異能や魔術などの授業の実習に使われる施設群。
また、主に学生のための訓練施設が併設されている。
異能や魔術を制御するための実習や訓練であり、人や生物、器物を殺傷・破壊する目的のための訓練は認められていない。

選択した場所に入室します。

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参加者(0):ROM(1)
Time:16:46:51 更新


ご案内:「訓練施設」から緋月さんが去りました。 (07/27-23:12:51)
緋月 >  
「――は、あっ……!」

普段とは異なる体の動かし方をすれば、体力は思った以上に消耗される。
気が付けば、すっかり汗だくで身体の方も疲労が溜まっていた。

「まだまだ、無駄が多い…のですか、ね?」

自問。普段よりも消耗が激しいという事は、余計に体力を減らすような動きや力の入れ方をしている、という事。
つまり、まだまだ「無駄」が多い、という事だ。
後ろ向き気味な結論だが、裏返せば修正出来る点がまだまだある…より「無駄のない」技に仕上げられるという事。
次の目標は、「不必要な消耗」を減らしていく所から、だろうか。

「……身体を冷やさない内に、帰ってお風呂にでもしましょうか。」

流れた汗で、肌着が身体に張り付いてしまっている。
夏風邪は洒落にならないので、早めに汗を流しながら体を温めた方がいいだろうか。
勿論、帰る前にシャワーを浴びていくのが一番だろうが。

そんな事を考えながら、書生服姿の少女は汗を拭いつつ、帰宅の準備を整え始めるのだった。
(07/27-23:12:34)
緋月 >  
無論、書生服姿の少女の本領は刀の技。
無手の技は非常の為の備えと言った方がよい。それでも手を付けた以上は、手を抜くつもりはなかったが。
いずれにしろ、やはり慣れた技よりはどうしても習熟が劣る。

それでも、「あの一撃」をただ記憶の中にしまっておくというのは、どうにも「勿体ない」ものだった。
無論、あの拳はそれを極めた者の業。完全に模倣出来るなどとは端から思ってはいない。
だからこそ、「自分なりの形」で修める事にした。

「……ふっ…!」

拳が、少しだけ速度を増す。体の連動を自然にこなしながら、速度を出せるようにはなってきた。
今は、この辺りが精一杯。始まりの始まりも良い所だが、新しく何かを覚えようとするなら避けては通れない。
まずは、この所作をより自然に、当たり前のように繰り出せるようになってから。

(……とはいえ、やはり一度見ただけのものを写し取るのは、大変です…ねっ……!)

更にまた一打。
目にする機会に恵まれたのは、たった一回だけ。
だからこそ、焦って一足飛びを目指す事は出来ない。
石を一つずつ積んで、高く重ねるように。一打ずつ、一打ずつ。
丁寧に、所作を思い出しながら、身体を駆使してなぞっていく。
(07/27-21:48:41)
緋月 >  
「……もう、一度。」

拳を引き戻し、構えを取り直す。
ライトグレーのポニーテールが、体勢を整え直すのに合わせてゆらりと揺れた。

「――――ふっ。」

再び、なぞるように放たれるゆっくりとした拳。しかし、先程よりも、少し滑らかな動き。
全身の関節の連動を意識しての所作だった。

「……難しい、ものですね。」

ぼやきながらも、型をなぞるような動きの繰り返しは止まらない。
一度、また一度と、回数を重ねるごとに、動きは滑らかさを増していく。

一度、己に向けて放たれた、圧倒的な「重み」を持った拳。
その所作(モーション)の、トレースだった。

勿論、それを続けた所であの重みまで模倣出来るとはおもっていない。
所作の模倣から始まり…いずれは、自分なりの形に整え、磨き直すつもりだった。
今は、その為の準備段階。土台がしっかりしていなければ、砂上の楼閣よりも危うい。
(07/27-21:33:53)
緋月 >  
「ふぅ…暑い日が、続きますね…。」

忙しいと言えば忙しく、特に何事もなければ何事もない、と言えるかも知れない日々。
医療施設にお見舞いに行ったり、孤児院の様子を見に行って子供達に振り回されたり、テストで苦労したり。
そんな日々を過ごす中の、これも一つの頁。

「――――ふぅ。」

一つ息を吐き、腰に差したままの刀袋の刀を……取り出さない。
構えを取るは、無手の構え。今年始めの頃の、
とある事件の事を思い返しながらゆらりと構えを整える。

「………………。」

千に変じ、万と化す。凡ては、流れ往く水がその形を変えるが如くに。
あの日に見た構えを、可能な限りに思い出し、己の身で以て再現する。
構えを取れば、それを体に覚えさせるように、暫しの間静止し。

