落第街、スラムの最奥の岬近くに存在する巨大な「穴」、通称「黄泉の穴」。
今から4年ほど前に発生した災禍の爆心地。《大変容》セクトの一つであり、違反部活の一つである「新世魔術師会」の拠点が存在した。
「新世魔術師会」が蒐集した膨大な禁書類を用いて「無名の恐怖」なる存在を召喚しようとした結果、儀式は失敗。
膨大な魔力が暴走し巨大な「穴」が出現し、「新世魔術師会」は消滅した。
風紀委員会などの活躍により、周囲に発生した怪異については抑え込むことができたが、「穴」を完全に封じることはできなかった。
場所が場所だけに常時監視することも難しく、現在は魔術的なバリケードのみが施された状態である。

現在も穴の状態は不安定であり、周辺では怪異の発生も確認されるが、落第街の中に入ることはない。
穴への侵入を学園は禁じているが、穴の内部には「新世魔術師会」の残した膨大な魔導書やアーティファクトが未だ残されているため、それらを手にしようと穴へと侵入するもの絶えない。ここで発掘された物品は闇市場へと流れていく。
黄泉の穴の内部は異界化しており、内部は非常に危険である。

【PL向け】
上の説明文にある通り非常に危険な場所として設定しております。出現する怪異等も危険なものを想定しています。
必ずしも何かしらの被害に遭わねばならない、危険な怪異に遭遇しなければならないというわけでは勿論ありませんが、上記のような場所として設定しておりますので、その点にご留意の上ご利用ください。






参加者(0):ROM(1)
Time:16:03:45 更新


ご案内:「黄泉の穴」からカロンさんが去りました。 (06/23-00:58:59)
カロン > 一通り、魂たちとの【対話】が済めば、彼/彼女らが彼岸へと旅立つのを見送り、静かに黙禱を。

「――さて…一先ず私の役目は済みましたか。」

他に魂の気配は今は感じないし、怪異に対しては戦う理由も無ければ、生者の判定で送る理由も無い。

(…ならば、ここはそろそろ離れましょうか。)

【穴】の方を一瞥すれば、そのまま黒い櫂に乗った影は静かにその場を飛び去るだろう。
(06/23-00:58:56)
カロン > 仮に第三者から見れば、黒ずくめの影が櫂で空中に浮かびつつ見えない誰かと会話している。
――そして、器用に怪異の襲撃を避け続けている。そんな変な光景が展開されている事になる。
(06/23-00:28:50)
カロン > 小型の怪異の群れの襲撃を、あくまで反撃はせずに回避のみに留めながら周囲の魂の気配を感知する。

(…ひぃ、ふぅ、みぃ……意外と少ないですね。偶々かもしれませんが。)

徐に、櫂が滑るように空中を疾走し感知した魂の気配へと飛んでいく。
そして…そこからは【対話】だ。根気良く粘り強く話を聞いて、聞いて、聞いて納得して貰う。
言ってしまえば生前の未練を吐き出して貰う。勿論、全ての魂が【対話】で彼岸へ行く訳ではない。

(…でも、力づくで彼岸へ送り届けるのは”私の”やり方に反しますからね。)

しつこい小型怪異の地上からの襲撃をいなしつつ、器用に魂の一つ一つと向き合い話を聞く。
そうやって、一つ一つ…否、一人一人の魂を彼岸へと送り届けていく。

《――貴方/貴女の次の旅路に幸いを》

そう、ささやかに祈りながら。彼/彼女に祈る神は居ない。
祈るのはただ、彼岸へ送り届ける誰かの為に。
(06/23-00:18:14)
カロン > この【穴】がある限り、無秩序に吸い寄せられる魂の可能性は途切れぬままだ。
しかし、【渡し守】の力では到底あの【穴】をどうこうする事は出来ない。

(…ならば、定期的にここを訪れて吸い寄せられた魂を彼岸に届けますか。)

地道な苦行だが、それこそが自分が果たすべき役割であり業である。
そして、魂を彼岸に送り届ける際に欠かせないのは【対話】だ。
決して問答無用に送り届ける事があってはならない。
善悪問わず、きちんと【対話】した上で送り届けるのが【渡し守】の流儀。

「……この場所に中てられて正気を保てていない魂も多そうですが、ね。」

時々、こちらに敵意を向け襲い来る小型の怪異は、櫂の上に乗ったまま、緩やかな動きで避ける。
(06/22-23:56:29)
カロン > 常世島の果てに近い最奥にあるとされるその【穴】。
何らかの災禍の爆心地と思しき危険地帯。
【穴】の周囲には、魔術的なバリケードが張り巡らされており侵入者に対する備えのようだ。

「―――もしくは、穴から出て来るモノを抑え込む為、でしょうか…。」

あるいはその両方。【穴】から距離を置いた場所に、漆黒の櫂に横座りに跨る黒衣の影。
ここに訪れたのは初めてだが、前々から感じていた気配や魔力はこれだったかと納得するように。

(…先ほどから、散発的に小型の怪異と遭遇しているのも【穴】の影響でしょうか。)

積極的に戦う姿勢を見せない【渡し守】は、基本的にそういうものは避ける。
だが、これだけ周囲に居ると運悪く、いや必然的に遭遇も止む無しと言った所か。

【渡し守】自身は、この【穴】そのものにさして興味は無い。
…無いが、これだけの影響があるとすれば周囲の魂が無秩序に吸い寄せられる可能性も有る。
この前、出会った存在がこちらを【案内人】と評したが、それは大袈裟にしろ…魂に及ぶ悪影響は防ぎたい。
(06/22-23:42:36)
ご案内:「黄泉の穴」にカロンさんが現れました。 (06/22-23:35:12)
ご案内:「黄泉の穴」からDr.イーリスさんが去りました。 (06/17-03:28:33)
ご案内:「黄泉の穴」から風花 優希さんが去りました。 (06/17-03:28:15)
Dr.イーリス > 魔術的効力を弱める籠に入れておけばひとまず大丈夫。そう思っていた。
人の目での監視なく放置されたが、さすがに監視カメラぐらいはラボに設置されていた。
突然、魔導書が魔術を行使。警報アラームがイーリスのコンピューターの響く。

