2025/04/23 のログ
ご案内:「訓練施設」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
外が小雨で肌寒かろうと、薄着で居られるから屋内は良い。
制服とパーカーは脱いで、上は肌着のタンクトップ一枚で無心になってサンドバッグを殴り続けて小一時間。
こないだたらふく食った寿司の分は消費出来たかとオレは小休憩に入った。

「……下の替えでも持って来りゃ良かったかな――」

殴り続けて、とは言ったものの実際蹴りも入れてたので全身が熱い。
珠の様な汗をかいたせいで上も下もぐっしょりで、正直気持ち悪い。
ひとまず水分補給、と訓練室から出て最寄りの自販機へと向かう。

「――健康診断、そういや初めて受けたな」

道すがら思う。
身長や体重、その他諸々のデータを測られるなんざ学園に来る前は日常茶飯事だったが、学園に来てからは年一行事となっていた。
……何か知らん間に身長伸びてるし。いや、大抵知らん間に伸びてるもんだろうけどよ。

ご案内:「訓練施設」にスノウさんが現れました。
スノウ > 新入生になってから行ってない場所があった。
そう、訓練所である。...私は戦闘はそこまで強くないけども。
来たのは...自己防衛くらいの訓練はすべきだと...思ったから。

「あれ...誰か、いる?」

あまり邪魔したくなかったので10分くらい眺めていた。
タンクトップを着た後ろ姿の彼を見て...凄い集中してるなと。

「私もああ言う事、した方がいいのかな...?」

自販機に行った所を見て、もしかしたらすれ違うかもしれない。

武知 一実 >  
「……ん」

この分だと卒業する頃には2m近くまで伸びてそうな気がする。
そう思いながら自販機へと向かっていたが、視線を感じて足を止める。
別に見られるのが苦って訳じゃねえし、大分慣れっこだから良いが計測目的でもねえのによく見てられるな。

「おい、さっきからコソコソ見てんのは何だ?」

どうせなら堂々と見物すりゃあいい。
そう思って近くの人影に声を掛ける。
気の所為、じゃねえと思うが気の所為だったらかなり恥ずかしい事してンなオレ。

スノウ > 「...あっ」

目線があったような、知ってる人の様な...。
自販機に用があった訳じゃなく、単純に気になって。
...やっぱり、知ってる人だ。

「かずみん、またあったね。」

異形の手の方でニギニギしながら挨拶をしてみる。
まだ話しかけるのに慣れてないのかちょっと顔が赤い気がする。

武知 一実 >  
「あン? おう、スノウか。
 さっきから妙に視線を感じると思ってたが、アンタか? ったく、声くらい掛けりゃ良いだろうが」

反応を示したのは見知った相手だった。ぎこちない挨拶に軽く手を振って応じる。
そういや最初に公園で会った時も、木の陰から見てたんだよなコイツ。
……そういう趣味なのか、単に声を掛け辛かったのか……多分後者だろう。
視線の主も判明したところで、オレは当初の目的通り自販機で水を買い、

「……せっかくだ、アンタも何か飲むか? 一本買うも二本買うも大して変わらねえから奢るぜ」

こないだ風紀委員の奴とバカみてえに寿司食ったから財布は軽いが、まあ自販機の飲料一本でどうこう言うほどじゃねえ。
予め金は入れといて、欲しいのあったら選んで押せよ、と自販機の前を空ける。

スノウ > 「...うん、ごめん。ちょっと、見とれちゃって。
 それにその....私も訓練した方がいいのかな、とか...。」

私の知ってる人なのに、まだ声掛け辛い。
もう少し陽気に話しかけられたらいいんだけどな...。
自販機、名前だけ勉強したけど...未だに何が買えるのかさっぱり。

「え、あ、いいんですか...?じゃあ....ええっと。
 お水でいいですよ、私飲み物分からないので...。」

お金がかかるものなのに、むしろ奢ってくれるなんて。
なんか良く分からない物もあるような...あ、あ...変なの押した!
体力回復用の物なのか、変なドリンクが落ちてくる音がする...。

武知 一実 >  
「別に見惚れられるような事ァ何もしてねえと思うんだけどよ。
 したりしなかったり、好きにすりゃ良いんじゃねえか?しなきゃいけねえ、ってもんでもねえだろ」

やりたいようにすりゃ良い、それで文句言う奴なんざ居やしねェ。
仮に居たとしてもそんな難癖付けが趣味みてえな根暗、放っておきゃ良いんだ。

「水で良いって?
 じゃあ今出て来た奴と交換してやるからこれ飲めよ」

自販機にすら馴れてない辺り、真性の異世界人って感じだ。
あるいはオレみてえに最近までどっか外界から隔離されてる環境に居たか。
まあどちらでもオレの知ったこっちゃねえんだが、間違えて買ったもん飲ませるのも忍びねえ。
自分で買ったミネラルウォーターをスノウへ差し出しつつ、今コイツが間違って押したドリンクをオレが飲むことにして取り出そう。

