落第街、スラムの最奥の岬近くに存在する巨大な「穴」、通称「黄泉の穴」。
今から4年ほど前に発生した災禍の爆心地。《大変容》セクトの一つであり、違反部活の一つである「新世魔術師会」の拠点が存在した。
「新世魔術師会」が蒐集した膨大な禁書類を用いて「無名の恐怖」なる存在を召喚しようとした結果、儀式は失敗。
膨大な魔力が暴走し巨大な「穴」が出現し、「新世魔術師会」は消滅した。
風紀委員会などの活躍により、周囲に発生した怪異については抑え込むことができたが、「穴」を完全に封じることはできなかった。
場所が場所だけに常時監視することも難しく、現在は魔術的なバリケードのみが施された状態である。
現在も穴の状態は不安定であり、周辺では怪異の発生も確認されるが、落第街の中に入ることはない。
穴への侵入を学園は禁じているが、穴の内部には「新世魔術師会」の残した膨大な魔導書やアーティファクトが未だ残されているため、それらを手にしようと穴へと侵入するもの絶えない。ここで発掘された物品は闇市場へと流れていく。
黄泉の穴の内部は異界化しており、内部は非常に危険である。
【PL向け】
上の説明文にある通り非常に危険な場所として設定しております。出現する怪異等も危険なものを想定しています。
必ずしも何かしらの被害に遭わねばならない、危険な怪異に遭遇しなければならないというわけでは勿論ありませんが、上記のような場所として設定しておりますので、その点にご留意の上ご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:20:20 更新
ご案内:「黄泉の穴」からギフタ―さんが去りました。
■ギフタ― > 「あぁ…そう言えば王道を忘れていたである。
………君もそう思うだろう?」
見える距離まで釣り糸を巻き取れば
オレンジ色の目玉みたいな怪物が針にしっかりと食いついている
目が合う、とても気まずい
カリカリカリと音を立ててオレンジ目玉はまた穴の底の方へと降りていく
「ん゛っんぅ!
さて、倒すべき巨悪のやる事と言えそうなもう一つの要素とは?
それは……んん?」
ガリガリと音を立ててリールから釣り糸が流れていく
まさか、オレンジ目玉君が何かに食われて餌になったという事か!
さて、すさまじい勢いで持っていかれる釣り糸
そして奮発して購入した釣竿をしっかりと握る手
この後起こる事は?
「えっ、ちょっとそれは流石にっ!」
あ~れ~と声をあげながら穴の奥へ釣り竿事吸い込まれていくギフター
残るものは何も無く情けない悲鳴じみた声だけが響いた
■ギフタ― > グイグイと何かが穴の中から竿を大きくしならせる
キリキリと釣り竿の糸を巻きながらギフタ―は笑う
「勿論、悪のラスボスとして華麗に君臨する事であろう?
そして物語と違い正義を食らう逆英雄物語を魅せる事こそ怪人ギフタ―の使命!」
勧善懲悪、正義は必ず勝つと信じてやまない者達の絶望へ
捨てられ、不運の中で嘆く惡の華達の希望の光へ
その為に必要な事とは?
「存在していることが脅威であるという流布
これはフィスティア嬢から風紀委員の諸君初め色々と話は広がるであろう。
圧倒的な力
これに関しては…まぁ未来の私に期待であるな。」
こうしてみると条件は順当に揃いつつある
さて、他に何が必要だろうか?
折角であれば倒すべき巨悪と呼ばれる事は凡そやってみたくなる
■ギフタ― > 「こんな場所で何が釣れるというのか、そもそも釣りをする場所ではないと言いたい気持ちはよく分かる!
しかし!何事も試さない事には結果など分からない物、未知の恐怖とはこうして開拓されるのである!」
凄まじく大きな独り言を叫びながら釣り竿をゆらゆら
勿論何かが食いつくどころか突っつく感触も無いがそんなものは関係ない
何か連れればそれを食べ、連れなければ引き上げた少し炙られたベーコンブロックを改めて焼いて食べるだけ
今は分厚く切ったベーコンと目玉焼きが食べたい気分
「異業者もみなそれぞれの末路を迎えギフトの子等も元気にその数を減らしている。
イーリス嬢と魔法少年のいう事も最もであるなぁ。」
気のせいか釣り竿の先端が緩くしなった気がする
まさかとは思いつつクイ、クイ、と動かしてみたり
「フィスティア嬢にもついには目論見が露見しだして私も未知の怪人からありふれたヴィランへのステージを進みつつある。
さて、そうなってくれば私の役目とは何であろうか。」
■ギフタ― > 何だかんだと落第街で好き勝手遊び回っていたが意外と着た事の無かった場所
通称黄泉の穴、どこぞの集団が我等が母星地球に明けた穴
中には魑魅魍魎が跋扈しており近付くべからず
異界とまで呼ばれるそんな場所にやってきたギフタ―
そしてその方には巨大な釣り竿
「心を落ち着けつつ思考の本棚を整理するのには何が一番効果的か諸君は御存知かな?
