2024/10/07 のログ
ご案内:「スラム」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「スラム」にナナさんが現れました。
■Dr.イーリス > 今日は、便利屋『数ある事務所』にご依頼していただいたお仕事をこなしていた。
スラムを歩くナナさんとイーリス。
「ご依頼のねこちゃん、いませんね……」
猫探しのご依頼。
イーリスの持つスマホの画面に映るのは、黒猫。首輪の色は緑色。
「この辺りで目撃情報がある……との事だったのですが……」
きょろきょろと周囲を見渡している。
■ナナ >
「多分だけどさぁ、スラムに逃げ込んだとかだとそもそも串焼きになってたりするんじゃない?」
首輪付きの黒猫
探しては居るものの結果は芳しくはない
そもそも誰かの腹の中なんて事も十二分に有りえる訳で…
「誰かに抱えられてたとかじゃないみたいだし猫ならうまい事逃げてるかもだけど…にゃんこ~?
ど~こ~?」
声をかけてみるもののそれでは~いと返事をしてくれる訳もなく
捜索は続く
■Dr.イーリス >
「な、なんてことを……!? いえ、そういった可能性があるのがスラムではございますか……」
イーリスは元々スラム出身の孤児。
スラムでの生活がどれ程貧しくひもじいかを嫌という程理解している。
イーリスは過去にもやった事はないけど、空腹に耐えかねて、ねこちゃんを串焼きにして食べてしまう……なんて事をしてしまう人がいても不思議ではないだろう……。
そんな時、イーリスのセンサーが反応する……。
イーリスは険しい顔になった。
「……!? 大勢の人が近づいてきます……。私達を取り囲もうとしていますね。ナナさん、気を付けてください……」
今は集合住宅やバラックなどに隠れて遠巻きにナナさんとイーリスを眺めているだけのようだが、だんだん近づいてきていた。
■ナナ >
「いやまぁ…一応ね?
目撃情報を追っていって屋台とかについたら依頼人に伝えないとだし。」
最悪のケースは考えておく
それが不思議ではない場所なので
イーリスの表情を見れば周囲に気を配り、耳に集中する
足音が多い
「私とイーリスを見て狙うとかいい度胸してるじゃん。
どんな顔してるか拝んでやろうよ。」
竜鱗を腕に纏って拳を叩く
割と落第街ではちまちまと暴れているので襲われるなんて最近は無かった
人数を集めているなら組織がらみ?なんて考える位にはまだ余裕が有る
■ルビー山本 > 集団が近づいてくる。
白黒の仮面をした集団だ。仮面集団がナナさんとイーリスを取り囲んでいた。
その中のリーダー格。赤髪の人物も仮面をしている。
「ケヘ! 理不尽に反逆を、ギフトを得よ! ご機嫌麗しゅう!! 俺達は、《ネオ・フェイルド・スチューデント》!! 今日はDr.イ-リスに用があって来た!」
赤髪の人物が両手を広げる。
■Dr.イーリス > 仮面をしていてもその人物が誰かは分かる。
イーリスの不良時代、《常世フェイルド・スチューデント》に属していたルビー山本だ。
《常世フェイルド・スチューデント》は今や風紀委員《フェイルド・スチューデント組》に生まれ変わっている。だがギフターさんよりギフトを授かり、反逆者となって《常世フェイルド・スチューデント》からルビー山本は、同じくギフトを受け取った他の《常世フェイルド・スチューデント》メンバーと共に離反。その後、ギフト保持者を組織に加えつつ、落第街の違法組織を制圧して傘下に置いていき、勢力を拡大させていた。
「ルビー山本さん……!」
イーリスは咄嗟に魔法少女のステッキを取り出した。
■ナナ >
「うわぁ、出たよギフト共。
最近大人しい感じだったのに…イーリス知り合い?」
白黒の仮面と例の文句
ギフタ―とやらにギフトを貰って調子に乗ってる奴等だ
にしてもイーリスに用が有るなんて何なのか、ギフタ―とやらとも知り合いらしいからお誘いとか?
「ルビー山本?
