2024/07/22 のログ
ご案内:「常世大ホール 記入自由」に田中 浩平さんが現れました。
ご案内:「常世大ホール 記入自由」から田中 浩平さんが去りました。
ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」に田中 浩平さんが現れました。
田中 浩平 >  
前回までのあらすじ。

同門の兄弟子、らぁめん河童党の矢作藤太郎(やはぎ とうたろう)に一方的に挑発を受け。
ついに麺処たな香店主、田中浩平はラーメンバトルを受けてしまう。

ラーメンバトルはお互いの誇りを賭けたラーメンによる真剣勝負。
そこにはお互い、賭けるべきものも存在しているのだった。

田中 浩平 >  
人でごった返す常世大ホール。
ラーメンだけでなく、様々な屋台が並びお祭り騒ぎだ。

いや、実際にお祭りなのだろう。
ラーメンで勝敗を決する。祭り。

ステージに上がり、周囲を見渡す。
やべ、ちょっと緊張するなぁ。

矢作 藤太郎 >  
マイクを手にステージで宣言する。

「俺が勝ったら麺処たな香の看板をいただくぜ」
「何、屋号や経営権まで賭けろってわけじゃあない……」

「前々からその金のかかってそうな看板が気に要らなかっただけだ」

ハハ、と笑ってそう宣言した。

田中 浩平 >  
「あー……俺か」

マイクを手にしてヘラヘラと笑う。
ちょっとウケたな、ヘヘッ。

「矢作先輩にはちょっとうちの店を貶されたんでねー」
「俺が勝ったら先輩には謝罪してもらいましょうか」

「お互い、誇りを賭けた戦いじゃないっすか……」
「あ、でも木彫りの看板はめっちゃ金かかってるんで負けられないですね」

そう言ってオーバーなアクションで肩を竦めて見せた。

ジャッジ >  
両者の顔を確認する。
肌寒いドーム内でお互い、熱意は十分と見た。

「では今回のラーメンバトルについて説明します」
「お客さんに振る舞い、審査員が食べ、それぞれが投票をします」

「割合としては一般投票が50点、審査員たちが30点、審査員長が20点の計100点」
「勝ったほうが賭けたもの、そして栄光を手にします」

そしてスポットライトが当たる方へ手を伸ばす。

「今回の審査員長はなんと!!」
「常世ラーメン四天王! 玉皇峰華の店長、四年───」

「鬼龍院 統(きりゅういん みつる)が参加となります!!」

観客からの拍手と歓声、そのボルテージが上がる。

田中 浩平 >  
「マジか……!」

ラーメン四天王。
玉皇峰華、四神降臨、天帝宝宮、龍星轟炉の称号を持つ常世大手のラーメン店主たちだ。

彼らが最強じゃない。ただ、ただ。
偉大なラーメンを世に送り出してきた証がその称号なんだ。

「先輩、ビビってませんか……俺はちょっと怖い」

矢作 藤太郎 >  
「バカを言うな……俺はこんなところじゃ終わらん」
「一ツ星のラーメン屋のままじゃ終われないんだ」

その向上心はすでに野心ッ!!
上昇志向で常に勝ってきた!!

