2024/06/17 のログ
■研究員 >
「あぁ、すべてがそう、という訳では無いけれど、異能はその人の特性の一つが形になったものの場合がある」
「例えば、火を纏う異能を持つ人は火と親和性が高く、火の魔術を扱うのに長けている、みたいなね」
「一見得意分野が同じなのは不利に想えるかもしれないけれど、実際は割とそんな事は無い」
「魔術か異能、どちらかが使えない状態でももう片方が使える場合はあるし、類似していても細部が異なる事は多い」
「ようは使い方次第という奴だね」
「ま、ようは君の持つ素質を調べれば、逆算で異能がどのような性質に分類されるか知れる可能性がある」
「だから今回は良く扱われる属性以外のもの、所謂レアな属性も含めて調査してもらった」
「数が多いから時間はかかったけれど……今日その結果がでた、というわけだ」
■黒羽 瑠音 >
「なるほど……それで、私はどの属性が得意なんですか?」
先生の質問に相槌をうちながら本題を急かす私は、まぁ目がきらきらしていた事だろう
少し前に幽霊をチョットミレルになる札を貰ったのもあり、私の気持ちはウキウキであったのだ
しかし、続く言葉に私はきょとんと眼を丸くする事になる
■研究員 >
「それがねえ……うーん、まぁ、見て貰おうか」
「之は君の素質を属性ごとに段階評価…0~5で簡易的に示したものだ」
「ようは0は扱う素質無し、3以上あれば特に素質があるもの、とでも思ってくれればいい」
「勿論、努力すれば素質を伸ばすことが可能だからあくまで指針だ、ただ、元が0のものは基本的に難しいだろうね」
「それで、之が君の結果なんだが……」
■―― > 黒羽瑠音 素質検査、魔術部門
火:1.1 水:1.0 風:0.4 土:0.7 火:1.0 金:1.2 木:0.8 虚:0.4 光:1.0 闇:1.4 神:0.9 空:2.1 ..........
■―― > ..........
■―― > .......... その他:0.1
以上
■黒羽 瑠音 >
「…… ふむふむ」
読み終わった私、頭、空白、というか多くない?軽く数十種類は並んでるけど、属性ってこんな多いの?
「つまり、どういうことでしょうか!!」
なので、良く分からないのでそのまま聞いてみる事にした
■研究員 >
「あぁごめん、そうだよね、そうだな、簡単に言えば……」
「1あれば、補助さえあれば普通に使える、0でなければ、最低限は使える可能性がある、とみてくれればいい」
■研究員 >
「そして、瑠音さんは@最大でも2程度の素質だが、0の素質が存在しない」
「つまり、之が意味しているものは……」
「君はひろくあさーーーーっく魔術を楽しむのに向いている素質って事だね!」
■黒羽 瑠音 >
「なるほど!」
成程だった
「うーん、こう、ちょっとだけ凄い素質がある、って可能性を妄想はしてたんだけどなぁ」
「特に霊とかそういうの関係で、私ちょっとみえましたし!」
そううまくはいかないかぁ、だけどうん、使えないって訳じゃないんだ
「それならそれで楽しみです、魔術科の授業は受ける予定でしたし、今から楽しみかも」
■研究員 >
「そうだね、魔術も習っていけば伸ばせるものだし、色んな補助に使う道具もある、調べてみるといい」
「ただ、残念ながらこれだけだと君の異能の解析には役立てられそうにないな」
「まぁ次からは君が魔術を使ったうえでの異能の使用についても調べてみよう」
「こういった組み合わせが思わぬ結果を生む事があるからね、勿論、安全管理は万全にして」
■黒羽 瑠音 >
「はーい!じゃあ、今日は之だけですか?」
研究員さんの言葉に元気に返事をして、ひょい、と今度こそ椅子を降りる
実は今日は、帰りに駄菓子屋に寄ろうと思っていたのだ
「次の実験も楽しみにしてますから、一緒に頑張りましょう!」
何時も迷惑をかけている研究員さんに、ぺこんとお辞儀をして、拳を握りしめる
■研究員 >
「あぁそうだね、気を付けてお帰り」
「余り遅くならないようにするんだよ、寮の人も心配するからね」
■黒羽 瑠音 >
「わかってまーす!」
そういって鞄を背負い、手を振りながらラボを後にする
この事、友達にいってみようかな?
色んな属性が使える……といっても、素質がある、って訳じゃないみたいだけど
「色々試せるのはちょっと愉しみだなぁ、何をやってみよう?」
そんな妄想を繰り返しながら、私は駄菓子屋へと足を運ぶのだった
■研究員 >
「………元気だねえ、まぁ、子供は元気が一番」
■研究員 >
「さて……一先ずは此方は伝えるのをやめておいたけれど、どうするかな」
ラボに残された研究員は別のページを開く
そこには……
■―― >
呪力:0.6 陰陽術:1.3 精神耐性:1.0 変化耐性:1.0 時術:0.4 .......
■研究員 >
研究員は『観測結果』をスライドしていく、概ね1以下、特殊なものは大抵0.5未満、一部は2近くといったものを叩きだす彼女の『適正』
それ自体は、その分布自体はごく普通のものだ
―― 赤色が一切現れないことを除けば
「適正0は存在せず……か、之で全て調べられたわけじゃないけれど」
■研究員 >
「彼女の異能に関係があるのか、これが?……之だけじゃあ、流石に何とも言えないな」
「こういった結果が今まで0だった訳ではないはず……調べてみるか」
目の奥に研究者としての熱を光らせながら、彼は再びPCへと向き合っていった
ご案内:「研究施設群 とあるラボ」から黒羽 瑠音さんが去りました。