2024/12/01 のログ
ご案内:「指定保護区域《フェイルド・シティ》」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「指定保護区域《フェイルド・シティ》」にエルピス・シズメさんが現れました。
Dr.イーリス > スラムの一角。とは言ってもこの辺りのインフラ整備は、スラムとは思えない程進んでいた。
自動車も通れる道路、スラムとしてはちょっと小綺麗目な建物。電線には電気と魔力が流れて、この辺りの家庭にエネルギーを供給していく。
所々工事中で、今もインフラ整備が進んでいた。

この辺りは、指定保護区域。保護区域は、《フェイルド・シティ》とも呼ばれている。
指定保護区域管轄課《フェイルド・スチューデント組》に保護され、住民の安全と生活援助、その両方を保障された地域だ。
スラムにしては犯罪が少なくなっており、また生活の苦しさで犯罪に手を染める人が極めて少数の区域。
《フェイルド・スチューデント組》に守られた地域というだけではなく、さらに風紀委員の前哨基地という一面もあり、課外の風紀委員も滞在している。

とは言え、今は未開拓地区の災害で落第街やスラムに回せる風紀委員がとても少なかった。島の辺境(スラムと落第街)を管轄する末端部署《フェイルド・スチューデント組》はひとりたりとも未開発地区に駆り出されていないので《フェイルド・シティ》こそ安全な場所だが、その外に行けばまるで別世界と言える程に今日もとても荒れている。風紀委員が未開拓地区の災害で人手不足な分、落第街やスラムの治安が普段より酷い事になっているのは想像に難くない。
それだけ《フェイル・シティ》が安全ということで、《フェイルド・スチューデント組》は落第街の勢力図に大きな影響力を与えている公的機関という事にもなる。なので、《フェイルド・スチューデント組》は落第街の違法部活に《国営ヤクザ》などと揶揄されていたりもしていた。

《フェイルド・スチューデント組》が管轄する《フェイルド・シティ》がここまで落第街の勢力図に影響を与える程安全になっているのは表向きにはイーリスの功績に見えるけど、裏でエルピスさんが色んな事に手を回して動いておりそのお陰でここまで上手くいっているという事情がとても大きい。エルピスさんは組員にもとても慕われており、まさしく陰の首魁とも呼べる存在になっている。
イーリスや《フェイルド・シティ》の安全は、裏でエルピスさんが守ってくれているという事にもなるだろう。いつもエルピスさんにいっぱい感謝。

イーリスの知り合いの神父さんが管理しているスラムの教会。十年前には、イーリスの義母であるシスター・ヒガサが教会を管理していた。
その近くには、孤児院が建てられている。この教会と孤児院も《フェイルド・シティ》にある。
様々な方面から支援をいただき、教会と《フェイルド・スチューデント組》が共同で運営している孤児院である。
イーリスも孤児院で子供達のお世話をしている時がある。

教会の前には、イーリスとエルピスさんが乗って来たトラックが停められていた。
その教会の前にテーブルが置かれて、りんごとみかんがどっさり入ったダンボールがいくつも置かれている。
先日、エルピスさんと農業区でお仕事をした時に、農業区の人から売り物にならない果実を多くいただいたのだ。
イーリスは孤児院の院長先生やスラムの住民に、事前にりんごとみかんのおすそ分けを教会で行う事を知らせていた。
保護区域とは言え資金や食べ物に困る住民や孤児院の子供達が教会前に集まっている。

「皆さんの分ちゃんとありますから、列を乱さず並んでくださいね」

微笑みながら、《フェイルド・シティ》の民衆に伝える。
今日のイーリスは、風紀委員と生活委員の腕章をつけていた。

教会の近くには、エルピス・シズメさんの親とも呼べる人物『故エルピス』さんが眠る教会管理の墓地もある。果実のおすそ分けを終えた後に、エルピスさんとお墓参りする予定だ。