それってイーリスが偶に話す部下で裏切り者なあいつのこと?」
となると、色々イーリスに暴言を吐いたり暴行を働いたというあの山本なのだろう
あれが…と改めて視線を送る
思っていたより笑い方に癖があるがあんなのでも元仲間だったのかと
■Dr.イーリス > ナナさんの問いに、こくんと頷いた。
「そのルビー山本さんです。仮面をしていても分かります。ルビー山本さんは、自身の体を自在に蛇へと変えるギフトを有しているようです。毒も取り扱いますので、注意が必要です」
魔法少女のステッキを握りしめながら、そうナナさんに伝える。
■ルビー山本 > 「反逆の時間なんだよねぇ! Dr.イーリス、今日こそは風紀委員に成り下がったあんたに反逆してやるよぉ!! 風紀委員にすら立ち向かえる戦力を整えてきたんだよねぇ! それと、Dr.イーリスと関わりある者は全員殺す事にした! Dr.イーリスの友人、ナナぁ!! あんたは特殊な体質をしているんだよなぁ? 俺が喰らって、血肉にしてやるよぉ! やれぇ、てめぇ等!!」
まず仮面集団の人数は数十人程いる。
その内の十人程が一斉に炎や氷、雷といった異能や魔術をナナさんとイーリスに飛ばしてくる。
■ナナ >
「蛇と毒、ねぇ…」
成程、要は自分と似た感じかと理解する
そして同時に課題ももう1つ生まれてしまう
「…お前、山本だっけ。誰が呼び捨てにして良いって言ったよ。
イーリスに世話になってた癖に恩を仇で返す小物が粋がんなよ。
どうせそんな小物だからギフタ―からも裏切り者らしい能力しかもらえなかったんでしょ?」
ステッキを構えているのだからイーリスはこれ位は難なくどうにかする
なら問題は自分の対処だけ
烏合とまではいわずともきちんと訓練を積み連携を意識した攻撃には届かない
タイミングの差を使って炎は腕で薙ぎ、雷は鱗で防ぎ氷は躱し山本の元へ数歩近付く
「ご自慢の蛇はどうしたの山本?
もしかして、私の下位互換みたいな力だから怖くなっちゃった?
ごめんねぇ、妙ちくりんな奴に泣きついたのにねぇ?」
そして煽る
あれだけ感情剥き出しで叫んでくる相手、少し神経を逆撫ですれば…と
■魔法少女メニー・レインボー > 「メニー・マジカルチャージ!」
イーリスの体が虹の光に包まれると、ピンク色を基順とした魔法少女衣装に変わる。
「天に輝く数ある虹! メニー・レインボー!!」
迫りくる炎や氷、雷。
メニー・レインボーがステッキを掲げる。
「レインボー・ウォール・メニー!!」
虹の障壁が周囲に展開され、炎や氷からメニー・レインボーを守る。
ルビー山本を挑発しながら歩み寄るナナさんを見れば、メニー・レインボーは地面を蹴り、白黒仮面の集団の方へと瞬時に迫る。
ナナさんにルビー山本をひとまず任せて、メニー・レインボーはその他の白黒仮面集団の相手をする。
■ルビー山本 > ナナさんの言葉に、ルビー山本は眉がぴくっと動く。
「アァ? てめぇこそ、俺を呼び捨てにしないでほしいんだよねぇ! ルビー山本様だろ? 俺は落第街を支配する《ネオ・フェイルド・スチューデント》の総帥だぞ。ほら、様つけろ! Dr.イーリスが組織の最高幹部を務める時代は終わったんだよねぇ! 今は俺の時代だ! 小物だと!? この俺が小物だとおおぉぉぉ!!! なら見せてやるよ、俺がギフター様からいただいた力をなあぁぁアァ!!!」
ルビー山本の下半身が無数の蛇に変わっていく。
「下位互換……だとぉ……!! おい、ナナァ!! 俺がてめぇの下位互換ではない事を教えてやる! ちょっと体を竜に変えられるからと、図に乗るんじゃねぇぞ!! アアァ!!!」
額に筋を浮かべつつ、下半身の無数の蛇がナナさんへと伸びていき、その四肢に巻き付こうとしていた。
「俺を舐め腐った事、後悔させてやるんだよねぇ!!」
■ナナ >
「ルビーって、まさかその頭の事言ってる?
