2024/09/29 のログ
ご案内:「風紀委員会《フェイルド・スチューデント組》の詰め所」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「風紀委員会《フェイルド・スチューデント組》の詰め所」にエルピス・シズメさんが現れました。
Dr.イーリス > 平日のスラム街。
エルピスさんとイーリスが歩いているのは、元々は不良集団《常世フェイルド・スチューデント》がシマとして守っていた地域。
今は、その不良集団《常世フェイルド・スチューデント》が紆余曲折を経て風紀委員のゴミ処理係《フェイルド・スチューデント組》となった。この地域も風紀委員の保護区域に変わっており、風紀委員に支援されつつ《フェイルド・スチューデント組》が治安を維持している。
この地域だけではない。不良集団《常世フェイルド・スチューデント》のシマだった地域は、今は風紀委員の保護区域になっていた。

「エルピスさん、髪型を変えて短くしたのですね。とても素敵です、可愛らしいです! ワンショルダーのチュニック、凄く似合っておりますね、愛らしいですよ」

エルピスさんの新たな装いに、イーリスはにこっと笑みを浮かべつつ、エルピスさんのチュニックの袖のない側の、肉付きが良い右腕を抱きしめたりして歩く。
新たな装いとなったエルピスさん、凄く素敵。すき。
色んな愛らしいエルピスさんが見られて、とても幸せ。

イーリスはイーリスで、普段とは違う装いとしてエルピスさんからいただいた白い真珠を加工した可愛らしいイヤリングをしている。ナナさんの黒い真珠のイヤリングとはお揃い。

「詰め所が見えてきましたね」

空き家を大幅改装した建物が見えてくる。カフェのような雰囲気もある建物だ。
その建物には、『風紀委員会ゴミ処理係《フェイルド・スチューデント組》の札があった。
元々は、スラムや落第街に点在する不良集団《常世フェイルド・スチューデント》のアジトの一つ。その中でも、かつて不良少女だったイーリスがメインの拠点にしていた場所だ。
今や、かつての不良集団のアジトは、《フェイルド・スチューデント組》が管轄する風紀委員会の詰め所に変わっている。
学園に通い出して風紀委員になった《フェイルド・スチューデント組》面々は、今や表のアパートなどで暮らしている人も多い。だが勤務などで落第街に赴いていたりはする。

「そういえばエルピスさん。SNSでとても可愛らしいお洋服見つけたのですよ。エルピスさんの端末に画像送りますね」

スマホを取り出し、可愛らしいお洋服の画像をエルピスさんの端末に送った……はずだった。
だがイーリスはうっかりなミスをしてしまう。

先日、エルピスさんがおひめさまの姿で、『数ある事務所』のエルピスさんとイーリスのお部屋のベッドに凭れ掛かるようにして昏睡していた。
イーリスは慌てて、あろう事かAR技術で服装を王子様に変えて、口付けでおひめさまなエルピスさんを起こそうとしてしまう。眠っているおひめさまの唇を無理やり奪い、というのはどう考えてもだめなので寸でのところで、口付けを交わすのを思いとどまった。白雪姫のアンチテーゼみたいな事をしてしまった。
その時の録画があったのだが、その映像をエルピスさんの端末に誤って送ってしまっている事にイーリスは気づいていない。

イーリスの視点で、眠っているおひめさまなエルピスさんを眺めて、そしてそのおひめさまに接吻を迫るという映像。イーリスにとっては、恥ずかしすぎて誰にも見せたくない映像だ。

エルピス・シズメ >  
 地図の上には存在しない、落第街のスラム街を歩く。
 便宜上では歓楽街の一画として見做されることの多いスラム街だが、
 風紀委員の保護区域として比較的安全性の高い場所とエルピスは認識している。

 風紀委員や関連する民間組織の出入りが多い場所、と言った実行面もありそう。
 表には出難い風紀委員の仕事のひとつに、感心しながら歩いている。

「えへへ……うん。髪も整えたし服も変えたよ。イーリスの実家みたいなものだもん。
 少しでも印象は好くしたいから。……イーリスの真珠のイヤリングも、とても似合ってるよ。」

