2025/08/23 のログ
ご案内:「訓練施設」に青霧在さんが現れました。
■回想 > 回想
『青霧、頼まれて欲しいことがあるんだが』
ある日の夕刻、任務帰りの俺にそう声をかけたのは同学年の同僚だった。
竜の特徴を持つ異邦人であるそいつは、暴と技を高度に併せて用いる武闘派で、違反生徒たちから《剛龍》と恐れられている。
「……お前もそんな顔をするんだな」
そんな《剛龍》の困り顔を見たのは初めてだった。
今にも溜息が溢れてきそうな何かを堪えた表情から、彼には解決出来ない問題が起きたことを察する。
「話してみてくれ。力になれるなら協力する」
《剛龍》の巨躯が小さく見えるほどの事態を放置する訳にはいかない。
俺は残業を覚悟して彼に向き直った。
■青霧在 > そんな相談を受けたのが三日前。
《剛龍》の悩みは、思いのほかありふれたものだった。
とはいえ、時期としては少し遅いだろうか。
この手の相談は春過ぎ、遅くても夏季休暇に入る前には大抵途絶える。そして秋ごろに再び現れることもある。
多忙な夏季休暇の終わり際にやんちゃする体力を残せる新入生がいることに関心しつつ、携帯端末などをロッカーに仕舞う。
頼まれごとは、とある風紀の後輩との手合わせである。
訓練場の方へと出て行けば、竹刀を握った後輩が手を振っていた。
■後輩 > 「遅いですよ!青霧センパイ!」
更衣室から姿を現した風紀の先輩を手を振って迎える。
遅いとは言ったけど、集合時間にはまだ早い。
俺が楽しみで勝手に早く来ただけ。
だって、あの青霧センパイと手合わせ出来るって言うんだから楽しみじゃない訳がない!
「今日はヨロシクお願いしますっ!」
元気が余って仕方がない。
風紀のオシゴトは忙しいけど、実感があって楽しい。
お給金も貰えて買いたいものが自由に買える!
天職だ。
「青霧センパイに勝って転属の許しを貰いますからね!!」
「覚悟してくださいよぉ!!」
竹刀をセンパイに向けて宣言する。
勝ってタイタンのセンパイに認められるんだ!
認められて、特攻課に転属するっ!
■青霧在 > 「すまないな、新庄」
新庄光牙、実際に会うのは初めてだが、聞きしに勝る活力を持っていることだけは確かだ。
これから俺は新庄と手合わせして、勝たなければならない。
それが《剛龍》からの頼まれごとだ。
『天狗になっている新庄をねじ伏せてくれ』とのこだった。
「よろしく頼む」
後輩の訓練や模擬戦に付き合うだけなら、それほど難しい訳でも珍しい訳でもない。
問題は俺が新庄のこと、異能や技能を全く知らないということだ。
更に、調べないでくれとも頼まれている。
つまり、完全初見で勝てということらしい。
難色を示したが、お前だから頼んでいると言い切られ、しぶしぶ承諾した。
(妙な確信があったのが気になるな)
聞く限りでは、新庄はこれまで無敗らしい。
といっても、新庄の上司である《剛龍》に勝てたことはなく、実戦経験も実戦と言っていいのか怪しいものばかりらしい。
つまり、無敗なだけらしい。
それでも、無敗を誇る相手に初見で勝つには相応の覚悟が必要だ。
(負けるとは考えていないんだな)
どうにも、新庄は俺に勝てるつもりでいるらしい。
自分の勝利を疑う余地はないらしい。大した自信だ。
俺は近場の端末を操作し、30秒のカウントダウンを設定し送信する。
「それじゃあ、早速始めようか」
お手並み拝見だ。
■新庄 > 目の前のスクリーンに、提案されたカウントダウンが表示される。
センパイもやる気らしい。テンション上がってきた!