ルビーみたいな煌めきも美しさも無いのによくそう名乗れるよね。」
釣れた、と内心嗤う
しかも敏感な部分を浮き彫りにまでしてくれる
これならもう少し煽れば簡単に尻尾を出すだろう
けど…
「はは、総帥ねぇ。
その姿を見て私がどう思ったか教えてあげようか?
予想道理すぎて欠伸が出るんだよね。」
足に迄竜鱗を広げ、巻き付く蛇はそのままにさせる
腕に迄登ってくれば適当に一匹掴み、その頭をそのまま噛み千切る
骨を砕き口元に着いた血を拭い飲み込んだ
「で?
沢山蛇になって巻き付いて、次は?
私の鱗を貫く牙も絞め殺すほどの力もない。
これが下位互換じゃなく何だってぇ!?」
蛇が絡みついたまま一歩踏み出す
腕から振るい落とした蛇を踏み潰し、また同じ様にもう一歩
さて、元の肉体から切り離して作った蛇が死ねばどうなるか?
その分元の土台は目減りしていく
「後悔させるのはこっちの台詞だよ。
イーリスを裏切って暴言を浴びせて痛めつけておいて総帥だぁ?
ほら総帥、化け物が今まさに目の前にいるけどどうするのかなぁ!!」
口元から除く歯は牙めいた鋭さを持ち、鱗は鋭利な棘に近付き爪はナイフの様に鋭さを増す
身体に巻き付いた蛇を腕力と爪で引き裂きながらゆっくりと山本の元へと歩を進める
■ルビー山本 > 「んだと、ゴラァ!! 俺の髪、いかすだろうがよ!!」
自身の白黒仮面を取り、地面に叩きつけて怒りを表す。
ルビー山本は鋭くナナさんを睨んだ。
「余裕でいられるのも今の内だ!! 蛇がてめぇを絞め殺すからよぉ!! ケヘ!!」
下半身の蛇をナナさんの四肢に巻き付ける。
その蛇の一匹がナナさんに食べられてしまう。
「な、な、なんだとおおぉぉ!! 蛇を食いやがった……!!」
蛇に巻き付かれながらも近づいてくるナナさんに、ルビー山本は表情が引き摺る。
ただし、蛇化している下半身の蛇がナナさんにいくら傷つけられようと、ルビー山本そのものが苦痛を覚えている様子はない。
蛇をいくら攻撃しようともルビー山本自身にはダメージはないようだ。
「く、来るなああぁぁぁ!! これならどうだ!!!」
ナナさんに巻き付く蛇が毒霧を吐いた。
毒の霧がナナさんに襲い掛かる。
その毒は生物としての神経を麻痺させて動けなくするものだ。
かなりの猛毒。毒の耐性が高ければ痺れを緩和させる事もできるだろうか。
「化け物でもこの猛毒は耐えられなんだよねぇ!!」
さらに山本の両腕が蛇に変化。両腕の蛇の口から、毒液を吐き出す。
「ケヘヘ!! しねしねしねしねしねしねええええええぇぇええぇぇ!!!」
その毒液を浴びると、全身に激痛を覚えるだろうか。
その激痛は、常人が浴びれば痛みで五分も経たずに死を迎えてしまう程のもの。
■ナナ >
「ギフター様とか言ってて頭に血が上ったらその仮面を叩き捨てるとか、そういう所だろ小物。」
痛みを感じる様子が無いなら、離れた後はただ命令を聞く蛇として別の個体と考えればいい
どちらにせよ、上半身だけで真面に動けないのだからこのままでも問題ない
「毒霧に毒液…悪いんだけどさぁ。」
吸い込んだ霧は肺から体内へ
そしてそのまま神経作用を起こし一旦動きは止まる
止まった所に毒液、鱗の間から吸収し反応を見る
痛みは強いが身体が溶け出す等は無し、ならば痛覚神経を全て消せばいい
激痛はすぐに対処、体の麻痺も10秒程集中すれば抗体が完成する
「ッ!……ふぅ…っ、化け物が耐えたけど、次は?