 煌めく白が映えて可愛い。イーリスの一挙一動が愛らしくて、だいすき。

 右腕に抱き着いたイーリスを愛おしそうに身を寄せたりしつつ、歩幅を合わせて歩く。
 振り返ってみれば、それなりに身体も成長して肉付きも良くなった。
 
 右腕はイーリスの生体義肢。その義肢も同じぐらいの肉付きにして安定している。
 右腕の先に嵌めたガントレットは、今はガワだけの試作品。

「そうだね。そろそろ見えてきたし、気を引き締めなきゃ・
 ん、どんな衣装? 秋になると新作の衣装は出やす────」

 そうして、送られてきた録画データ。

 ‶変身のまほう(幻想型の継承)〟魔力の枯渇による暴走で‶おひめさま〟の衣装になって気絶したエルピスと、
 姿見などの反射から見える王子様の衣装で口づけを交わそうとしてくれているイーリスの姿と声。

 寸での所で止めた録画も含めて、自分の姿とイーリスの姿を客観視してしまう。
 ……漫画でもそうそう見ない赤面顔で、イーリスに端末と録画を見せた。

「こ、これ……SNSにあげちゃったの……?」

 送られてきたものお、おそるおそる自分のスマートフォンに提示する。
 とても可愛らしいとSNSの二言も含めて、凛々しい顔はどっかに行って、すごく恥ずかしそう。
 
 

Dr.イーリス > 「実家と言えば、実家と言えなくもないですね。不良集団のアジトとして使っていた時は、私のメイン拠点も短いスパンで頻繁に変えていたりはしましたけどね」

今向かっている場所は、正確にはイーリスが不良集団《常世フェイルド・スチューデント》にいた頃、その末期にメインの拠点としていた場所だと言える。

「ふふ、ありがとうございます。エルピスさんが海で拾ってくださった真珠、とても綺麗ですからね。あなたからいただいた真珠は私の宝物……ずっと大切に私の右耳につけてますね」

明るく目を細めた。
エルピスさんとナナさんで海や海底神殿に行った、ひと夏の大切な思い出。

SNSで見つけた可愛らしい秋のお洋服の画像を送ったつもりが、エルピスさんはなぜか恥ずかしそうにしていたので、きょとんと小首を傾げる。
過激さとは無縁な、肌も全然見せていない秋物だったはず……。
エルピスさんが見せてくれる映像を見る。

「ひゃあぁあ!? ええぇっ……!?」

頬を赤らめつつ、変に裏返った声を上げながらエルピスさんの腕から離れて後ろに跳びはねるようにして驚いてしまう。慌てて、自分のスマホを確認。

「ああぁ…………。あぁっ…………」

頬を染めたまま震えてしまう。
混乱で目がぐるぐるになっている。

(……こ、こんなに恥ずかしい事している私……エルピスさんに見られてしまいました……!?)

「ひゃあああぁぁぁああああぁぁぁぁ!!!!!」

悲鳴を上げながら頭を抱えて、エルピスさんから逃げるように走りだす。
都合よく置かれていた樽の蓋を取って、中に入って丸くなった。
穴があるなら入りたいと似たような事を現実で実行してしまう。

エルピス・シズメ >  
 ひと夏の大冒険に想いを馳せたのもつかの間。
 送信された動画はとてもとても恥ずかしいもの。

「え、えっと、いーりす……」

 見られてしまった恥ずかしさやら、倒錯やらで気が動転。
 どうしようどうしようと考えた果てに出た言葉は、混乱極まるえるぴすくんの言葉。

 穴があったら入りそうなイーリスが逃げないように、そっと手を掴んで……

「……その、きすしてもよかった……よ……?」

 紅潮した顔で、おめめをぐるぐるさせたような混乱具合でとんでもないことを口にした。

 ある種の本心であることには違いがないが、混乱している結果うっかり口にしちゃったことにも違いない。

 

Dr.イーリス > 悲鳴を上げて、穴ではなく樽に向かってダッシュしそうなイーリスだったけど、エルピスさんに手を掴んでいただいて逃げられなくなる。
若干涙目でエルピスさんに振り返った。

「えるぴす……さん……。私の事……許してくださるのですか……?」

エルピスさんへの愛情により、イーリスの心臓近くにある《パンドラ・コアMk-Ⅱ》が桃色に輝きだして、あたりを桃色に染める。桃色の光がハートを象って、周囲に飛び散っていく。
エルピスさんにも、イーリスの想いが注がれていく。