「……!? あの魔術的効力を弱める籠でも、管理体制としては甘かったですか……! ほとんど、データが取れていないのに……」

駆け付けた時には既に手遅れ。
魔導書に脱出を許してしまい、表情の変化が乏しいながら、かなり分かりやすく悔し気な形相をした。
(06/17-03:26:34)
風花 優希 >  
魔導書は加護に詰め込まれて、そのまま持ち帰られる事となる。
人体の身体の方は最低限の治療を受けて放置されたのも、恐らくは幸運だったのだろう。

魔術行使こそ加護のせいで弱められていたが、それを回収するための身体と最低限の魔術は扱えた。
ラボがあるアジトの一つの場所を魔術書を通して視認し、目晦まし程度の魔術を行使。

数日後、魔導書はいくらかの情報を手に、ラボから忽然と姿を消していただろう。
……その間に、いくらかのデータは回収されたかもしれないが。
(06/17-03:18:45)
Dr.イーリス > その後は、駆けつけた仲間の不良数名から籠と義手を受け取る。義手を交換して、魔導書を籠に入れた。
魔導書とアーティファクトを持ち帰りつつ、治療のために意識を失った優希さんをラボのあるアジトに連れて帰る。
治療を促進する液体が入れられたカプセル型の医療機器に、優希さんを入れて治療。
ラボに、籠を入れたままであるが魔導書とアーティファクトを放置。
魔導書をくすねているという事もあるので、優希さんに関しては命に別条がない程度の治療で済ませて、意識が戻る前に歓楽街のベンチに寝かせて放置した。

脱出した魔導書は、ラボがあるアジトの場所(ただし、ラボもアジトも数ある内の一つ)、アーティファクトの保管場所、これらの情報を持って脱出できるだろう。
(06/17-03:13:59)
風花 優希 >  
「(……残念、流石にそう上手くはいかない、か)」

撃ちだした氷槍が撃ち落とされるのを察知して、魔導書は密やかにため息をつく。
いや、息を付くための身体が今は動作していないのだが…それはさておき。

このままでは恐らく、己を持ち帰られてしまうだろう。
かと言って、この状態で出来る事も限られている。
既に魔導書単体で動作できることを視認した以上、それを仕込みかあるは自律稼働かまでは見破れぬにせよ…
『この本単独で何かを成すかもしれない』ことは見破られている。

警戒されているのは間違いなく、では魔術を行使したところで抵抗の余地はない。

「(まあ、彼女のアジトの場所もついでに知れると考えよう。
 ……あとは、ひっそり抜け出すしかないな)」

一先ずはそう考え、魔導書は沈黙する選択肢を選んだ。
(06/17-03:08:37)
Dr.イーリス > 「……ッ!?」

本が魔法を行使する様に、一瞬焦るイーリス。

イーリスはよろけてしまったので反応できないしそもそも本体は弱い。メカニカル・サイキッカーは不意打ちという事もあるけど優希さんを抱えている事もあって反応できない。そのどちらかをターゲットにされれば、回避できないという意味ではどうしようもない。

しかし“そこ”に攻撃した場合に限り、唯一反応できるものがあった。
それは帰還したドローンだ。ドローンが抱えているアーティファクトへの攻撃も、ドローンへの攻撃を認知するには十分。
ドローンは分解して帰還する際にほぼ全自動になっており、帰還の妨害をするものを排除するよう命令されている。
攻撃を検知したので、分解してしまったが故にドローンに最後に残された小型迎撃ミサイルが数発発射された。
氷の槍を打ち落とすべく、迎撃ミサイルが衝突。

「……本が勝手に……。このような奥の手をまだ残していたのですか」

警戒が本へと向く。
一人でに動き出した本……下手に触ったら危ないだろうか……。
しかし、このような場所に放置するかけにもいかない……。
イーリスはスマホを取り出した。

「私、イーリスです。今から持ってきていただきたい物があります。黄泉の穴までお願いします。危険だから行きたくない? 危険でも来てください」

仲間の不良に、ある物を持ってくるよう頼んだ。
それは、中に入れると魔道具の類の力を弱める籠。
そして、魔道具に触れても効果を弱めて影響を受けづらくする用の義手。
要は、物凄く良いサンプルデータになりそうな魔導書を持ち帰ろうとしているわけだが──。
(06/17-02:56:21)
風花 優希 >  
当然、氷槍が狙うはドローン…ではなく、それが抱えたアーティファクト。
それはアーティファクトを打ち貫き、同時に事前格納させた別の魔術、『封結』をその衝突をトリガーに起動させる。
それは簡易的な封印術式、必要最低限の機能封印を行うだけの魔術。

現状のマスターのいない、『風花優希』が単独で無しえる事が出来たのはそこまでだった。

「(……ただで渡すわけには、行かないから、な)」

後は野となれ山となれ。

時間をかければこの封印も解かれるし、アーティファクト次第では何の意味も持たない。
だが、しないよりはマシだろうと。

一瞬浮かび上がった本はその魔術を行使したのちに、ぱたりと地面に墜ちた。
(06/17-02:35:32)