2024/07/20 のログ
ご案内:「医療施設群 長期療養施設」にジャスパーさんが現れました。
ジャスパー > ――何事にも、タイミングの悪い時というのは存在する

「あ、すみません。ええと…この件で」

常世病院の長期療養施設
柄にもなくできるだけぴし、として少年は端末を見せる
内容を見た受付は、にこやかに微笑んで今日の患者を紹介してもらう


(ま、限定的だけど役に立つならいいよな…)

長期療養施設の中で【声が出せない呪い】など
そういったオカルト的なものの治療を受けている患者もいる
ただ、その治療などは少年には不可能だ
けれど、治療を受けている期間にどうしても声を出して伝えたいことがあるという局所的な場合に役に立つ


自分の異能は【音を出そうしている】なら、音を出す機能が残っているなら音を拾える
物理的に声帯が傷つけられていたりすると難しいが、オカルトで封じられているだけなら問題ない
特に報酬は貰っていない、ボランティアだ

今日の患者は父親の誕生日に声を出してお祝いをしたいという学生
早速、お礼の言葉を出そうとしてもらい…異能の中に封じ込める

「じゃあ俺は部屋の外に出てる…ますから、…好きな時に再生してくださいね」

取り出した黒球は、病室の内外くらいの距離なら維持できる
内容は見ていないから、プライバシーは守られている
親子を残して病室を出て…


――やがて、中から父親の笑い声が聞こえてきた

ジャスパー > 今日のボランティアは終わりだ

「あーいいことした…気がする!」

いまいち自信がない
これくらいなら、呪いを取り去れる異能とかの方が役に立つ気がする
施設を出て、すぐ近くのベンチに腰掛けてジュースを一口

後はのんびりだ