2024/07/28 のログ
ご案内:「訓練施設」に池垣あくるさんが現れました。
池垣あくる > 「なんだか、普通に稽古するというのも、久しぶりな気がしますね……」

等と言いながらてくてくと訓練施設に現れる少女。
風紀委員の腕章をしており、風紀委員であるのは明白。
加えて、その歩き姿は無駄なく美しく、ともすれば理想的な風紀委員に見える。
――その奥に蠢いている狂気に気付かなければ、だが。

「木偶相手は詰まらないですが……風紀委員である以上『狩り』も出来ませんし。
仕方ないですね……」

言いながら、訓練用のターゲットに対して槍を構える。

池垣あくる > 「行きますよ……『天耀(てんよう)』」

通常の槍に、上向きの鎌が片方だけついており、その鎌から下向きの返しが一つついている特殊な形状の片鎌槍『天耀』。
長さもやや短いそれは、細かな取り回しと、特殊な変化を重視した霜月一天流(そうげついってんりゅう)の特徴とも言える槍だ。
それを構え……

「はっ!」

突く。
そして、引く際に槍を軽く捻り、今度は返し鎌の部分でターゲットの首を引っ掛ける。

「ふっ!」

槍を返して石突で顔の部分をしたたかに横しばき。

「やあっ!」

そのまままた返して、脳天を鎌で斬り抉る。

――ほとんどの動作が、殺し技。どこまでも、執拗なまでの急所狙い。
本来風紀が旨とするところである『鎮圧』『捕縛』に断じて向かない、殺しの流派であることが見て取れる。

池垣あくる > 「せいっ!」

心臓を一突き。

「ああっ!」

股間を鎌の部分で切り上げ。

「うううううう」

前後を持ち替えて、鎌の部分で首を引き切る。

「あああああああああっ!!!!!!」

強烈な回転を加え、ドリルと化した穂先でどてっぱらを抉り突く。

そこまでやって、ターゲットがボロボロになったところで、はぁ、と息を吐く。

「…………全然だめです。こんなの、何の意味もありません」

余りの無意味さに、途中から苛立ちを募らせてしまった。
内心ではしたないと反省しつつも、欲求不満が拭えることはなく。

「おられないでしょうか……本気で戦っても、いい人」

心底詰まらなさそうな表情で、物騒なことを口にする。