「――――――――ふっ。」

息を吐きながら、ゆっくりと拳を突き出す。
放たれたのは、何の変哲もない、ただの拳の一撃。
それも、まるで所作を思い出すかのような、形をなぞるような、ゆっくりとした動き。
(07/27-21:24:06)
ご案内:「訓練施設」に緋月さんが現れました。 (07/27-21:11:23)
ご案内:「演習施設:水辺」から小鳥遊 日和さんが去りました。 (06/06-00:19:49)
ご案内:「演習施設:水辺」から睦月 ルメルさんが去りました。 (06/06-00:18:44)
小鳥遊 日和 > 「人間の言葉には”心は形を求め、形は心をすすめる”というのがあります。
 つまり、外見はその人をその外見に見合ったように変えるということですね。
 …こんなに素敵な衣装を着せられたら、きっとそのもどきは…。
 ずっと一緒にいることが無上の幸福になってしまうとおもいますよ?」

冷たくも美しい氷のウェディングドレス。 これが氷であろうとそうでなかろうと、
人魚もどきが身につけたら…きっと”主”に侍らずにはいられないだろう。
それほどの素敵な代物だ。
自分で説明しながらちょっぴり恥ずかしくなってしまったせいで、
彼女の指を甘噛しそこねる。 納得するルメルさんの言葉に、目で頷いてみせた。

「はい、よろしくお願いします。 運んで…そうですよね、コレじゃ動けないですし。」展示物みたいな扱いだ。ちょっとおもしろいし、なんだかドキドキする。
そんな気持ちも、次のルメルさんの言葉であっという間に焦りに変わったのだった。

「あっ、それはですね、ええと…真ん中のコンソールから環境設定のパネルを、
 ああいえ、そこではなくて……あっ、あっ、波―――」
結局なんだかんだで彼女が魔術について触れられたので、授業としては大正解であった。
(06/06-00:18:03)
睦月 ルメル >  
「新しいもどきができちゃったら、着せておこうかしら?」

 ドレスを見遣り、何気は無しに思い付きを口にする。
 着せて飾っておくのも良さそう、と考えたのだろう。

「そう言うものなのね。
 確かに言われてみれば、人間さんってそんな印象 」

 食もうとする口から指を離し、おあずけのようにかわす。

「とりあえず……一旦スタッフを呼んでくるわね。
 砕くのももったいないし……引き上げて運んでもらいましょ。」

 氷の衣装は魔法的にも補強されているもの。
 溶かすにも砕くにも時間が掛かる。

「……あれ? これってどうやって終了させるのかしら……。」
 
 起動したのは小鳥遊先生でルメルではない。
 危険はないとはいえ、救助が来るのはすったもんだの後になりそうだ──。
 
(06/06-00:11:10)
小鳥遊 日和 > 「ひゃい…。はなよめいひょうといって…。
 こえは…。ずーっとそのひとといっひょにいるっていう、意志を表すいひょう(衣装)れぇ…。」
ひんやりとした氷の衣装はとっても心地よい。
彼女が……”主”たる人魚が作り出したものが、愛玩物である人魚もどきにとって
心地よくないわけがないのだ。
とろとろとまどろむような口調で頑張って答えているけれど、
気づいてくれたルメルさんの指が唇にふれる。
さっきとは逆に、とっても熱く感じる彼女の指が自分の唇をなぞると、
氷が、そして冷気が口から失せて、ようやく喋れる氷像ぐらいには回復した。

「人間は考えて理屈をつけるのが好きなのだと思います。
 たとえば、火に水をかけると消えるますけど…科学がまだなかった時代は、
 それを相反する火と水のパワーとして理屈付けたのでしょうね。
 時間が立ってそれを科学的に解明することはできましたけど…。
 でも、そういう仮定と理屈が、今みたいに魔術や異能を拓く学園につながっているんだと思いますよ。」
頑張って口を開けて、彼女の指を食みじゃれつこうとしながら、
ちょっとしみじみとした調子で答えた。
(06/05-23:58:53)
睦月 ルメル >  
「そうそう!雑誌で見たのもこんな感じ! 人間さんは六月に綺麗なドレスを着るのよね!」

 人魚(主から)震える魔力はもどき(愛玩物)にとって、心地の好い波長。
 冷たさは全身をくすぐるようなもので、ともすれば一種の甘い恍惚すら覚える。

「……ん? あ、唇も凍っちゃってるわ! 人間さんみたいな丁寧な魔術は難しいのよね。」

 何かを言おうとしているが、聞き取れない。
 唇が凍っているからだと思えば、氷漬けの唇に人差し指を乗せる。

「そー……れっ。」

 さっきまでの逆、つまり動かして熱を帯びる魔力の使い方。
 熱っぽい人差し指で小鳥遊の唇をなぞり、氷を溶かす。

「熱いと冷たいも同じものに区分して扱うの、なんだかとても不思議。
 人間さん、どうやって発見したのかしら?。」
  
(06/05-23:49:26)
小鳥遊 日和 > 「ひ、ひゃい…るめるひゃん、まゆつ…れきまふね…。
 あお(あと)は、はわー(パワー)のもんらいらと…。」
ブルブルと体を震わせながら、手を止めてくれた彼女に目をやる。
危ないところだった。氷漬けになるところだった。
なんだか納得のいかなさ…なにかを考えているルメルさんを見て、
弱々しく首を…もとい、首が寒くて動かないので、目を動かした。

