2024/06/22 のログ
ご案内:「黄泉の穴」にカロンさんが現れました。
カロン > 常世島の果てに近い最奥にあるとされるその【穴】。
何らかの災禍の爆心地と思しき危険地帯。
【穴】の周囲には、魔術的なバリケードが張り巡らされており侵入者に対する備えのようだ。

「―――もしくは、穴から出て来るモノを抑え込む為、でしょうか…。」

あるいはその両方。【穴】から距離を置いた場所に、漆黒の櫂に横座りに跨る黒衣の影。
ここに訪れたのは初めてだが、前々から感じていた気配や魔力はこれだったかと納得するように。

(…先ほどから、散発的に小型の怪異と遭遇しているのも【穴】の影響でしょうか。)

積極的に戦う姿勢を見せない【渡し守】は、基本的にそういうものは避ける。
だが、これだけ周囲に居ると運悪く、いや必然的に遭遇も止む無しと言った所か。

【渡し守】自身は、この【穴】そのものにさして興味は無い。
…無いが、これだけの影響があるとすれば周囲の魂が無秩序に吸い寄せられる可能性も有る。
この前、出会った存在がこちらを【案内人】と評したが、それは大袈裟にしろ…魂に及ぶ悪影響は防ぎたい。

カロン > この【穴】がある限り、無秩序に吸い寄せられる魂の可能性は途切れぬままだ。
しかし、【渡し守】の力では到底あの【穴】をどうこうする事は出来ない。

(…ならば、定期的にここを訪れて吸い寄せられた魂を彼岸に届けますか。)

地道な苦行だが、それこそが自分が果たすべき役割であり業である。
そして、魂を彼岸に送り届ける際に欠かせないのは【対話】だ。
決して問答無用に送り届ける事があってはならない。
善悪問わず、きちんと【対話】した上で送り届けるのが【渡し守】の流儀。

「……この場所に中てられて正気を保てていない魂も多そうですが、ね。」

時々、こちらに敵意を向け襲い来る小型の怪異は、櫂の上に乗ったまま、緩やかな動きで避ける。