2025/03/29 のログ
■ネームレス >
「食べてイイんじゃなーい?特に甘いヤツ。
体が求めてるものは適切に補給すんのが、万全ってコト。
キミがおなかがすいてる……物理的な餓えで強くなるならともかくだケド。
チョコレートとか、いまなら甘すぎるくらいのカフェオレだって一気にいけちゃいそうだ」
糖分を体が欲している気がする。
公演の後の、塩を欲しがる体とはまた少し違った感じ。右脳の消耗とは斯くなるものか。
「にしても残念だよ。肉もボクに任せてくれればなあ。
ボク好みのサイズにしっかり調整したのに……」
はあ、となんとも落胆もあらわに肩を落とす。どこのサイズかは言うまでもない。
「…………そか」
紙コップの中身を干して、水分を一気に体に取り込む。
視線を外して伸びをする。今ならぐっすりと眠れてしまいそう。
「焔城鳴火、ポーラ先生がこうなってからオーフィニッジ…
…孤児院?だっけ。そこで先生のかわりに子どもたちの面倒みてたんだケド。
いま忙しくなって……学外にいて、生活だか保健委員会に委託してるんだったっけ」
ウソは言っていない。彼女への恩返し――になるとすれば。
「先生は目が覚めても、しばらくは今まで通りとはいかないと思うし。
もしかしたら、また連中がちょっかいかけてくるかも。
いろいろ落ち着いたら、先生と子どもたちの面倒をみるとかさ」
できる?と問いかけてみる。
介助というほど密接に世話をする必要もないだろうが、焔城が戻るまでは助けになる。
「あそこ、ボクの顔みると泣いちゃうコがいるんだよね……
その点キミなら、普段は無害そうな顔してるし?
ちっちゃいコが苦手とかなら、また考えるケドさ」
肩をすくめる。自分にはできないことでもある。
出来ることがあるとすれば、思いつくのはそんな方法。
「黒幕は、正直動向が読めないね。
ボクを避けるか、会いに来るか……世間的にもちょっと顔が割れたからな、ボク……
そのあたりはまた、なにか思いついたら話すよ」
会わせられるかは、難しいところだった。
一切接触がないまま、カレンダーの日付が進んでいる。
■緋月 >
「ああ…確かに、何か甘いものが欲しいです。
和菓子みたいに上品でなくていい、もっとこう、暴力的にあまいもの…。」
指摘を受けると、確かに甘いものが摂りたくなる。
炭水化物や肉はその次でいい。
「調整……。」
ちょっと想像してみた。違和感がけっこうすごい。
「…違和感が凄いです。」
思い切り言葉にしてしまった。
作った身体に繋げる予定の方に知られたら、ちょっと後が怖くなる会話と想像図だった。
「孤児院、ですか…。
先生、随分と長い事離れていますからね…子供達も、心配していないと良いですが。
うん、いけると思います。」
その子供達が、「人質」に取られる形になって、先生たちが風紀委員などに頼れなかった事を、
書生服姿の少女は知る由もなし。
彼女の内の友と、血の髪の人との間で交わされた会話を、内なる友は未だに黙して秘としていた。
もしも漏らしたなら、それこそそんな真似をした事にまたまた少女の頭に血が上るだろう。
其処の所、以前に内緒話をしていた二人は「分かって」いる方だろう。
「確かに、上手く繋いではい元通り…とはいかないと、授業でも習いました。
リハビリ、でしたっけ。ポーラ先生も、暫くそれが必要になるかもですし。」
先生や子供達の面倒や様子を見に行くという提案は、割とすんなり受け入れられそうな少女。
それが出来るようになるかは、また次の作業の精度次第だ。
内心、少し気合いを入れ直す。
「まだ動向不明、ですか…。それでも、あれだけ目立つ真似をしたんです。
逆にいつ接触してくるかが掴めなくて怖いですね。」
不意を突かれないように気を付けてくださいよ、と案じる声。
人間、誰しも思いつかない方向からの一撃には弱いのだ。
■ネームレス >
「なーんでセンセのサイズ知ってるのかなぁ、キミはぁー?」
違和を口にする彼女に、わざとらしくそんな声をあげるのだ。
それでも――まだ、背後の、当の本人は起きない。
言葉を交わすことがあるのかどうかもわからぬ相手だ。まあ、エデンは聞いているかも。
「詰めてる時は、先生と子どもたちの護衛も兼ねて、って感じだね。