スノウ > 「...かずみんと練習してみたい、って言ったら。
 怒っちゃう...?」

知ってる人と練習出来たらいいな、くらいで思ってるけど。

「あ、うん...ありがと...。」

変なドリンクっぽかったけど...いいのかな。
私は冷たい水で十分だから、なんて言えなかったけど。

「...ところで、その。...何か気になってる事とかあるの?」

何か考え込んでるようだったので、つい気になって聞いてみる。

武知 一実 >  
「練習? ……何のだよ。
 何の練習かも分からねえで、おう構わねえよって答えられるほどお人好しじゃねェぞ」

せめて何を目的とした練習なのかを話せ。
まあ話の流れとしては訓練なんだろうが……それにしたって、何の訓練をしてえのかも分からねえしな。

「気にすんな、オレぁ飲めりゃ何でもいいしよ」

しっかし、何だコレ。外観から中身が予想出来ねえドリンクだな……

「あ?気になってる事だ? 別に大したもんはねェよ、身長測ったら思ったより伸びててどーすっかなあ、ってくらいだ」

180超えてるとは思わなかった。いやマジで。

スノウ > 「...あ、そうだよね。戦闘、訓練とか...。
 知ってる人だったら安心だし...ダメ、かな...?」

緊張しすぎて話の内容が無くて慌てて説明する。
両手を振りながらその、そのっ...なんて言いながら喋っていく。
この前変な場所で迷ったくらいだから、訓練してみたい。

「ありがと...あんまり、飲み物こだわってないのもそうだけど。
 そもそも、ここの世界の事、まるで知らない...。」

お水を飲みながらその...変なドリンクを見つめる。

「...そう?私、かずみんの事、あんまりまだ知らないから。
 身長気にしてたんだね...でも、高いのはいいと思うけど...。」

なんか、見透かされた様な気がしたのだけど...。
そう言えば身長、私よりすごく高い。

武知 一実 >  
「戦闘訓練か。 まあ……ダメってわけじゃねえが……
 何に安心してんのか知らねえが、怪我する覚悟くらいはしとけよ?」

ようは手合わせしてェって事か。なら断る理由も無ェが。
ただ、手加減してとかって話になると、ちょっと自信がねえぞ。
愉しかったら、勝手にヒートアップするクチだしな、オレ。

「ふーん、まあ知らなくても困る事なんざそうそう無いしな。
 誰だって最初は知らねえもんだらけだろ、最初から世界の全部知ってるなんて奴、そうそう居ねえよ」

居るとしたらそいつの顔を拝んでみてえや。
異世界人だろうとなかろうと、世の中なんてのは知らねえもんだらけだ。
が、知らねえからってのが何の言い訳にもなりゃしねえ事くらい、オレだって分かる。

「別に高いのが悪いってわけじゃねえんだ。自分で思ってるより伸びんのが早ェなってだけで。
 あんまり早く伸びると、せっかく買った服の丈が合わなくなっちまうからな」

まあ、フリーサイズのパーカーだからそうそう合わなくはならねえんだが。
むしろ制服の新調の方がありそうで困る。まあ10cm伸びたくらいじゃ気にもならねえだろうが。

スノウ > 「...いいの?私も、その、自衛位、出来たらいいかなって。
 傷つく事くらい...慣れてるから...大丈夫...。」

そう呟くと安心したのか分からないが...。
一瞬目のハイライトが消えたような、表情が無くなったような。
そう見えて、いつも通りの表情に戻っていたかもしれない。

「ずーっと、外の事なんて知らなかったから...
 そんなものなのかな...そっか。」

全部知ってそうな人なんて一杯見て来たけど、そんなものなんだ。
まあ私は殆ど記憶がないから...言い訳にしかならないけど。

「ふむ...確かに、お洋服無くなっちゃうのは怖い、ね。」

私自身身長の事なんて気にしたことない。
問題は腕の方で、いちいち切り取らないと着れないのは...ね。
なんて思いながら一緒にそろそろいこう、と手を取ろうとする。

武知 一実 >  
「ま、別に自衛なんざ出来なくても構わねえと思うけどな。
 そもそも危ねえとこに近付かなきゃいいんだしよ、昼間は学校通って放課後は学生街辺りうろついて寮にでも帰りゃ良いんだ」

君子危うきに何とやら、ってやつだ。
不慮の事故に遭うって事もあるだろうが、そん時は運が悪かったと思って諦めるのが吉ってやつ。
……まあ、ほどほどに加減して適当な頃合いで止めればいい、か。