蛇化、毒、私も似た様な事が出来るけどそれで?」
纏わりついた蛇達を数匹ずつ身体から引きはがし、引き千切る
裂き、砕き、潰しながらまざまざと蛇達が肉塊に変わる姿を鑑賞させればまた視線を山本の元へ戻す
「さて、竜の爪の威力をお前の頭蓋に直接教え込んでやるよ。」
また歩みを進める
明確な殺意と共に
■ルビー山本 > 毒はくらわしてやった。
だがどうだ……効いてない。
「ば、ば、ば、化け物おおおおぉぉぉぉぉおおぉ!!!」
ルビー山本がびびりながら少し後ろに下がる。
だがすぐに怒りの形相に戻った。
「小物小物と小馬鹿にしやがって!!! もう許さねぇぞ!!! 殺してやるぞ!!! 落第街を支配する《ネオ・フェイルド・スチューデント》の総帥ルビー山本様を怒らせたんだ! どうなるか分かってんだろうなァ!!」
ルビー山本の体が巨大な蛇へと変わっていく。
巨大化していく大蛇。
全長にして五十メートルはいくだろうか。まさしくビルのような大きさ。
大蛇がナナさんを見下ろす。
「俺様がこの姿になったからには、てめぇはもう終わりなんだよねぇ!! ケヘヘヘ!! 後悔しても遅ぇぞ!!」
大蛇がナナさんへと突撃。巨大な牙がナナさんへと襲い掛からんとしていた。
先程の下半身の蛇と違って、この大蛇は明らかにルビー山本自身である。
■魔法少女メニー・レインボー >
仮面集団と戦いながらちらりと、ナナさんとルビー山本を見る。
「ルビー山本さん、あんなにも巨大な蛇に変身できるなんて……!?」
驚きながらも、接近してくる仮面の人を蹴り飛ばしたりもする。
仮面の人A「ぐっ……! 仲間が次々とやられている……」
仮面の人B「だが終わりだ! あの姿になった総帥にはもう勝てない!」
仮面の人B「残念だったな!!」
■ナナ >
「物理を無視して巨大化できるのだけは私を超えてるね。
それでも所詮は蛇だけど。」
見上げる
巨大化したのなら丁度いい、大きな生き物なら頭の中身を潰すか
中から裂いてやれば一番…
そう思った時にイーリスの声が耳に入る
「一応仲間…だったっけ。」
さて、ここに来て思い出す
イーリスの優しさと不殺の心を
「ねぇイーリス、殺し方なら2通りあるけどこいつどうしたい?」
巨大蛇を見上げながら問う
最終的には、彼女の思う様にしたいから
■魔法少女メニー・レインボー > 「やあああぁぁ!!」
仮面集団の一人を蹴り飛ばしつつ、ナナさんに振り返る。
「出来れば、ルビー山本さんは生かしてほしいです! ルビー山本さんは私達フェイルド・スチューデントを裏切り、私達の仲間をも殺してしまいました……。その落とし前はつけていただけかなければいけないですね。ルビー山本さんは、罪をちゃんと償わないといけません」
そうナナさんにお願いした。
大口を開ける大蛇の牙がどんどんナナさんへと迫っていく。
■ナナ >
「おっけ、じゃぁ生かして捕獲かなっ!!」
掴みやすい両牙を両手で掴み、受け止める
大質量での突進に足元の地面が抉れるが…相手程ではないにせよ肉の密度には自信もある
「デカけりゃいいってもんじゃぁ…ないっ!」
大口を開けさせてまま両牙を思いきり腕を振り下ろし地面に突き刺させる
少し動きを止められれば後はもう調理するだけ
「イーリスに感謝して…寝てろぉっ!」
両手を一つに大蛇の頭へダブルスレッジハンマーを叩き込む
中身を揺らし昏倒を狙う
多少は頭蓋に亀裂が入っても死ななければそれで良い、サイズもあるので手加減抜きで振り抜いた