スタッフと共にステージに整列する。

田中 浩平 >  
「それ、無星のラーメン屋の前で言います?」

一ツ星から五ツ星までで常世のラーメン屋は評価される。
残念ながら麺処たな香はどれでもない。

無評価の無星だ。

スタッフと共に整列し。
両手をワキワキさせながららぁめん河童党のメンバーと対面する。

「負けませんよ」

ジャッジ >  
「さぁて、今回のルールは『双竜裂波』!!」
「飲み物を除き、メニューは2つだけ!!」

「その2つだけのメニューしか双方のブースでは出せません!!」

「極まった2つのメニューで勝敗を決する、それはまさに双頭の龍が如く!!」

会場は熱気に湧いた。
歓声が鳴り響く。

「では双方、二種のメニューを発表してください」

矢作 藤太郎 >  
両腕を広げ、高らかに宣言する。

「我が熊本の誇り!! 黒マー油豚骨ラーメン『河童拉麺』!!」
「そしてもう一つは濃厚醤油風味のつけ麺だ!!」

「フフフ、お前の塩ラーメンでどこまで戦えるかな」

田中 浩平 >  
「はぁい、それじゃー俺等のメニューです」

「塩のたな香ラーメンと……」

ニカッと笑って両手を頭の後ろに当てた。

「アルキサボテンの漬物でーす」

吉と出るか凶と出るか。
会場の熱気が引くように静かになってしまった。

やっぱ出るのは鬼か蛇かもな。はは。

実況 >  
「なな、なんと!!」
「麺処たな香、田中浩平はアルキサボテンの漬物を出すつもりです!!」

「価格は一皿50円、しかし……あまりにも奇妙な一手!!」
「どういう意図があっての奇手なのかー!!」

矢作 藤太郎 >  
「貴様……勝負を捨てたか?」
「ゲテモノで耳目を集めれば勝てると思っているのなら業腹だぞ」

「やはり不真面目なお前に師匠のラーメン道は荷が重かったようだな」
「ここで引導を渡してやる」

円陣を組んで。

「余裕なネガティブは要らん!!」
「不安に攻めて勝つッ!!」

「らぁめん河童党ー、ファイッ!!」

田中 浩平 >  
「なぁに、これで勝ちますよ……」
「勝負はまだ始まってもいませんがね」

そう言って仲間と円陣を組んだ。

「楽しんでこーぜ!!」
「麺処たな香ー、ファイッオー!!」

笑ってスタッフと背中を叩き合ってブースへ。

ジャッジ >  
「それではラーメンバトル……レディー、ゴー!!」

それぞれの陣営がオープンした。
ラーメンの香りが漂う。

それでも、やはり注目を集めるのは黒マー油と豚骨の濃厚はフレーバーの。

“玉皇峰華”鬼龍院 統 >  
「見せてもらおうか……若き魂を」

矢作 藤太郎 >  
スタートダッシュに乗り遅れはしない。
これだけの濃厚な豚骨の香りだ、塩のラーメンなど食べる気も失せるだろう。

そしてそれだけじゃない。
二種の濃い味わいのラーメンで完全に叩き潰してやる。

「はい、半ラーメン一丁入りまーす!」

田中 浩平 >  
「あーりゃりゃ、売上勝負だったら負けてたねこれ」
「まぁ、票の半分は観客が持ってるんだから食べられなかったらおしまいだけど」

呑気に構えながら割合少ない客に笑顔でラーメンを提供する。

河童党の客 >  
「う、美味い!」
「半ラーメンなのにすごい満足度だ!!」

「黒マー油と豚骨のこってり系なのに焦がしたネギでスルスルいけちゃう!!」

「それで…向こうは塩ラーメンに得体の知れない異界の食べ物か」
「これは勝負決まったかもな……」

矢作 藤太郎 >  
当然だ、俺のラーメンは勝つためのラーメン。
味わいで塩なんぞに負けるわけがねぇ。

そして半ラーメンでもこんな油の乗ったラーメンを食べたら。
もう腹いっぱいだろう……? ククク。

俺の勝ちだ、田中ァ!!

実況 >  
「客足は今のところ、らぁめん河童党のリードです」
「売上勝負ではありませんが、場内ムードも考えると…」

「麺処たな香、苦境か!!」

“玉皇峰華”鬼龍院 統 >  
審査員席でそれを眺めながら。

「まだ」

大男は体を縮めるように椅子に座り直して。

「勝負はわからん」

ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」に七海 美那菜さんが現れました。
七海 美那菜 >  
「マジうまー!」

七海 美那菜 > 一際大きな声が会場に響く。

3つのラーメンを並べて、躊躇なくどれもこれも交互にすすっている少女が一人
当然、それらは

黒マー油豚骨ラーメン
濃厚醤油風味のつけ麺
塩のたな香ラーメン

今、覇を競うその全てだった
女子には多い? 女子だってラーメンを啜りたいときくらいあるっての
なめちゃいかんよ

「はぎりんパイセンも、たなこっちもやっぱウマーなラーメン作るね!」

そして、合間に挟まるのはアルキサボテンの漬物。

「うんうん、サボテンってどんなヤバかと思ったけどコレも、マジうまだね!
 ラーメンがもっとヤバうまになるし」

ずるずるずる、こりこりこり、ずるずるずる……
やば、これマジ無限に食べれる

田中 浩平 >  
ここで双方のラーメンを食べてくれるなんて!!
YNMT(やっぱりナナちゃんマジ天使)!!

