2025/12/08 のログ
ご案内:「農業区」に田中 浩平さんが現れました。
■田中 浩平 >
草刈り鎌を握って雑草を刈る。
それを持ってトラックに積む。
草刈り鎌を握って雑草を刈る。
それを持ってトラックに積む。
今、農業研究科の生徒と一緒にやっていることは概ねそれだ。
つまりは冬休みで人が減る前にやることをやれるだけやるッ!
というシンプルな行事に助力している。
■田中 浩平 >
農業に携わる人にとって、人手不足は深刻だ。
そして雑草はそんな事情を察してはくれない。
だから俺は業者による調理器具の消毒日で店が休みの日に友達を手伝うことにした。
その友達がお礼に『男友達同然にバカやってきたボーイッシュ幼馴染の距離が最近近くて俺の我慢は限界です』の新刊を貸してくれるし。
大体、世界は食料の問題を常に抱えている。
不足であったり、奪い合いであったり。
あるいは穀物を肉に変える時点での効率の悪さが常に暗い影を落としている。
『男友達同然にバカやってきたボーイッシュ幼馴染の距離が最近近くて俺の我慢は限界です』の話はまぁ置いておいて。
大戦の時には世界中で物資が不足し、食べるにも困ったという話を習った。
そうならないためにも、人は農業を文明を支える大切なものであると認識する必要がある。
『男友達同然にバカやってきたボーイッシュ幼馴染の距離が最近近くて俺の我慢は限界です』は借りたいが。
■田中 浩平 >
水筒からスポーツドリンクを飲む。
冬場であっても水分補給は大切だし、電解質不足は足を引っ張る。
運動には適切なエネルギーが必要といえるだろう。
あとはエロ本のお礼とか。
「……まだ積めますかね」
山のように刈った草が積まれたトラックの荷台。
すると農業研究科の先輩方がトラックの上で効率よく草を踏み固めた。
不思議なことにトラックに余裕ができる。
サイレージもこうして作っていそうだ……
と、なれば草刈りは続行だ。
草刈り機を使えば効率は良くなるかも知れない。
けど刈払機取扱作業者安全衛生教育を受けていないと危険だ。
必須ではないが、必要なカリキュラム。
安全は農業を考える時に大切なものだ。
労働安全、これすなわち働く人が安全に取り組める環境。
食品安全、これすなわち消費者が安心して食べられるための指針。
環境保全、これすなわち継続可能で汚染を残さない大地と共に生きる思考。
三つ揃わないと本当に安全な食べ物は作られない。
よってコストと苦労はたくさんかかる。
■田中 浩平 >
無論、それは俺のラーメン屋でも同じだ。
土から小麦、小麦粉から麺へと続くリレーは。
学生たちの日々の努力でつながっている。
冬場なのに暑い。運動量が半端ない。
首にかけたタオルで汗を拭うと、先輩から手招きをされた。
……ああ、タオルを首にかけておくのは安全基準に反するのか。
確かに、ここにタオルを巻き込む機械はない。
それでも俺を見て気が緩んだ人が事故を起こしたら俺が事故を起こしたも同然。
タオルをポケットに詰め込む。
少し緩い気分だった。バイトくらいの気持ちだった。
これは気が抜けない。
勉強のつもりで取り組もう。
(エロ本のためにも)
■田中 浩平 >
そして放送が来た。
16時ぴったり。
農業はのんびりしたイメージがあるかも知れない。
だが集団でやると途端にパンクチャルだ。
木陰に座る。薄暗くなってきた。冬の日は落ちるのが早い。
そろそろ切り上げ時か……
農業を志すとこれが日常なんだ。
そしてそれが常世島の食を下支えし。
いつかは世界中の農業にフィードバックされていく。
偉大だ。
心からそう思った。
■田中 浩平 >
休憩中、友人から話を聞けば昨日もやっていたらしい。
日曜日にも働いている人は当然いる。
それが社会の根底だ。
俺が昼まで眠ってパンを焼いてる時にも彼らは働いていた。
俺がバーチャルシルエットTokoTuberの豆子(愛称はまめきち)が
新曲『息子よマメに帰れ』の配信を始めて口を半開きにしている時にも。
彼らは熱心に働き。この夕陽を見ていたんだ。
■田中 浩平 >
夕陽を見ているだけで泣けてくる。
ま、今はそんなことは後回しだ。
あと三十分、全力で刈った草を集めますかー!!
その日の晩、俺は貸してもらったエロ本で。
号泣していた。
あまりにも切ないラブストーリー……
なんで!! エロ本で!! 泣かせようとするんだよ!?
グズグズ泣いているうちに朝が来てた。
ご案内:「農業区」から田中 浩平さんが去りました。