そう!釣りであああある!!」
掛け声を高らかに釣り竿をぶん投げる
遠くまで餌を付けた釣り針が飛んでいく
針というより中に居るであろう異形を加味して鉄製のフックではある
餌には皆大好きベーコンブロック
一部少しだけ炙って美味しい臭いのおまけ付き
穴の淵に腰掛けのんびりと釣り竿を構え穴を見つめる
ご案内:「黄泉の穴」にギフタ―さんが現れました。
ご案内:「黄泉の穴」から赫さんが去りました。
■赫 > そんなこんなで、取り敢えず一通りきっちり間引いた。…地味に疲れた!
「や、やっと終わった…本当、数が多いってのは単純にそれだけでやべーよなぁ。」
溜息を零しながら、両手の刀を腰の後ろへと戻して。
取り敢えず、依頼人にはこの場で連絡を手早くして依頼達成をご連絡。
一応、証拠画像とかは携帯でパシャッとして送っておいた。これで今日の依頼は完了!
「ふぃ~~ゴミ掃除に怪異間引きに、依頼がちまちま来るようになってもアレだなぁ。」
何でも屋だからお仕事に文句は言えませんが。そもそも仕事を選ぶ余裕なんて殆どないのだ。
あまりにやべーのは流石に断るけれども。ともあれ、ここに長居する理由は無い。
「よーし、引き上げるか!」
そのまま踵を返してダッシュで立ち去る。黄泉の穴の周辺は危険だからなるべく早くこの地帯から抜けたい。
■赫 > 「…えーと、今何匹やったっけ?…数えるのも億劫になってきたぞ。」
あと、紙一重で交わしたりしてても怪異の体液とか結構飛び散るからたまーに掛かりそうになるんです。
既にあちこち掠めたせいでジャケットが悲しい事になってますが。…予備はまだある!
「見た感じ、3分の2くらいはもう片付けたっぽいか?」
大型とか明らかにヤバそうな怪異は出ていないのが楽で助かる。出たら逃げたい。
両手の鞘を軽く振って再び怪異の体液やら一部モツやらを振り払いつつ。
「変にやべーのが出る前にちゃっちゃと片づけないと…な!」
先ほどと違い、今度は滑るように高速で間合いを詰めて。
両手の鞘で的確に怪異の胴体、口の中、脳天などを撃ち抜いたり切り裂いて仕留めていく。
懸念だったドラゴン化(一部)も今の所はそんな様子も無いので一安心だ。
■赫 > かといって、熱烈ラブコールが殺意的な意味だったら全力でお断りしたいけども。
(しっかしあと数十匹は間引かないといかんかなこれ…数百じゃないだけマシか?)
こういう時、雑魚散らし的な広範囲攻撃があるといいのだが、残念ながら少年にそんな範囲攻撃は出来ない。
なので、一匹から数匹を地道に攻撃、ないし迎撃してコツコツ片づけていくしかない。
無手だった右手も腰の後ろのもう1本を抜鞘して二刀流…ならぬ二鞘流。
この場に棒立ちになっていてもただの的なので、歩く速度で前進しつつ、都度怪異の波状攻撃を迎撃していく。
(突進、時間差、酸、噛み付き…空襲、空襲、酸、突進…同時、背後、足元…そんで首狙い)
心の中で呟きながら、一つ一つ地道に捌いて確実に撃破していく。
幾つか掠めたりはしてしまうが、直撃だけは一発も貰ってはいない。
■赫 > 続けて地面を這い回りながら、連続して酸液を浴びせかけて来るが、どれもこれもギリギリで回避、回避、回避!
動き事態は超高速という訳でもないのに、何故か直撃しない…奇妙な動きだ。
(案外一番面倒なのは爬虫類型かもしれんなぁ…っと!)
