2024/07/17 のログ
ご案内:「一般病棟 屋上」に落花彩晴さんが現れました。
■落花彩晴 > 入院して数日。医者も驚くほどの回復力で(勿論、医療施設の優れた医療技術も大いにあるが)、頭部と右腕の怪我以外はほぼ完治だ。
とはいえ、数日安静にしていた事で体が訛っているのは事実。少しは動きたいと屋上に顔を出した。
「…まぁ、あまり派手に動いたら大目玉ですけどね。」
日中のこの時間帯は暑さも相まってか、患者や医療従事者の姿は殆ど見えない。
病院着のまま、足元はスリッパでペタペタと屋上の床を踏みしめて歩く。
(頭部の怪我は兎も角、右腕の怪我はまだまだ時間が掛かりそうですね…。)
上半身に負った無数の細かい傷は既にほぼ塞がっており問題は無い。
ただ、右腕はまだ動かせないのでどうにも体のバランスに違和感を拭えない。
■落花彩晴 > 「…あと、早く眼鏡を用意しないとですね…。」
何せ【呪い】の弊害で、左目は殆ど視力が無い。片眼鏡が無いとまともに見えないレベルだ。
なので、現時点でほぼ片目で入院生活を送っているようなものである。
あれから、自分なりに慎重に分析してみたが【呪い】の拡散や汚染は無かった。
その点だけは本当に安堵した…そもそも、自分に扱いきれる類の呪いの量と質ではない。
「だからこそ、コレにだけは頼りたくなかったんだけどな…。」
思わず素の口調でぼやいてしまった。まぁ誰も居ないからいいか…と、一息。
一先ず、体の動きを確かめようと緩やかに屋上の丁度真ん中付近で足を止めて。
ふわり、と唐突に宙を飛んで前方に二回転回し蹴り、着地する前に全身を勢いよく空中で倒して逆さまの姿勢。
そこから更に蹴りを一発放ってから、左手一本で床に手をついて、腕の発条だけで全身を跳ね上げて蹴り上げ。
「……っと。」
そのまま体を捻りつつ着地。…むーん、と唸るようにやや険しい顔立ち。
■落花彩晴 > 思った以上に鈍っている…と、難しい顔のまま左手を拳に変えて、そのまま無造作にヒュッ、と裏拳一発。
風圧が発生する程の速度と圧力が拳に追随するが、少女的にはちょっと納得が行かない。
「…入院生活は、本当に筋力とか勘が落ちますね。」
鍛え直すのが大変だ…あ、期末考査はもう考えない事にしてます。多分ギリギリ平気だった筈。多分。
「…退院したら、勉学と鍛え直しと新しい眼鏡と…。」
やるべき事を頭の中のリストに整理しながら、拳を緩やかに引き戻す。
武芸でも喧嘩殺法でもない、中途半端な我流体術…それでも磨き上げれば少しは”届く”だろうか?
■落花彩晴 > (…そういえば、殴り合いに固執し過ぎて太刀とか諸々使わず仕舞いだったなぁ。)
もっと臨機応変に戦えたらカッコいいしスマートなのだろうけれど。
残念ながら、見た目はこれでも戦い方は泥臭いパワータイプなのだ…脳筋と言われても否定できない。
「…後は、強力な【呪い封じ】を何か用意しないと…。」
また勝手に【呪い】が発動したら困るし、場合によっては古巣の方々に間接的に迷惑が掛かる恐れがある。
普段は全く発動する気配すら無いのに…矢張り怪異相手だからだろうか?
「…除籍された身とはいえ、私も【祓使】…だったんだし、【呪い】に頼るべきじゃないよね…。」
■落花彩晴 > その後も、適度に…適度に?看護師さん辺りが見たら即説教コースになりそうな程度には体を動かして。
まだ、頭部と右腕の怪我は治りきっていないのに割と激しめに動いていたが。
「……ふぅ…息が上がるのも早い…持久力も相当落ちてますかね、これは…。」
”レベルを上げて物理で殴り祓う”のが少女の基本にして最大の戦闘方法だ。
それが、ここ数日で大幅にレベルダウンしてしまっている気がする。情けない。
「――とはいえ、夏本番…私も少しくらいは楽しみたい気持ちはあるんですよね…。」
まぁ、ぶっちゃけると夏に何をしたらいいか正直あまり分からないのだけど。不器用です。
■落花彩晴 > 一通り体を動かして、鈍り具合を確認したので小休止。
屋上にもベンチはあるので、日陰に丁度差し掛かっているいい感じのベンチに移動する。
「……飲み物持ってくれば良かったですね…。」
微妙に汗だくな気がする…病院着なのでちょっと危うい気がするけど、まぁ平気です。
ベンチに腰を下ろして一息付きながら、夏はどうしようかと考えてみる…即座に浮かばない自分に悲しみ。
(…ぼっちが長いとこういう弊害もあるんだなぁ。)
ご案内:「一般病棟 屋上」に黒羽 瑠音さんが現れました。
■黒羽 瑠音 >
屋上!日差しがきも… ちいい通り越してあつーい!
「えっと、確か看護師さんが屋上の方に向かったって……」
最近一緒に勉強してたイロハちゃん、その後なんやかんやで入院したと聞いてやってきたのである
片手に持つのはプリントの入ったバッグ、そしてもう片手には二人分のポカリなスウェット
「えーと…」
「あ、いた、おーいイロハちゃーん!」
屋上できょろきょろと見回せば、直ぐに目当ての姿を見つけられた
「お部屋いなくて大丈夫?今日も暑いね~~ はい、ジュース!」
片手に持ったポカリを差し出して笑いかける
■落花彩晴 > 「へ?……る、瑠音さん…?えーと、こんにちは。」
ぼっちに嘆きながらもぼけーっとベンチに背を預けていたら、現時点で少女にとって唯一の友達がお出ましに。
一瞬驚いたように目を丸くするも、慌ててベンチに座り直しながらきちんと会釈。
「あ、ちゃんと許可は頂いているので…ずっと無機質な病室に居ても息が詰まるといいいますか…。」
良かった、彼女があと少し来るのが早かったら、怪我人なのにめっちゃ動いているところを目撃されていたかも。
と、差し出されたポカリと彼女の顔を交互に見る。そして、戸惑いつつおずおずと受け取り。
「すいません、頂きますね…実は飲み物持ってこなかったのを少し後悔してました。」
と、友達相手だから多少は気楽に話せるのか苦笑い気味ながらも感謝。
けれど、彼女がわざわざ自分の所に来たという事は…。
「…もしかしてお見舞いに来てくれた、とかですか?」
首を緩く傾げて。数日前も一度会った事のある女性がお見舞いに来てくれたが。
ちなみに、少女は頭と右腕に包帯やらギプスやら装備しているが、それ以外は怪我も無さそうである。
無さそう、というか医者も驚くスピードで他の傷は完治したのだけども。