「いいだろ、アルキサボテンの漬物」
「これがまたラーメンに合うんだ……」

「食欲亢進の効果もあるらしくてなー、一度……」
「ラーメンに添えてみたかったんだ!」

笑いながら水を出す。

「いや、動物園いったらお土産屋にあってさ」
「試してみたら自分でも作ってみたくなったんだよな」

“玉皇峰華”鬼龍院 統 >  
「ハハッ! 豪気、豪気!!」

その食べっぷりに破顔一笑。

矢作 藤太郎 >  
何故だ、うちの客足が鈍ってきている。
いや、さっきのギャルの感想か!?
麺処たな香に客が集中してきている……!!

まだだ!! ゲテモノなんかに、俺のラーメンは負けねぇ!!

ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」に竜胆 襲さんが現れました。
竜胆 襲 >  
「…これは世紀の対決。そのはじまりに過ぎない…。
 でも、この勝負の結果がこの島におけるラーメン店の勢力図を大きく揺るがすことになるのかも……
 …黒マー油の深みのあるコクと濃厚な味は胃に強い満足感を与える……。
 この順番はえげつないようにも見えるけど、これは勝負は…いわば、"殺し合い"。
 命の奪り合いに温い気遣いは不要なのかもしれませんね……」

「…勝負の行方を見定める審査員も、まだ眼の光を曇らせていない」

そんな、妙にワケ知り顔な雰囲気を醸し出す(だけの)生徒が一人、固唾をのんで結果を見守っていた

七海 美那菜 >  
「うん、たなこっちの塩ラーメン、いつもどーりマジウマだよね。
 なんてーの? 塩って塩味じゃん? 塩だけだし、鶏のウマあじがないとダメってかさ。
 その、バランス?っていうの? それ、サイコーだよね!
 塩だけってマジめんどくさいのにさ」

塩ラーメンってば塩だけで味付けるからマジできれいに整えるのめんどくさいし。
そこのバランス取れてるの、マジで凄いと思う。

「あー、そそそ。それ、お漬物。ショクヨクコーシン、とかはわかんないけどさ。
 口の中が軽くなる?っていうか。マジ、次のラーメンすすりたくなるっていうか。」

水をもらいながら、周りは気にせず楽しげに話す

「はぎりんパイセンのラーメンもマジウマなんだよねー。
 マー油?だっけ。脂、やっぱウマあじだよねー。
 豚骨も、クリーミー?なんか、こう甘みもしたりしてさ。
 でもドロっとしすぎなくて、するっと飲めるみたいな?
 
 つけ麺もさー。醤油のタレ、のーこーって感じでさ。
 ちょろっと入ってる魚も良い感じなんだよね。
 
 濃いの濃いので濃い濃いって感じでヤババ。
 めっちゃウマ」

しれっと対戦相手のコトも持ち上げる

「で、ここでお漬物かじる。うま!って感じ」

こりこり

田中 浩平 >  
矢作先輩。
アンタのラーメンすげぇよ。
美味いラーメンで、勝つためのラーメン。

でもな……それじゃ師匠は良いとは言わねぇ。

ラーメン屋は────美味い店を作らなきゃな。

「ははは、わかってるねぇナナちゃん!」
「うちのラーメンも美味い、あっちのラーメンも美味い」
「それでいいんじゃないかなって思うんだけどね……勝負じゃなきゃ、さ」

駆けつける客たちに両手を広げる。

「はいよ、どんどんラーメン作っちゃうから食べてってねー皆さんッ!!」

アルキサボテンの漬物は事前に作ったものを切るだけ。
こっちは塩ラーメン作りに専心できる。

矢作 藤太郎 >  
「何故、うちで半ラーメンを食べた客までそっちに行く!?」
「こってり系で既に満腹になったはず……!!」

客足が疎らになったブース前で頭を抱える。

そう、二種のラーメンを出す以上、手間がかかり。
僅かに混んだ。

たかがそれだけで……!!

