2024/07/10 のログ
ご案内:「訓練施設」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
「ハァ……ハァ…フーーーーーっ
 今日はこんなもんか……」

訓練施設の一室で、今まさに運動を終えたオレは首から提げていたタオルで額の汗を拭った。
天気は崩れやすい癖に気温は高く、気圧も上がったり下がったりでどうにも体がおかしくなっちまいそうで。
こうして気晴らしも兼ねて訓練施設でひと汗かきに来たわけだが。

「……やっぱある程度の運動はすべき、よなぁ」

全身に軽い疲労感を覚えると共に、腕と肩が特に怠い。
普段使わない得物なんて握ってるからだろうか、と両手に携えた小太刀サイズの木剣を見る。
どうも握り慣れないな、鉄パイプの方が幾らか馴染みがある。

武知 一実 >  
「……けどま、先輩との手合わせまでに慣れとかねえとな」

室内に備えられたベンチに木剣を置き、オレも腰を下ろす。
仮想戦闘訓練を試しみたが、これが中々どうして面白い。
面白い……が、あと一歩物足りなさも感じる。やっぱり仮想は仮想、と頭のどっかが冷めてるからだろうか。

「かと言ってここの備品ちょろまかして喧嘩しには行けねえもんな……」

そんな事したら万一風紀に捕まった時に倍怒られる。
まあ聞き慣れないお小言が聞けるかもという可能性が無い訳じゃないが、そもそもお小言自体聞きたくねえ。

オレはベンチに腰掛けたまま、ひとまず体の怠さが抜けるまでぼんやりと天井を眺めてみた。
……天井だなあ。

武知 一実 >  
「っしゃ、怠さも抜けて来たしそろそろ出っか。
 あ、帰る前にシャワー浴びてこ。けっこー汗かいちまったしな……」

ベンチから腰を上げ、横に置いていた木剣を手に取る。
色々な大きさ長さの物を触って試してみたが、一番しっくり来るのが二刀流だった。
ほぼほぼ文字通りの付け焼刃で、どこまでやれるか分らんが……

「ま、全力は出すし出させてえな……」

オレは武器立てへと木剣を戻し、シャワールームへと向かうのだった。

ご案内:「訓練施設」から武知 一実さんが去りました。