「るめるひゃ…ぁぁ―ー―…。」
情けない声がこぼれる。 波しぶきが下半身を包むように広がり、
彼女の魔力の思うがままに形を変え、美しい六重のフリルと化して体にぴたりとフィットする。
水の状態でピタリと凍らせれば、寸分の隙すらなく体にベストフィットするのである。
サイズ調整なんていらない、彼女の思うがままに、氷となった水が、自分の衣装となり…
「あ、あぁ…」
ビート板を包み覆い隠すように華やかな氷のブーケが形作られていく。
同時に両腕も巻き込まれてしまうと、もはや自分の腕を動かして氷を振り払うことすらできなくなってしまった。

「―――っ…♡」
体が震える。さっきのように寒さを感じたのではない。
美しく整えられた氷の衣装が体を、頭を包んでいくと、甘い恍惚が走る。
まるで、逃がすまいとでもいうかのように全身ぴったりに張り付いた氷の衣装が、とても心地よく感じた。

『このまま身をゆだねてしまえ』
美しい衣装と化した氷が囁く。 心身を委ねれば全身が凍りつき、
衣装と一体化して…”愛らしい人魚の花嫁”氷像が出来上がってしまう。

永久に美しく愛らしく在れるのなら、氷像でも人魚もどきでも同じようなもの…
美しい衣装という姿を得た氷たちが、自分を引きずり込もうとする。

「…るめ……」
すっかり氷でつやつやに…ぴかぴかになってしまった唇が震える。
すがるような、ねだるような声色のかすかな呼び声は、
自分の末路をすべて委ねきった…人魚もどき(あいがんぶつ)にふさわしいものだった。
(06/05-23:31:14)
睦月 ルメル >    
「あ、ストップね! 冷やしすぎちゃったかしら。」

 少し遅れて、手を止める。
 できることは出来るが、やはり大雑把。

「できることはできるけれど、それだけって言うのかしら?
 なんだか、これで何をするのと言うか……やっぱり、なんかもにょもにょするわ。」

 できたことはできたものの、単純な作用にイマイチむずかゆさを覚えている。
 一度は止めたものを、無意識のうちに不満げに弄る。

「……たとえば、こう……」

 そうして、ルメルの手元で魔力が動く。
 無意識の行使。感覚で扱うことによる悪癖だ。

 ちょうど、冷えていた目の前の人魚もどきの身体に氷が纏わりつく。
 六段の水しぶきが尾びれから下半身を包むように円を描き(六段フリル)、

 ビート版にしがみついた両手もまとめて凍り付き、
 愛らしい花嫁が抱える花束のように、華やかに束ねて凍る。

 そのまま上半身から頭にかけて作用が途中の魔力が凍り、
 光を吸った氷は煌めき、上質なサテンにも劣らぬドレスとヴェールを形作る。
 最後に口元を凍らせ、ラメ入りのリップのように彩ることで漸く魔法が止まった。
 
(06/05-23:05:16)
小鳥遊 日和 > 「…ええ、そうです!
 とにかく研究する人が多いのは良いことです。
 それだけ研究が多岐にわたるわけですからね。」
嬉しそうに尾びれを揺らすルメルさんを見ているだけで楽しい。
問いかけには頷いて、首から下げていた防水タブレットに
つらつらと指を這わせる。 それぞれの先端に丸が示された十字だ。
水に入り、魔術の準備をしているルメルさんにそれを示して見せた。

「こんな感じで四元素…という考え方がありますね。
 古くは古代ギリシャのころに提唱された考えで、
 ようするに…相反する力の組み合わせで、物事が出来ている、と考えたわけです。
 まあ説明はともかく、実際にやってみましょう!
 まずは、ゆっくり…水の中にあるものを掴むような感覚で”熱”に触れるんです。
 そうすれば――――」
ぞくりと背筋を寒さが走る。

「あの…ルメルさん? すごく上手なのはわかるんですけど、あの…あれ…?」
寒い。 一息ごとに水温が下がっていくのを感じる。
「うぅ~~~~っ……。」
サウナの水風呂なんて目じゃないぐらいに、さらに低く、低く…。
魔力で出来たそれは凍ることこそないように設定されているけど、
それゆえに容赦なく体を冷やしていく。

「るめる、ひゃ…す、すとっふぅ……!」
あまりの寒さに口すら回らなくなってくる。
舌足らずにも思えるような声は震えていて、
ビート板にしっかりとしがみついたまま、大慌てで訴えた。
(06/05-22:36:02)