エルピスさんへと向き直った。。

「ありがとうございます、えるぴすさん……。あなたを……感じていたいです……」

エルピスさんの手を引いて、目的地を目の前にして人気のない路地裏へ。
エルピスさんを壁に追いやり、エルピスさんの首に両手を回し、双眸を閉じる。そして、エルピスさんの唇に自身の唇を寄せていく。

エルピス・シズメ >  
「赦すもなにも……わるいことじゃないもん。
 でも、心残りがあるなら、赦すって言えるよ。
 そうだね、赦させてほしい……だいすき。イーリス。」
 
 愛情と共に言葉を告げ、想いを受け取って全身に巡らせる。
 高鳴る鼓動と共に、大好きなイーリスの顔にときめいて、気持ちが高鳴る。

 そっと人気のない路地裏に入って、壁に背を預けて視線を合わせるように足腰と落とす。
 エルピスは、イーリスの腰に両手を回した。

 そのまま双眸を瞑って、イーリスの唇を迎え入れて口付けを受け留める。
 
「んっ……だいすき。僕もイーリスをいっぱい……感じたい。」

 路地裏での接吻。
 受け入れながらも求めるように、強く口づけを交わし合う。

 アジトに向かう前の、ちょっとした寄り道。

「……えへへ……だいすきで……しあわせ……
 僕のことだいすきって思ってくれて、ありがとね。」

 名残惜しそうに口を離す。
 とろん、と、イーリスの恋と愛に蕩かされたような、幸せな瞳と顔(めろめろ)
 

Dr.イーリス > エルピスさんの両手が、自身の腰に触れるのを感じる。
心がドキドキしと高鳴りながら、壁に追いやったエルピスさんと口付けを交わす。
息が苦しくなりそうな程の長い口付けの後で、どちらからともなく唇を離した。

イーリスは恍惚とした表情でエルピスさんの両手を恋人繋ぎして、密着した状態でエルピスさんを見上げる。
《パンドラ・コアMk-Ⅱ》を通じて、イーリスの恋と愛がエルピスさんへとどんどん流れていく。繋がっていく。

「だいすき……。あなたとこうして繋がっていられるの、とてもしあわせです。私の電子頭脳が……もう、あなたで蕩けてしまいそうです」

エルピスさんがだいすきと言ってくださるから、エルピスさんに染め上げられたイーリスは、またエルピスさんへの愛情で心が不具合になりそう。

「えるぴすさん……もっと……繋がっていたいです…………。もっと……あなたを感じれば、ぽかぽかと心地よくなって、しあわせになれます」

その恋による心の不具合は、今向かっている目的地をも忘れかけていた。
今、イーリスの恍惚とした瞳に映るものは、エルピスさんのみとなってしまっている。

エルピス・シズメ >  
 恋人繋ぎで両手を絡ませ合い、接吻と密着の至福の時間。
 恋人つなぎで指をひとつひとつ絡ませるときは味わうように。
 離す時は、惜しむ様に、とてもどきどき。

「えへへ……」

 どちらからともなく唇を離した後も、路地裏で抱き合って愛と恋を伝え合う。
 エネルギーの循環として目に見える形になれば、路地裏を照らし合う。

「うん、ずっとずっとこうしたいね……ぼくもいーりすのぜんぶがあったかくて……」

 エルピスもまた、イーリスしか瞳に映っていない。
 恋を抑えないエルピスもまた、底の見えないに恋と愛を潅ぎこむ。

 すこしの間そうしていると、音とにぎわいで少しずつ、冷静を取り戻す。

「…………ぁ。い、いーりす。アジトに行かなきゃ。
 なごりおしいけど……続きはアジトから帰ってから、ね?」

 後でと約束して身体を離しきり、立ち上がって微笑む。
 なだめるための方便などではなく、純粋にそうしたいとの約束のきもち。
 

Dr.イーリス > 目的も忘れて路地裏で恋人繋ぎで指を絡ませて、互いに体を触れあった。

「えるぴすさん……そんなに注がれたら私……ああぁ」

底なしの恋と愛をエルピスさんから注いでいただくと、心地よさそうなちょっと艶っぽい声をあげてしまう。
エルピスさんの色にまた染め上げられてしまう感覚。超自我さんのいる電脳世界もハートとかエルピスさんで染まってる。
イーリスの恋と愛が《パンドラ・コアMk-Ⅱ》を過剰に反応させて、エルピスさんにイーリスの膨大な恋と愛が注がれると同時に、ハートのエフェクトが路地裏から飛び出して広い範囲に飛び散っていく。