「無手でいいんすかセンパイ!言い訳するのは無しですよ!」
近くの端末まで移動して、提案を承諾。
スクリーンの数字がカウントダウンを開始する。
見る限り、センパイは何も持っていない。
青霧センパイはもっと違う格闘スタイルって聞いてたんだけどな、どうしてだろう?
カウントダウンはあっという間に減っていく。
―――3
―――2
―――1
「ゼロ!!」
模擬戦開始の甲高い音が響く。
俺は竹刀を下手に構えてセンパイに向けて突進する!
■青霧在 > カウントダウンが0になり、新庄が突進を敢行する。
最初からフルスロットルではないらしい。
様子見ということか、それとも異能を織り交ぜての突撃か。
《剛龍》からの頼まれごとである以上、最初から完封して叩きのめす訳にもいかない。
実力を出す前から叩きのめしてしまっては新庄が納得しないだろう。
それでは意味がないのだ。
俺は突撃のままに切りかかって来る新庄の剣撃を躱す。
悪くない。竹刀と真剣では勝手が違うだろうに、随分と使いこなす。
《剛龍》の指導のたまものだろうか。
剣道を基礎に剣術を修めているようで、剣に殺意が乗っている。
そのまま新庄の連撃を交わす。
最初のうちは様子を見て防御を想定して動いていたようだが、途中から攻撃に重きを置いた動きへと移行した。
異能無しで躱し続けるのは骨が折れるが、反撃を想定せず躱し続けるのはそれほど難しい話でもない。
そして、どうにもこの連撃に異能は乗っていないようだ。
だが、このまま連撃を躱し続けるのでは意味がない。
体力切れを狙うのもあまり現実的では無さそうだ。
ここは一度距離を取らせよう。
異能や魔術を使わせる場面を作るべきだろう。近距離では発動し辛い能力の可能性がある。
焦りからか僅かな隙が生じたところに、大振りの蹴りを見舞う。
躱されるが問題ない。
回転の勢いを活かし、反対の足で追撃の蹴り。
新庄はこれを後方への跳躍で回避する。
「剣だけじゃないだろう。出し惜しみするようならすぐに終わらせるぞ」
本気で即座に制圧出来るとは考えていない。
だが、これぐらい煽った方が良いだろう。
■新庄 > 躱す、躱す、躱す。
センパイはさっきから躱してばっかりだ。
(だけど……!)
異能を使っていない。
青霧センパイといえば、その異能の熟練度の高さで知られている。
身の回りの万物、そして自身を華麗に操って緻密に戦場を掌握する。
そんなセンパイが、異能を使わずにこちらの剣を全て躱している。
反撃がないとはいえ、5年の先輩を侮りすぎていた。
そんなことを考えて連撃の勢いを強めたところに、センパイの反撃が襲来する。
大振りの蹴り。
側頭部へ迫る脚をのけぞって躱し、更に連撃の構えが見えた所で後ろへ跳んで距離を確保する。
焦りすぎただろうか。隙を的確に狩って来た。
「異能を使ってないのはセンパイだけじゃないんですから!!」
センパイの煽り。青霧センパイがそんなことを言うのは驚きだったけど、煽られたからには黙っている訳にはいかない。
《閃光実動》を使う!
「勝つのは俺っすよ!」
俺は居合の構えを取って、身を少し屈める。
屈めて、集中―――
■青霧在 > 煽りが功を奏したらしい。
居合を構える新庄の様子を見るに、異能を使おうとしているのだろう。
(異能を初見で見破れなんてな―――)
俺は集中する。
居合は必殺の一撃だ。
それに異能が乗るとなれば、人の域を超えた攻撃となることも珍しくない。
だからこちらも集中する。よく観察して、対抗策とタイミングを探る。
(微動だにしないな。力を籠める動作もない。目が動いている。地面、俺、腹、地面、奥……)
……
(微動だにしない……?)
