2024/08/03 のログ
ご案内:「訓練施設」に桜 緋彩さんが現れました。
ご案内:「訓練施設」に伊都波 凛霞さんが現れました。
桜 緋彩 >  
自分ひとりだけの訓練施設。
斬撃用ターゲットの前、刀を腰に携えて立っている。
腰を切り、鞘から抜いてそのまま刀を振り下ろせば、綺麗に両断出来るだろう。
何度も繰り返した、試し切りの作業。

「……はぁ」

しかし刀は抜かず、代わりに溜息。
風紀委員として、また桜華刻閃流の当主、師範として、様々な人と立ち合ってきた。
様々な異能を駆使する者たちを相手に、互角以上に戦えてきたと言う自信はある。
だが、それは異能がない代わりに剣の腕が立つと言うだけだ。
自分と同じぐらい腕が経ち、且つ異能も十全に扱えるものとはきっと勝負にならない。
何より、桜華刻閃流を継ぐものとして「自分の剣」と言うものがないのはもっと良くない。

「はぁ……」

だから一人なのをいいことに、盛大に溜息。

伊都波 凛霞 >  
夏季休暇中も風紀委員の仕事はある。
むしろ人が休んでいるときこそ、羽目を外したりする生徒がいないよう見回りが必要だ。
というわけで今日の巡回コースは演習場を含むエリア。
一通り見てまわって、公認の風紀委員にバトンタッチ。
後はよろしく、と言付けて。

「さて…さすがに夏季休暇中だと利用者もそんなには…」

と、冷房の聞いた施設内で小休止してから帰ろうと立ち寄ると。

見覚えのある姿。
夏季休暇中というのに訓練施設にいるとはなんと熱心な…。

何やら溜息を吐いている様子。
どうしたのかなと少し遠目に、視線を注いでみる。

桜 緋彩 >  
深く息を吸い込み、短く吐く。
直後、流れるような動作で腰から刀を引き抜き、その流れでターゲットへ刀を振り下ろす。
刀の軌跡は綺麗な半円を描き、一瞬遅れてターゲットの半分がずるりと落下。
見事な両断。

「この体たらくでは、どうも」

しかし、その切断面は僅かにぶれている。
悩みや迷いは剣に表れると言うが、まさにそれ。
もう一度深く溜息。
今日は帰ろうか、と振り向けば、

「――凛霞さん。
 どうも、ふがいないところをお見せしてしまい……」

友人と目が合い、恥ずかしそうに会釈。

伊都波 凛霞 >  
「精が出るね」

にっこり笑って手をひらひら。

少し歩いて近づいて、不甲斐ないなんて自嘲する彼女と、
今しがた両断されたターゲットの断面を交互に見る。
素人が一見すれば見事な腕前。
それでも彼女にとってはまるで足りない結果、なのだろう。

