2024/07/26 のログ
ご案内:「訓練施設」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
夏休みも10日ほど過ぎた。
いよいよ暇を持て余したオレはほぼ毎日のように訓練施設に足を運ぶ様になっていた。
目的としては訓練――と言うよりは、体が鈍らない程度に運動しよう、といったところ。
ちなみに訓練施設に来ない時は大抵アルバイトか自室に籠って宿題と格闘している。
……はたして本当にこれで良いんだろうか、夏休み。

「まあ、そうは言っても普通の夏休みの過ごし方知らんし……な!」

天井から釣り下げられたサンドバッグをボスッと叩く。
頭空っぽにしてボスボスサンドバッグを叩くのはそれなりにストレス発散にもなって、宿題でこんがらがっていた頭がちょっとスッキリする。
かれこれ1時間ほどサンドバッグを叩き続けていて、ちょっと休憩挟もうかとオレは首から提げていたタオルで額の汗を拭った。

「……さて、こっからはどうするか」

このままサンドバッグを叩き続けていても味気ない。
体も温まってきたところで、何をしようかとベンチに向かいながら思案する。