孤児院の子供達 > 少年A「イーリスせんせい、俺、逆上がりできるようになったんだぜ!」
少女B「また《虹の希望のイーリス》を読んでほしいな」
少年B「いつか学園に入学したいから、またお勉強教えてよ、イーリスせんせい」

孤児院では、イーリスはせんせいとして子供達から慕われていた。
だが、子供達の中には外見上はイーリスよりも年上に見える子や、実年齢でもイーリスに並びそうな子もいる。
元々はスラムのストリートチルドレンだった子供達……。

孤児院では、常世学園にまともに通えるまで面倒を見たりしている。
また、子供達が円満に学園に入学できるよう、《フェイルド・スチューデント組》が生活委員として橋渡しをする役目があった。

Dr.イーリス > 「いっぱい逆上がり練習していましたからね。えらいです」(なでなで)

(わ、私……実は逆上がりできないなんて言えないです……!)

「今夜は孤児院でお手伝いするので、その時に《虹の希望のイーリス》を読みますね」

読み聞かすのは、《虹の希望のイーリス》でも異説本にあたるもの。

「分かりました、お勉強見ますね。それと、えるぴすさんはとても頭の良い方で、とても丁寧に教えてくださいますよ」

そう口にして、エルピスさんの方に向いて、にこっと笑みを浮かべる。

エルピス・シズメ >  
 落第街、スラム。
 地図の上では歓楽街とされ、存在しないものとされる場所。

 しかしながら、実情としては存在し続けている場所。
 常世学園が創立してから長き時を経て尚、在り続ける落第街。
 昨今では、異邦人街との境界にも食い込むものがいる場所。

 それでも、多くの委員がその役割の下に落第街で治安を改善するための務めを果たしている。
 その活動が実を結んだひとつとして──《指定保護区域》と呼ばれる場所がある。

 各委員会の活躍によって一定の治安を取り戻した区域を維持するための施策であり、
 末端の風紀委員・生活委員が定期的に保護の名目で巡回や炊き出しを行う区域。

 いわば第一線でめざましく活躍する委員の活動が無駄にならぬよう、後詰めを行うための施策。
 同時に、第一線で活動しない委員を比較的安全な地域に差配しつつ前哨基地としての役目も作る。

 この試験的な取り組みを主導しているのが、指定保護区域管轄課《フェイルド・スチューデント組⦆。
 

 ──と言った具合に指定保護区域への進言を行ったのが、保護区内に存在する⦅数ある事務所⦆のエルピス。
 元々は《フェイルド・スチューデント組⦆が地元を保護するだけだったものを、
 それなりに意味のある形かつ、影響範囲に線を引いた形になるように提案した。

 勿論、進言しただけで施策をカタチにしたのはイーリスをはじめとした各委員である。
 あくまで《数ある事務所⦆のエルピスは保護区内にあり、プランニングと公的申告の代行・支援を行う立場。

 

エルピス・シズメ >  
 大きな落第街の、小さな指定保護区域。
 その区域の中にある、イーリスの実家とも言えるスラムの教会。

 元々そこにあったのか、誰かが建てたのかは定かではない祈る為の場所。
 同時に、スラムに棄てられた孤児などを預かるものがいる場所。

「次の分、持ってきたよ。」
 
 イーリスに声を掛けながら二段重ねにしていた大きなコンテナを地面に分けて置く。

 中身はりんごとみかん。
 農業区でのアルバイトの際、譲ってもらえないか交渉して獲得したもの。
 味や見た目は安定しないし、流通している品物よりは質が劣るけれど食べられるもの。

「……って、僕がどうかしたの?」

 自分の名前が話題に挙がっていることに気付けば、不思議そうに首を傾げた。
  

Dr.イーリス > この教会がどうして建てられたかは、イーリスはしっかりと把握していた。
なにせこの教会は、イーリスの義母シスター・ヒガサの働きかけで建てられたものだ。