「あ……じと……。そうでした。そうでしたけど……だめです……えるぴすさん。もう少しだけ……私の気持ちが、もう少し収まるまで……。こんなにもエルピスさんで満たされされて狂わされた状態で他の人になんて会えないです……」

エルピスさんの恋と愛で染め上げられて、心が不具合で恋の暴走。
ちょっと気持ちを切り替えるのに、名残惜しながらも一旦エルピスさんと離れた。
しばらく気持ちの切り替え、イーリスのエルピスさんに染め上げられた不具合な心を落ち着かせて、詰め所に向かう事となった。

エルピス・シズメ >  
 たくさんの恋と愛を注いで、受け取る。
 滅多に聞かない艶やかな声に聞き惚れながらも、伝え合って路地裏を桃色で照らす。
 
 名残惜しそうに離れて、冷静さを取り戻す時間。

「うん。もうちょっとだけ……ね。」

 名残惜しそうに離れて、気持ちを落ち着かせる時間。
 エルピス自身も愛と恋がいっぱいで、ギリギリ理性を保てている状態。
 離れてから呼吸を置いて、スマホを確認しようと当初の動画がある。

(……お、おちついて振り返ってみると……)

「……おひめさまの僕、みられちゃった……。」

 口付け寸前までいったから、恥ずかしくても受け容れてくれてることには違いない。
 それでもおひめさまの秘めごとを見られた気持ちが、男の子としての矜持と羞恥心をくすぐる。

 かっこよくいたい気持ちと、かわいい僕も受け容れてくれる気持ちが混ざり合って恥じらいを呼ぶ。

 気持ちを落ち着かせながら、詰め所に向かう。
 うん、冷静になった。……たぶん。

「えっと、おじゃましまーす……?」
 

Dr.イーリス > 普段のイーリスならエルピスさんのおひめさま姿を見てしまった事をフォローとかできたかもしれないけど、今のイーリスはエルピスさんの色に染め上げられて虜になってしまってそれどころではなかった。
しばらくして……多分落ち着いたと思う。

そうして二人で詰め所に向かった。
扉を開けると、そこはカフェのような内装になっていた。
ちょっと広めのお部屋にいくつものテーブルや椅子が置かれていたり、カウンターもある。
椅子やテーブルに座ったり、壁に凭れ掛かっていたりで所々、ガラが悪いけど風紀委員の腕章をしている《フェイルド・スチューデント組》組員が合計三十人ぐらいいる。

「ごきげんよう、皆さん。なんだかご馳走が並んでいるではないですか。どうしたのですか」

テーブルにはいちごのショートケーキやターキー、ピザやフライドポテトなどが並んでいた。

エメラルド田村 > エメラルド田村は、ソファにふんぞり返っていた。元不良なだけあって、今もその態度に不良らしさは残る。
その田村だが、右脚と左腕を失い機械の義手をしているという、エルピスさんと似たような境遇にあった。イーリスがエメラルド田村の義手を用意したのだ。

「来たか、遅かったな。女友達も連れてきたのか。イーリスの友人なら歓迎だ、ゆっくりしていってくれ」

女友達、とエルピスさんに視線を向ける。
すぐイーリスに視線を戻す。

「エルピスは俺達の入学手続きをしてくれた恩人だからなぁ。歓迎してやろうと思って、調理担当に料理の準備をさせていたわけだ」

組員(調理担当)「エルピスの兄貴には大恩があるから張り切りました!」

組員A「いやぁ、エルピスの兄貴には本当に世話になったっすね」
組員B「このご恩、一生胸に刻んで生きていくっす! ところでエルピスの兄貴はどこっすか?」

「それで、彼氏のエルピスは後から来る事になっているのか?」

《フェイルド・スチューデント組》の皆さんは、エルピスさんの事をイーリスの彼氏だと認識していた。
そしてイーリスは、女友達を連れてきていると組員の皆さん勘違いしてしまっている。