田中 浩平 >  
「漬物だよ」

先輩を見ながら声をかける。

「舌休めだ……舌をさっぱりさせ、食欲を増加させる」
「小技────だけど、美味い店はそんなところも手を抜かない」

「先輩が全力で良いラーメン作ってくればこんなところで足を取られたりしなかった」
「勝利にこだわりすぎていつもより濃い系に作っちまったんじゃないのか…? 先輩ッ!!」

矢作 藤太郎 >  
「ぐ、ううう……!!」

実況 >  
「ここで審査員席にも双方のラーメンが振る舞われます!!」
「双竜裂波、勝つのはどっちだ!!」

竜胆 襲 >  
私は本来こってり系のラーメンが好み。
河童党のラーメンの完成度は高い。十二分以上に舌と胃袋を満足させる…評判は聞いていたけど、これほどだなんて。

「(一方で麺処たな香のラーメンは…突き出しは少し奇をてらったようにも思えるけど…)」

味のインパクトでは落ちるだろう塩をこの対決で選択したのだから、勝算はある筈。
訳知り顔な少女は深く頷くと、麺処たな香に集まる客に混ざる。
手渡されたのは、漬物───。


「…成程。この会場に訪れる人の大半は、大前提としてラーメン好き…。
 で、あれば…どちらの麺をも味わいたいと思うのは必然。
 そんなラーメン好きが、片方のラーメンだけで満足してもう片方を食べないなんてありえない。
 っ…先に河童党のこってりラーメンを口にした客は、より麺処たな香のラーメンを求めることに…」

「……大胆不敵ですね。結果が楽しみです」

そう呟く少女は一体何者だったのか…おそらく、何者でもなかった。

ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」から竜胆 襲さんが去りました。
七海 美那菜 >  
「あ、これ勝負なん?
 そっかあ……マジきびくない?」

おお……みよ、この食欲よ
結局、半ラーメン×2とラーメン×1をすっかり啜り尽くしてしまった。

最後に、余韻を、とでもいうように漬物を齧っている。

「どっちもウマだしさー。
 ああ、でも。そだね。たなこっちの言うとーりかも?
 はぎりんパイセンのラーメン、いつもより、ちょい辛だったかも?」

つまりは、それだけ食べているということでもある。

「好みはでるかも? でないかも?
 ま、うちはどっちも好きだけど」

田中 浩平 >  
「本当は料理で勝負なんてするもんじゃないんだろうなぁ…」

しかし、ここはラーメンバトルの舞台だ。
だから、だから。俺は戦っている。

「ああ、どっちも美味いって言ってくれたナナちゃんのこと」
「俺は最高にイカしてるって思うぜ!」

ヘヘ、と笑って腕組み。
人事を尽くした。天命を待つのみ。

審査員たち >  
「なるほど……これは」
「しかし…甲乙つけ難い」

“玉皇峰華”鬼龍院 統 >  
両者のラーメンを食べて。
屈強な大男が席を立ち。

「うむ」

採点を書いた紙をスタッフに渡した。

実況 >  
「採点が出ました……!!」
「一般投票、麺処たな香34点! らぁめん河童党16点!!」
「審査員票は麺処たな香、らぁめん河童党共に15点をつけていますね…」

「そしてなんと!! 審査員長鬼龍院統は!! 20点!!」
「全点数を麺処たな香にマークしました!! 河童党0点!!」

「麺処たな香69点ッ!! らぁめん河童党31点!!」

「ここに勝敗は決しました、麺処たな香……田中浩平の勝利だーーーーッ!!」

矢作 藤太郎 >  
「バカなぁー………!!」

その場に座り込んでしまう。
負けた。負け。なんで。田中に。弟弟子に!!

七海 美那菜 > 「お、たなこっち、おめおめ!!」

眼の前の勝利者に祝福を。ひゃっほいとぴょこぴょこして。
それから……あ。
 
「はぎりんパイセン。
 うち、頭悪いからよくわかんないけどさ。
 パイセン、マジつまんなそうだったし? なんか怖かったし?」

座り込んだ矢作に近づいて声を掛ける。

「ラーメン、美味しかったけどさ。
 そゆの、あるんじゃない?とか? いつものお店の感じなら、よかったんじゃない?」

なんて声をかけたりしてみる。
勝ち負けはしょうがないけど、美味しかったじゃんね

ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > あ、おわってる。
ラーメンに目がないとある女子。
勝敗が決したとある場面に遭遇したが、
一度食べに行ったことがある麺処たな香が勝利した模様。

ラーメンの道は奥深いと聞いているが俄か過ぎて美味しければ何も言わない身とすれば、
客たちに交じって何となく場の空気と香りを楽しむことに致した。

「(らーめん おいしい ならばいうことなし)」

なんか漬物が試食と称して渡された。
ぽりぽりと食べてみるとある女子は、うむうむ美味と独り言を呟く。

矢作 藤太郎 >  
「七海さン………」

そうだ、あいつは。田中は。ラーメンを作るのを楽しんでいた。
だから負けたのか!?
俺が勝負にこだわって、自分のラーメンの型を崩している間も!!

