2024/10/06 のログ
ご案内:「黄泉の穴」にギフタ―さんが現れました。
ギフタ― > 何だかんだと落第街で好き勝手遊び回っていたが意外と着た事の無かった場所
通称黄泉の穴、どこぞの集団が我等が母星地球に明けた穴

中には魑魅魍魎が跋扈しており近付くべからず
異界とまで呼ばれるそんな場所にやってきたギフタ―

そしてその方には巨大な釣り竿

「心を落ち着けつつ思考の本棚を整理するのには何が一番効果的か諸君は御存知かな?

そう!釣りであああある!!」

掛け声を高らかに釣り竿をぶん投げる
遠くまで餌を付けた釣り針が飛んでいく

針というより中に居るであろう異形を加味して鉄製のフックではある

餌には皆大好きベーコンブロック
一部少しだけ炙って美味しい臭いのおまけ付き
穴の淵に腰掛けのんびりと釣り竿を構え穴を見つめる

ギフタ― > 「こんな場所で何が釣れるというのか、そもそも釣りをする場所ではないと言いたい気持ちはよく分かる!

しかし!何事も試さない事には結果など分からない物、未知の恐怖とはこうして開拓されるのである!」

凄まじく大きな独り言を叫びながら釣り竿をゆらゆら
勿論何かが食いつくどころか突っつく感触も無いがそんなものは関係ない

何か連れればそれを食べ、連れなければ引き上げた少し炙られたベーコンブロックを改めて焼いて食べるだけ

今は分厚く切ったベーコンと目玉焼きが食べたい気分

「異業者もみなそれぞれの末路を迎えギフトの子等も元気にその数を減らしている。
イーリス嬢と魔法少年のいう事も最もであるなぁ。」

気のせいか釣り竿の先端が緩くしなった気がする
まさかとは思いつつクイ、クイ、と動かしてみたり

「フィスティア嬢にもついには目論見が露見しだして私も未知の怪人からありふれたヴィランへのステージを進みつつある。

さて、そうなってくれば私の役目とは何であろうか。」

ギフタ― > グイグイと何かが穴の中から竿を大きくしならせる
キリキリと釣り竿の糸を巻きながらギフタ―は笑う

「勿論、悪のラスボスとして華麗に君臨する事であろう?
そして物語と違い正義を食らう逆英雄物語を魅せる事こそ怪人ギフタ―の使命!」

勧善懲悪、正義は必ず勝つと信じてやまない者達の絶望へ
捨てられ、不運の中で嘆く惡の華達の希望の光へ

その為に必要な事とは?

「存在していることが脅威であるという流布
これはフィスティア嬢から風紀委員の諸君初め色々と話は広がるであろう。

圧倒的な力
これに関しては…まぁ未来の私に期待であるな。」

こうしてみると条件は順当に揃いつつある
さて、他に何が必要だろうか?

折角であれば倒すべき巨悪と呼ばれる事は凡そやってみたくなる

ギフタ― > 「あぁ…そう言えば王道を忘れていたである。
………君もそう思うだろう?」

見える距離まで釣り糸を巻き取れば
オレンジ色の目玉みたいな怪物が針にしっかりと食いついている

目が合う、とても気まずい

カリカリカリと音を立ててオレンジ目玉はまた穴の底の方へと降りていく

「ん゛っんぅ!
さて、倒すべき巨悪のやる事と言えそうなもう一つの要素とは?
それは……んん?」

ガリガリと音を立ててリールから釣り糸が流れていく
まさか、オレンジ目玉君が何かに食われて餌になったという事か!

さて、すさまじい勢いで持っていかれる釣り糸
そして奮発して購入した釣竿をしっかりと握る手

この後起こる事は?

「えっ、ちょっとそれは流石にっ!」

あ~れ~と声をあげながら穴の奥へ釣り竿事吸い込まれていくギフター
残るものは何も無く情けない悲鳴じみた声だけが響いた

ご案内:「黄泉の穴」からギフタ―さんが去りました。