そのことに気付いた刹那、俺は即座に異能を発動し、その場から横に高速でスライドする。
防御を捨て、追撃への警戒も捨てる。
反撃など考える余裕はなく、ただその場へ見舞われるであろう一撃を躱すことだけを考えた動き。
そして、それは正解だったらしい。
直後、ついさっきまで俺が居た場所の後方に、無音で新庄が出現した。
竹刀を振り抜いた姿勢。そしてそれは、居合ではなく、高速移動でもない。
そして、瞬間移動とも少し違う。
「なるほど……!いい異能だな、新庄」
《剛龍》の妙な確信の正体はこれかと、合点がいった。
確かに、これは俺が適任だ。
■新庄 > (勝った!)
そう思った。
センパイは俺の行動を居合だと思い込んで身構えたと。
迎撃やいなす構えをとったと。
策に嵌った。そう思ったのに。
「……どう、して……!?」
振り抜いた竹刀に重さが全くない。
つまり、俺の剣は躱されたということだ。
俺の異能が、見切られたということだ。
「どうして、どうしてわかったんですか?!」
俺は再び構え、追撃を試みる。
少しかんがえれば無駄だと分かる。
俺の異能は初見殺しだ。見破られた以上、次なんてない。
それでも、俺にはこれしかない。
今のはまぐれだったかもしれない。それなら今度こそ―――
■青霧在 > 「させると思うか?」
俺は、新庄の構えに対して異能を用いず小刻みにルートを変えながら距離を詰める。
そのたびに新庄の視線が泳ぎ、口元が歪む。
俺がルートを変える度に、明らかな焦りが募っていく。
やはり、何かを組み立てている。
あの目は、視線は、何かをイメージしている目だ。
新庄までの距離を詰め、あと数歩のところで、異能を発動する。
肉体への負担を考えずに、新庄の視線を置き去りにする速度で後方へと回り込む。
■新庄 > 「とったぁ!」
構えた姿勢からならば!確実に動ける!
センパイは後ろに回った!だったら後ろを切れば必ず当たる!!!
俺は確信のままに《閃光実動》を放つ。
居合の構えから、センパイのいる後方へ広く竹刀を振り抜く。
竹刀で人を切れない以上、途中で止まるだろう。そしたら当たったってことで俺の勝ちだ!
「え…………?」
そんな構想はただの思い込みだったらしい。
竹刀は振り抜かれた、何にも当たることなく。
無理やり《閃光実動》を振るった代償に体の痛みだけを感じながら、固まる。
そうしているうちに竹刀を持つ手を強く蹴り飛ばされて竹刀が落ちる。
その瞬間、AI判定が戦闘終了のブザーを鳴らす。
俺は、負けた。
■青霧在 > 「痛みはひいたか?」
模擬戦が終わり、意気消沈の新庄に麦茶のペットボトルを差し出す。
模擬戦は俺の勝ちで終わった。
確かに、あの異能なら大抵の相手には勝てるだろう。
答え合わせはまだだが、あの動きを見るに予想通りで間違いないだろう。
座り込んで俯いたままの新庄の胡坐にペットボトルを差し込む。
「躱されたことがそんなに驚きだったのか」
暗い顔をした新庄を横目に、自分のペットボトルを空けて水を喉へと流し込んだ。
■新庄 > 「……!そ、そうだ」
「なんで、なんで俺の《閃光実動》が分かったんですか?!」
ペットボトルを手に取って、顔をあげて尋ねる。
訳が分からない。俺の《閃光実動》が初見で見破られたことなんてない。
「これまで一回も見破られたことなんてなかったのに……!!」
「まさか、タイタンセンパイに聞いてて知らないフリを…?!」
タイタンセンパイはそんなウソをつかない。
そう信じているのに、あまりの事態に声を荒げてしまった。
俺の《閃光実動》が見破られる訳がない。そう、思っていたのに。
■青霧在 > 「俺がお前の異能を見破れたのはな」
