来それは受け入れられないものだとして苦悶して
適合する頃には不完全感染として周囲を傷つける事が多いのに
それを乗りこなしてくる

あまりに一方的な虐殺
一突きで潰える毒蜘蛛

群れたソレらの屍骸が
あちらこちらに断片のように散乱する

単純に
これは
相性が悪いというだけではない

戦力に雲泥の差があり
その上で相性が悪かったのだと言えるだろう

あらゆる手段を以って利敵となって
楽しまれるほどに潰されていく紅き毒蜘蛛

罠を仕掛けていた群れは壊滅して……

紅き毒蜘蛛 > カサ……
カサカサ……

紅き毒蜘蛛 > ――……何かが、逃げた。
ナナ > 元々が復讐に生きているからか、殺害欲とナナはそこまでの拒否反応を見せる事は無かった
大事な家族の目の前で欲求が爆発すれば別だったが、今回はいくら殺しても痛くもかゆくもない相手
偶然の産物が化け物を強くした結果となる

「…あぁ?逃げないでよ怪物ちゃん。」

何かが耳に引っかかる
小さな音、この場から遠ざかる音

逃がしてなるかと追いかける
まだ姿は見えないが微かに音は拾えている

(どっかに別の巣か親玉でも?)

ここと似た様な場所なら潰す
そうでないなら…それでも潰したいと感じるのは欲のせいだろうか

紅き毒蜘蛛 > 向かっていく先はスラムのゴミだめだった場所だった。

しばらくしたら、その音の正体は見失ってしまうだろうけれど。
そこには明らかに桁の違う雰囲気の気配が感じ取れよう

そして

近づくだけで、踏み入るだけで悪寒すらするような毒の気配さえする

先の蜘蛛とは比にならない何かがあるような、気配…

ナナ > 「なに、ここ…?」

見た感じは元々はゴミ貯め
明らかな別の気配、先程迄とは一線を画すそんな何か…

普段ならこの場所を見つけたという成果を持ち帰り対策を練る
いつもならそうする、けれど今は全能感のせいで足が下がってくれない

「本当にやばかったら逃げる…偵察偵察。」

そう自分に言い聞かせて、そこへ足を踏み入れる
何が待ち受けているのか、その姿だけでも拝んでやろうと

ナナ > 【次回継続】
ご案内:「スラム」からナナさんが去りました。
ご案内:「スラム」から紅き毒蜘蛛さんが去りました。