田中浩平はラーメンそのものと向き合って楽しんでいたんだ!!
俺は俺の店が持っている味を……スタイルを自分で曲げてしまった!!

「俺の負けだ……」

立ち上がり、勝者に言葉をかける。

「お前の店を貶したこと、ここに謝罪させてくれ」
「すまなかった」

神聖な時間が訪れる。観客たちが湧いた。

田中 浩平 >  
「いいんすよ、矢作先輩」
「これでまた昔みたいにさ……」

「師匠んところで、旨味のあるモノなんでも煮込んでたラーメンバカに戻れたらいいよな」

そう言って矢作先輩の肩に手を置き。

そして観客に向かって拳を振り上げた。

「ナナちゃん、ありがとな!!」
「俺もなんか、楽しかったこととか思い出せて良かった…本当に」

ニカッと笑ってサムズアップをした。

“玉皇峰華”鬼龍院 統 >  
大男が前に出る。

「矢作、いつもの味を出していれば勝てたなどとは言わぬ」
「勝負は水物……しかし、今回の敗北を奇貨とし、さらなる成長を望む」

「そして田中……」
「異界の食材を使い、新たな味の調和を生み出したな…」
「ニューウェーブ系ラーメンというにも離れた険しき道」

「アナザーウェーブ系ラーメンとでも称そうか……」

フッと笑って腕組みをした。

「見事ッ!! 恐らくだが、麺処たな香の麺を然るべき者が食せば一ツ星相当の実力はあろう!!」
「研鑽を続けるがいい!!」

その言葉に歓声が沸き上がる。

常世島のラーメン、その新時代を告げる鬨の声だった。

田中 浩平 >  
能守重高に気付いて声をかける。

「お、前にも来てくれたお客さんじゃん」
「ラーメン食べてく? いつもの塩ラーメン!」

その笑顔は爽快だった。

七海 美那菜 >  
「んー。男の友情ってやつ?
 いいじゃん、いいじゃん」

うんうん、と勝手に頷いている。

「お、なになに。たなこっちの店のお客?
 食べてって食べてって!」

店員でもないのに能守さんにラーメンを勧めるのであった

能守重高 > え、前と見た目が色とかが違っているのに見抜かれた。
ラーメン店主田中なにさんだったかな?記憶が怪しい。
数多いる客に交じって違和感しかないから気づかれたのか若しくは

「どうも。じゃあ、塩ラーメンひとつください」

あ、ども、と会釈程度に頭を下げてからラーメンを注文。
店員雇ったん?と七海さんのほうへと顔を向けて。

「今客になってしまいました、ども」

そしてラーメンを食べる流れとなった模様。

田中 浩平 >  
「はは、みんなでラーメン食べようぜ!!」
「矢作先輩のラーメンもさ……ラーメンって」

「サイコーだからさ!!」

実況 >  
「今日! ここ、常世大ホールにラーメン界の歴史が動きました!!」
「無星のラーメン屋が大躍進ッ!!」

「次のラーメンバトルは開催未定、ですが……必ずここでまたお会いしましょう!!」

「それではさようなら!!」

??? >  
「あれが麺処たな香か……どう思う?」

??? >  
「今は我々、常世美食十傑を脅かす存在ではないわね」

??? >  
「だが、あいつの目が気に入った…」
「星を掴むどころか、太陽さえも宿すその目つきがな」

??? >  
「フフフ……皆さん物好きですネェ」

田中 浩平 > 劇終
ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」から田中 浩平さんが去りました。
ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」から能守重高さんが去りました。
ご案内:「常世大ホールにて ラーメンバトル開催中」から七海 美那菜さんが去りました。