「お前の目が、正直すぎたからだ」
新庄が声を荒げるのに対して、淡々と事実を伝える。
新庄の弱点、というより全ての戦闘で生じ得る弱点。
それは
「目だ。目は口ほどにものを言う」
「お前の視線は明らかに居合ではない何かを想定していた」
新庄が見ていたのは地面ではない。空間だ。
自分がこれから通過する空間を測り、移動する自分と剣撃を見舞う姿勢を組み立てていたのではないだろうか。
脇腹を見ていたのは、切っ先を合わせる場所を的確に見定める為だろう。
模擬戦で本気を剣撃を見舞う訳にはいかない。掠らせる為に注視したのだろうが、それらの視線移動が不自然だった。
「それだけじゃない。居合のカモフラージュが甘い。体重移動も何もない完全な静止ではカモフラージュとしては不適切だ」
「姿勢は微動だにしないのに、視線ばかりが忙しく動いているなど、不自然だ」
「それに、居合であれば相手も身構えると想定しての構えじゃないか?動かないことの不自然さもカバー出来、行動の始動も固定出来る」
「新庄、お前の異能は思い描いた行動を瞬間的に行う異能だろう」
■新庄 > 「…………正解、です…………」
言い当てられた。完全に。
あまりの出来事に口を開いたままで、センパイの顔を見つめる。
少しして、やっと声が出た。
「タイタンセンパイから聞いてた訳じゃ……ないんですよね?」
答えは分かっている。
■青霧在 > 「初見で勝てと言われたから何も聞かず、何も調べずにきた」
「それでもお前なら見破れると言われて引き受けたが……これなら俺じゃなくても良かっただろうな」
目は口ほどにものを言うなんてのは、戦闘を生業とする上で知らねばならないものだ。
目だけじゃない。戦闘において観察と考察は重要だ。
事前情報があればその限りではないが、常に事前情報がある訳ではない。
初見だからとはらわたをぶちまけられて死ぬようなものに前線は務まらない。
「前線で生き延びるのであれば、これぐらいは出来て然るべきだろう」
「お前が目指している特攻課はそういうところだ」
特攻課の全員がそうという訳ではない。それでも、前線で切り結ぶのであれば欠かせない技能だろう。
「新庄、お前は負けなしと聞いた」
「だが、それはあくまでも不良生徒や同学年との模擬戦、命の危険がない戦闘でのことだとも聞いている」
「もし今のまま前線に出れば、すぐに死んでもおかしくないだろうな」
厳しい物言いだが、これぐらい言っておくべきだろう。
新庄は運が良かった。だから負けなしだったし、生きている。
もし運悪く戦闘慣れした違反部活生などに遭遇していれば、死んでいたかもしれない。
■新庄 > 「…………」
驚いてばかりだ。
特攻課は全員が俺の異能を初見で見切るというのか。
そんな、そんな馬鹿な。
「で、でもタイタンセンパイは当たって―――」
縋るように呟く。
タイタンセンパイも特攻課だ。
あの《剛龍》が見破れないのなら、それは―――
■青霧在 > 「あいつは……見破る必要がないからな」
《剛龍》は強靭な甲殻と鱗、分厚い筋肉に高い再生力を備えている。
つまり、多少の被弾で死ぬやつじゃない。
しかもそれが部下の模擬戦の相手となれば、見破るより受けてみた方が早い。
一部の人外や人外じみた耐久を持っている委員はそういったことも平然と行って見せる。
「それに、一度見たら見破ったんじゃないか?」
黙って的になるやつでもないだろう。
「………ダメだしはここまでにしようか」
あまり追い詰めて自信を喪失させたい訳じゃない。
俺は新庄の前に片膝を立てて座り、話しかける。
「最後の反撃、あれは後ろを見ずにはなっただろう」
「あれが出来るということは、お前の異能は見なくても使えるということじゃないか?」