……やれそう?じゃ、そのぶんの報酬はちゃんと用意するから。
しっかりお姉ちゃんをまっとうしてちょーだいっ。ボクのガラじゃあないしな、そういうの」
仕事の依頼、という形になる。
「……ボクはそんなこんなで、表立って動けないからさ。
この件に関わってるヒトたちのなかで、顔見知りの相手のサポートをお願いされてるんだ。
ああ、キミが引き合わせようとしたエデンにね。
暇があるときに、何人か当たるつもりだ」
有名人になってしまったので、と胸を張りながら。
神山舟との共鳴がすぐに起こらないよう、いまは眠ってもらっているが。
現在の事件の関わり方は、そういう形になっている。
計画の阻止が第一ではあるが、自分がそのキーマンになることは、おそらくない。
「それとは別に、ちょっと難題も押し付けられてたりもして。
――気をつけるケド、クラインがそこまで気を逸らせる理由があるかどうかだね。
ボクの想像していたよりも、更に慎重なヤツかも。
臆病ではないぶん恐くはなくても、厄介な相手であることは間違いない。
キミの力が必要になったら、そのときは……
……まあ、悔しいケドちゃんと頼らせてもらうから、……行こうか?」
離れてる時に不意を打たれたりなんかしたら、また怒り狂ってしまいそう。
そう考えれば、重々気をつけようという気にもなった。
それくらい想われているなんていう思い上がりも胸に秘め。
ひとつまとまったので、彼女を連れて一旦、施術室を辞そうとし……、
■ネームレス >
「……始まりは胚からだというケド。
骨髄には、血を産む機能もある。
いまもボクたちの体内で、骨のなかで血が造られてるんだ」
肩越し、つくられた器官、骨。
神山舟によって再現された骨髄は、代謝し、造血するのだろうか。
いましも体に流れる美しく深い紅。光沢のない柘榴石。
多くの記憶と歴史を宿しては流れ続ける紅い河。
血。薔薇の色。多くのひとと関わり、より意識することになった自分の色。
「まるでひとつの命を育んだみたい。
……これは罪になると思う?」
施術室を出ながら、そんなことを。
気安い調子で、笑って問いかけたのだ。
■緋月 >
「詳しい大きさを知ってる訳じゃないですよ!?
身体があった時に、何度かお見舞いに来てましたから…その時は患者用の服でしたし。」
普段の服装よりは身体の線が出やすい。
つまりそういう事であった。種が割れれば大した事もない理由。
「分かりました、そういう事ならしっかり面倒と護衛の方、頑張ります。
まあ、今は兎に角先生に繋げられる身体をしっかり作ってから…なんでしょうけど。」
お仕事の依頼という形になれば気合も入る。
子供達と病み上がりの先生の護衛、という流れとなれば、子供達に気取られない程度に
真剣になりながら頑張らねば、という気持ち。
「人脈の開拓、ですか。確かに、そちらはあなたの方が得意そうな分野ですよね。
そして…肝心の相手は慎重派、と。
静かに、機を見て動く方の手合いか…確かに厄介ですね。
何を仕掛けて来るか読めない相手は…ええ、怖いというのとは、別の、嫌なものを感じます。」
仕掛け方が分からない相手程、相手にし辛いものはない。
必然的に後手に回らざるを得ないのが痛い所である。
相手の先手が、蜂の一刺しとならねば良いのだが。
「分かってくれてるようで何よりです。
ちゃんと連絡、くださいよ。」
頼って貰えるなら、安心したように頷きつつ、その後に続こうとして、
■緋月 >
「――難しい質問ですね。」
つい、真顔で考えてしまう。
人の歩んで来た、生命の歴史。17の小娘が答えを出すには、少々難しすぎる問題だが。
「これが、自分達に出来る「可能な限り良いやり方」だと思った以上は、
それを信じて進むだけです、私は。
それが罪かどうか、罰が下るのか……それはその時になってから考えましょう。」
言い方は真剣だったが、ある意味問題の先送りである。
割と図太いのか、あるいはそういう価値観なのか。
ともあれ、今は次の作業の為の休息に向かう事になるのだった。
ご案内:「某医療研究施設 〇ロ号処置室」からネームレスさんが去りました。
ご案内:「某医療研究施設 〇ロ号処置室」から緋月さんが去りました。