「なんか、あんまり調子よくなさそう?」

桜 緋彩 >  
「調子は、まぁ、そうですね」

刀を鞘に納め、複雑な表情で両断されたターゲットを見る。
ほんの僅か、断面に光を当ててみれば、特定の場所で僅かに光の反射が歪んでいるのがわかるだろう。

「少し、このままで良いものかと思いまして」

確かに剣の腕は立つ方だと思う。
天才ともてはやされることもある。
それでも、結局は「上手く剣を振るっているだけ」だ。

伊都波 凛霞 >  
「ふむ?」

どうやらただ調子が良くない、というわけではなさそうで。
知らない仲でもないし、形式は違えど共に武に関わる女子…余計なお世話かな、とも思いつつ。

「私から見たら緋彩さんは十二分に剣士としての技量はあると思うけどなあ…。
 良かったら詳しく話してみて?」

何かアドバイスできるかどうかは、わからないけど、と。
とりあえず声を張らなくても会話ができる位置までやってくる。

ご案内:「訓練施設」に土海幸彦さんが現れました。
土海幸彦 > コツコツ、と、足音を2人に聞こえるようにして歩く。

5m歩き、2人の様子を伺う為裏道に隠れるーー

ご案内:「訓練施設」から土海幸彦さんが去りました。
桜 緋彩 >  
「技量は、自分で言うのもなんですが、確かに剣士としては申し分ない自負はあります」

自分で言うことではないのかもしれないが、彼女の言う通りそれなりに剣の腕に自信はある。
そうでなければ異能蔓延るこの常世島で風紀委員などやっていられないし。

「ですが、なんと言いますか。
 こう言うのも烏滸がましいとは思うのですが、言ってしまえば「腕が立つ」と言うだけだと思っておりまして」

先ほど考えていたようなことを、彼女に話す。
同じ武術家と言うこともあるし、何より彼女はとても相談しやすい。
とても頼りになると言った感じだ。

伊都波 凛霞 >  
「腕が立つ。剣士としての技量はある。
 風紀委員に必ずしもそれが必要、とも私は思わないけど…」

そうでなければ、私の妹に風紀委員は務まらない。
でも、きっと彼女が言うのは、そういうことじゃない。

「緋彩さんはつまるところ今の技量と腕前だけじゃ不安、あるいは不満なんだね」

彼女の気性はよく識っているつもり。
彼のテンタクロウの事件でも、彼女は風紀委員としてではなく剣士として立ち会ったと聞いている。

「と、いっても…」

「"それ"に拘る以上は、どこかで妥協するところは出てくる気がする、かな…?」

そう言って指差すのは…彼女の得物。
彼女は飽くまで剣術家。そこに技の差はあれど…言ってしまえば、剣を使う以上のことはしない。
こう言ってしまえば何ではあるけれど、知っているなら、対策もし易いと言える。

桜 緋彩 >  
「不安、そうですね、それが一番近いかもしれません」

剣の腕一本ではいずれ限界が来るだろう。
勝てない不安、と言うより「満足な立ち合いが出来ない」という不安の方が大きいが。

「そこに関しては、ある程度割り切りはしているつもりです。
 霞や液体のような相手にはどうしたって剣は通じませんから」

斬っても斬れない相手にはどうしたって勝てない。
どこまで言っても相性と言うものはあるのだから。

「そう言うことよりも、剣士として殻を破れていないと言う感覚があるのです。
 技や剣を過去から受け継いだだけで、剣士として未だ何も生み出せてはいないわけですし」

斬って斬れない相手に負けるのは仕方ない。
斬れば斬れる相手に届かないままで居たくはない。
その為には一歩先に踏み出す必要があるとは思うのだけれど、踏み出す先がわからない。
そう言った漠然とした不安。

伊都波 凛霞 >  
技の研鑽は鉱脈を掘ることに似る。
長い時間をかけて研ぎ澄まされた技術であればあるほど、掘れる鉱脈は残っていない。
それはイコール、完成度が高いということにもなるのだけれど…。

「(そう考えてみると、時代に合わせて新しい武器術なんかを取り入れてきたうちの流派ってヘンなんだなあ…)」

そんなことをぼんやり考えたりもしつつ。

「伝統や後継、っていうのはそういうものだとも思うけど…。
 実際に何が足りないか実感できない何かを生み出すっていうのは、難しいんじゃないかなあ…」

簡単に思いつくものなら、先人が既に掘り当てている筈だから。

「そのために他流試合なんかもするんだろうけど」

桜 緋彩 >  
「特に私の流派は技と言えるものは三つしかありませんし、どちらかと言えば戦術や戦略に重きを置いたものでもあります。
 比較的歴史の浅い流派と言うのもあるとは思いますが……」

他流派の技を取り入れたりはしているものの、技として取り入れると言うよりは使い方や理念の方を組み合わせるようにしている。
それも流派としてと言うよりは個人個人で合うものを、といった具合だ。
積み重ねと言えるものはやはり自前の三つの技のみと言ってもいいだろう。