「えるぴすさん、ありがとうございます」

りんごとみかんをスラムの人にお渡ししながらお礼を述べた。

「この子達はいずれ常世学園に入学しますからね。私はまだ勉学は苦手な部分ありますし、この後、孤児院でえるぴすさんもご一緒にこの子達のお勉強を見てくださると助かります」

微笑みながらエルピスさんにそんなお願いをしてみる。

孤児院の子供達 > 少年B「えるぴすせんせい、お願いね!」
少女B「勉強やだー。あたし、えるぴすせんせいとボール遊びしたい」
少年C「今日は、えるぴすせんせいがごはんつくってくれるの?」

孤児院での子供のお世話は、エルピスさんにもお手伝いしていただいている事もあった。
なので、子供達はエルピスさんにもとても懐いている。

エルピス・シズメ >
「基本的には、異能や魔術を学ぶ場所だからね。
 勿論異邦者向けに一般教養の下地を作る科目も多いけれど……勉強を済ませておければ、選択肢は増えるからね。」

 常世学園は基本的に四年制度。
 勿論、申請を行えば四年以上の就学も可能ではあるものの、
 その制度を知るためにも学則を読み込む一定の知識と強要が必要。

 なので、イーリスにと共に来た時は子供たちに勉学を教えることもある。
 もちろん、ボール遊びや読み聞かせなどをすることもある。
 時には、おままごとに付き合うこともある。魔法少女ごっこなども行った。

「ごめんね、今日はお勉強。
 今日は簡単に……みんなでじぶんとお友達のなまえを書いてみよっか。
 たいくつかもしれないけど、だいじだよ。」

 教える内容は様々だけど、今日の所は基礎の基礎。
 文字を識るためにも、勉学に慣れる為にも読み書きは丁寧に仕込む。
 土台作りは、それなりにだいじ。
  

Dr.イーリス > 「やはり教養をつけておいた方が入学しやすかったり、入学後も便利だったりはしますよね。ふふ、《フェイルド・スチューデント組》の皆さん、お勉強で苦労している方々多いですからね」

ストリートチルドレンは、教養があまりない……。
それはイーリスや《フェイルド・スチューデント組》にも同じ事が言えたし、実際苦労している……。

これまで幸せを知らなかった子供達にとって、遊びは大切。
でも将来を考えるなら、ちゃんと教養をつけて、ちゃんと常世学園に入学して、将来の可能性を広げていってほしいとイーリスが願っていた。
それに、楽しい学園生活は、きっとこの子達にとって宝物になる。イーリスも、エルピスさんと過ごすこの学園生活が掛け替えのない宝物……。

「皆さんにお配りしたいので、ひとりりんごとみかん一個ずつなのです、ごめんなさい。どうぞです。獲れたての果実なので、とてもおいしいですよ」

スラムの方々に、引き続き笑みを浮かべながら果実をお渡しする。

孤児院の子供達 > 少年A「じぶんとおともだちの名前、簡単に書けるやい! 見てろよ、えるぴすせんせい!」
少女A「文字を書けるようになったら、《虹の希望のイーリス》みたいなお話書けるようになるかな……」
少女B「えるぴすせんせいがそう言うなら、今日は大人しくお勉強する……」

書けるやいと意気込む少年Aくんは、子供達の中ではちょっとだけ年齢高めだった。
外見的には、イーリスと同年代に見える。実際のイーリスは外見よりも年が高めなので、少年Aくんはイーリスより年下ではあるけど。

少年C「ともだち……。『えるぴすせんせい』って、どう書くの?」

少年Cくんは逆に幼めだった。五歳ぐらい。

エルピス・シズメ >
「勉強する子はこっちに来てね。」

 甲斐甲斐しくくだものをイーリスを尻目に、生徒たちを勉強用の場所に誘導する。
 公園の一角のベンチに近い、最低限の机と椅子だけ用意された場所。
 野外で簡単な打ち合わせをするためのスペースでもある場所。

