2024/09/23 のログ
武知 一実 >  
「そもそも、異能だなんだって色々あんだからトレーニング機器くらい防火防水防電くらい徹底してるべきじゃねぇのか」

スポドリを飲み干し、溜息と共にそんな愚痴が零れる。
いや、自分でも無茶言ってんのは承知の上だがバイト代がフイになると思うと愚痴の一つくらい言いたくもなるってもんだろ。
夏休みが終わった以上、休みの間みたいにバイト漬けで荒稼ぎなんて出来やしねえし、転移荒野に行くのだってそう簡単じゃなくなる。
学区内での健全なバイトで、次の休み――冬休みまでに旅費が稼げるかというと、だいぶ怪しい。

「ま、怪しくてもやるしかねーんだけどよ」

空になったペットボトルを握り潰し、ゴミ箱へと放り込む。
こんな事なら機械いじりくらい、夏休み前か休み中に学んどけば良かった、とは思うものの後の祭りだ。
つーか回路が逝ってんなら付け焼刃の知識で直そうとしたところで逆効果になる可能性も十分にあり得る。

「ツイてねーな、ったく……」

原因は天運と言うよか、偏にオレがテメェの異能を御しきれてねえってだけだが。

武知 一実 >  
「さ――てと、とりま壊しちまったことを報告しに行くかな。
 ……つーかこれ何処に言いに行きゃ良いんだよ、トレーニング機器の管理ってどこがしてんだ? 生活?」

いつまでも悩んでたって仕方ない、やっちまったもんはケジメ付けねえと。
ひとまず職員室行って、事情説明して、この辺の管理してる委員会がどこか聞いて―――

「……思ったより面倒くせえな」

今回の件は重々反省して、これまで以上に異能の制御を学ぼうと思いながらオレは訓練施設を後にしたのだった。

ご案内:「訓練施設」から武知 一実さんが去りました。