「誰だって知ってる風な顔してるだけだ。
 オレだってこの島の事半分も知っちゃいねえからな、学校の事すら怪しい」

誰だってそんなもんだろう、それでも、そんな事顔に出さねえで生活出来てる。
というより、別にそれが何か問題だなんて思いもしねえんだろう。オレもそうだし。

「だろ。だからちょっと、もうちょっとで良いからゆっくり伸びてくんねえかなあって」

2ヶ月で1cmペースは勘弁して欲しい。髪の毛じゃねえんだから。
そんな事を話していたらスノウに手を取られた。
別に引っ張ってかなくったって逃げやしねえってのに、ったく。

スノウ > 「...それは、そうなんだ、けど。
 うん、たしかに...でも、手伝えたら...いいかなって。」

ここに来る前は平然と襲われていた...から、なおさら。
かずみんがどれだけの実力を持ってるのかしらないけど...。
あんなに体力があるのだから、強いんだろうな、と感じた。

「私も学校の事、良く分かってない。入学もギリギリだった。
 そもそも私、通ったことないから...かずみんより知らない。」

自分の事すら怪しいのに...最初は不安でいっぱいだったけど。
こうやって一緒に話してる事自体、少し前まで夢物語だったし。

「私はこれ以上伸びるか分からないみたい...。
 一緒に、やってくれるの、うれしい。」

一緒に早く訓練したい。...いや、遊びたい...のかも。

武知 一実 >  
「危ない事には首突っ込まねえのが、一番の自衛だな」

まあ、オレが言えた義理じゃねえが。
けれどオレから言える事はそれくらいで、後はコイツ自身の判断に任せるしかない。
出来れば知り合いには危ない事はしねえで貰いてえもんだが。

「オレだってまともに学校に通ってんのは去年からだ。
 何となくて上手くやれてるし、何となくて良いんだ。何となくで」

適当に生き過ぎじゃないか、と我ながら思うがそれで困ってねえんだから万々歳じゃねえか。
これまでが碌なもんじゃなかったんだから、適当にやったところであの頃より酷くなる事は無いって考えんのはかなり気が楽。

「へいへい、まあそんな長い事付き合えねえけどな。
 ……で、訓練ってどういう形でやろうと思ってたんだ?とりあえず考えてたこと言ってみろ」

オレは手合わせ……つーか組み手か、ああいう感じでのを考えてたが。
スノウに引っ張られながら戻って来た訓練室で、改めて意向を確認する。
ついでに飲み損ねてたドリンクも飲んどく。………うわぁ。

スノウ > 「うん...そっちの方がいいのは、事実。」

全部回避したり、逃げたり...避けれる事はした方がいい。
でも、それでも...私は友達置いて逃げたくはないかな...。
そう思えるようになったのも、最近だけど。

「かずみんも、苦労してるんだ...。
 何となく...何となくかぁ...変に拘らないのはいいと思う。」

そう生きれたら、私もいいなって思う。
自分の過去に縛られる事なく、今を過ごすのは大切。
まあ、いつか、聞いてみてもいいかもしれないけど...。

「ありがと、付き合ってくれるの...凄く嬉しい。
 えっと...普通に実戦向けのタイマン...だっけ?
 私、そう言うのしか出来ないと思うから、あと。
 かずみんの事それで知れたら、いいかもなーって...。」

かずみんからしたら、普通の組手とか、そういうの想像してたかも。
でも、私はそんな練習をした事ないから、手加減出来るか怪しいし。
本人が嫌だったら、別の提案を受け入れようかな、と考えている。

...ドリンク、美味しくなさそう。変な薬でも入ってるのかな。

武知 一実 >  
「実戦向けのタイマン……か。
 オーケーわかった、なるべく怪我ァさせねえ様に立ち回ってはみるが、あんまり手加減し過ぎても自衛にならねえしな。
 ……多少の怪我は覚悟して、後で文句もなし、良いな?」

空にした缶をゴミ箱へと放り込み、訓練施設の中央に立ち、正面からスノウを見据える。
さっきまで一方的に暴行を加えていたサンドバッグじゃなく、相手は人型。片腕はデカいが、得物は無し。
有体に言っちまえば徒手空拳(ステゴロ)って事だ。まあ、戦り慣れてるっちゃ戦り慣れてる。

「別にオレのことなんざ大した事ねえよ。
 んじゃ、始めっか……そっちのタイミングで適当に、掛かって来いよ」

戦ると決めたら油断は無しだ。まずはスノウに先手を譲る態で様子を見る。
わざわざ訓練を希望してきたんだ、戦闘は自信がねえんだろうが、比較するもんが無ェからそのまんま鵜呑みにも出来ねえ。
最悪一発貰う覚悟で向こうの力量を確かめる―――!