 教会の中でも勉強は出来るけど、今日は青空教室にした。

「ん、みんな良いだね……。僕の名前? そうだね。ええと……」

 さて、どう書こうか。
 エルピスはギリシャ由来のワードだし、ネット上ではカタカナで書く。
 日本の様式に則るなら、不格好だけど今は『沈目エルピス』。 

 そもそも、この辺のお話は直接していない。
 色々考えた末、仮設した黒板代わりのホワイトボードに文字を書き連ねる。

「『しずめ えるぴす』……こうかな。」

 ひらがなで、日本様式に則ったフルネーム。
 小さい子でも書けるように、わかりやすいひらがなに、さりげなく様式も含ませる。

Dr.イーリス > 子供達の手には、既にりんごとみかんが渡っている。
両手でりんごとみかんを持つ子や、りんごを齧っている子、みかんの皮をむいておいしく食べている子、りんごとみかんをそれぞれ両目にもっていってりんごとみかんのオッドアイという事にして『みかんりんご星人!』とかやって遊んでいる子など、様々。

「みんな、えるぴすせんせいの言う事をちゃんと聞くのですよ。えるぴすさん、この子達のことお願いしますね!」

イーリスは果実を渡し終えるまで動けないので、子供達のお勉強に関してはエルピスさんにお任せした。
とは言え、もうすぐスラムの方々に果実のおすそ分けも終わるので、後ですぐ公園の方に向かいたい所存。

お手てを振って、公園に向かうえるぴすせんせいと子供達を見送った。

孤児院の子供達 > 子供達はみんなえるぴすせんせいに連れられて、公園の青空教室で大人しく席につく。

少年少女「「「しーずーめーえーるーぴーすー」」」

ひらがなで書かれた文字を読む子供達。
学力は様々。すらすら読める子、なんとか読める子もいれば、あんまり読めずに周りに合わせて発音している子も……。
なので、発声はばらばら。

少女B「な、なんとか読めたよ……」
少年B「ひらがななら大丈夫!」
少年C「な、なんてかいてあるかわからないよ……」
少年A「よゆー! 漢字やろうぜ、漢字!」

学力わりとばらばら。
とはいえ、年齢に対して学力がみんな大きく不足していて教養が足りてないというのはかわらない。

エルピス・シズメ >  
「うんうん。その調子。
 ……──ちゃん、──くんのこと、手伝って貰っていいかな。」

 『なんとか読めた』と言った少女Bちゃんへ、少年Cくんを手伝う様に促す。
 他の子より苦労した分、出来ない子の気持ちは慮れるだろうとの意図。
 教えることで定着する効果を狙った側面も少しある。

「ほかのみんなは、復習も兼ねてともだちのなまえを書いて行こうね。
 学校に入ったら、もっともっと読むことや書くことが増えるからね。
 むずかしい漢字は今度にして、目を瞑ってでも書けるぐらい練習しよう。」

 そう言い含めて、読み書きに徹底する。
 陽が落ちる少し前までの少しの時間、簡単な授業を続け──。

「──今日はここまで。みんな、おつかれさま。すっごくがんばったね。」

 起立や礼は、敢えてやっていない。
 親しみやすくするためと、礼節の動きはまだ早いと思っているから。

 孤児院の教会上、みんな"動き"としては認識しているだろうから、
 そこまで堅くしないでいいだろう。と思っている。
 
(イーリスのほうは、どうだろう?)