「……こういうことを口にするのは、あまり好きではないのですが」

言いにくそうに前置きをして、

「その、負けた経験、と言うものがほぼありません。
 剣の習いたての頃い人並みに、と言った程度で、割とすぐ勝てる様になってしまいまして。
 こう、今あるもので戦えてしまっているが故に、そうなのだろうか、と……」

自慢するようで言いにくいのだが、少なくともここ数年の間は、特に剣で負けたことがゼロと言ってもいいぐらいだ。
剣の才と言う意味では申し分ないのかもしれないが、成長と言う意味では明らかに障害になっている。
彼女と立ち合いたいと思ったのも、自分を負かしてくれるかもしれないと言った思いが二割くらいある。

伊都波 凛霞 >  
「なんだか、杞憂な気もするんだけど」

苦笑する。
負けたことがない、というのならば事実なのだろうし。
それ相応の実力に裏打ちされた結果を出しているということ。

「通用している内は無理に背伸びを考えなくてもいい、と思うねどなぁ…。
 大体の人は壁に行き当たって、それで苦心して乗り越えるものじゃない?」

片手の人差し指を立てて、違う?と。

「まだ壁に行き当たってるわけじゃないうちから考えても、何を乗り越えるべきかわかんないと思うよ?」

もちろん不安な気持ちがわからないでもないけれど。
それが漠然なものであっては具体的な道を選択することも出来ない筈…。

思えば、前期試験の結果が芳しくなくお流れになったけれど,彼女からは仕合を申し込まれていた。
武術家同士の立ち会いのつもりでいたけれど、案外その時点からその不安を感じていたのかもしれない、と。

桜 緋彩 >  
「それはまぁ、そうなのですが……」

確かに考え過ぎなのかもしれない。
彼女の言う通り、少なくとも今は通用しているし、それで不都合があるわけでもない。

「ただ、なんと言うかこう、予感のようなものがあると言いますか。
 桜華刻閃流の技は、まだ先がある、と言うような」

嵐剣、神槍、飛閃。
自身の流派の三本柱と言っていい三つの技。
立ち上げ当初からほぼ変わっていないこの技は、ここで完成ではない、と言う予感。

「そう言う意味ではこれが壁なのかも、とは思いますね。
 その「先」が見えないことからくる焦りが、そう言う不安になっていたのかもしれません」

伊都波 凛霞 >  
「私の知り合いなんかは、そういう時は精神鍛錬も兼ねてひたすら無心に剣を振るみたい。
 先が在るかどうか…は、緋彩さんがそう思うならきっと在る筈。
 それだけ強ければ焦ったり慌てる必要はないんだから、ね」

にっこり微笑んで、そう告げる。

にしてもストイック。
自分と殆ど変わりない年齢でここまで打ち込めるのだから凄いの一言だ。
根が本当に真面目なんだなあ、と改めて思う。

「…少しは迷いなくなった?」

ちょっとくらいは力になれたかな?と

桜 緋彩 >  
「実は私、無心で剣を振ると言うことが出来ないのです。
 剣を振ると言うことが日常過ぎると言うか……」

食事とか掃除とか、そう言う日常の一つに剣を振ると言う行為がある。
余りに日常過ぎて、意識して剣を振ると言うのが逆に難しいタイプの人間だったりするのだ。
恥ずかしそうに苦笑。

「正直なところ消えてはおりませんが、とりあえず進むべき道は見えたような気はします。
 いやしかし、こうして相談に乗って頂けると、尚更凛霞さんと立ち合いをしたかったと言う気持ちに――あぁ、そう言えば」

試験の成績がさほど良くなかったことが悔やまれる。
次回の試験では好成績を取れるように今もなお勉強中だ。
そこで先日の図書館での出来事を思い出して。

「この間悠薇どのにお会い致しましたよ。
 可愛らしい妹さんですね」

伊都波 凛霞 >  
それを無心というのでは…。
凛霞は訝しんだ。
でもきっとニュアンスが違っただけに違いない。
そう思い直した。

「うーん、私と立ち合いね…」

彼女が望むのはおそらく本意気での立ち合い。
戦術、戦略、奸計、汎ゆるものを複合したもの。
それは、凛霞としても友人を相手どって行うには相応に覚悟が要る。
そのために、彼女にとって少し厳しい条件を提示したのだが。

