2024/09/27 のログ
ご案内:「スラム」に紅き死毒ノ女王蜘蛛さんが現れました。
ご案内:「スラム」にナナさんが現れました。
■紅き死毒ノ蜘蛛 > 貴殿が足を踏み入れた途端
痛打――ッ!
先の毒蜘蛛共とは一線を画する超強化個体
特に毒素は体中に満ち溢れて
紅紅と放たれるオーラのような
死毒を纏う毒蜘蛛が
引き裂くごとく襲うッ!
痛い、では済まない
生命を害するかのような毒液が滴る
一体だけでも
先の蜘蛛の群れを凌駕する程度には
凶悪な個体
■ナナ > 「い゛ッ――!」
奇襲を行った個体を見れば先程とは明らかに別物
最大の武器である毒液についてはもう十分に対応したが純粋な暴力に関してはまだまだ相手に分がある
「調子に…乗るなァ!」
目の前に迫る口の中に手を伸ばす
噛み千切られるより前に肘から先を白剣に作り替え、柔らかな中から体液と肉を啜る
自爆覚悟の行動に見えるがこの怪物達の血肉は回復に使える事は確認済み
殺意に満ちた組み合いを制した後は群れの相手をした後よりも疲弊し肩で息をする事になる
■紅き死毒ノ蜘蛛 > 制しきるのにも、時間がかかろうか。
その脚は先の個体とは比にならぬ鋭利な振る舞い。
しぶとく毒を散らして足を絡めんと襲い来る。
その一匹を白剣にて制した頃―――
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 >
場に溢れる、異様ともいえる威圧感――ッ
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > 佇む、巨体。
脚一本で家一つ潰そうサイズの、何か。
そこに存在しているだけで、
辺りの全てを委縮させるようなソレ―――
■ナナ > 想定外の苦戦に高揚していた気分は落ち着き冷静さを取り戻す
呼吸を落ち着け、一先ず逃げる事を考える
「こんなのがさっきみたいに襲ってきたら洒落にも…ッ!」
怖気、寒気、気持ち悪い感覚を覚える
見えてくるのは異様な巨躯
先程の個体よりも更に巨大でどう見ても相手にできる相手ではない
震えそうな足を無理にでも動かし、距離を取ろうと背後に向けて駆ける
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > 逃げられると
思うかァ…ッ?!
人間と巨人が追いかけっこをしたらどっちが勝つ…ッ!
歩幅が違うッ!
肉体的構造に圧倒的格差ッ!
街そのものを破壊し尽くさんとする巨体は
その見た目に反してあまりにも素早く距離を詰め――
雨のように撃ちだすは、
四重の毒――ッ!
圧倒的物量――ッ!
絶対的広範囲――ッ!
生命そのものを破損させ
不死すら貫く呪いのような毒液が辺りに降り注いだ…!
■ナナ > 調子に乗った、まさかこんなのが出てくるとは
蜘蛛達を結果的に見れば軽く蹴散らせたせいで調子に乗っていた
デカブツに毒を巻き散らされ被弾を減らしても防いだ腕は目に見える速度で腐れ落ちる
まだ無事な場所から切り落とさなければ全身に回り死を感じさせる程に先程迄とは全く別物の強力な毒
「ふざけた化け物…!
あのストーカーと言いあんたら何なのよ!」
向き直る、人の多い場所までこれを引き付ける訳にはいかない
逃がしてももらえないならせめて巣に戻さなければ助かる道はない
無謀な挑戦、けれどもやらなければならない
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > 向き合うか。
逃げぬか。
ならば応えよう。
絶対的な殺戮を以ってッ!
戦地に注ぐは毒毒毒毒。
巨体から恒常的に雨のように撃ちだされるッ!
そして、
それだけで終わるものではない…ッ!
ここらに次々と開くは大穴。
そこには酸液の溜まり場がある。
貴殿目掛けて蜘蛛の糸が次々と降りかかっていく
もし、糸に体を絡めとられれば最後――ッッ
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 >
――地獄の入口へ投げ込むだろう――ッ!
■ナナ > 毒の雨、落とし穴にも触れる事すらはばかられる液体
駆ける先はデカブツの下、雨宿りの出来る場所
「後はまぁ、信じてるよドラゴン!」
人の身のままではこの雨の中ではただ死に腐るのみ
全身に竜鱗を生やし腐る速度を遅らせながら駆ける
白剣で蜘蛛の糸を叩き落し、糸が重くなれば鮫の歯よろしく使い捨てる
巨躯なだけあり流石に速さそのものは見てきた中では一番鈍い
直接踏み潰される心配はしていない、一先ず近付く
それを最優先に
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > 近づけば、慣れていなければ距離感に狂うかもしれない。
そのサイズ感はビル一個程
不気味な程ゆっくりに感じるだろうが、確かに近づく
近づく、が――
ただ黙って近づくのを見ているはずがない…!
毒は防がれる
糸は斬られる
これによって、
下位種の蜘蛛は全て沈黙していた。
近づこうとする貴殿に
地獄の蓋を開けたかのような
激酸の束が照射されていく――!