何度目かの酸液を交わすと同時に身を捻った回転を利用して爬虫類に踵落とし。からの鞘で頭を串刺しにする。丈夫な鞘だ。
「…ふぃー。…って、まだまだ数が居るんだよなぁ。」
これ、一人で間引くの地味にきっついんですけど…お仕事は大変だ。
流石に数が地味に多いので、群れで四方八方から突っ込んでくる。一応脅威と認定されたっぽい。
「…熱烈ラブコールは美少女か美女にしてくれねぇかなぁ…。」
鞘に付いた怪異の体液を、軽く払い落としながらゲンナリした様子でぼやく。
■赫 > なんて油断してたら、羽音と共に高速で接近する物体…昆虫型か!!
「…っていうか、よく見たらどう見ても台所の黒光りする王者じゃねぇか!!」
女子は特に嫌がりそうだなぁ、あのシルエット。しかも何倍も大きいのがこっち目掛けて飛来するのだ。
ある意味で精神ダメージは中々凄いかもしれないが、落第街とかスラムに黒い王者は沢山おりますので。
「――動きが直線的で話が早いしな!」
紙一重でひらり、と交わすと同時に胴体を鞘でこれまた”打ち抜いて”即死させる。
こういう物理的で小型な怪異は、割と普通の武器でも仕留められるから助かる。
で、後は爬虫類型――あ、やっべ。即座に身を翻すと同時にギリギリ掠める飛沫。
「…うっわ、毒液か何かかよ?まともに喰らったらやばそう……ん?」
服に違和感を感じてちらり。ジャケットの裾が溶けていた。…硫酸か何か!?毒液よりタチ悪い!
■赫 > 取り敢えず気負わず自然な足取りで接近。【穴】に近づきすぎるとヤバそうだからそこは注意だ。
まず、真っ先にやって来たのは獣型の群れだ…連中で一番足が速そうだから、まぁそうなるよな。
「…うーむ、転移荒野のドラゴンの旦那とか魔獣の群れを相手にした後だからなぁ。」
油断はならんけど、あれらに比べるとインパクトが足りない!
いや、インパクト強い怪異さんが出られても俺の仕事が増えるので遠慮したいけど。
飛び掛かってきた獣型の群れを、どう見えてもスローな動きで隙間を縫うように擦り抜けて。
「ほいっと。」
左手の鞘を振るって獣型の背中を”打ち抜いて”沈黙させる。よし、次。
今度は魚類型…うわぁ、空を飛ぶ魚って変な光景だ…まぁ、それはそれとして。
「こういう怪異って食えたりすんのかねぇ。」
なんて呟きながら、交差する瞬間に魚類型を”斬った”。
鞘で斬るという芸当を平然とこなしつつ、左手の刀をくるん、と一回転させて。
「うーし、このくらいなら俺でも何とかなりそうかな。」
■赫 > ちなみに、少年は別に怪異退治の専門家でもなければ対怪異の知識が豊富な訳でもない。
風紀時代も怪異と相対した記憶はあまり無いレベルだ…素人よりはマシ程度。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ…うーん、やっぱ数えるのも面倒なくらい数が多いわなぁ。」
それだけ、あの【穴】がヤバいんだろうなぁ、と思う。中は異次元空間なってるそうだが。
色々と危険だが便利なアーティファクト等もあるらしいから、お宝の山が眠っている宝物庫でもある。
(ま、俺みたいな三流剣士じゃ穴に飛び込んだら真っ先に死にそーだし?触らぬ神に何とやらってな。)
そう呟きながら、小型の怪異の幾らかがこちらに気付いた。
昆虫型、獣型、爬虫類型、魚類型…魚!?空中を泳いでるみたいで面白いけど。
「怪異専門のスペシャリストとか居たら仕事も楽なんだけどなぁ…。」
生憎とそんな知り合いが殆どいねぇ…俺はもっと人脈を広げないと駄目だと思う。
■赫 > さて、今夜も依頼が入った。危険地帯で有名な【黄泉の穴】…の、周囲に出現した怪異を間引くお仕事だ。
(…ってか、一度間引いたくらいじゃ直ぐまた発生するんじゃねぇかなぁ…仕事だからやるけど。)
心中でぼやきつつ、赤毛の少年は目を細めて黄泉の穴とその周囲を少し離れた場所から眺める。
腰の左右と後ろには、相変わらず細い鎖で抜けない細工が施された四刀。
その内の1本を腰の後ろから抜刀…ならぬ抜鞘。鞘ごとベルトから引き抜いて左手に提げる。
「う~~む、見た感じ小型の怪異が多数…あとは中堅の怪異がちらほら?うわぁ面倒。」
嫌そうに呟きつつも、依頼だからまぁやるしかないよなって。
そのまま、小高い場所から滑り落ちるように下って、疎らながらそれなりの数の怪異が徘徊する穴の周囲へ。