「武道の上での立ち合いなら、まぁ…いいかな?ぐらいだけど…。
 あ、悠薇にあった?可愛いでしょー♡宇宙で一番可愛い生物だよね♪」

妹の話題になるとぱっと花咲くような笑顔になる。
なかなか重度のシスコンである。

桜 緋彩 >  
「伊都波の古流武術はえげつないと聞きますから。
 ただ、私が殻を破ろうとするにはそれぐらいは必要ではないかな、とも思うのです」

自分がやろうとしていることは、自分にないものを生み出すことに近い。
それには、自分の持てる全てをぶつけても尚足りない相手が必要だとも思う。
彼女が友人に対してそれを向けたくないと言う気持ちも、勿論わかるだけにあの条件を受けたと言うのもある。
あとは単純にそれぐらいしないといずれ成績が取り返しのつかないことになりそうだったと言うものあったり。

「宇宙で、ですか……?」

彼女の妹を話題に出した途端にこの変わり様である。
ただ、どちらかと言えば、

「私からすれば悠薇どのの話題になった凛霞さんも同じくらい可愛いと思うのですが」

伊都波 凛霞 >  
「いやいやそんなまさか。ふつーの武術だから、ふつーの…」

飽くまでも対外的には。
内々に一子相伝で継承されるその本質は確かにえげつないとも言えるのだろうけど。
それを外に漏らさないことも重要なこと。
さてはシズクあたりがうっかり漏らしたな…なんてアタリをつける。

「それが言い過ぎじゃないとちゃんと思えるくらい、大切で可愛い妹だよ」

くすりと笑みを浮かべて、そう答える。

「…それはちょっと恥ずかしいのでコノヘンニシトキマスカ」

ぼそぼそ。
うっかりシスコンが顔を出してしまうのは初めてではない。
普段の自分とは違う顔を抑えきれない…というのは羞恥度が高いものである。

桜 緋彩 >  
「風の噂程度の話ですけれど。
 我々が盗人剣術と揶揄されているのと似た様なものでしょう」

とは言え当たらずとも遠からずとは思っている。
見たことはないが同じ武術家だ。
彼女の立ち居振る舞いを見ていれば、そうとう@やる;@と言うのはなんとなくわかるもので。

「妹ですか。
 私は一人っ子なので、そう言った感覚には少し疎いのですが……」

妹さんの方も、彼女と同じぐらい彼女を大事に思っているのは伝わっていた。
少し羨ましい。

「凛霞さんのような人が姉としていたのなら、私もきっと大好きになっていたと思います。
 勿論悠薇さんのような妹がいても同じことでしょう」

恥ずかしそうに小さくなる彼女の姿。
ほほえましいなと笑顔を向ける。

伊都波 凛霞 >  
「うーん…、でも当たらずとも遠からず…かな。
 多分、本意気で緋彩さんとやろうとするなら……」

まず、自分の姿を視認される前に潰すのが最善で、そのための手段はきっと無限に用意できる。
……彼女が不安視するのも、多分そういうこと。剣を振るうことすら許さない…それが可能ということ。
着眼点は間違っていないと思う。とても、口には出来ないけれど。

「でも一人っ子は色々独り占めできて、それはそれでいいものな気がするな~…。
 もちろん、一人っ子になったことがないからわからないけど」

物心ついた頃にはもう妹が生まれていたし、姉としてずっと頑張ろう、この子を守ろうと思い続けてきた。
結果、学園に来てから紆余曲折もあったけれど。…今はいい思い出だったと言える。