思い描いた行動を瞬間的に行う。
であれば、事前に組み立ててある行動であれば、即座に実行出来てもおかしくないだろう。
そのための居合の姿勢でもあるだろう。
「今は居合の姿勢に頼っているが、鍛錬を重ねれば他の姿勢からでもああいう動きが出来るようになるだろう」
「それに、もっと小刻みに動いてもいい。瞬間的に行動が実現されるのなら、全てを一度に終えなくても十分驚異的だ」
要するに、即座に放てる行動を増やせばいい。
複数の姿勢から、複数の攻撃を瞬時に放てる。
もしそれが出来れば、近距離死角無しの剣士が出来上がる。
行動の細分化もそうだ。全てを一度に終えようとするから長考が必要になる。
「今のお前は初見の一撃必殺ばかり狙っているようだが、それが通用しないのは今示した通りだ」
「だから、第二の刃を持て。一撃必殺は強力な武器だが、それしかないのでは破られたらそれだけで負けてしまう」
一つのやり方で成功し続けたから、それにこだわってしまう。
しかし失敗を知った今なら、こだわりを捨てて新たな刃を研ぐことができるだろう。
■新庄 > 「第二の……刃……!」
俺は今まで、一撃必殺ばかりを狙って、その次を考えていなかった。
図星だ。ついさっきの自分がまさにそれだ。見破られたにもかかわらず、同じ事しか出来なかった。
慌てるままに空振りを誘発され、武器を奪われたのだ。
「センパイの言う通り……言う通りだ」
「確かに、振り向いて切るのがすぐに出来るなら、他の向きと姿勢だって……!!」
今すぐにでも試してみようと立ち上がろうとするが、腰や足首が痛んで姿勢を崩しそうになる。
■青霧在 > 「落ち着け、無理に体を動かしたんだ。しばらくは安静だ」
無理に体を動かした代償が何か、俺はよくよく知っている。
前のめりに倒れかけた新庄を異能で支えてやる。
そのまま押し戻し、立ち上がる。
「医務室に声をかけて、俺はそのまま帰る」
「《剛龍》に相談すれば俺より適切なアドバイスをくれるだろうさ」
新庄は《剛龍》が戦闘を教えていると聞いた。
……と言っても、あいつは力が強すぎて、どう教えればいいのか分からなかったのだろう。
下手をすれば新庄を物理的に再起不能にしかねない。
その結果、ここまで自信過剰にさせてしまったのだろう。
「お大事にな。応援しているぞ」
俺はそう言い残し、帰路につく。
無理に動いた代償で体が痛むが、数日もすれば治まる。
明日の任務には……まあ、大丈夫だろう。
我慢すればいいだけだ。
■新庄 > 「ありがとうございます!ありがとうございました!!」
打ちのめされた。自信もへし折られた。
だけど、大切なことを教えてもらった。それに、へし折られるべき自信だったんだと思う。
あれが、特攻課。あれが青霧在。
最初から勝ち目など無かったのだと、特攻課への転属を望むのはまだまだ早かったのだと思い知らされた。
「もっと鍛えないと…!」
返ったら、タイタンセンパイに相談しよう。
そして、もっと強くなって……!
そんなこんな思っているうちに、青霧センパイが呼んでくれた医務室の人が担架を持ってきてくれた。
大げさだなんて思いながら運ばれた先の医務室で治療を受けたら、それだけで下半身の痛みは全部引いた。
(しばらくは安静って言ってた気がするけど……?)
(それに……?あれ?支えられてたような……?)
なんだか妙な違和感を感じたが、結局その正体に気付くことは出来なかった。
しばらくしたらタイタンセンパイが迎えに来てくれた。
何があったか説明したら、仰々しく頷きながら話と相談に乗ってくれた。
俺は、もっと強くなる。
ご案内:「訓練施設」から青霧在さんが去りました。