人体を抉り骨に変える悍ましき
生命を破壊する激酸のレーザー
それも1つや2つではない
次々その巨体からまるで湧き出すように肉薄して
一瞬でも判断を誤れば即撃墜されんとするほどの気迫を持ち――
■ナナ > 広範囲をやめ狙いを絞ってこちらを狙ってくる
当たれば即死、速さも有り弾丸寄り多少マシな程
迫る死を前にナナは笑う
「おつむ迄でかくなくて良かった!」
あのまま毒の雨と糸でもって嬲り殺しにされる方が結果的には不味かった
得意の複眼であれば激酸の攻撃を見切るのはそう難しい事ではない
身体に関しても即死さえ免れればそれでいい
血肉の補充はもう十分すぎる程に終えている
痛覚神経を最低限に抑え被弾しながらも確実に距離を縮める
見上げればあり得ないサイズの巨体、こんなものどうすればいいのかと考えを巡らせる
一先ず肉薄すれば少し余裕が出来る筈と信じて走る
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > ――何故か、
――被弾しているのに
歩みを止めぬ…?
だが、少なからず当たるという事
当たれば殺害欲が侵食する筈
なのに
死ななければそれでいいと割り切った動き…ッ
怪異は理解する
即死になり得る攻撃をせねばならないと
故
次なる一手は――
人体の3倍ほどの幅を持った酸液の束での薙ぎ払い
先の細い束とは違う
射出しては広範囲を薙ぎ払って融解し尽くす
その束を1,2,3,4,5―――
斜線を次々に描く
その度に辺りの地形が崩れて砕けるッ
巻き込まれれば丸ごと融解して即死するか―――ッ
近づくほどにその被弾の危険性は高まる
が
距離はどんどん近くなる――!
■ナナ > 元々この紅い化け物共は皆殺しにしてやりたい
それは呪いを受けて更に感じている所
だがそれよりも何よりも、ナナの中では大きな思いがある
それは生き物が全て持つ真っ当な感情
「こんなとこで、死にたくないっての!」
近付けばどうにかなる、あの生意気な頭から中身を潰す!
以前ドラゴンを屠った方法
それ以外にあんな巨体を下す方法なんて思いつかない
酸液の薙ぎ払いを躱す、高く跳びそれでもなお足を潰されても迫る
もう少しあと数歩で届く
そう、油断する
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 >
蜘蛛は――跳んだ。
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > あとたった数歩。
そう思い込んでいた貴殿の遥か頭上。
その巨脚の爆発的な跳躍力で飛び、
至近距離に
来ていた
貴殿に
待ち構えていたかのように
糸と毒雨が注ぐ
今度は広域ではない
貴殿がそこに来てくれたおかげで
一点集中で毒雨が注がせられる
少しでも怯めば糸が絡め取り
嬲り殺し
怯め――
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 >
オラオラオラオラオラオラァァァァァ!!!
怯め怯め怯め怯めッッッッッ!!!!!!!
■ナナ >
「ハハ……嘘でしょ…」
乾いた笑いが漏れる
あの質量で高く跳んだ、化け物がふざけるな
糸がへばりつき毒液が注がれる
動けない、何もできないままでの嬲り殺し
次第にナナ自身の動きも無くなり溶けた血肉と毒液が混ざったソレが広がる
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > 紅き毒液が滴り貴殿を殺めんと
絡めとったところへ毒を注ぎこむ
これで殺し切ったなどと油断することはない
徹底的に殺戮する
これこそ紅き屍骸の殺害欲
毒に、酸に、…跳躍から落下しての踏みつぶし―――
次々放たれる殺戮の手数――ッ!
■ナナ > 踏み潰せば感触が伝わるのは粘液を叩いたそれ
固形の感触は土ぐらいのもの
そこに肉や骨と言った感触はなく念入りに踏み潰してもそれは変わらない
何かが飛び出してくる事もなく静寂が訪れる
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > ――違和感。
警戒。
そこにあるのは、肉でも骨でもない。
であれば―――
これは―――
…どこかに逃げられたことを、意味する―――?
■ナナ > 遠く離れた場所
巨躯も遠近法で小蜘蛛に見える程遠く
地面から這い出る幼女の姿
幼く、白い髪と翡翠の瞳の幼女
ナナは体を縮め血肉のストックも殆ど捨ててここまで逃げ出した
骨で固めた爪で土を掘りモグラの様に地中を進む
初めて試した博打だったが、何とかなった
「一生地面を叩いてろ、くそグモ!」
地獄に堕ちろのハンドサインを送り、バレない内にとたとた走る
生きる為に逃げる、そこに疑いの余地や思う所は有りはしない
いつかリベンジはする、必ずあの巨大な蜘蛛には地獄を見せる
だが今は生きるためにただただ逃げるのだった
ご案内:「スラム」からナナさんが去りました。
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 >
殺戮の感触が、ない。
屍骸として蘇生してきたモノも、ない。
―――逃げられた、か…。
■紅き死毒ノ女王蜘蛛 > その生命、覚えたぞ。次は必ず殺してくれる…!
ご案内:「スラム」から紅き死毒ノ女王蜘蛛さんが去りました。