「言うほど立派なものでもないんだけどね。
 褒め言葉としてありがたく受け取っとく♪」

笑顔にはこちらも笑みで返して。
こんな話でも、少しは彼女の気が紛れたらいいな、なんて思いながら。

桜 緋彩 >  
「独り占め、出来ていたのでしょうか……。
 なにぶんずっと剣を振って育ってきましたので」

でも言われてみればおやつの取り合いみたいなことはした覚えがない。
彼女たちがそうだったかは知らないけれど、確かに与えられるもの関連で嫌な思いをしたことはないな、と思い出した。

「ですがその分辛いことも一人で抱えなければいけませんし。
 一長一短だとは思います」

隣の芝は青い、ではないけれど。
自分にはあるものは当たり前で、無いものは羨ましく見えるのだ。

「とは言え学園で姉にしたい女子生徒ランキングを取ったら、凛霞さんは間違いなく上位に食い込んでくるとは思いますよ。
 優しいし、面倒見もいいですから」

伊都波 凛霞 >  
「ずっと剣を…かぁ……」

自分も古流武術の後継者として、一子相伝の伊都波を継ぐ立場。
それでもそこには自由意志があって、好きでそれだけに打ち込んでいた…というわけでもない。
彼女の場合はそれが当たり前のように、剣を振っていたのだろう。
それだけでは通用しない相手を想定すれば、当然不安になって然りだ。

「何そのランキング」

あははと思わず声を出して笑う。
でも実際にそんなランキングがあって、いい順位になれたなら…それは少し誇らしい。
妹が誇れるような姉になろうという思いで、そんな日々を送ってきたから。

「さて…すっかり話し込んじゃったけど、力になれることがあったら何でも言ってね。
 夏場は風紀委員も仕事が増えるし、緋彩さんは貴重な戦力だしね」

もちろん、友人としても。

桜 緋彩 >  
「好きでやっていたことでもありますから、そこまで辛くはなかったですが」

剣は好きだ。
自分の人生そのものだからこそ、自分そのものであり、愛すべき存在でもある。

「ありそうじゃないですか、何々にしたいランキング」

恋人にしたいとか親にしたいとか。
色々なランキングの話をよく聞く。
男子も女子も、そう言うランキング付けとか好きなんだなぁと思いながらよく聞いている。

「そう、ですね。
 いずれ立ち合いではなく、鍛錬としての立ち合いなどはお願いするかもしれません。
 こちらからお返しできるものは喫茶店のスイーツなどしかありませんが……」

妹さんから聞いた、甘いものが好きと言う情報。
そう言うものしか返せないが、力になってくれると言う言葉は本当に嬉しい。

伊都波 凛霞 >  
あまり順位に固執するほうではないけれど。
エンターテインメントとしては確かに生徒が好みそうな話。
どういうの、新聞部とかが企画したりするのかな…なんてぼんやり思いつつ。

「それなら喜んで。
 私も勘が鈍らない実戦の場には定期的に立っておきたいしね」

鍛錬の立ち合いをという言葉は快く承諾する。
彼女の腕前を考えれば、こちらこそ是非にといったところである。

「お返しなんかは別にいいよー。
 私もきっと得られるものがあると思うし、ね」

桜 緋彩 >  
「ありがとうございます。
 大変助かります……」

正直なところ、互角の相手が不足していると言うのもある。
門下生の指導も勉強になるとはいえ、やはり一番得るものがあるのは腕が互角な相手との立ち合いなのだから。

「本当になんとお礼を申し上げればいいか……。
 そう言えば、海なんかも行きたいですね。
 プールもいいのですが、やはり波のある海の方がより鍛錬になるので――」

レジャーとしての海水浴、と言うことは頭にはあんまりない。
全くないわけではないが、どちらかと言えば鍛錬の方が割合として高かったりする。
そんなこんなで他愛もない話とか風紀の話とかをしているうちに時間は過ぎていく。
終わる頃には、不安が頭の中を占める割合はすっかり小さくなっていただろう――

ご案内:「訓練施設」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から桜 緋彩さんが去りました。