 そう思い、イーリスへと視線を動かす。
 

孤児院の子供達 > 少女B「え? 私が──くんを? わかったよ、えるぴすせんせい」
少年C「よろしくね──ちゃん」
少女B「うん、よろしくね」

少女Bちゃんと少年Cくんが机をくっつける。

少年B「がんばる……!」
少年A「お前の名前が俺が書いてやるよ。漢字でな!」
少年B「僕も──くんの名前書こうかな」

少年Aくんと少年Bくんが席をくっつけた。
ちなみに、少年Aくんはひらがなは書けたけど、全然漢字書けなかった。
他の子達もおともだちのお名前を書いていく。

そうして、えるぴすせんせいの青空教室が続き。


やがて授業が終わった。

少年B「えるぴすせんせいの授業、分かりやすくて楽しかった!」
少女B「読み書きちょっと出来てきた気がする。えるぴすせんせい、ありがとう!」
少年C「あいうえお、よめるようになった!」
少年A「もう終わりかよ」

Dr.イーリス > 授業が終わるちょっと前に、イーリスは果実のおすそ分けを終えて、公園の方に走ってくる。

「お待たせしました。ちょうど授業が終わったのですね。みんな、えるぴすせんせいの授業はたのしかったですか?」

少年少女「「「たのしかったー!」」」

子供達が元気よく答える光景に、イーリスは微笑んでみせる。
えるぴすさんに視線を移した。

「えるぴすさん、お疲れ様です。子供達に授業を開いてくれて、ありがとうございました。この子達、学力も差があって、元気もいっぱいですから、大変だったでしょう」

エルピス・シズメ >   
「えへへ……うん、ちょっと疲れちゃったけど楽しかったよ。
 暴れる子はいなかったけど、ちっちゃい子は元気いっぱいだね。」

 苦笑しながら教材を片付けて、イーリスの傍に向かう、
 微笑むイーリスが可愛い。

「みかんやりんごの配給もちゃんと終わったみたいだね。
 貰った分を腐らせずに、みんなの手に渡って良かった。」

 空になったコンテナを認めて頷く。
 果物の香りが残ってて、いい匂い。

「そういえば、ここの教会って何時からあるんだろう?
 十年前には既にあったけれど……。」

 ふと、なんとなく気になったことを口にしてみる。
 落第街のスラムに孤児が集まる教会が在り続ける理由。

 きっと信仰と慈善だとは思うけれど、ことの起こりが何時なのか少し気になった。
 先に教会があったのか、それとも落第街のスラムが先にあったのか。
 イーリスと違い、エルピス自身は知らない不思議。
 

Dr.イーリス > 「これまでは……スラム街の路頭で、明日を生き抜くのに必死に暮らしていた子供達です……。これからは、ちゃんと人並みの幸せを感じながら過ごしてほしいです」

目を細めて、仲の良い子同士で集まっている子供達を眺めていた。
かつてのイーリスと同じように、この子達の中には生きていくために盗みを働いてしまった子もいるだろう……。かつてのイーリスと同じ立場の子達だ……。
明日生き抜くのに必死だ……。綺麗な過去とはいかないかもしれない……。でもこれからは、幸せに、楽しい人生になれたらいいな、と願ってしまう。

「皆さん、とても喜んでくださいました。収穫、頑張ってよかったです!」

これだけ多くみかんとりんごをいただけたのは、スラムでおすそ分けしたいという事を強くお願いしたのも大きいかもしれない。
元々売り物にならないりんごとみかん。もし農業区の人達が打算的に考えたとしたなら、慈善活動に貢献したという実績がつくのは間違いない。

「昔に、お義母さんが有志と共に教会を建てる運動をしたようですよ。お義母さんはスラムの惨状を嘆いて、救いがあればと願って、教会を建てるよう働きかけたみたいです。今の神父さんや孤児院の院長先生は、その時のお義母さんに力を貸してくださった方々ですね」

神父さんや院長先生は、お義母さんの友人。
そうして、今は《フェイルド・スチューデント組》に進んで協力してくれる人達だ。
信仰と慈悲で教会は建てられた。

「元々は教会建設の後、資金が安定して何年かしたら孤児院も建てられる予定でしたけど、お義母さんがいなくなった事で、随分と長い間孤児院を建てる計画が凍結されていました……。私が元々、スラムの恵まれない子供達を助けたいと願ったというのもありますけど、お義母さんがなそうとしていた事を引き継いでもいますね」